ようこそ、ミレニアムシティ・Ωセントラルへ
ここは魔法とハイテクが当たり前に混じり合う未来都市。
昼は無人タクシーや治安ロボットがせわしなく動き、夜はネオンと魔力が渦巻く。
エルフも獣人も、魔法生物も、人間と同じ通りを歩いている──そんな街だ。
昼は無人タクシーや治安ロボットがせわしなく動き、夜はネオンと魔力が渦巻く。
エルフも獣人も、魔法生物も、人間と同じ通りを歩いている──そんな街だ。
この世界じゃ、魔法は生まれながらに持つ呼吸みたいなもの。
自然界のマナを体内に取り込み、当たり前のように使う。
休めば回復するし、食べれば戻る……それ以外の“回復法”もある、あれを使うやつは少ないがな。
自然界のマナを体内に取り込み、当たり前のように使う。
休めば回復するし、食べれば戻る……それ以外の“回復法”もある、あれを使うやつは少ないがな。
ただ、便利なものには必ず影がある。
魔力が滞って起きる火災や竜巻、魔物の暴走、悪意ある者の犯罪──
そうした現象はまとめて「魔法災害」と呼ばれ、
都市警だったりE.M.S…つまり都市の治安部隊共が対処している。
あいつらは魔法と武装の両方を扱う、治安の最後の砦さ。
魔力が滞って起きる火災や竜巻、魔物の暴走、悪意ある者の犯罪──
そうした現象はまとめて「魔法災害」と呼ばれ、
都市警だったりE.M.S…つまり都市の治安部隊共が対処している。
あいつらは魔法と武装の両方を扱う、治安の最後の砦さ。
煌びやかで便利なのに、どこか危うい街。
ここでは異能は特別じゃない。
使い方ひとつで天国にも、地獄にも変わる──君が今、歩いているこの通りもな。
この都市で生きていくためにも、今から言うことはしっかり覚えろよ?
ここでは異能は特別じゃない。
使い方ひとつで天国にも、地獄にも変わる──君が今、歩いているこの通りもな。
この都市で生きていくためにも、今から言うことはしっかり覚えろよ?
まずは──魔法の話から始めよう。
この世界に太古の昔から存在する力、それが「魔法」だ、異能って呼ばれることも多いな。
自然界に満ちるエネルギー「魔力」を体内に取り込み、自在に活用する。
誰にとっても呼吸みたいなものだけど、使えば魔力は消耗し、食事や休息を取ることで回復する。
他にも方法がある――まっ、その方法も正直知ってるだろ?
自然界に満ちるエネルギー「魔力」を体内に取り込み、自在に活用する。
誰にとっても呼吸みたいなものだけど、使えば魔力は消耗し、食事や休息を取ることで回復する。
他にも方法がある――まっ、その方法も正直知ってるだろ?
次は──魔法災害だな。
魔力が滞って起きる火災や竜巻、魔物の暴走、悪意ある連中の魔法犯罪……
そういう厄介ごとはひっくるめて「魔法災害」って呼ばれてる。
放っておくと都市ごと呑み込まれることだってある、おっかない話だな。
特に俺みたいな日陰者は、情報を握ってなけりゃ生きるのも厳しい。
まぁ、情報収集は怠らないことだ。
そういう厄介ごとはひっくるめて「魔法災害」って呼ばれてる。
放っておくと都市ごと呑み込まれることだってある、おっかない話だな。
特に俺みたいな日陰者は、情報を握ってなけりゃ生きるのも厳しい。
まぁ、情報収集は怠らないことだ。
最後だ、──都市警の話に移ろう。
正式名称は「ミレニアム都市警備隊」。Ωセントラルの治安維持を担う特殊組織、警察直轄のな。
魔法災害に真っ先に飛び込むのが奴らの仕事、生命がいくらあっても足りやしない。
特等、一等、二等、三等……って感じで奴らにはランクがある、ランクは積み上げた実力の証明だ。
上の奴らは俺らには想像もつかないバケモノもいる。
聞いた話によればソイツはこの都市を一人で更地に出来るそうだ、眉唾モノだが。
身の振る舞いには気をつけろよ?奴らは警察直轄とはいえ暴力組織だからな。
魔法災害に真っ先に飛び込むのが奴らの仕事、生命がいくらあっても足りやしない。
特等、一等、二等、三等……って感じで奴らにはランクがある、ランクは積み上げた実力の証明だ。
上の奴らは俺らには想像もつかないバケモノもいる。
聞いた話によればソイツはこの都市を一人で更地に出来るそうだ、眉唾モノだが。
身の振る舞いには気をつけろよ?奴らは警察直轄とはいえ暴力組織だからな。
さて、これで俺からの講釈は終わりだ。
これさえ抑えておけば最低限この都市で暮らせはするだろう。
だが、Ωセントラルは気まぐれだ、ここから先は誰も守っちゃくれない。
生き残りたきゃ、自分の力で道を切り開くんだ──ミレニアムシティへようこそ、新人。
だが、Ωセントラルは気まぐれだ、ここから先は誰も守っちゃくれない。
生き残りたきゃ、自分の力で道を切り開くんだ──ミレニアムシティへようこそ、新人。