マクロスFRONTIERでエロパロ まとめwiki

6-612

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
612 :名無しさん@ピンキー:2009/04/17(金) 16:21:10 ID:tb78ywg0
DVD見返しつつ、ふと思い浮かんだので投下したいと思います!
  • 基本的にブレラン
  • エロ未定
  • 小ネタ
  • 22話あたりくらいかな…多少設定変えるので
嫌な方は題名ブレランスルーでお願いします




613 :ブレラン:2009/04/17(金) 17:00:17 ID:tb78ywg0
第三アイランド消滅と共にバジュラとの戦いも一段落して
フロンティア船団の人々も痛みが残る街をさまよいながらも
日常を取り戻しつつあった。

ランカは今ブレラとのアイ君というバジュラを星に戻す旅に出てから
進路を再確認するため1つの小惑星の空にさまよっていた。

ランカは自分がアイ君にとってできる事そして、本当はバジュラとの戦いも
もう見たくは無かったのだ。

断片的に蘇った記憶と感覚が
そう思わせたのも確かだ。これが一番良いと思っていた。

今も、もちろんそう思っているこの小惑星の空を漂っている今も
ただ、ふと、気付けばフロンティアのアルトに別れを告げた時の場面ばかり
頭をめぐる。涙が頬を伝う。

そんな状況にずっと心配そうな顔で見つめていた者のうち
1人の男がついにあふれ出たランカの涙を見て口を空けた。

ブレラ「なぜ泣くんだ」
ランカ「ブレラさん」
ブレラ「お前を泣かせる原因は何だ?」

ブレラの優しい言葉に頭を巡って胸をしめるものが一斉に飛び出してきたように
ランカは声をあげて泣き崩れてしまった。

ランカ「う、うぅぅ・・・」
「アイ君がアイ君の仲間の元に行けるのは嬉しいんだよ…でも、胸が痛くて…
アルト君、と…一緒に生きたかったよ…頭では…うぅ、
あ、頭の中ではね、わかっているんだよ なんとなくだけど、アイ君の仲間が
いる所にアイ君を連れて行って…そうすれば、きっと自分の事も解る気がして…」


泣きじゃくりながら少し早い口調で話すランカの目からは
まだ涙が止まらず、ブレラはランカをここまで泣かせる原因が
ある1人の男だと悟った。

自分のデータの中から早乙女アルトを読み込んだ
機械化されたはずのブレラの胸がきゅっとしめつけられたような気がした。

ランカ「うぅ…頭では、わ、わかるのに、なんで…涙がとまらないよ…」
ブレラ「お前が望むなら俺は…何でも叶えてあげたい。」

ブレラはそう言ったと同時に自分でも驚きつつも泣きじゃくるランカを
自分の腕に抱きしめた。

ランカ「うぅ…ブ、ブレラさん…」
ブレラ「早乙女…アルトか。あいつはお前にふさわしくない。」
ランカ「・・・うぅ・・・」
ブレラの腕の中でまだ涙するランカを見て
ブレラ「シェリル・ノームを消すか?」
ランカ「え!!?ダメだよ!」

泣いていたランカが驚きのあまり顔を上げてブレラを見る

ランカはいきなりの逸したブレラの提案に驚きつつも自分の心のうちは
もしかしたらそうどこかで思ってしまっていたのかと、少し目を伏せる。

ブレラ「案ずるな。シェリル・ノームはいずれにせよ長くはもたない」
ランカ「えっ・・・!?」

ランカはその言葉がどういう意味なのか、よく理解できずにいる

ブレラ「シェリル・ノームの病気は発症している。島でお前を襲ったヒュドラを
   覚えているか?シェリル・ノームは同じV型感染症だ。    今消しても同じ事だ。」
ランカ「そ、そんな!?うそ、だってフロンティアに旅立つ前も私テレビで
   シェリルさんがみんなの為に歌っているのをみたんだよ…?
   そんな…。私てっきり…やだ…うそ…」

ランカは困惑を隠せずに泣き崩れた時にすっかり青ざめた髪も
気のせいかますます青くなったように見えた。

ブレラ「事実だ。お前が…望むなら…早乙女アルトといるのを望むなら…」

ブレラは自分で話していながらも、また胸がしめつけられる感覚に気付いた。

ブレラは自分の認識していない感情が今、たしかにどこかにあるのを確認した
ただ単にグレイスからの命令もあったがランカの歌をいつしか守る事が
自分のなすべき事だと思っていた。

歌を守る為ならこうしてバジュラを 仲間の元に送り届ける願いだって叶えて当然だ。
それは今も違わない。

そして、今はランカの涙を止める事を考えて自分ができる事を…と思ったはずが
ブレラは自分の初めて生まれた感情に胸を痛めつつも少し戸惑いランカを
抱きしめていた腕を緩めた。

ランカは自分を包んでいた腕が少し離れた事にも気付かずに
フロンティアでのシェリルと過ごした日々を思い巡らせていた。

初めて出会えた日の事も、ランカの心が挫けていた時シェリルが一喝した時の事も
思い出すほど、また頬を涙が通った。

ブレラ「何故だ…なぜまた泣くのだ・・」

ブレラは自分の感情に困惑しつつも一旦は止まりかけていたランカの涙が
再び静かに流れた事に悲しい眼差しを向けた。

ランカ「だって…だって…シェリルさん…。
   わ、わたしね。シェリルさんは私に歌う事に背中をおしてくれて…」
ブレラ「・・・。」

涙を流しながらもたどたどしく話し出すランカをブレラは真直ぐ見つめながら聞く

ランカ「シェリルさんがいなかったらきっと、私歌を歌う事から逃げてた…
   今でもシェリルさんの事憧れる気持ちも感謝してる気持ちも…うぅ…」

ランカは話しながらも今までの自分自身の事も思い浮かべて、言葉が詰まる。
ブレラが心配そうな目で見つめながら優しく頭をなでる。
そばで2人のやりとりを見守っていたアイ君も少し心配そうにしている。

ランカ「うぅ…うぇぇん…っっ」

ブレラが一層心配に顔を覗き込む。

ランカ「あ、あのね。私…うぇぇん…私ね。わかったの…解った気がするの…
   シェリルさんの話を聞いてね。・・・うぅ。
   私シェリルさんも好きだよ…アルト君も…でもね…
   私今までいつもいつも自分の気持ちしか考えてなかったの…最低だよね…」

ブレラ「・・・?」

ブレラはランカの言葉を少し理解できないまま、またランカの話に耳を澄ませた

ランカ「アルト君は私を助けてくれた。背中を押してくれて…シェリルさんは…
   今も病気と1人で闘っているのに…なのに…フロンティアの皆を思って
   歌ってた…。それなのに私…。私はアルト君に聞いて欲しい気持ちだけで
  歌っていたの…。お兄ちゃんも…クランちゃんもミッシェル君もSNSの
   皆も自分の為なんかじゃなくて…大切な人を守りたくて戦ってきたのに。」

そう話すとランカは大きく息を吸い込んで深呼吸をした。
すると、真っ青に凍りつきそうな程だったランカの髪がゆっくりと緑に戻っていくのを
ブレラは少し驚きつつも見守り再度ランカの頭を優しく撫でた。

ブレラ「ラン…カ?」
ランカ「ブレラさんもいつも私を心配してくれてこうして話も聞いてくれて…」

少しまだ涙の残る潤んだ瞳でブレラを見つめるランカ。
ブレラは目を潤ませながらも少しだけ微笑んでみせるランカと目が合い
胸がさきほど感じていた苦しい締め付けとはまた別の心地よい締め付けを感じた。

ランカ「私。自分の事しか考えられてなかったんだね。ブレラさん。
   私もう泣かないよ。アルト君のことで。私にはお兄ちゃんも、ブレラさんも
   いてくれるんだもん。あと、アイ君も。エヘ」

ランカがアイ君とブレラにはにかむように微笑みかける。

ブレラ「・・・お前の望みはなんだ?お前がもう泣かないように俺はそれを叶えたい。」
ランカ「私…ブレラさんとアイ君をちゃんと送り届けたい。それに…
   やっぱり私は私を知らなくちゃいけない気がする。そうじゃなきゃ…
   また、みんなの気持ちも考えられなくなって…しまう気がするの。」

ブレラ「わかった。じゃあバジュラも進路をつかめたみたいだから出発するか」
ブレラが心底ほっとしたように鼻で軽く笑いランカを立ち上がらせる。

ランカ「はい! あ、ブレラさん!ありがとう。本当にありがとう」

操縦席に戻るブレラが少し顔を赤めたように見えた。

ランカ「あ、あとね。もうひとつだけ…お願いがあるの!」
ブレラ「なんだ。いくつでも言え。構わないぞ」

ランカがブレラの元に走って言った。

ランカ「あのね!私ブレラさんとこれからもずっと一緒にいたいの!
   ブレラさんも私の大切な人だって気付いたの!ずっと一緒にいてくれる?
  だ、だめかなぁ・・・?」

ブレラが顔を真っ赤に染めたのを今度ははっきりと伺えた。


以上です


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ごめん。一応メールに下書きして張ってるんだけど98だからか、ちょと最近
遅くて。申し訳ない。以後気をつけるね。助言ありがとう!

それと、自分がだらだらと投下してしまった所為で投下しずらい思いをさせて
しまった職人様方。ごめんなさいです。
以後、気をつけます。精進します。
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