ヤソップ(ONE PIECE)

登録日:2025/09/07 Sun 00:07:00
更新日:2025/09/12 Fri 19:15:53
所要時間:約 8 分で読めます





悲しい別れだったが仕方がなかったっ!


理由は1つ!! 海賊旗が俺を呼んでいたからだっ!!!



ヤソップとは漫画ONE PIECE』の登場人物。



プロフィール

本名:ヤソップ
異名追撃者(チェイサー)
所属:赤髪海賊団幹部
役職:狙撃手
懸賞金額:不明
覇気見聞色
出身地:東の海(イーストブルー)・シロップ村
年齢:45歳→47歳
身長:183cm
誕生日:8月2日(ヤソップ=8,2)
星座:獅子座
血液型:S型(現実だとO型)
好物:旬の魚
特技:ダンス・甲殻類をそのまま食べられる
初登場:単行本1巻・第1話・『ROMANCE DAWN-冒険の夜明け-』
CV:小林通孝


【概要】

四皇赤髪のシャンクス率いる『赤髪海賊団』の幹部の一人で海賊団では狙撃手を務める。

四皇の大幹部を務めていることもあり、原作第957話で海軍本部准将ブランニューが赤髪海賊団の代表的なメンバーとして副船長ベン・ベックマン、ラッキー・ルウと共に彼の名が挙げられていることから彼自身にも高額な懸賞金が懸けられている模様。

名前から察する通り麦わらの一味の狙撃手ウソップの実父である。


【人物】

ドレッドヘアーと無精鬚が特徴的な中年男性で、息子ウソップとは下睫毛やタラコ唇が共通している。
ただウソップ最大の特徴である長い鼻は彼ではなく妻バンギーナからの遺伝。
現在ではドレッドヘアーが特徴的だが12年前のフーシャ村滞在時はウソップと似た髪型で『YASOPP』と書かれたバンダナを装着していた。
なお、髪の色については黒か茶で、あまり一定しない。茶髪だとすれば、息子の髪色は母からの遺伝となるか。

息子ウソップと同じく陽気な性格で、ラッキー・ルウと並びに一味のムードメーカー的存在。
赤髪海賊団加入後もウソップのことは気にかけており、幼少期のモンキー・D・ルフィに『俺にはなっルフィ!! ちょうどお前ぐらいの年頃の息子がいるんだ!!』とルフィから飽きられる程頻繁に話していた。

ルフィからも懐かれていたようで、ウソップと初めて出会った直後に『ヤソップは立派な海賊だった』と褒めていたことから、ヤソップを尊敬しているウソップと打ち解けるきっかけになった。

ヤソップも家族をほったらかしにして赤髪海賊団に加入したことは負い目を感じているらしく、アニオリのローグタウン編で、ヤソップが元海軍本部少尉のダディ・マスターソンと決闘し勝利した過去があることが明かされたが、マスターソンに愛娘がいることを知ったヤソップは『俺は息子に何もしてやることができねえ、こんな駄目な親は俺一人で沢山だ。』『いつも娘の側にいてやるがいい。独りぼっちになんてしちゃいけねえ』とマスターソンにとどめはささず情けをかけていた。


【戦闘能力】

原作では彼自身の戦闘描写は現時点で一切無いため詳細は不明。
ただ射撃の腕は昔から非常に高くルフィは『ヤソップが的を外しているのを見たことがない』と語っている。
本人も射撃の腕には絶対の自信を持っており『蟻の眉間にも銃弾を撃ち込める』と豪語する程である。しかし蟻に当たったら眉間どころか身体がバラバラになるのでは?

また当然ウソップ以上の「見聞色の覇気」の使い手であり『FILM RED』ではウソップとの連携で仲間に指示を出し、トットムジカ撃破に大きな貢献をした。

武装色の覇気」については不明だが、後述のバルトクラブの海賊船をいとも簡単に撃沈させた際に武装色の覇気を使用していた可能性も否定できず、そもそも四皇の大幹部を務めており海賊としてもベテランなことから使用不可とは考えづらく難なく使用できる可能性が高い。


【来歴】

◇赤髪海賊団加入以前

劇場版『STRONG WORLD』連動企画で放送されたアニオリに登場したシロップ村出身の老婆によると、少年時代のヤソップはウソップと同じようにイタズラばかりして村人達の手を焼かせていたらしい。

22年前にシャンクスと出会い彼に勧誘されたが、しばらくはシロップ村で過ごしていたようで、シャンクスから加入を受けて3年後に妻バンキーナとの間にウソップを授かる。
やがて妻と幼いウソップを残してシロップ村を後にし赤髪海賊団に加入。
置き去りにされたバンキーナとウソップであったが二人は『勇敢な海の戦士』としてヤソップを誇りに思いながら送り出した模様。
だが妻バンキーナはその数年後に幼いウソップを遺し病死してしまった。

◇フーシャ村滞在時*2

フーシャ村在住の少年モンキー・D・ルフィに出会い他の赤髪海賊団のメンバーと同様に彼と親交を深め、ルフィに射撃の腕を披露したりルフィに同い年の息子がいることをしつこく語っていた。
ルフィが航海についていくことに当初は肯定的だったが、シャンクスから『じゃあ代わりに誰か降りろ』と言われるとあっさり退散して、なかったことにしようとしてしまっていた。

◇超新星編

出番は多くないが物語の節目には登場しており、ルフィがアーロン一味を撃破したことで3000万ベリーの懸賞金額が懸けられ初手配されたことを知った際には、シャンクスや他の赤髪海賊団のメンバーと大喜びして二日酔いで酔い潰れていたにも関わらず宴を再開していた。

マリンフォード頂上戦争終盤に戦争を止めるため戦場にシャンクスら他の赤髪海賊団のメンバーと共に現れ、黒ひげ海賊団に牽制していたが、黒ひげが『やめておこう。お前らと戦うには時期が早え』と赤髪海賊団と交戦する意思がないことを示すと銃を下げた。

◇新世界編

◆ドレスローザ編終了後

837話の扉絵連載にて他の幹部と共に描かれており、ウソップがドンキホーテファミリーを討伐した立役者の一人であることから2億ベリーの懸賞金が懸けられて、息子が億越え賞金首の仲間入りを果たしたことを新聞で知り喜んでいた。


◆ワノ国編終了後

カイドウを撃破したルフィに『会いに行こう』とラッキー・ルウが盛り上げている中、ヤソップは『息子に会う心の準備が……。』とウソップと対面するのに二の足を踏んでおり血筋をうかがわせた。
まだ息子に会ってはいけない病
だがシャンクスが後述のバルトロメオの一件もあり『ルフィに会う気はない…!!』とはっきり公言したことで他の船員がブー垂れている所、ヤソップはホっとしていた。


◆エッグヘッド編終了後

バルトロメオが赤髪海賊団の縄張りであるガルテル島にて赤髪海賊団の海賊旗を燃やした一件で、シャンクスら他の幹部と共にバルトロメオに制裁を加えていた。最終的にシャンクスはバルトロメオの覚悟を認め一時は見逃したが、バルトロメオが『四皇っつーがら恐ろしい男かと思ったが案外甘ェんだべな!!』と舐めた発言をしたことをヤソップが「見聞色の覇気」で聞いていたのか、『ホイホイお頭そこどいてくれ!!』とシャンクスに一言言ってから、



『ケジメはケジメ』



と冷徹にバルトクラブの海賊船『ゴーイングルフィセンパイ号』に発砲し、いとも簡単に轟沈・大破させた*3
しかし読者からは『お前、妻と息子へのケジメ付けてないじゃないか』とツッコまれることが多い。
まあ、仮にバルトロメオが舐めた発言を口にしていなかったとしても海賊旗の破壊という重罪を考えるとそのまま見逃されていた可能性は低く、甘いシャンクスの尻拭いをしたとも言える。

結果的に息子の所属している一味の自称傘下の船を轟沈させたことになるので、最悪息子とも敵対する可能性もゼロではなくなってしまったことで今後の展開が注目されている。


【余談】

○時系列的に妻が死んだのはちょうどヤソップらがウタの世話をしていた頃と思われる。シロップ村は(海賊基準では)目と鼻の先の距離なはずなのだが……

○妻と幼い息子をほったらかしにして海賊になり、妻の死に目にも会わなかったことから、読者からも『毒親』と呼ばれても反論できないであろう。
『FILM RED』の舞台挨拶でも声優陣から「ウソップをバカ息子呼ばわりできる立場ではない」とネタにされており、作中でもウソップ自身「いつもほったらかしだった」と思う所はありそうな発言をしている。

しかし、作中では
  • 息子を殴る価値もないウスラバカ息子と見放し、自分の故郷の町で圧政を敷いていた元海兵
  • 子供は生んで貰った親の言いなりに生きるのは当然』と息子を所有物と考えている貴族
  • 政略結婚から逃げた妹に似ているからというだけで、その姉に対して暴力を振るい続ける元四皇
ウソップの所属する麦わらの一味にも
と作中ではヤソップ以上に毒親と呼べる人物が多々存在しているため、それに比べれば息子や妻からは恨まれたりは一切せずむしろ誇りに思われているヤソップ*5はこれでも比較的マシな方なのでは?と思われることもある。ガチの虐待親を引き合いに出さないと庇いきれないということでもある



追記・修正は妻と息子をほったらかしにして海賊にならない方にお願いします。

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最終更新:2025年09月12日 19:15

*1 現在の時系列から13~12年前、当時ヤソップは34歳~35歳

*2 現在の時系列から13~12年前、当時ヤソップは34歳~35歳

*3 これがバルトクラブの海賊船の火薬庫を正確に狙撃したことによるものなのか、それともヤソップが武装色の覇気を弾丸に込めたことで発生したのかは不明でどちらの可能性もある。

*4 フランキーとクイーンの関係に関しては公式で名言されてないが、二人の特徴や公式で公開されている来歴を考えると両者が親子関係である可能性はかなり高い。

*5 ヤソップ自身も上記の毒親達と比べればウソップに対しては遥かに気遣っている。