603 :名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 01:02:29 ID:DtMBTeE/
んじゃ俺もひまつぶし。
名前をださない雰囲気エロを目指してただのむっつりエロになった。
んじゃ俺もひまつぶし。
名前をださない雰囲気エロを目指してただのむっつりエロになった。
夢の中に響いた、耳に心地よい歌声。
それは誰のものかと問われれば、ともに枕を並べた女しかいない。
かつてその羽を折られ地上に落とされた女は、今再びその透明な羽を広げ
希望の導となるためにまるで蝋燭が消える刹那に大きく燃え上がるように
歌を歌い始めた。
もぞりと起き上がれば、病のためか熱を帯びた体が自らの体に縋るように
からみついているのを感じてこみあげるものを隠せなくなった青年は、
四方に思うがまま広がり波打つ髪を一筋すくう。
月光の下でなお、桃色の虹彩を帯びる金色の髪。
あの夜以来、この髪の主の肌に触れてはいない。
涙と病の熱を抱え潤んだ瞳で「勇気を頂戴」とささやいた女の足の狭間、
暗い陰りに潜んだ秘密を押し包むのも、これと同じ色の和毛であったのを
青年は昨日のように思い出す。
自らが化ける女の形を、もっともっときつく押し固めて柔らかい肉にしたような
なめらかな隆起を手でなぞり、藤の枝より柔らかく摘まめば驚くほど潤う
花芯が歌うファルセットを思い出せば、もぞもぞと落ち着かない気持ちが
下肢を舐めるように這いあがるが、寝入った女を襲うほど無粋ではない。
青年は熱を払うように女を抱きなおすと、再び目を閉じた。
それは誰のものかと問われれば、ともに枕を並べた女しかいない。
かつてその羽を折られ地上に落とされた女は、今再びその透明な羽を広げ
希望の導となるためにまるで蝋燭が消える刹那に大きく燃え上がるように
歌を歌い始めた。
もぞりと起き上がれば、病のためか熱を帯びた体が自らの体に縋るように
からみついているのを感じてこみあげるものを隠せなくなった青年は、
四方に思うがまま広がり波打つ髪を一筋すくう。
月光の下でなお、桃色の虹彩を帯びる金色の髪。
あの夜以来、この髪の主の肌に触れてはいない。
涙と病の熱を抱え潤んだ瞳で「勇気を頂戴」とささやいた女の足の狭間、
暗い陰りに潜んだ秘密を押し包むのも、これと同じ色の和毛であったのを
青年は昨日のように思い出す。
自らが化ける女の形を、もっともっときつく押し固めて柔らかい肉にしたような
なめらかな隆起を手でなぞり、藤の枝より柔らかく摘まめば驚くほど潤う
花芯が歌うファルセットを思い出せば、もぞもぞと落ち着かない気持ちが
下肢を舐めるように這いあがるが、寝入った女を襲うほど無粋ではない。
青年は熱を払うように女を抱きなおすと、再び目を閉じた。