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7:門番戦

悩むにゃんこ先生に救いの神が現れた。
森からリリアーナたちが出てきたのだ。
ミル「うわっ!なんだあれ!?」
ニャ「おお!お主らちょうど良いところに!
 今ミシェルが天使を使って押さえておる猫型ゴーレムに、白い御札が貼られておるじゃろ!?
 あの御札をはよう剥がすのじゃ!
 決して猫型ゴーレムを破壊してはならんぞ!
 わしは他の生徒を集めるために半鐘を鳴らしておるからな!」
リリアーナたちにそう言って、にゃんこ先生は招き猫像の下に潜り込んだ。
ミル「あー、あたしにはちょっとムリっぽいかな……フリージアよろしく!」
フリ「ギズモちゃん!何とかしなさいな!!」
フリージアさんはギズモに命令をする
ギ「わかった!ギズモウィィィング!!」

招き猫像は半鐘を手にし、ジャーンジャーンジャーンと鳴らし始める。
その大きな音は森全体に響き渡る事だろう。
音を聞きつけ、ヴァンエレンとグレイブが森の中から姿をあらわした。
ヴ「んー、もしかしてこの音にさっきのドラゴンを呼んでしまうとか…ないかな?」

一方フリージアの命令を受け、ギズモウィングで空を飛ぶギズモは、見事猫の像から御札を剥がした。
すると、じたばたと暴れていた猫の像はぴたりと動かなくなる。
なんて役に立つ使い魔なんだろう。
『がんばれー』とか言いながら見てるだけのアホ姉の百倍活躍してるぞ。
ギ「とったどぉぉぉ!!」
無事に札を剥す事に成功したギズモきゅん

「ふう……やはりその御札が門番を操っておったようじゃな。
 いやそれにしても見事な連携プレーに感心した。
 そなたらのおかげで助かったわい、礼を言うぞ」
にゃんこ先生はそう言って、おとなしくなった門番の像によじ登って点検を始めた。
ミル「フリージアもギズモもありがとね。
 ミシェル先生もお疲れ様、無事でなによりです」
フリ「お~ほっほっほっほ!適材適所ってやつですわ
 私自身がお札を取ろうとしてたならば今頃ゴーレムは粉砕!玉砕!大喝采!!でしたもの」
威張って言うようなことではない
ギ「やったよぉ!!ほめてvほめてv」
フリージアになでなでしてもらっているギズモ

アナ「ダメだぞー、ミシェル。
  あまり生徒に楽させてると、後から感謝しない子が育つぞ」
そう言いながらアホ姉もトコトコ近寄ってくる。
そりゃ自分の事だろと言ってやろうかと思ったけど…またぬいぐるみで殴られたら痛いから辞めとこ…
ミシ「他に良策が思いつきませんでしたので」
見た目がきんちょの、無礼な振る舞いにもふんわり笑ってみせたら
すぐ近くでは別の生徒が騒いでいる。次から次へと賑やかなものだ。

リリアーナはメイレンが槍をしっかり握っていなかったことを今更ながらに思い出した。
リリ「無い!無い!メイレン様握ってない!猫車の中で転移したとき、槍、握って無かったよ――――!!」
リリアーナは突然絶叫したかと思うと、がくがくとミルクとフリージアの肩を揺さぶった。
ミル「え?え?ちょっとちょっと落ち着いてリリアーナ、槍はメイレンさんが持ってたって言ってたけど…」
リリ「レベッカさ――――ん!!いたら返事して――――!!」
今度はレベッカに呼びかけながら車の中に入っていく。
でも何を慌てているのかあたしにはさっぱりわからん。
槍レベッカはメイレンさんが持ってるから安心で、そのメイレンさんが槍握ってなかった……?
ま さ か 。
リリ「無い!無い!車の中にも槍が無いっ!!レベッカさんいないよどうしよう!!
 もしかしたら一人でムウ大陸のどこかに飛ばされちゃったのかも!!」
もしレベッカが助けを呼べないような場所に(例えば水の中とか)一人きりだとしたら、
最悪、二度と再び会えないもしれないのだ。
だが事情を聞かされていない人間にとっては、なぜリリアーナがここまで慌てているのかわからないだろう。
ミル「ええーっ!?ど、どうしようって言われても…ええーっ!?」
ま、まさか恐れていた最悪の事態が現実になるなんて!
槍レベッカの柄は木でできていて、木を隠すには森の中。
こんな深い森の中で槍を一本探すなんて、砂漠で砂金を一粒探すようなものだぞおい!

リリ「わ、私、森の中を探してくる!!」
ミル「わーっ!!待って待ってリリアーナ!
 今行かれたら二重遭難になるーっ!!」
責任を感じてレベッカを探しに行こうとするリリアーナを、慌てて抱きついて食い止める。
ミシ「少し落ち着きなさい、リリアーナくん」
酷く取り乱した生徒にそうゆっくり言って聞かせる。恐らく効果は薄いが。
ヴ「さがすのならみんな固まっておったほうがよいぞ。
 この森にはドラゴンが潜んでいる!」
ドラゴンにさんざ追い掛け回されて非常にいやな思いをしたヴァンエレンは切実に語る。
リリ「ひく・・・うえ・・・・・・・」
リリアーナはもがくのをやめたが、今度は泣き出してしまった。

ミル「そ、そうだ、こんな時こそ引率の先生に頼ろう!ね!
 アナ姉、ミシェル先生、リリアーナの持ってた槍を探す方法ってありませんか!?」
アナ「あの槍は、留学生のレベッカの生き霊がうっかり憑依しちゃったってやつだろ?
  もし死んだらすぐ私に分かるから、今は心配いらないぞ♪
  それよりムウ大陸の遺跡ってどこにあるんだー?
  お姉ちゃんは早く大冒険がしたいんだけどなー」内心これだから天使は信用なら無いと思うギズモ
フリ「それもそうですわねぇv」
とお馬鹿なフリージアさんは賛同する
アナスタシアは今、とても重要な事を言ったのだが、泣きじゃくるリリアーナはまだ気づいていない。

どうやら槍……つまり、レベッカという留学生の魂が入ったものを落としたらしい。
その前に生霊になってる時点で不味いだろう。
黒【留学生が槍になってる、ってどういう経緯でなったんだろ?】
【おもしれー!槍の留学生かー】
青「面白そうには見えるが、中つ国との戦争にも発展しかねないからな……いやはや」
三人やはり違う意見を出す。やはりRは思慮が浅い。
「そうだ!グレイズって鼻が利くんでしょ?私が持ってた槍の匂いをたどって、何とか見つけ出せないかな?」
リリアーナの質問に、困った様子のグレイズ。
黒【ここからじゃ探せないよ。臭いが続いてないしね】
青「いや、無理だそうだ。此処からその槍まで臭いの軌跡が無いから、探そうにも探せないらしい」
リリ「そっか・・・そうだよね。無理言ってごめん」

ヴ「うー。
 ご主人の様子も気になるから、なにか方法があればご主人も捜して欲しい」
ミル「ご主人って…マオと別れちゃったの?」
リリ「ヴァンエレンは契約してるのに、マオマオの居場所がわからないの?ギズモは分かるよね?」
少し落ち着いたリリアーナは、鼻をぐすぐすさせながら問い掛けた。
ギ「ここは僕らみたいな空を飛べるメンバーが空から探すべきだと思うんだ」
とヴァンエレンを見ながら意見するギズモ
ミル「ですよねー」
ギ「ねv」
かわいらしく微笑みながら同意を求めるギズモ
フリ「ヴァンエレンさんは元々は男だからニコポは通じませんことよ
 ギズモちゃん」
ヴ「…きゅん」
そのときヴァンエレンに電流走る。
ギ「ニコポってあれでしょvにこっと笑えばぼっと燃える」
どうやら本人(?)は分かってないようです
リリ「探すなら、メイレン様やアイシャさんやクリスさんもお願い。
 そういえばドラゴンが出たって話だけど、グレイブ達は怪我とか大丈夫だった?」
リリアーナは少し調子が戻ってきたようだ。

ミシ「どうするってもな……」
そう小さくボソッと呟き、素早く考えをまとめる。
ミシ「この辺りを、片っ端から調べるしかないでしょうね」
涼しい顔でケロリと言ってやる。しかし論理的に考えるなら
広さも判らない場所を無闇に歩くのは危険極まりない。オマケに竜もいるらしい。
それはもはや無謀だ。
リリ「そっか、レ・・・メイレン様は、私達が気配を探ってもどこにおられるか分からないのでしたっけ」
多分レベッカも同じなのだが、誰が聞いているのかも分からない場所で公言するのは危険すぎる。
ミシ「探し回るなら、疲れを知らないし圧倒的に強い天使様が隅々まで見て回られるのが一番でしょうね」
確かに天使は疲れないしかなり強い。しかし天使は人ごときでは操れないのも同様に確かなのだ。
ミシェル先生の意見に同意してリリアーナと一緒にアホ姉を見る。
アナ「私は疲れるからイヤだぞ」
いきなり見え見えの嘘ついて嫌がりだしましたよアホ姉。
ミル「嘘つくなさっきミシェル先生が『天使疲れない』って言ってただろうが」
アナ「えー?そんな事言ってたかー?忘れちゃったぞ♪」
ミシ「しかし、動ける方は明るい内は動き回るから、まず捕まらないでしょう。
なら音を鳴らして近づかせた方が効率が良い
動けないのは人海戦術で探すしかないかな」
涼しい顔のまま言いながら、ミシェルは十数体の最下級天使を呼び出す。
行け、探せ。そう念じて天使を森の中へ散らす。
リリ「すごい、あんなにいっぱいの天使、初めて見た・・・・・・」
ミシ「さて、これでひとまずはなんとかなるでしょう。
さあ、リリアーナ君たちはここに来た目的を果たしなさいな
出来れば私も目的は知りたいのですがね」
と片目でウインクして場の雰囲気を和ませる。
いくら人海戦術でも流石に見つからない可能性が高い。
そのことを気づかせては不味いだろうから。
リリ「ありがとうございます、先生」
ミル「ここに来た目的…って、ムウ大陸探索の事ですよね。
 とはいっても、この森のどこを探せば良いのやら…」
右を見ても左を見ても、木、木、木の森の中。
…暇そうにしてるアホ姉に、空飛んで遺跡でも探してもらうか?
リリアーナはそこでぽんと手を叩いた。
リリ「そうだ!グレイズって鼻が利くんでしょ?私が持ってた槍の匂いをたどって、何とか見つけ出せないかな?」

マオ「こっち来るなぁぁぁぁぁ!!!」

リリ「ん、?誰か何か言った?」
ミル「ううん、何にも言ってないけど」
空耳?とも思ったが、木がへし折れる音や、何か巨大なものの足音がする。
次第に近づいている気がするのだが・・・・・・・。
【んお?誰の声だこりゃー?】
黒【んーと、此処に居ないといったらマオさんかな……】
きょろきょろ周りを見ていると、森の中からマオが出てくる。

マオ「ヴァ…ヴァン!!ヴァァァァン!!ご主人様のピンチだ!!助けてぇぇぇ!!」
ヴ「げぇ ドラゴン!?」
リリ「うわ――――!!ドラゴン!!!!!! 」
ミル「マ、マ、マオ!?あんた何してるの!?」
マオ「そ、そんなこと知るかー!!いいから早く助けてくれー!!」
思わず聞いちゃったけど、マオマオの大ピンチっぷりは見ればよくわかる。
なにしろ後ろから、でっかいドラゴンに追いかけられてるんだから!
リリ「もしかしてこの森、ドラゴンの巣じゃないでしょうね?!」
だとしたら、空を飛んでいた天使達は大丈夫なのだろうか?
ギ「ドラゴン・・・・だと」
あまりのことにギズモはキャラが変わっている
ファンタジー世界の頂点に立つモンスタードラゴン
その力はあまりにも強く
それ以上の敵を出そうとするとキングギロラとかゴズラとか
ギャグに走らなければいけなくなるぐらいの恐ろしい存在である
フリ「まさに・・・・・ドラゴンですわね」
フリ「お母様が言ってましたわ!神はチェーンソーでばらばらにできるけどドラゴンは出来ないって!!」
つまりフリージアさんはドラゴンには勝てないということである
そもそも魔法使いとはいえ学生風情がドラゴンに勝てるわけが無い
もし勝てたらそんなに強いんだったら魔法勉強する必要なくね?
とか言われてしまうからである
フリ「逃げますわよギズモちゃん!!」

しかし、今までここまで走り続けてきたが……
マオ「はぁはぁ……はぁ…はぅ……もうだめだ、走れない……」
そもそも体力がそこまでないんだ…バテて座り込む。
振り向くとドラゴンが口をあけてこっちに走ってきている。
マオ「うぅ……生まれも一級、成績もトップレベルのエリート街道まっしぐらのこの僕が…」

クリ「まったく、何やってんだ。」
そう言いつつ魔銃を構える。
リリ「あっ、クリスさん!!」
ドラゴンにダメージを与える力はないかもしれないが、注意をひきつけたり援護したりすることはできるはずだ。
青「チッ、手間かけさせるような真似を……“刺され氷柱、敵前に!”」
魔力を構成、グレイブの周りに氷柱を生み出して次々にドラゴンの足元へ刺さっていく!
当てても大したダメージにはならないので、少しでも足を止めることを優先した結果だ。
その時、僕の横を電撃を帯びた弾が飛び、ドラゴンの足元には氷柱が刺さっていく。
クリスとグレイブが足止めをしてくれたのか…?
マオ「ク、クリス!……グレイブ!?…やるじゃないか!その調子だ!
 よし、僕はいま疲れて動けないからしっかりと護れよ!」
そして息を整えようとした時、体が一気に上に引っ張られ空へと浮かぶ。
上を見ると使い魔達とヴァンエレンが僕の服をつかんでいた。

クリ「ヴァンエレン!!
 ドラゴンをひきつけておくから早く助けにいってやれ!!」
ヴ「あいさー!」
クリ(よし、これなら(高速飛行魔法を準備するための)時間が稼げる。 )
迫ってくる竜種はグレイブとクリスに任せておいて蝙蝠に姿を変えて高速でマオのほうへ飛んでいく。
使い魔たちを出して服を掴んでとばっちりがこないように瞬時に空へ向けて高度をあげる。
吸血鬼に声を掛けている間に雷の魔力を魔銃に溜め、麻痺弾を撃てるようにする。
そしてクリスは、マオに当たらないように連射モードでドラゴンへの攻撃を開始した。

その頃のヴァンエレンとマオ。
ヴ「大丈夫かご主人?」
マオ「大丈夫…だけど遅いぞヴァン!もう少したってたら僕は食べられてた!」
下でクリスやグレイブにブレスを吐こうとしているドラゴンが見えてゾッとする。
攻撃を受けたことによってグレイズやクリスを敵と認識しているようだ。
ヴ「とりあえずみんなのところに戻るよ!」
マオ「分かった。でも見つからないようにな」
そして見つからないように木々を押し倒しながら進んでいくドラゴンの上を滑空する。

リリ「殿下先生、危ないです!ここは下がってください!」
リリアーナはミシェルを無理やり後列へ下がらせた。
ミシェルはレベッカを探すため、大量の天使を召喚している。
そんな状態で彼が矢面になって戦うのは、さすがに負担が大きすぎると思ったからだ。
ミシ「竜…………ですか?」
思わず呟いていた。コイツはデカい。
それが彼の最初の感想だった。今までこんなサイズの竜は見たことがない。
狩りに行っても、せいぜい小竜と言われる小型種が関の山だ。
リリ「殿下先生、アイシャさんたちは無事でしょうか?
 まだこっちには着てないみたいですが、彼女の気配、何とか探せませんか?
 ニャンコ先生、早く招き猫や猫車を避難させないと!!あれが壊れると、脱出できないって・・・・・」
「うむ!それではもう一度門を開けて中に避難するかな!」
ニャンコ先生は聞いたこともない呪文を唱えながら両手を上げ下げし、門を出現させようとした。
しかし、状況はそれを待ってはくれなかった。
ミシ「下がっていろと言いますが、他に竜を仕留められる人がいますか?」
リリ「それは・・・・・・」
ミシェルは薄く笑いながら、ユラリユラリと竜の前に進んでいく。

黒【不味い、あれだけじゃなくてさっきのドラゴンももうすぐ来るかもしれないよ!】
青「ドラゴン一体でもこれだけてこずるのにか?洒落にならないぞ……」
グレイズが懸念しているが、今の状況だけでも切羽詰っている。
早いところに切り抜けなければ詰みになるだろう。
そこに駄目押しとばかり、ドラゴンが息を吸い込んだ。
リリ「わ――――!!まずいまずい火炎のブレス!!」
ミル「うーわーっ!アホ姉火炎防御火炎防御ーっ!!」
アナ「うーん、でもなー。教師が生徒を信じないで助けすぎるのもどうだろうなー」
リリ「あんなでっかいドラゴン相手ですよ?!私達生徒に何をどうしろって言うんですか~!!」
アナ「それよりミルク。お前ユリから、ムウ大陸の記録映像撮って欲しいって頼まれてなかったか?
  ドラゴンの潜む森とか、かなーり美味しい映像だぞ♪」
ミル「うっ!忘れてた……」
仕方なく、あたしは記録石をポケットから引っ張り出して、ドラゴンをカシャカシャ激写しだした。
リリ「ちょっと!ミルクったら何してるのよこんな時にぃ~!!」

赤【げーっ!やばいっつーの早くどうにかしろB!】
青「阿呆!出来るんだったらとっくにやってる!S!
入れ替わってから変身するまでタイムラグがある筈だ、その間にブレスの方向を変えろッ!」
言い終えると、すぐに入れ替わりを始める。このやり取りは一秒以下で行われている。
黒「やばいやばいーっ!わーっ!“吹けよ吹け陣風疾風突風、我の後方から前方に”っ!」
ドラゴンが火を吐く直前に呪文を完成させ、同時に思い切り風が思い切り吹き荒れた。

ギ「お母さんも何かやってよ!適材適所でしょ!!ここでこそフリージング・ディストラクションだよ!!」
フリ「わかってますわよ!雪と氷の精霊よ!わが姉妹たちよ!その息吹によりて!って呪文が長すぎますわ!!」
慌てまくるフリージアさん
何しろフリージング・ディストラクションは強力だが3分間踊らないと使えないのだ、間に合うわけが無い

レイブから入れ替わったグレイズが風の魔法を使い、強風がブレスを止める。
突然の強風に、アホ姉が吹っ飛んでドラゴンの方にころころ転がった。
アナ「うわぁー!?」
ミル「ナイスグレイズ!!」
炎を止めた的な意味でもネタ提供的な意味でも!
いやー、なんかユリが新聞のネタネタ言ってるのもわかる気がするなあ!
リリ「全然ナイスじゃないよ、ミルクったら何言ってるのよ!!
 っていうか、まさかグレイズの変身シーンまで撮ってないでしょうね?!」


クリ(・・・にしても、たぶん黒髪の奴はずっと前に同じ授業を受けたことがあるグレイズ、だよな。
なんでグレイブがいきなりグレイズに変わったんだ? )
そして体に入ったグレイズはというと、以前と同じく、黒い毛が顔から手からと生え始める。
骨格がめきめき変形し、10秒と経たずに狼人間へと早代わり!
クリ(黒くもじゃもじゃしているが、これは狼人間、だよな・・・
もしかして夕方になるとグレイズが見当たらなくなっていたのはこれが原因なのか? )
黒「が、がうがう!?がうがぐるるがうが!(ど、どーする!?意味が伝わらないよ!)」
ミル「え!?何々、何て言ったの!?」
カシャカシャとアホ姉とドラゴンを撮っていると、すっかり人狼になったグレイズが何か言った。
青【お前からあいつらへ、だな?だからアレを作らせたんだろうが】
幽体のBが、グレイズの腰についているバッグを指さす。いや、バッグから覗く人形二つを。
そしてその人形へと飛び込み、するりと中に入る。
すると人形の白髪が青髪へと変化し、人間、いやグレイブそっくりの瞼を上げて目を開いた。
青『……動きづらいな。まぁ、なんとかなるか』
ミル「その声と髪型…もしかしてグレイブ!?人形に入ったの!?」
グレイズの腰のバッグから見える2体の人形、そのうち片方の人形が動きしゃべり出す。
赤【おー!すっげー!Bが人形に行きやがったー!】
人形から、高くなったグレイブの声がする。
青『流石大枚はたいて作らせた品、中々良い。これならなんとかなるな……』
バッグの中でリリアーナたちの方へと方向を変え、指示を飛ばす。
青『おいお前ら、もうすぐ俺達と遭遇したドラゴンが来るかもしれない!いや、間違いなく来る!
早々に猫車と一緒に安全な場所まで避難するぞ!R、お前も人形の中に入れ』
赤【あいあいさー!】

Rも違う人形に入ると、当然の如く白髪がぼさぼさの赤髪になる。
赤『うーん、おもしれー!あひゃひゃ、こりゃいーや!最高にハイだぜー!』
青『やかましい阿呆!日が昇るまであと2分くらいだ、とっとと魔力の構成ぐらいしろ!』
ミル「えっ…!ドラゴンもう一匹って…マジで!?
 もしかしてこの森、ほんとにドラゴンの巣なの!?」
なんてこった、ドラゴンの巣だなんて危険ってレベルじゃないぞ!
もう一匹のドラゴンと聞いて慌てたニャンコ先生も、地下道の入り口を作り出す。
…危険はともかく、これもシャッターチャンスだよな、うん。
中に入る前に記録画を撮っておこ。

クリスはドライブモードの麻痺弾でドラゴンの目を狙った。撃ち抜けばドラゴンといえども何秒か痺れるはずだ。
とにかくドライブモードの反動に耐えられるように地を足で踏ん張り、両手で魔銃をしっかり構える。
そしてドライブモードへと切り替えて、自分が気絶しない程度の魔力を魔銃にぶち込む。
もうじきドラゴンが現れると言われたニャンコ先生。
「なんじゃとおぉ!?そんなにすぐには門を開けられぬわ!
 むむむ…やむを得ん!緊急避難路を開くぞ!」
慌てたニャンコ先生は、呪文を唱えながら地面を指さした。
その先で地面が盛り上がり、扉付きの地下道の入り口が現れる。
「王家の避難用に用意された地下道じゃ!
 皆急いで中に逃げ込め!!」
地下道の門を2体の猫型ゴーレムに開けさせながら、ニャンコ先生は叫んだ。
赤『ひゅー!面白そーなの出てきたー!早く行こうぜ、早くー!』
青『ドラゴンは大丈夫か?……クリスがやってくれたようだな』
地下道へとすっ飛ぶクリスを傍目で見たのを合図に、グレイズは同じ方向へと駆け出してゆく。

ミシ「先に行きなさいな。君らじゃ竜は、荷が重いでしょうから」
リリ「でも・・・・・・・」
ヴ「にげろにげろ面舵にげろー!」
フリ「助かりましたわ!!」
急いで逃げ込むフリージアさん
アナ「ちょっと待てバカーッ!私を置いていく気かーっ!?」
あ。アホ姉の事忘れてた。
ドラゴンの足下には、慌てて飛ぶのを忘れたか、ちょこまか走って逃げ回るアホ姉が。
そしてリリアーナは、まだミシェルを残して逃げるかどうか決めあぐねていた。
クリ「これでもくらいな!!」
クリスはそう叫んで魔銃のトリガーを引くと、反動で地下道の入り口の方へと吹っ飛ばされた。
リリ「じゃあ、先生はどうなさるんです・・・・・・きゃんっ!?」
リリアーナは吹っ飛んできたクリスにぶつかり、もんどりうちながら地下道の中へと吹っ飛ばされた。
リリ「きゅ~・・・・・」
クリ「っつ~」
リリアーナは目をぐるぐる回しながら、クリスに押し倒される形で床の上に伸びている。
クリ(まさか反動でこんなに飛ばされるとは思いもしなかった。
 もう少し威力を考えて撃った方がよさそうだな・・・ )
立ち上がる時に何か柔らかいものに触れたような気がするのはきっと気のせいだろう。
いや、絶対に勘違いだ!!

その頃、ドラゴンは雷に撃たれたように動きを止めた。
その隙にアホ姉はドラゴンを引き離し、避難路に転がり込んでくる。
ミシ「ああ、なるほど。二匹いるのですか………
それでも悪魔に比べればまだ楽な方ですよ」
ギ「どう考えても悪魔より竜のほうが強いと思うんだけど」
ミシェルが手を挙げ、振り下ろしたら上空に魔法陣が発生し光の線が降り注ぐ。
ミシ「はいはーい。皆さん早く避難して下さいねー?
これは当たったらヤバいですよー」
高エネルギーの光がバシバシ体を貫通し、竜たちは悲鳴もあげられずに絶命した。
そしてミシェルは悠々と避難路へ入っていく。

ミシ「はい。今のはセラフィムレイ。高等神聖魔法です、………」
言い切る前に激しい目眩と吐き気に襲われて、姿勢を崩してしまう。
やりすぎた。というのが正直なところか。百科全書を使い、上級魔法も使う。
元からミシェルは魔力量ではズバ抜けていないので、当然といえば当然である。

アナ「クリスグッジョブ!よくやった!
 それに引き替えグレイズはなんだー!先生を殺す気かー!?」
黒「が、がうっ?」
かなりの頭身差があれど、怒りを向けるアナスタシアにたじろぐ。
ミル「はいはい、怒らない怒らない。
 元はと言えば、お姉ちゃんがドラゴンのブレス防がなかったのが原因でしょうが」
グレイズに突っかかるアホ姉を引っ張って制止する。
外を見れば、2匹目のドラゴンが動けるようになった1匹目と一緒に、こっちに突進してくるのが見えた。
「全員入ったか!?扉を閉めるぞ!」
ニャンコ先生の言葉を受けて、猫型ゴーレムたちは扉を閉めはじめた。

ミシ「あ………槍が」
ふと、ビジョンが飛び込んできた。
今の時点で必要な情報は得たので、一旦百科全書を切る。そうしないと体が保ちそうにないのだ。
ミシ「リリアーナくん、槍が見つかりましたよ。何か建物の中だ。二人か三人と槍が一本だ」
リリ「何ですって~!!」
ミシェルの声に、リリアーナはがばっと飛び起きた。
リリ「槍って私が持ってたあの槍ですよね、あの、一緒にいた人って一体誰なんですか!!
 で、皆無事なんですかっ?どうなんですか先生!!」

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・という音を立て閉まる扉

フリ「で、どうしますの?ミシェル先生のおかげでレベッカさんの居場所はわかったけれどこの地下道から行けますの?」
そう、いつまでも地下に居るわけにも行かないのである
ギ「でも外にはまだドラゴンがいっぱい居ると思うんだ」
だが外は危険だと訴えるギズモ
マオ「完全に予想だが、地下道、しかも王家の避難所用に用意されたものとなれば位の高い…そうだな
 宮殿とか王宮みたいなところに繋がっていることも多いにありえるんじゃないか?」
とはいっても実際どこに繋がっているかはわからない。
フリ「ここはにゃんこ先生だけが頼りですわ!」
ミル「うーん、やっぱりそうなるか…」
喋れないのでグレイズは聞いているだけ。人形に入っているRとBも会話を聞いている。

ニャ「確かにこの地下道はムウの王宮につながっておる」
にゃんこ先生は頷きながらそう言った。
青『王宮か……ふん、伝説の土地の王宮といえば酷いものか金ピカのやつだろう』
鼻を鳴らして見下したように呟くB。
グレイズは慌てたが、幸い誰も聞いていなかったようだ。セーフ。
ニャ「だがお主らの仲間の居場所とつながっておるかは、わしにもわからぬ。
 何しろここは数ある地下道の1つじゃからな。
 仮にお主らの仲間を探すとしても、道中侵入者対策に罠も仕掛けられておる。
 外に出て竜の森を行くのとどちらが安全か…」
ミシェルはそれも画になる小難しい顔をして、コメカミを押さえている。
何故なら、彼は今強烈な頭痛に苛まれているのだ。勿論、比喩表現ではあるが。
ミシ(ふざけんなよ。何で避難道がトラップだらけなんだってんだ)
黒「(ドラゴンの巣と罠だらけの道……どっちもいやだなあ)」
リリ「竜も嫌だけどトラップも困るな~。私、どーもそういうの苦手なんだよね。
 アナスタシア先生、明かり出すからちょっとかがんでください」
リリアーナはアナスタシアの頭をぐいと下げた。
アナ「んー?これでいいのか?」
アホ姉の天使の輪っかの光を頼りに、リリアーナは浮遊式のカンテラを取り出した。
すぐに地下道内はカンテラの灯りに照らされる
リリ「あったあった、これで通路の中が良く見えるわ」
リリアーナのカンテラは彼女の手を離れ、空中をふわふわ漂っている。
狐火のような青白い光が、石造りの地下道をぼんやりと照らした。
ミル「さすが。用意いいねリリアーナ」
思ったよりも天井は高く、通路の幅も全員並んで歩けるくらいはありそうだ。
リリ「本当にすごいね~。・・・・・・ん?ねえ、今なんか足元でカチッて音が・・・・・」

ミル「さっきミシェル先生が見たのは、多分アイシャやメイレンさんやレベッカだと思う。
 同じ場所で建物の中にいるなら、地下道に入ってくる可能性もたか…」
いんじゃないかと言い掛けた時、あたしの言葉を遮るように警報が鳴り響く。
ミル「な、なんだこ…」
ニャンコ先生やミルクがいろいろ考えているちょうどその時、リリアーナがうっかりボタンを押してしまった。
たちまち警報が鳴り響き、出口付近の天井が崩れて扉と2体の猫型ゴーレムは土砂に埋もれてしまった。
ニャンコ先生はムンクのポーズで叫んだ。
ヴ「ヒイイイイイイイイィィィ!!!!」
ニャ「ヒイイイイイイイイィィィ!!!!」
青『は?……罠?』
唖然とした様子でBが顔を覗かせる。
リリ「あ・・・・・もしかして、今の変な音のせい・・・・なのかな・・・・・・?ははは・・・・・」
ミル「ぎゃーっ!これじゃ帰れねーっ!!」
クリ「・・・先に進むしかなくなったようだな。」
ヴ「八卦図のような迷いやすいものでなければよいが…」

ミル「いやまだまだ!土砂を吹き飛ばせばなんとか…」
冷静なクリスの声を聞きながらも、あきらめ悪く土砂の山に駆け寄ってみたけど。
うーわー。かなり多いですよこの土砂。
しかもメギドで吹っ飛ばそうにも、中の猫型ゴーレムを壊しちゃいけないから無理。
ミル「こっ、これはあたしには無理っぽいような…」
黒「が、がうぐるう……ぐるがうがぁ?(ど、どうしよう……吹き飛ばせるかなぁ?)」
青『……進むも茨、戻るも茨か』

リリ「わーん!ごめんなさいごめんなさい、わざとじゃなかったの!!」
慌てるリリアーナの足元で、またカチッと何か変な音がした。
リリ「きゃああああ?!」
ミル「今度はなんだーっ!?」
リリアーナの足元がぽっかりと抜けた。
彼女の足元にはとがった槍のようなものがずらりと並び、侵入者を待ち受けている。
落ちたら間違いなく串刺しだ。
リリ「た、助けて~!!」
フリ「ギズモちゃん!リリアーナさんを引っ張りなさい!
 私は落とし穴を埋めますわ!!」
フリージアは落とし穴を雪の結晶で埋めてしまい無効化しようというのである
ミル「手を伸ばしてしっかりつかまれーっ!」
慌ててリリアーナの方にダイブして、リリアーナの手をキャッチ!
ふう、助か……ってないよこれ!
リリアーナの重さで体がずるずる穴の方に滑ってるよ!
なんか前にもこんなよーな事があった気がするんですけどーっ!?
アナ「おー、滑ってる滑ってる。落ちたら下の針で串刺しだぞーぷぷぷ♪」
ミル「ぷぷぷじゃねえよ見てないで助けろこのアホ姉!
 石畳だから掴まるとこないぞこれ!
 落ちる落ちる落ちる誰か引っ張って引っ張って―――!!」
黒「がる!」
傍に居たグレイズがミルクの体を掴み、人狼特有の力で穴から脱出させようと力を込めた。
が、ふっとグレイズの力が抜ける。
同時に体毛が急激に抜け始めた。日の出の時間らしく、人間に戻るための脱力状態に入ったのだ。
ミル「グググ、グレイズ!?力が抜けてるみたいだけどどうかしたの!?」
振り向く視線の先には、みるみる毛が抜けて萌え系犬耳少年になっちゃったグレイズの姿が。
黒「が、あうあ……み、ミルクさん……リリアーナさん、ごめん…ちから、入らない……」
人間に戻るときってあんな風に毛が抜けるのか…
あれだと毎回抜けた毛の掃除がたいへ……なんて考えてる場合じゃない!
このままじゃ串刺しになる人数が増えるだけだぞ!
クリ(ああ、やっぱりグレイズで合っていたのか。)
ギ「ここは僕が!」
グレイズの腕をつかむギズモ
だが犬耳の生徒へと戻ったグレイズはなけなしの力を振り絞るも、ぱっと手を放してしまう。
慌ててもう一度ミルクを掴むも、そのまま足がもつれてずるりとずっこけてしまった。
持つべき物は優秀な使い魔なり。
再度の大ピンチを助けてくれたのは、ヴァンエレンの使い魔コウモリたちとギズモでした。
ミル「あ、危ない所だった……。みんなありがと…」
アナ「ゆーしゅーな友達がいてミルクは幸せだなー。お姉ちゃんも嬉しいぞ♪」
ミル「妹が困ってる時に助けてくれる、優しい姉も欲しかったっつーの…」

ヴ「あわわ。
 今度は私が助太刀に入りますぞ!」
使い魔を出してドラゴンからマオを救出したときと同じく、リリアーナの服を引っ張って空中を飛ぶ。
穴から脱出させて難を逃れた。
ヴ「気をつけてくれリリアーナ。
 正直、こっちの心臓がもたん」
ミシ「この調子だと大岩に毒蛇も有り得ますね」
ミル「えええええ、ヤな事言わないでくださいよ先生…」
フリ「危ないですわねえ・・・・・いっそのこと地面を凍らせて安全な道を作りながら進もうかしら?」
フリージアはこう提案する
だがその方法では魔力の減りが激しく燃費の問題に突き当たる
さらに言えばただでさえ滑るのにこれ以上滑りやすくしてどうするのだと激しく突っ込みたい
フリ「それともこの*10フィートの棒で地面を突付きながら歩くのも良いかもしれませんわねえ」
胸の谷間から長い棒を取り出すフリージアさん
フリージアさんの胸の谷間には魔方陣が刺青されておりその魔方陣は実家の簡易異空間
通称”物置”に繋がっているのである
今まで色々と胸の谷間から出てきたのはこういう仕組みだったのである

10フィートの棒・・・・それはD&Dの基本アイテムでありぶっちゃけるとただの棒である


フリ「それより僕は罠に引っかからないようにちょっと浮かびながら進めば良いと思うよ」
アナ「お前天才だな!よし、この先は全員ちょっと浮かびながら行くぞー!ぷぷぷ♪」
アホ姉がにやにや笑いながらあたしの方を見てるのは、飛べないのを知ってて楽しんでるにちがいない。
くそー、自分はいつでもちょっと浮いてるからって、いい気になりやがって……
フリ「ギズモちゃん!誰もが空を飛べるわけではないのよ!!」
ミル「どーせあたしは空飛べませんよーだ。ぶつぶつ…」
雪の結晶を使えば空を飛べるフリージアさんは自分を棚に上げてギズモに注意するのであった
確かに全員飛べれば床にあるトラップは全て回避できるだろう。
だが、
クリ「トラップは床だけとは限らん。
 壁にもスイッチがある可能性もある。
 たとえば・・・この辺とかな。」
そう言って近くの壁を指す。
ミル「これって罠のスイッチなの?」
クリスが指さす先、壁の一部がやや出っ張っている。
これにうっかり触るか当たるかしたら、さっきみたいに罠が発動するってか?
罠おおすぎでしょ常識的に考えて…
ミル「…なんで避難路にこんなに罠が仕掛けてあるんだ…」
「避難する方は自力か乗り物で空を飛ぶからな。
 歩いて罠にかかるのは自動的に侵入者しかおらぬからのう」
ニャンコ先生の解説はわかるけど、それにしても過剰防衛でしょ…


ミシ「ふむ。どちらも現実的でない。ですか……」
ミシェルは言いながら、ボンヤリと先へと続く道を見つめている。
ミシ「発想は悪くなかったですよ。
それより、行きましょうか。いつまでもここにいても仕方がないでしょう?
下手な手が打てないのならば、真っ正面から突破するしかない」
出来るなら飛べない人数分天使を出して運びたい。けれど、今の彼にはその余裕はない。

ミシ「理想としては誰かが先行してトラップを潰しながら進み、その他はその後を行く」
ミシェルは授業で生徒に問題を解かせる前のように、皆に視線を送る。
ミル「まあ…それが一番っぽいですかね…フリージアの出してきた棒もあるし」
誰にしましょうかね~?という心の声まで聞こえてきそうだ。
ミシ「天使先生が生徒の自主性を育めとうるさいので、ここはひとまず君たちに任せてみます。
まずは公平に立候補ですね。誰かやりますか?」
一応そう言ったものの、誰もやらないんだろうな~とミシェルは解っているでこう付け加える。
ミシ「誰もいないなら誰か適当に私が選びますから、悪しからず」
とは言うが、教師以外なら誰が行くにしろ、ついて行ってやろうと決めている。
さすがに自主性よりも安全だろう。
アナ「自主性っjて大事だぞーぷぷぷ♪」
アホ姉はそれを聞きながら相変わらずのにやにや笑い。
くっそー、それくらい自分でやれよな……って、まてよ。
ミル「はい!じゃああたしがやります。この棒借りるね、フリージア」
びしっと手を挙げて立候補。
おー。と驚いた顔をするアホ姉は置いといて、フリージアから10フィート棒を借りる。
ミル「それじゃ、あたしが先頭に立ってバシバシ罠チェックしながら歩くから。
 みんなは後ろから罠のありそうな場所のフォローとか、見つけ損ねた罠の解除とかよろしく。
 うーし、やるぞー!!」
一発気合いを入れ直し、あたしはバシバシと床を叩いたり突いたりしながら、避難路を奥に進み始めた。


とにかく前進を決めたムウ大陸探検隊についていこうと、ニャンコ先生は猫型ゴーレムを動かす命令を出した。
「わしの言うことを聞けーっ!!」
ニャンコ先生の号令にあわせて土砂の山が光とともに少し揺らぐ。
だが中からゴーレムが出て来ることはない。
「ぐぬぬぬぬ…是非も無し、ここは残ってパワーを溜めるか…」
がっくりくるニャンコ先生は、リリアーナに小さな招き猫を渡した。
「わしは、ここでゴーレムどもに力を蓄えるのに専念しておる。
 だからこの先はついて行けぬが、代わりにこれを渡して置くぞ。
 握りしめれば離れていてもわしと会話ができるから、有効に使うがよい」

一方上機嫌で歩き出したアナスタシアは、なにを思ったかつつつとクリスの所に寄っていく。
アナ「お前見かけによらず大胆だなー、暗がりであんな所触るなんて先生感心しちゃったぞ♪
  でもあんまりやりすぎるとバレて人生終わるから、ほどほどにするように。以上♪」

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最終更新:2009年06月28日 01:46
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