魔法協会【まほうきょうかい】
「アカデミー」を運営している組織。
人材育成を積極的に行っている唯一の機関であり、
アカデミー卒業者は様々な分野で活躍している。
(但し、正規軍への人材供与は慎重な意見が多い)
上層部は複数の人数によって構成されているが
実質何人存在しているのかは公開されていない。
話によれば五名ほどの老人であるとの事だが真偽は不明である……
アカデミーについて
勘違いされやすいが、アカデミーは魔法協会の下部組織である。
もっとも、アカデミーの名が示す通り学問の場であり、
学究の徒を自認する魔法協会にとって、大きな勢力であるのは間違いない。
五大部門の二つ、研究部門・教育部門の基盤でもある。
初等部、中等部もあるが、基本となるのは学部(5年)と院(最長4年)。
それ以降も、研究者・教員として在籍することが可能である。
当然だが、学部以上の教員にも学会活動は義務付けられている。
教育部門
優れた魔法使いを育てるための部門。
最高学府であるアカデミーと多数の私学を抱え、人材の育成を目的とする。
また、魔力暴発を起こした子供たちの保護にも努めている。
中立志向の強い魔法協会においてなお、穏健派と呼ばれる。
学生たちの所属もこの部署である。奨学金で生活可能。
研究部門
魔法協会の魔法協会たる所以。
ありとあらゆる事象を研究する場。
企業と違い、それが金にならない研究であっても認められることが特徴である。
また、教育部門の学生たちの協力により、人件費を大幅に削減していることも特筆すべきだろう。
時として禁忌にすら挑むこともあり、ある意味では最も危険な部署とも言える。
智に対する貪欲さという点では、人間の縮図といえるかもしれない。
アカデミー以外について
独立や、企業・各国政府への就職も認められているが
協会の職に就くことも当然可能である。
また、申請することにより、魔法学校を開くこともできる。(見合った実績は要求される)
なお、外部に就職後も魔法協会の籍を有し続けることは可能である。
急なリストラ対策のためか、アカデミーや登録学校卒の者が抜けることは少ないようだ。
逆に、国家正規軍に就職する場合は抜ける者が大半のようである。
戦闘部門
魔法協会お抱えの戦闘部隊。
警備部、及び武装隊が含まれる。
その行動の大半は、外部ではなく内部に対してであり、禁忌に呑まれた者に対しては容赦がない。
外敵に対しては、盾というスタンスをとる場合が多いあたりも、協会の内罰的指向が見える。
彼らの牙が外部に向くのは、“政治に対する学問の中立性”が損なわれた場合である。
この指針は『中立を保つために必要な戦力』という在り方に由来する。
『特派』の後方支援につく場合など、戦闘能力が必要な他部署に駆り出されることも多い。
前衛型の使い手は、魔道騎士と呼ばれることもあるがこれは俗称。
戦闘部門として認めているのは、前衛後衛関係なく与えられる“ルーンの騎士”の称号である。
飛行艦隊もここの所属。
運営部門
五大部門のひとつ。
巨大組織である魔法協会の指針や庶務、経理をこなす部門。
通称『内勤』あるいは『制服組』とも。
予算の配分を行うため、研究部門とは伝統的に仲が悪い。
事なかれ主義な部分が目立つため、戦闘部門とも伝統的に仲が悪い。
ただし、一般的な協会員が最もお世話になる部署でもある。
人事部もここに含まれるからだ。
外事部門
五大部門のひとつ。
各国政府や派遣魔術師の管理を担当する部門。
ルーンの騎士と並ぶ実力を持つ『特派(正式名称:特別派遣魔導師)』が所属する部署でもある。
災害の復興支援や、PKO派遣、技術供与などの決定権を持つ。
多くの場合、パシられ第一弾は戦闘部門所属者であるが戦闘部門との関係は良好。
監査部
5大部門より人員を抽出して構成される特殊部署。
協会内部の監視が主目的だが、上層部の思惑によって動くことも多いようである。
抽出された部門と別の部門に異動し、その部門を監視する方式が多い。
中立であることが損なわれる可能性で判断しているらしく、規約よりも現場の状況を優先することが多い。
なお、魔法協会監査部監査官への忌名として『留金』が用いられることがある。
監査部から別部署への出向を受けた監査官は、原則として"出向先の印章"を付ける必要がある。
しかしながら、本来の所属が監査部である以上、"監査部の印章"も付けねばならず、
"正規部署の誤解"と"監査対象からの過度な傾注"を避ける為、暗黙の了解として
"監査部の印章を裏返して付ける"という決まりができた。
その結果、"監査対象の部署の印章"の隣に、"監査部の印章の裏側"、即ち"留め金部分"が表面に露出する事になる。
この事から、暗黙の了解を知る者は出向監査官の事を忌みを込めて『留金』と呼んでいる。
現状
アカデミーの試験制度を生かした実践訓練や
各国への派遣など、多種多様な活動を行っており
その評判は決して悪い物ではない。むしろアカデミーに
積極的に依頼してくるケースが増加している。
一方で「アカデミー生徒を使った戦力を持つ機関」という警戒を抱いている組織も存在している。
その見解はある意味正しく、もし協会が生徒を利用し、各機関に対して攻勢に出たならばかなり苦戦させられるであろう。
しかしながら、その見解は甘いと言わざるをえない。
なぜなら、魔法協会の本質は戦力としてのアカデミーではなく、“研究のための研究組織”であることや
そして、アカデミーそのものが動かずとも、強力な戦闘能力者を動かすことも可能な点にあるのである。
また、魔法協会とのコネクションが絶たれれば、多くのインフラは機能を失うことが予想される。
だがその心配とは裏腹に、上層部は「事なかれ主義」を貫いているらしく
基本的に魔法協会が危険に成らない限り攻め入ることはしないと宣言している。
あくまで魔法協会の基本的なスタンスは「中立」との事。
内部分裂の沈静化
若い人員の中には一部過激派が存在しており
「魔法協会こそ権威を手にするべきだ」と非常に危険な思想を持っていたが
今回の騒動の主犯格が捕らえられたことにより、事態は沈静化した。
否、沈静化したはずであった。
どうも復活の予兆が見え始めているようである。
真祖型のホムンクルス「Ar-i1010」に関しては
何か問題があればサポートするが、こちらからはあまり干渉しないと決定。
現在は他の組織に対して平謝りの最中だとか…
戦力状況
魔法協会と名乗るだけは有り、魔法に関する技術・修練は高く
儀式魔法による遠隔攻撃も行える為に歩兵などに対して非常に強力である。
それ以外にも接近戦闘用魔導兵器の開発や、接近戦を旨とする魔術師、
認可されているホムンクルスの製造なども有り近接戦闘でも侮りがたい。
「最終兵器」も存在していたが、現在は魔法協会の空間倉庫に封印されている…
最終更新:2009年07月25日 23:17