依頼者:
タイハール(Talhaal)
/
アルザビ人民街区
依頼内容:
土蛇将の部下タイハールが
取材に応じてくれるという。
茶屋に行き、彼の休憩時間を待とう。
[Your Name]は、錆びたアイアン章を手にいれた!
錆びたアイアン章
Rare
錆びが浮いて輝きを失った「共和アイアン章」。
裏に「863C.E. Xarcabard」と彫られている。
(Leypointを調べる)
不思議な赤い光を放つ台座だ。
空気がピリピリと肌を刺す感じがする……。
(Leypointに錆びたアイアン章をトレード)
Zazarg : ……ん?
お前、こんなところでどうした?
Zazarg : ……なに、タイハールに
言われて、オレを取材だぁ?
ったく、あいつめ。口の軽い野郎だぜ。
Zazarg : わりいが今
オレはちょいと失せ物捜しで忙しくてな。
また、今度にしてくれや。
Zazarg : ……あん? ちょっと待て。
そいつぁ……
Zazarg : 錆びたアイアン章じゃねえのか?
よく見せてみろ!
Zazarg : 違えねぇ。
お前、どっからそいつを……?
Zazarg : ……なるほど。
ったく、どうもいけねぇ。
そいつを見ると、昔のことを思い出しちまう。
Zazarg : ……しょうがねえ。
お前も、折角ここまで来たんだ。
つまらん昔話だが、ちぃとばかし聞いてけや。
Zazarg : 客将になった
後の話でいいんだな?
Zazarg : 精兵を預けるって話だったが
実際にオレに任されたのは、広大な皇国領の
片田舎から徴兵されてきたケツの青い新兵と……
Zazarg : 懲罰代わりに
憲兵に配属された
荒くれ兵士ばっかりでな。
Zazarg : 要するに
問題児集団の束ね役ってとこか?
ガハハハッ!
Zazarg : だがよ。
そんな連中でも、何度か共に死線を
くぐりゃあ、顔つきが変わってきやがる。
Zazarg : 半年もすりゃあ
かつての部下の黄金銃士みてぇに
背を預けられる戦友に変貌しやがった。
Zazarg : オレが
手塩にかけて育てた連中だからな。
そりゃ、うれしくてなぁ。
Zazarg : そんな頃だったぜ。
あの事件が起こったのは……。
…………………………………………………………………………………………
Whamaad : これは、これは
ザザーグ将軍。
巡視、おつかれさまでございます。
Zazarg : おう、ワマーダ(Whamaad)。
どうだい?
この間、怪我した肩の具合は?
Whamaad : おかげさまで
将軍から教えていただいたお薬で
ほれ、このとおり……。
Zazarg : てぇしたもんじゃねえか、おい。
Whamaad : へへへ……。
Zazarg : だがよ、もう歳なんだ。
元気なのはいいが、ほどほどにしとけよ。
孫娘が泣いてるぞ。
Whamaad : おやおや。
ザザーグ将軍に比べりゃあ、
まだピチピチの若もんですがな。
Zazarg : ガハハハハッ!
こいつぁ、一本とられたぜ。
Hijamahl : ザザーグ将軍!
Zazarg : どうした?
Hijamahl : ついさっき、
不審者が数名、上陸したとかで
港の方で揉め事が起きてまして。
Zazarg : 不審者だぁ?
そいつぁ、オレたちの仕事じゃねぇ。
まとめて不滅隊にでも突き出してやれ。
Hijamahl : ……そ、それが
そいつら、将軍の名を
しきりに喚いているみたいで……。
Zazarg : なんだと?
Hijamahl : 今は、沿岸警備の
海象旅団の海兵が対応してるんですが……
Hijamahl : ひとまず将軍に
知らせた方がいいんじゃないかと
思いまして……
Zazarg : ……そうか。
礼をいうぜ。
Zazarg : それじゃ
ワマーダ、またな。
無理すんじゃねぇぞ!
…………………………………………………………………………………………
Joaquin : ……だからあっ!
Joaquin : 何度でも言いやすけど
あっしらはバストゥークの漁師。
嵐に巻き込まれて遭難したんでして……。
Ashzal : いや、こいつは驚いた。
バストゥークの漁師はプレートメイルを着て
漁をするとはな…………嘘つけ!
Odilon : ザザーグさんって人に
話を通してもらえば分かりますよ。
自分らの遠い親戚なんです!
Ashzal : ……ほほう
ザザーグ将軍はガルカ族だが?
貴様とは似ても似つかんな……。
Odilon : ぐぐ……!!
Zazarg : お前ら!
Odilon : ザザーグ隊ッ!
……さん。
Joaquin : あ、あ、兄貴。
お元気そうで……。
Zazarg : ガハハハッ!
懐かしいじゃねえか
なにやってんだ、こんなところで。
Ashzal : ……将軍。
お知り合いですかな?
Zazarg : ああ、そんなところだ。
Ashzal : 将軍がそう仰るなら
解放してもよろしいですが……
Ashzal : 不滅隊の耳に入ると
ちょっと厄介かもしれません。
お気をつけください……。
Zazarg : おう、すまねぇな。
Zazarg : いったい
どうしたんだ、お前ら。
Joaquin : 兄貴が去ってからこっち
黄金銃士隊は、組織改革とやらで
えれえお堅え部隊になっちまいやしてね。
Odilon : 自分ら
元ザザーグ組は肩身が狭くて……。
Joaquin : 兄貴がこっちで将軍に
なられたって話を風の噂に聞いて、
あっしら、もう居ても立ってもいられず……。
Odilon : 隊長!
自分らを、また部下にしてください!
昔みたいに、この国でも大暴れしてみせますよ!
Zazarg : お前らなあ……。
Zazarg : オレが
バストゥークのことは頼んだ、って
言い置いてきたのを忘れちまったのか?
Joaquin : いえ、決して
そういうわけじゃあ……。
Zazarg : 帰れ!
お前らの顔も見たくねぇ。
Odilon : そ、そんな……!
…………………………………………………………………………………………
Halshaob : ……で
そいつらの正体は?
Ashzal : ……漁師と偽っていますが
どう見ても、バストゥークの工作員であります。
しかも、内部から手引きされた……。
Halshaob : どういうことだ?
Ashzal : 止めに入った
ザザーグ将軍は、明らかに
そいつらと顔見知りの御様子でありました。
Halshaob : ほう……。
それはまた興味深い……。
Ashzal : 御意。
おそらく本当は郊外で接触する
計画だったのではないかと……。
Halshaob : よし……
我が旅団の手柄にするぞ。
不滅隊にばれる前に、急いで手を打て。
Ashzal : 了解であります。
Halshaob : くくく……。
目に浮かぶようじゃねえか。
ヤツが吠え面かくところがよ……。
…………………………………………………………………………………………
Zazarg : 帰れといったら帰れ!
Zazarg : お前ら、
親兄弟を見捨てるってえのか?
Joaquin : 後生ですぜ、兄貴!
Ashzal : ザザーグ将軍。
Zazarg : あんだ?
いま、取り込み中だぜ。
Halshaob : お伺いしたい
ことがございます。
御同行ねがえますかな?
Hijamahl : ザザーグ将軍!
どうなさったんですか?
Ashzal : 港は我々の管轄だ。
関係ない者は下がっていろ。
Whamaad : なんだとう!?
そんなこと言って
将軍を連行するつもりじゃねえのかい?
Hijamahl : 俺たちが
来たからにはそうはさせねぇぞ!
Ashzal : 貴様らも
同罪で連行するぞ!
Hijamahl : ほほう。
やれるもんなら、やってみやがれ。
力尽くでな!
Zazarg : おいおい、
お前ら、よさねぇか!
Joaquin : …………。
警戒警報! 警戒警報!
マムージャ蕃国軍
バルラーン絶対防衛ラインを突破!
なおも、
皇都に向けて進撃中!
全都市、第一級戒厳令発令!
繰り返す。
全都市、第一級戒厳令……。
Ashzal : ちっ、こんなときに!
Zazarg : わりいが話は後だ。
Zazarg : 持ち場に
戻った方がいいんじゃねぇか?
Ashzal : 後で覚えていろ!
Zazarg : おい、お前ら。
トカゲどもの狙いは西門だ!
Zazarg : 敵の出はなをくじくぞ。
後からオレも行く。
至急、迎撃準備にかかれ!
Hijamahl : はい、将軍!
Joaquin : 兄貴……
あっしらは?
Zazarg : しょうがねぇ。
オレについてこい!
Joaquin : へい!
Rughadjeen : ザザーグ将軍。
貴公を探していた。
Zazarg : …………。
Zazarg : 命令変更だ。
オレが呼ぶまで、この場に待機。
Joaquin : へい……。
…………………………………………………………………………………………
Rughadjeen : ……どう思う?
Zazarg : ご懸念どおりでしょう。
こいつは陽動作戦ですな。
Zazarg : 西門に来ている連中は
派手に暴れちゃあいますが囮です。
Zazarg : おそらく、本隊は
どこか、別の場所を狙っているのでしょう。
信号塔か、あるいは埋門……。
Rughadjeen : !!
Rughadjeen : しまった!南の埋門だ!
つい先日、何者かに放火され
まだ修理中なのだ。
Zazarg : 至急、予備兵の手配を!
Rughadjeen : 残念だが
そんな余裕は我が軍にはない。
傭兵すら、すべて出払っている……。
Rughadjeen : 待て、どこに行く!
Zazarg : オレ1人でも
ちったぁ、倒せるでしょう。
ルガジーンさまは指揮に専念しててくだせえ。
Joaquin : 兄貴!
Zazarg : お前ら!
Rughadjeen : !?
Joaquin : 勝手ながら
話は聞かせてもらいやした。
要らねえとは言わせませんぜ?
Zazarg : ちっ
しょうがねえヤツらだ。いいだろう。
Zazarg : 泣く子も黙る
黄金銃士隊の恐ろしさ。
敵さんにたっぷり見せてやろうぜ!
Odilon : おう!
Joaquin : 合点だ!
Zazarg : 行け!!
…………………………………………………………………………………………
Razfahd : ……まず、礼を言わねばなるまい。
少人数で敵から埋門を護りきった
獅子奮迅の働き、まことに見事であった。
Razfahd : ……陛下も
殊のほか、お喜びであらせられる。
Razfahd : だが、ザザーグ将軍。
私は非常に残念だ。
貴公を呼んだ理由は他にあるのだからな……。
Razfahd : ……将軍よ。
Razfahd : 貴公は
黄金銃士隊を除隊したと、そう申したな。
故国とのつながりは断ち切ったと……。
Zazarg : 御意。
Razfahd : では、
後ろの連中をどう弁解する?
その西方訛りの戦士たちを……。
Joaquin : あ、兄貴はわるくねぇ。
あっしらが勝手に……。
Razfahd : そうだな。
理由はいろいろあるだろう。
Razfahd : その者らは
敵の迎撃にも大いに活躍したと聞く。
信頼できる将軍の同士なのかもしれん。
Razfahd : だが、軍規は軍規。
将軍である貴公が破っては
他の将兵に示しがつかぬ。分かるな?
Zazarg : ……はっ。
Razfahd : 貴公の処分は
おって沙汰しよう。
だが、期待はしないでくれ。
Razfahd : 将軍は
兵には人気があるようだが……
Razfahd : 端から
貴公を疑いの目で見ていた
上級将校もまた多いのだ……。
Rughadjeen : ……。
Zazarg : ラズファードさま、
恐れながら、言上したき議があります。
Razfahd : なんだ?
Zazarg : はっ。
自分も皇国軍人の端くれ。
聖皇さまに受けた恩義は計り知れません。
Zazarg : また、かつて
軍規厳しいバストゥークの黄金銃士で
あったことを、今も誇りとしております。
Zazarg : ですから
刑は甘んじて受ける覚悟であります。
Odilon : た、隊長!
Zazarg : しかるに!
Zazarg : こやつらは
勝手に隊を脱走し
あまつさえ、伝手を頼んで
我が皇国に密入国を企てようとしていたと聞きます。
Zazarg : 国益のため、
労働者のため、ひいては民のため
身と心を尽くすのが、黄金銃士の務めでした。
Zazarg : こやつらが
黄金銃士なはずが……
自分の元部下であるはずがありません!!
Zazarg : 黄金銃士を騙るとは!
恥を知れ、この不埒者が!!
Razfahd : ……。
Razfahd : こやつらは
ただの漁師だと?
そう申し開くつもりか?
Zazarg : はい。
Joaquin : ……。
Zazarg : 必要でしたら
この場で自分が打ち据えて
海に捨ててやりましょう。
Odilon : ……そんなっ
ザザーグ隊長!!
Zazarg : 黙れ、不届き者っ!!
Razfahd : …………。
Razfahd : 漁師なれば、仕方あるまい。
此度のこと、不問としよう。
Razfahd : その屈強な漁師の活躍で
辛うじて皇都が救われたのは
動かしがたい事実なのだからな……。
Zazarg : ……。
Razfahd : ルガジーン将軍
後の処遇は貴公に任せる。
Rughadjeen : はっ。
Razfahd : 皆々、
今回の働き、ご苦労であった。
Zazarg : ありがたき幸せ……。
…………………………………………………………………………………………
Joaquin : ……兄貴
ご迷惑をかけちまって……。
Zazarg : なあに
いいってことよ。
Zazarg : お前らがいなきゃあ
こちとら、今ごろトカゲどもの
食卓にのぼってたかもしれねぇんだ。
Zazarg : ガハハハハッ。
Odilon : はい!
Odilon : もう一度、
軍団兵から出直してみます。
ザザーグ隊長もお元気で。
Zazarg : ああ。
おやっさんを大切にな。
Joaquin : あの……
兄貴、じつは……。
Zazarg : どうしたい?
水が合わねえで、腹でも下したか?
Joaquin : こいつを……
Zazarg : ……こりゃあ。
共和アイアン章……。
Zazarg : ……オレがまだ
軍団兵だった頃に、貰ったもんじゃねえか……。
しかし、どうしてまた……
Joaquin : へい……
そいつはある御方から
預かったもんす。
Zazarg : なんでぇ気色わりい。
もったいつけやがって……。
Joaquin : コレは言うなと
かたく口止めされたんでやすが
今回のあっしらの渡航……
Joaquin : 実は
アイアンイーターさんが
裏で手配してくれたんでさぁ。
Zazarg : !?
Joaquin : もし兄貴が
くさくさしてたら
首に縄つけて引き戻してこい、って……。
Zazarg : なにぃ!?
Joaquin : それから
難儀してるようなら
そいつを見せて、
励ましてやってくれ、とも……。
Zazarg : …………。
Zazarg : ……ガハハハッ!
大きなお世話だぜ。
Zazarg : アイアンイーターに伝えろ。
Zazarg : 少なくとも
この国は今、
オレの拳を必要としている。
Zazarg : だが、共和国だって
こんな優秀な戦士を手放してるような
余裕ぶっこいてたらカメに付け入られるぞってな。
Joaquin : ……すよね?
どこにいても
やっぱり兄貴は兄貴っす!
Kaduru-Haiduru : ……はいは~い。
もういい? 飛ばしちゃうよ~?
Zazarg : ああ、頼む。
Kaduru-Haiduru : ザザーグさんの頼みなら
お安い御用ですよ~。
Zazarg : 達者でな。
またいつかいっしょに
大暴れしようぜ!
Odilon : はい、隊長!
Joaquin : 兄貴!
ご武運を祈ってやす!!
…………………………………………………………………………………………
Rughadjeen : ……噂の火消しに
苦労させられているぞ。
Zazarg : まことにすいません。
Rughadjeen : 基地にも
プレートメイルを着た漁師に対して
市民から質問状や感謝状が山のように届いて
司令部は応対におおわらわだそうだ……。
Rughadjeen : ふふふふふ……。
Zazarg : ヘヘヘ……。
Rughadjeen : ……まったく
おもしろいが、仕方のない男だ。
で貴公、これからどうするのだ?
Rughadjeen : 噂が噂だ。
今までのように
客将としてやっていくのは難しいぞ。
Zazarg : そうですかい?
自分はいっこうに気にしませんがね。
Rughadjeen : ザザーグ将軍。
私に考えがあるのだが……
Zazarg : ?
Rughadjeen : 私の見るところ
此度のような蛮族の襲来が
今後も頻発することは避けられぬ。
Zazarg : 同感ですな……
昨今のヤツらの勢い
目を見張るものがあります。
Rughadjeen : そこでだ。
私は聖皇さまの勅命により
来るべき日に備え、門閥や階級にとらわれない
有能な将軍を集めているところなのだ……。
Rughadjeen : 皇国の至宝、魔笛。
多くの民が暮らす皇都。そして、聖皇さまを
我々はなんとしても護らねばならん。
Rughadjeen : 貴公の拳。
そして、その優れた知略を
そのために役立ててはもらえぬだろうか?
Zazarg : ルガジーンさま……。
Zazarg : オレみたいな
余所者でもいいんですかい?
Rughadjeen : 大事なのは志。
そして民を兵を愛する心だ。
……私に教えてくれたのは貴公だぞ。
Zazarg : ……分かりました。
こんなオレでも、多少なりとも
お役にたつのであれば……
Zazarg : この拳
砕けるまで
お仕えしましょうぞ!
…………………………………………………………………………………………
Zazarg : ……とまあ
そういうわけだ……。
Zazarg : オレとしたことが
ずいぶんと話しこんじまった。
わりいわりい、退屈させちまったな。
Zazarg : もう、分かっただろう?
Zazarg : その錆びたアイアン章は
オレとバストゥークをつなぐ大切な絆だ。
Zazarg : 化けもんに
手荒く扱われたんだろうぜ。
ボロボロに錆びついちまってるようだがな。
Zazarg : そして、ここは
初めてアトルガンに降りたった場所。
そう、いわば、オレの原点なのだ……。
Zazarg : おっと、まぁた
柄にもねえことを口走っちまったぜ。
今日はどうも口が緩くていけねえな……。
Zazarg : それにしても
お前、いい面構えしてやがる。
傭兵にしとくのがおしいぐれえだ。
Zazarg : これからも
オレといっしょに
大暴れしようじゃねえか。なあ、おい。
Zazarg : ガハハハハハハッ!
皇国軍戦績が上がった!
Zazarg : おう、お前か。
だったら、今度の戦は楽できそうだ。
ひとつ、敵さんの度胆を抜いてやろうぜ。
Zazarg : ガハハハハハッ!
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最終更新:2013年03月24日 00:51