概要
好戦的な性格で、魔法少女の力を自らの欲望を満たすためにのみ使うと誓う。
他者が犠牲になっても構わないという、曰く「人として当然の価値観」を持って行動している。
ほむら曰く「魔法少女にふさわしい」人格の持ち主。
魔女の
使い魔は
グリーフシードを落とさないため、人を殺して魔女に成長するまで放置したり更にはそれに反目するさやかと魔法少女同士で戦闘する、という魔法少女にはありえない行為が目立つ。
また、リンゴを投げ捨てた(食べ物を大事にしない)さやかに激怒し「殺すぞ」と脅すなど、独自の倫理観を持っている。
男勝りな口調や挑発的な態度から粗暴で利己的なだけの性格のように見えるが、実は奇跡の存在を信じていたり、他人を気にかけ助けようとしたりと不器用ながらも純粋で優しい性格も持っている。
ちなみにかつては妹がおり、そのためか面倒見が良いところもある。外伝作品『魔法少女おりこ☆マギカ』では、偶然助けた千歳ゆまに妹の面影を見出し実の姉のように世話を焼いている。
甘いもの(特にお菓子)が好きなのか、クレープ、ワッフル、たい焼き、ポッキー(作中での表記では「ROCKY」)、リンゴ、アイスバーなど、登場する度に色々口にしている。
甘いもの以外ではカップ麺、ポテトチップス、串団なども。
その他ではまどかにうんまい棒を差し出したりもしている。また、第5話で用いた双眼鏡にはマーブルチョコの意匠があった。
なお、いつも口にする食べ物は窃盗、もしくは不正な金銭によって入手している。
素足にブーツを履いている。
作中では年齢は明かされていないがフェアウェル・
ストーリーがまどかが中学一年生の頃、つまり約一年前の出来事である事、それを元にした魔法少女まどか☆マギカポータブル杏子ルートの杏子の過去で警官に中学生と認識された事、そして過去の杏子はマミをさん付けで呼んでいた為にマミよりも年下の可能性が含まれる事、それらの要因を含めるとまどかと同い年である可能性が高い。
杏子の願い事は
「皆が父親の話を聴くようになること」。
教会の聖職者であった彼女の父は「新しい時代には新しい教えが必要である」と考え、元からある教えとは別に「ごく当たり前の事」を説きだすが世間からはただの怪しい新興宗教としか認識されず信者を失ったうえ教会を破門されてしまう。
そこからは今日の食事にも窮するような生活になり、このことから食べることに執着し食べ物を粗末に扱う事を許さないようになったと見られる。
杏子は愛する父が誰からも話を聞いてもらえないことに心を痛め、そんな時現れたキュゥべえと契約を交わし、父親は過去以上の信者と信仰を取り戻した。が、幸せは長くは続かなかった。
自分の教えではなく魔法の力で信者を獲得した事を知ってしまった父親に「魔女」と罵られた上、父親はそのショックから杏子一人残し家族(父・母・妹)を巻き込んで無理心中してしまう。
結果奇跡によってそれ以上の絶望を味わう事になってしまい杏子はこれ以降「他人のために魔法は使わない」と心に決めた。
その後は自分の利益だけを考えて悪事を働くようになるが、皮肉にもそうやって勝手気ままに生きることが魔女化抑止の一因となっていた。
一方でそんな自分の生き方を本心では嫌っており(物をよく食べるのはストレス発散のためと言及されている)、過去の自分と同じように他人のために願い、正義の為に戦う
美樹さやかと接することでその思いは強まっていった。
脚本を担当した虚淵によれば、杏子は悪人として振る舞うことで絶望を発散させ心の平静を保っていたが、実のところはそうした自分が好きではなく、この時仮にさやかを救うことができれば自分自身の心を救うこともできた。しかし見捨てていればそのまま真の絶望を迎えたであろうとされると言っており、事実上ポータブル版ではその要因が絡んだことで自身が魔女化する展開が存在する。
京子(京子レッド)
ソウルジェムの色は赤、シンボルマークは楕円、変身後の位置は胸元。
スピード&パワーの接近戦タイプ。
身体能力は作中の魔法少女でも屈指で、アクロバットで軽快な動きを見せ高性能な仕込み槍と高い技術で戦場を駆け抜ける。
速さだけでなくパワーも凄まじく、未変身状態でさやかを吊るし上げ漫画版では既に変身状態のほむらを羽交い絞めにし、変身時は趣の魔女を上空高く放り投げる荒業をやってのけた。
また、劇場版前編のパンフレットに掲載されていたステータス表では封印中の初期魔法(幻覚)以外の攻撃・防御・スピード・持久力などが全て5段階評価中3以上、スピードに関しては因果が蓄積され大幅に強化されたまどかと同等となっており、5人の中で最もバランスが良く高水準な能力であることが分かるものの実はこのパンフレットのデータ、劇場版前編封切り後に虚淵玄がツイッター上において「企画初期段階の古いデータが発掘されて何故かパンフレットに記載されてしまった」と釈明を行っており、アニメ完成時の5人のパラメータとしては著しく信頼性に欠けるものであることに注意が必要である(虚淵玄曰く、さやかのスピードだけに関して見ても、実際の能力値はパンフレットの五割増し位が適正、とのことである。)。
武器は変形し、伸縮自在な槍、仕込み多節棍、分銅鎖、鞭と様々な形態を取る。
槍のリーチの長さに加え多節棍の伸縮性と縦横無尽さ、更には体術を組み合わせた変幻自在な攻撃を得意とし、近距離は勿論、中距離まで対応可能。彼女のセンスを存分に引き出し表現する。
多節棍は360度振り回すことで範囲攻撃になり、使い魔を纏めて薙ぎ払ったり、拘束したり、足場にしたりと使い道は多い。力を込めての投げ槍も奥の手と隠し持っており、凶悪な趣の魔女を一撃で粉砕した。
戦闘における思考力、判断力は魔法少女の中でもトップクラスである。
また、ベテランとして高い実力を持つ彼女だが、実は「防御に回ると脆い」という設定があり、それを示すかのように9話において魔女と化したさやかを説得するため攻撃を仕掛けず、ひたすらまどかを守るために回避行動すら制限され、防戦し続けた結果、遂に致命傷を負ってしまう。
ドラマCDフェアウェル・ストーリーにおいては分身を作り出す魔法を習得しており、マミと一緒に戦う内に成長を遂げ、13体の分身で連携して襲い掛かる(マミ命名「ロッソ・ファンタズマ(赤い幽霊)」)までになった。その後の独白で、更にレベルアップしている可能性がある。
京子(京子レッド-FX)
武装 |
数 |
シールドランサー |
2 |
シューティングガン |
2 |
ウィップショット |
2 |
ビームソード |
2 |
ストライクバルカン |
8 |
魔法少女の最終形態。赤いアーマーが追加され、シールド状の槍を両腕に装備している。両肩には翼状の盾が追加され、その先端に鞭型有線射出武器「ウィップショット」を装備。これで捕捉した敵に高圧電流を流し込むことで、爆発させることができる。背中にストライクバルカンが8門あり、シューティングガンを使うことも可能。シールド内部からビームソードを取り出すこともできる。魔法少女の最期とも言える。
最終更新:2016年05月22日 20:44