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魔王軍【まおうぐん】

「まほけん世界」とは別の「異世界」に存在する魔族達の組織であり一つの国。代々継承された魔王の一族が治めている。表向きは人間の敵として存在している。何故、人々と敵対するのか、その目的は定かでは無い。

魔族【まぞく】

人間とは違い、強い魔力、能力を持ち生まれた種族。その姿は様々で、人間と同じ人型やスライム、オーガ、ドラゴン等のモンスターの姿を取る者もいる。しかし、魔族は皆が姿を人型に変化させる魔法を習得している為、魔王軍に属する魔族は大抵が人型である。また、魔王の一族は全て人型で生まれてくる事が確認されている。

魔王【魔王】

魔族の中でもより強い魔力、固有の能力を持った者が魔王となる。基本的には前魔王から継承され、前魔王に子供が居た場合にはその位はそのまま受け継がれる。しかし、例外的にその子供よりも強い力を持つ魔族が魔王の位を継承する事もある。魔王の職務は主に、部下・兵への戦闘命令、特務組織「Arms」への任務命令、国の政治を行ったりと様々である。また、魔王は現在までで18代存在しており、現18代目魔王が今は全軍の指揮・政治を執り行っている。

【Arms】

Armsとは魔王の居た世界に存在する数人の魔族の精鋭組織。
Arms一人一人が様々な武器、魔法等を操り高い戦闘能力を持つ。しかし最も特筆すべき点はArmsの全員が「魔王の烙印」を与えられた者との共鳴により、自らを武器に変異させる事だ。
よってArmsは選ばれた数名の魔族しか属する事は出来ず、その真の力を引き出せるのも魔族から選ばれた魔王だけである。
[武器変異について]
Armsの面々が変異した武器は基本的に折れる、砕けるという事は無い。また、万が一この様な状況が起こったとしても、武器に変異していた本人達にはダメージが有るだけで即死という訳では無い。また、武器の形状を保つ為に魔力では無く精神力を利用している。術者の精神力が減少すればその分切れ味や強度等も減少する。

【現在の魔王軍の状況】

BEAM討伐の為、異世界に独断で行った魔王三名とArmsメンバー二名は現在謹慎処分中。
しかし、異世界とのルートを繋ぐ事の出来た功績を考慮し、謹慎期間はそれほど長くない模様。

【伝承されし魔王】

現在18代目まで存在している魔王達のリスト。
二つ名はその魔王の能力、力に沿った物が与えられる。

初代魔王 ベルセルク・エグゼクト 性別:男 二つ名:全ての魔の元祖

全ての魔族を束ねる原初の魔王。人間達の争いを止める為、今の策を講じたのは全て彼である。その力はどの魔族よりも強く、破壊の力を有していたという。現在は既に亡くなっている。

2代目魔王 ネロ・デュオス 性別:男 二つ名:刻まれる闇の戦慄

闇の力を操り、初代魔王に匹敵する力を持つとされた2代目魔王。現在生存している最古の魔族であり、最終的な総ての権限は彼が保持している。魔王の座を降りた後は、元素<マナ>から新たな技術を生み出す研究をしている。

3代目魔王(名前は不明) 性別:不明 二つ名:不明

No Data.

4代目魔王 ソーマ・ジェネイド 性別:男 二つ名:畏怖の目受けし勇の者

4代目魔王であると同時に魔界魔道図書館司書であり、全ての魔族の情報を管理している。
また、魔族の研究を始め、魔法、機械等の知識にも精通している。過去に何かあった様だが・・・?

5代目魔王(名前は不明) 性別:不明 二つ名:不明

No Data.

6代目魔王 ルミアス・リュード 性別:女 二つ名:砕月の豪腕

腕っ節の強さと姉御肌なのが特徴的な6代目魔王。魔王の座には拘らず、百年弱で退位した。
魔法は余り得意とせず、手甲(ナックル)を使った格闘術を使う。使う所は余り見られないが、魔法の属性は「大地」である。

7代目魔王(名前は不明) 性別:不明 二つ名:不明

No Data.

8代目魔王 アレク・ヴェルクラウス 性別:男 二つ名:無と忘却の覇者

8代目魔王であり、特務組織「Arms」の創設者。現在は別の者に「Arms」の統率を任せ、自分は1メンバーとして行動している。無と忘却の力を操る事が出来、単純な戦闘力では歴代魔王の中でも上位に位置する。

9代目魔王(名前は不明) 性別:不明 二つ名:不明

No Data.

10代目魔王(名前は不明) 性別:不明 二つ名:不明

No Data.

11代目魔王 ジャック・レインズ 性別:男 二つ名:紅蓮の鳳翼

高熱の炎を意のままに操り、歴代魔王に勝るとも劣らない力を持つ11代目魔王。
その実力を買われ、現在は特務組織「Arms」の全指揮を行っている。二つ名の通り、闘いでは放った炎が不死鳥を模り、襲い掛かる。

12代目魔王(名前は不明) 性別:不明 二つ名:不明

No Data.

13代目魔王(名前は不明) 性別:不明 二つ名:不明

No Data.

14代目魔王 ジョーカー・ナイツ 性別:男 二つ名:幻惑と錯乱の奏者

幻や音といった特異的な属性を持つ14代目魔王。扱う武器もカード、ダイス、楽器等、普通では使わない物ばかりである。カードはその一枚一枚に魔法が封印されており、そこから魔法を放ったり、白紙のカードに魔法を封ずる事も出来る。

15代目魔王 ミリア・ライトフォース 性別:女 二つ名:恐れられし勇なる稲妻

15代目魔王であり、現18代目魔王の補佐を行っている。雷魔法と空間操作に長け、冷静沈着と万能に見えるが、自分の放った雷魔法以外の雷の音が苦手という弱点を持つ。4代目魔王ソーマと同じく過去に何か影が・・・

16代目魔王(名前は不明) 性別:不明 二つ名:不明

No Data.

17代目魔王 バロン・ラグナロク 性別:男 二つ名:城塞魔帝

17代目魔王であり、現18代目魔王の父。兵の統率、戦略の構成、戦闘指揮等を得意とする。二つ名は在任期間中に一度も勇者を玉座へ通すこと無く撃退した為、与えられた称号である。

18代目魔王 ロキ・ラグナロク 性別:男 二つ名:幼いが故の残酷さと好奇心

現魔王であり、軍事活動、政治の全てを現在執り行っている魔王。――のはずだが、今は「まほけん世界」に滞在しており、政治活動等は全て前魔王の「バロン・ラグナロク」が行っている。現在は自らの住む「異世界」と「まほけん世界」との友好を結ぶ為、行動している。

魔王の歴史-History of Dark Lord

[原初の章]
世界には、まず最初に二つの種族が在った・・・
我々「魔族」と「人間」である。まだこの時は互いに干渉する事無く、時が過ぎていった・・・
それから数百年が経ち、我々は高度な文明生活を営んでいた。自然の万物より生まれる元素<マナ>と我々が生まれ持つ「魔力」との融合により「魔法」を生み出した。それと同時にその魔法のエネルギーを利用する「機械」をも作り出す事に成功した。我々の生活は「魔力エネルギー」によって安定した一つの国として成り立っていった・・・
一方、人々の文明は我々とはかけ離れた物だった。生活、衣服、言語等は我々の世界と大差無かったが「技術」については人々は余りにも原始的過ぎたのだ。精々「武器」を使うようになった程度だろうか。「魔法」は彼らの世界にはまだ存在すらしていなかった。

[動乱の章]
しかし、「武器」という「力」を持った彼らはその「力」を振るい、自らの領地を広げようとした。人々同士が争いを始めたのだ。
それでも、我々「魔族」の世界には何ら影響は無かった。この「魔族」の住む世界には魔力による結界が張られていたのだった。「魔法」を持たない彼らにこの結界は破れるはずも無かった。しかし、ある時、それは起こってしまった。
争いが始まり数十年、人間達の戦いは治まるどころか激しさを増していった。その時、初代魔王様の第一王子様が行方不明になってしまったのである。まだ幼い王子は我々の世界を超え、人々の世界に足を踏み入れてしまったのだ。人間は外見も違い、「異質」な力を持っている王子を容赦無く敵と見なすだろう。その上、彼らは戦いの真っ只中だ。緊張の中にある彼らは幼い王子の命をいとも容易く奪うはずだ。そして、悲しくもその推測は当たってしまった。
自らの子を失った初代魔王様は悲しみに暮れた。だが、一つの確固たる決意を固めたのだ。
「二度とこの様な悲しみを産まない為、我等魔族がこの争いを止める」と。

[決意の章]
争いを止める為、魔王様は様々な策を講じた。武力で人間を滅ぼす事は簡単だった。「魔族」と「人間」の力の差は明らかだった為だ。しかし、魔王様はそれを行おうとはしなかった。「魔族、人間、共に存在しなくてはこの世界は成り立たない」、そう考えたのだ。
「たとえ、敵対関係だとしても共に共存できる世界」の考えの下、争いを止める為の作戦は実行された。まず、手始めに魔族を人間の世界に放ち、人間にその存在を確認させた。予想通り、人々は見た事も無い存在に恐れをなし、敵として認識した。
魔王様は「魔族」を人間共通の敵として認識させ、人々同士を団結させ、争いを止めようとしたのだ。凄まじい決意だった。自ら「犠牲者」と成り、争いを止める決意をしたのだ。そして、ここから長き、魔族と人間の戦いの歴史が始まりを告げた。

[勇者の章]
この策は魔族に被害こそ有ったものの、絶大な効果を及ぼした。過去に有った人々の争いは全く無くなり、「魔王」という共通の敵を倒す為、人々は団結したのだ。そしてその過程で彼らは「武器」、「魔法」、「機械」といった「技術」を手に入れる。敵に対抗しようという意思が彼らの文明を高度に発達させたのだった。そしてこの過程で我々と同じ「犠牲者」が出てしまった事だけが魔王様の誤算であった。そう、「勇者」と呼ばれる存在である。
「魔王を倒す為、立ち上がった勇気有る者」表向きはそうだろう。しかしそれは人々の希望という重圧と魔族という2つの敵に挑む「犠牲者」であった。そして有る時、「魔王」と「勇者」の対峙は起こった。そこに「会話」は既に必要無く、命を賭した死闘があるだけだった。
戦いの結果、魔王様と勇者は双方共に大きな傷を負った。これ以上の戦いは必要無いと判断した魔王様はこれまで行った事のあらましを語った。この事を聞いた勇者の驚きは相当な物であった。何しろ自らが倒すべきだと思っていた敵の目論見が世界平和だったとは。

[継承の章]
そして、魔王様は勇者に一つの提案をした。「自分は形式上、勇者に倒された事にし、一定期間の後、新たな魔王を登場させる」という事だ。人々同士の争いが無い、これまでと変わらない世界を保つにはこれ以外の方法が無かった為だ。勇者も最初は躊躇したものの、快くこの申し出を承諾した。そして、今日まで魔王の歴史は受け継がれている。いつか、戦い無く魔族と人間が共存できる時までこの歴史は繰り返される事だろう。

[著者の章]
この文章は私が初代魔王様の語った歴史に私なりの注釈を付け、書き綴った物である。そして、最後にこの文章を書いた証として私の名を残そう。私の名はソーマ・ジェネイド。第4代魔王、魔界魔道図書館司書だ。そして、かつて勇者と呼ばれ、そう呼ばせていた事も有る。
今の私にはどうでも良い事で、悪い夢だ。



新たなる頁-[畏怖の章]

ここに刻み込む歴史は人間、魔族それぞれの裏に隠された真実である。
表向き、魔王を倒した勇者のその後の運命を紐解く事にしよう・・・



魔王からの提案により、勇者はこの平和を保つ為、魔王を倒した扱いとなっていた。
無論、何も知らない人々は魔王の死に歓喜しただろう。
勇者も王国、人々から称えられ、その名を後世まで残し平和に暮らすはずだった。

しかし、勇者が王国へ戻った数年後。
やはり、人は力を恐れるのだろう。それが人であれ、魔族であれ――
自らを救った勇者だったとしても。
勇者がその栄誉を称えられたあの日々はまるで無かったかの様であった。
魔王に匹敵する程の力を持つ勇者は魔族と同じ様に人々から恐れられ、その畏怖の眼差しを受けた。
自ら魔王の討伐を命じた王でさえもその力の前に王の座を脅かされると感じたのか、遂には勇者に国外追放を命じた。

人は強き力に怯え、自らが力を持てば、その力を振るい、争いを起こす。
魔王が提案した「自ら、人々の敵となる」その意味を勇者は理解した。
無益な人の争いを止める為、盾となる覚悟だ。

そして勇者は魔王の元へ向かう。他に往く宛など無かった。
かつて勇者と謳われた自分は存在すら抹消され、人だけの世界が創られ始めている。
勇者に出来る事は只一つ。人同士の争いを阻止する為、魔王に会い、世界に魔族を再び蔓延らせる事だった。しかし、魔族を生み出す度、それと時を同じくして、「勇者」という被害者が再び生まれてしまうのも事実であった。



――皮肉なものだ。世界を、人々を救う為に戦った勇者が逆に人から、世界から存在を否定されたのだ。
この章は「人」という存在の哀れな心を映し出したものである。
今も尚、魔族との戦いの為、「勇者」という被害者は生み出され続けている。
しかし、世界と人々、魔族の為、今の平和を保つ為には、「勇者」という犠牲は仕方が無い事なのかもしれない。いつか、人同士の争いが無くなり、新たなる犠牲者が生み出されない事を祈る。

4代目魔王兼魔界魔道図書館司書 ソーマ・ジェネイド

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最終更新:2008年12月16日 22:20