マクロスFRONTIERでエロパロ まとめwiki

5-955

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
954 :名無しさん@ピンキー : 2009/02/06(金) 10:35:49 ID:5VBQ4AgQ
ブレシェリGJ!
自分には書けないシリアスめいた内容だったので楽しませて貰いました。

次スレになってからにしようか迷いましたが、バレンタイン過ぎたら
困るので投下。
ようやく完成したアルシェリのバレンタイン話ですが余りエロくないので、
エロが足りない作品は嫌!って方はスルー願います。

955 :二月十五日の幸福 : 2009/02/06(金) 10:44:29 ID:5VBQ4AgQ
「はぁ!?バレンタイン!?」

唐突に出された話題にアルトは思わず間抜けな声をあげた。

「そっ。男の人が愛する恋人に贈り物をする日だって雑誌に載ってるのよ。」
「そうか、それじゃオレには全く関係ないイベントだな。」

女性向けファッション雑誌のバレンタイン特集を興味津々に読みながら
シェリルが説明すると、関わりたくないとばかりにアルトが言葉を返す。

「ちょっと何言ってるの?'愛する恋人'のアタシに贈り物するべきでしょ。」

シェリルはムッと唇を尖らせて、細めた視線をアルトに突きつけた。

「……。言っとくがな、オレの知るバレンタインはまるきり逆だぞ。」
「逆って、何が?」

既にげんなりとした表情を浮かべながらアルトが告げた反論に、シェリル
は首を捻る。

「バレンタインは、女が想いを寄せる男にチョコレートを渡す日だ。」
「ハァ!?何でアタシがアンタにチョコレートあげなきゃならないのよ!」

続けて説明したアルトに、すぐさまシェリルが不満げに食ってかかった。

「オレだってお前に贈り物なんか冗談じゃない。」

アルトも負けじと溜め息混じりに文句を吐き出すが、お互い意地になって
いるらしく主張を譲らない。

「アンタが贈り物しなさい!」
「お前がチョコを渡せ!」

「「絶対嫌(だ)!」」





そんな下らないやり取りから一週間、今日はバレンタインデー当日。

空が暗くなり始めた頃アルトの携帯に伝言を残し、シェリルは早めに
入浴を済ませた。
そして現在、その間冷蔵庫で冷やしていたチョコレートをいそいそと
ラッピングしている最中だ。

大きなハート型のチョコにホワイトチョコペンで描かれている歪んだ
アルトの似顔絵を満足そうに眺めながら作業を続ける。

ランカから電話で教わった作り方は、溶かしたチョコをハートの型に
流し込み固めるだけという初歩的なものだった。
…にも関わらず、チョコを刻む際に指を切ったり、溶かす際にお湯を
そのままかけたりと失敗は多々あった。

一番簡単な作り方を教えたランカの気遣いは正しかったらしい。


「よしっ、こんな感じかしらね。」

リボンで可愛らしく完成させた包みを両手で持ち上げたところで扉を
開く音が聞こえた。
シェリルは慌ててそれを背に隠して玄関まで足を向けると、開口一番
に文句を告げる。

「随分遅かったじゃない。」
「お前なあ…、何なんだよあの勝手な伝言は。」
「あら、アタシがわざわざ呼んであげたんだからありがたく思いなさいよ。」
「思えるかっ!」

S.M.Sの制服を着たままのアルトは、急いで来た事を早くも後悔しながら
反論を喚いて持っていた紙袋を床に置いた。

「なぁに、それ。」
「ああ、チョコレートだよ。ランカとか、S.M.Sの女性陣に貰った。」
「えっ!?」

淡々と返されたアルトの説明にシェリルは耳を疑ったかのような表情を
見せる。
それもそのはず、シェリルには'義理チョコ'の知識がなかったのだ。

「シェリル?おい、どうし…――ッぶっ!」

そのまま押し黙るシェリルを不思議に思ったアルトが口を開いた瞬間、
飛んできた固い物体が顔面に直撃した。
アルトが自分以外からの告白を受け入れたと勘違いしたシェリルは、
背に隠していた包みを思い切り投げつけたようだ。

理不尽な攻撃を受けたアルトは包みを片手に眉を寄せる。

「…ってぇな、いきなり何すんだよ!」
「アタシ一人浮かれてたってワケね……、アンタの為にチョコなんか作るんじゃなかったわ!」

ギュッと拳を握りながら絞り出すように気持ちを吐き出したシェリルは、
アルトが何か言う前にベッドルームへ駆け込んだ。

「ちょっ…おい、待てよシェリル!」

そこでようやくシェリルの誤解に気付いたアルトも慌てて追い掛けるが、
内側から鍵をかけられていて開かない。

「シェリル、開けろって!」
「イヤよ!」
「お前何か勘違いしてないか?ランカ達に貰ったのは義理チョコだぞ。」
「……ギリチョコ?」

ベッドに突っ伏したまま聞く耳持たずだったシェリルは、アルトの
口から出た聞き慣れない単語に思わず顔を上げた。
シェリルの口調が和らいだ事に気付いたのか、アルトは早口で続ける。



「バレンタインチョコにはな、普段お世話になってる人とか友人に渡す
義理チョコっつー種類もあるんだよ。」
「え…っと、つまり?」
「つまり恋愛云々は関係ないチョコって事だ、全部お前の勘違い。」

誤解が解けたらしい様子にアルトがホッと胸を撫で下ろすと、遠慮がちに
開いた扉からシェリルが姿を現した。
アルトは片手に持ったままの包みを軽く揺らしながらわざとらしく
尋ねる。

「…で、コレはオレに?」
「~~っ。言わなくたって分かるでしょ!」

照れ臭いのかフイッと顔を背けるシェリルをそっと片腕で抱き寄せ、
アルトは柔らかなピンクブロンドに顔を埋めて一言囁いた。

「サンキュ、すげー嬉しい。」





二人並んでベッドに腰掛けながら、アルトが包みを開けて中のチョコを
覗く。
型を使ったにも関わらずなぜか不格好なハート型のチョコに、アルトは
思わず緩む口元を片手で押さえた。

「この似顔絵、オレ…か?」
「上手く描けてるでしょ、この髪型大変だったんだから感謝しなさい。」
「髪型がなけりゃ何だか分かんねぇな。」
「こういう時くらい素直に喜びなさいよバカっ、女心が解ってないわね。」

気恥ずかしさから出たアルトの言葉が気に入らなかったシェリルは、
片手でバシッとアルトの頭を叩く。

「…っつ~。お前もこんな時くらい汐らしくしろっての。」
「自業自得よ。それよりホラ、早く食べてみて?」
「割っちまうのは勿体ないが、まあいいか。」

叩かれた部分を撫でていたアルトは、シェリルに促されるままハートの
端っこを指先で少しだけ割って口に含んだ。
シェリルはすぐさま身体を乗り出して尋ねる。

「ね、ね、どう?美味しい?」
「………。」
「ちょっと、黙ってないで何か感想…――ッン!」

無言で口を動かすアルトに痺れを切らしたシェリルが文句を告げる途中、
アルトはシェリルの後頭部に回した片手でグッと顔を引き寄せ、唇を塞いだ。



自分の咥内にある少し溶けたチョコの塊を舌に乗せ、シェリルの咥内へ舌先ごと運ぶ。

「んっ……ン………。」

自然と瞼を伏せて鼻にかかった甘い声を洩らすシェリル。
シェリルの咥内にチョコを塗り付けるように舌を這わすアルトは、チョコが
完全に溶けた事を確認して唇を離した。

「…っ…ハァ……、は…ッ。」
「ごちそーさん、両方とも美味かったぜ。」
「ばっ…バカ、アルトの癖に生意気。」
「何とでも言え。」

勝ち誇ったかのように余裕っぷりを見せるアルトだったが、シェリルの
潤んだ瞳を見た瞬間ドクンと鼓動が跳ねるのを感じる。

「アルト…?」

突然自分の肩を力強く掴む両手に疑問を浮かべたシェリルがアルトを
覗き込むと、そのまま噛み付くようなキスをされて二人重なったまま
ベッドへ倒れ込んだ。





「はぁ…っ、ァッ、んっ、ゃぁ。」
「シェリル……っ。」

グチュグチュと卑猥な音が響く室内で、生まれたままの姿になった二人
が躯を繋げる。

「ぁっ、あァッ…もっとゆっくり……、ぁンっ。」
「……ッ、んな声出されたら…抑えらんね…っ。」

激しい打ち付けに、シェリルは両手でシーツを乱しながら必死に悶える。
アルトは顔を歪めてその淫らな表情を見下ろすと、熱い息を吐きながら、
更に腰の動きを速めた。

「ァッ!?ぁっァッ、んぁっ、ゃ…アルトっ……ゃっ!」
「……っく、…シェリル。」

何かを求めてさ迷うシェリルの両手をシーツへ縫い止めるように、
アルトは自らの両手を重ねて指を絡める。

「も…ダメぇ……ッ、ぁっ、あっ、あぁァんッ!!」
「…――ッン……っ。」

膣内がキュッと狭まると同時一際大きくシェリルが躯を跳ねさせて絶頂を示し、
それを追うようにしてアルトもブルリと躯を震わせながら欲望を吐き出した。



そのまま脱力した様子で荒い呼吸を繰り返す。

「ハァ……ハァ…っ。」
「……シェリル………。」

口付ける為顔を寄せたアルトの唇に指先を宛てて制止したシェリルが、
囁くように問い掛ける。

「ね…ぇ、アルトはあたしにプレゼント……ないワケ?」
「有るわけないだろ、お前が急に呼び出すから買う暇なんかなかった。」
「前もって買っておきなさいよね、全く気が利かないんだから。」
「オレが悪いのかよ…。」

最早何を言っても無駄だと判断したアルトは諦めたように溜め息を吐くと、
唇に宛てられたシェリルの指腹をペロリと舌先で舐めた。

「ひゃンッ!?」

突然の甘い痺れに思わずシェリルが指を離し、アルトもまた予想以上の
反応に再び欲望がムクムクと顔を出した。

「やっ、やだアルト…またおっきくな…――ッきゃあ!?」
「シェリル…、もう一回。」

アルトがシェリルを抱き上げて対面座位の形に体勢を変えると、接合部に
隙間がなくなる程深く深くアルト自身が挿さる。

「んっ……ぁ、ゃぁッ、奥に当たって…っ。」
「………ッ、動くぞ。」

小刻みに震えながらアルトの首に腕を絡めて堪えるシェリルを余所に、
アルトは一度息を吐いた後シェリルの腰を両手で掴み勢いよく下から突き上げた。


「あぁっ!ァッ、イヤっ、そん…な、奥突いちゃ……っ。」
「シェリル……っ、すげ…絡み付いてくる。」

突き上げる度柔い肉壁がアルト自身に絡み付き不規則な収縮で刺激を
与えると、快楽をもっと感じたくてアルトは容赦なく子宮口を攻め立てる。


「はァっ、ぁっ…ソコ…ゃあっ、んっ。」
「…っく、……シェリ、ル。」
「ンッ…ぁっ、ハァっ、アル…ト……アルト…ぉ!」

強くしがみついているせいかシェリルの甘い喘ぎは直接アルトの耳元に掛かり、
それが更にアルトを煽った。



「シェリル…、……っ。」

突き上げを強めながらアルトはシェリルの両頬を包み込み、恍惚とした
その表情を捉えてから角度をつけて深く口付ける。

「…ンッ……んぅ、…ハァ。」
「………ン…っ。」

篭もる吐息を零す最中、唇を離したアルトが一気に子宮最奥の壁を先端で突いた。

「ひぁンッ…――ァあっ!!」
「………っ……出る…ッ!」

唐突な強すぎる刺激に躯全体を大きく痙攣させたシェリルは背中を反らして
快楽の波に身を委ねた。
欲を搾り取るように自身を締め付けられたアルトも、同じ波に飲まれながら
子宮に大量の熱を注ぎ込む。

「……ッはぁ、シェリル…。」

どうやら気を失ってしまったシェリルの躯を強く抱き締めたまま、アルトは
緩く腰を揺すり射精の余韻に浸った。






眠るシェリルの柔らかい髪をフワフワと指先で弄びながら、アルトは
無邪気な寝顔を眺めて思わず眼を細める。

暫くしてベッド下に脱ぎ捨ててある自分のジャケットを片手で拾い上げ、
ポケットからリボンの付いた小箱を取り出してラッピングを解いた。

「……こんなモン気取って渡せるかっての、ミシェルじゃあるまいし。」

小箱を開き親指と人差し指で小さな指輪を摘み上げると、照れ臭いのか
小さく独り言を呟いてシェリルの左手を取り、その華奢な薬指にそっと嵌める。

「ピッタリだな、良かった。」

安心したように表情を綻ばせながらシェリルの瞳と同じブルーの宝石に口付け、
温もりを抱いたままアルトも眠りについた。





翌朝シェリルが左手薬指に輝くアルトの愛に気付いたのは、いつものように
目覚めたばかりの情けない顔を洗った時だった。


満面に幸せそうな笑顔を浮かべた妖精が、未だ呑気に眠るアルトのもとへ飛び込むまであと十秒。
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