隠れ花を彩らせ

(投稿者:エルス)
 注意:この話は店長様の連載作品『華』の後日談+店長様との合作です。
  『華』を読まれていない方はそちらを読んでからの方が分かりやすいかと思います。

        ―――■―――


 朝起きると、隣にエルフィファーレが眠っていた。
 眠っているふりをしているようでもなく、純粋に、何故か私のベットで眠っていた。
 寝惚け状態の頭でも、これくらいの事に頭を傾げる思考力はあった。

「………あぁ…」

 そして次に戻ってきてくれたんだなという確かな実感が湧いてきた。
 思わず微笑み、エルフィファーレの頭を撫でた。年齢相応の寝顔が可愛らしい。
 ベットから出て、昨日寝る前に外した左手首から先の義肢を付け、義眼と眼帯を付ける。
 ……と、そこで初めて気付いた。

「…………エルフィファーレ…?」
「スゥ……スゥ…」
「起きているのでしょう?」
「スゥ…スゥ……ククッ」
「エ ル フィ ファー レ?」
「ふあぁ~……おはようルルアさん、あれ?下はどうしたんですか?」

 言われると恥ずかしくなる。
 顔が赤くなるのを自覚しながら、悪戯っぽく笑うエルフィファーレを出来るだけ睨む。
 Yシャツのサイズが少し大きめで良かったと思う。普通なら、下着が見えてしまうだろう。
 といっても、睨む事に慣れていない私の睨みというのは迫力不足らしく、エルフィファーレに表情の変化は見られない。

「では、貴方の抱いているソレは何ですか?」
「ルルアさんのズボンです」
「返してください」
「イヤです」
「返して」
「イヤで~す」

 そう楽しそうに笑われると、どうも怒りにくい……

「どうでもいいですが……服を着てください。服を」

 私が欠伸を堪えながら空気の入れ換えのために窓を開けると、エルフィファーレはベットの上で大の字になった。
 下着だけ着て、上着はそこら辺に散らばっている。
 正直言うと、人のズボンを就寝中に取らないでほしい。

「ふふ、いいじゃないですか~ 減るわけでもないですし」
「減りますっ!……その、気分とか」

 あれからエルフィファーレは以前と同じ……いや、それ以上にふざけてきている気がする。
 もしかしたら、以前からもずっと自分を押さえつけていたのかもしれない。
 今ではすっかり彼女の私物が増えてしまった部屋を省みる。
 もしかしたら自分よりも女の子しているのかもしれない……由々しき事態なのではないだろうか?生物学上、女として。

「もう少し羽目を外したらどうです? あ、その前にお化粧を覚えましょうよ♪」
「け、化粧なんて…」
「もう、それだからマクスウェルさんに振り向いてもらえないんですよ。もっとこう……素材がいいんだからルルアは」

 足先から頭の天辺まで、まるで舐めるように私を見るエルフィファーレ。
 その視線に、羞恥心が声を上げ始める。

「うぅ……べ、別に中佐のことは」
「ああ、じゃあ僕がもらってもいいのですね? やったぁ……」
「そ、それは許しませんッ! 破廉恥な……」
「おや。なんとも思ってないのに何ムキになっているんです? ルルア」
「……///」

 いつもこの調子だ。
 確かにエルフィファーレとシリルが帰ってきてくれたことは嬉しい。
 だが、だからといって何時もいつもエルフィファーレに弄られてないだろうか?

「あー、真っ赤になっちゃって。──どう思います?マクスウェルさん」
「!?ッ いつからみて……」

 エルフィファーレの言葉に、心臓を鷲掴みにされたかのように驚いた私は咄嗟にワイシャツの裾を押さえて振り返る。
 未だにズボンを穿いていないため、妙にワイシャツが太股を擦れる感触が生々しく感じます。
 返事が無いので不審に思って見上げて……扉の前には誰もいません。

「あっはははッ……♪」
「──エルフィファァァァッレ!!」

 からかわれた私はもう我慢できない。
 逃げるなエルフィファーレ、そこにいなおれぇぇぇ!!

「──あ、おはようございますマクスウェルさん」
「エルフィファーレ! そんな嘘……」
「何しているんだ?そんな恰好で……」
「!?」

 いつのまにか、マクスウェル中佐がドアを開けて唖然としていた。
 それもそうだろう……半裸に近い恰好で部屋内を暴れているなんて状況は、そうあってたまるもんですか。

        ―――★―――

 あのどたばたから、私たちは食堂に朝食を取りにやってきました。
 酷く時間がかかってたと思えるのは、起きた時の濃密な時間があったからだと思う。

「まったく。エルフィファーレは……」
「ははっ、けど見てました? さっきのマクスウェルさんの顔」
「?」
「鼻の下のばしてましたよ? きっとルルアのあの恰好に欲情したんですよきっと」
「//////」

 互いに同じ朝食メニュー……食パンにスクランブルエッグ、そしてソーセージという取り合わせ。
 エルフィファーレはこれをよく、食パンの上にスクランブルエッグとソーセージを挟んで食しているのを見ている。
 小さな口で1枚の食パンを挟んだものを咀嚼する様が、どこか色っぽかった。
 日常の動作一つ一つが男性を引き付ける能力を持っているんだと、適当に決め付けた。
 しかし、先ほどからこちらを盗み見しながら意味深に微笑みかけてくるのは何かを企んでいると思っていいのでしょうか?

「あ、シリル」

 丁度食事が終った時にエルフィファーレが私の頭の上辺りを指差しました。
 嘘か真か、どちらでも良いかと半ば自棄になって振り返ると、シリルが居ました。
 普通なら最初の印象だけ良かった朝のように微笑むべきシーンなのですが、私は苦笑すらできません。

「ふぁ~~あ……あ、何だ。お前ら早いな」

 離反前と全く変わらない口調は許容範囲。直そうとしても直らないと、一週間でさじを投げた点ですから。
 ですが……

「……シリル、今すぐ寝癖と服装、そして姿勢を正してください」

 服装と髪、そして姿勢は直した筈だったのに……
 今のシリルは非常にだらし無い。
 寝癖で髪は何時もよりボサボサで姿勢も猫背、白のワイシャツもクシャクシャで欠伸を手で隠そうともしない。
 更に左手に何処か懐かしい黒いコートを持ち、右手に食パンを持っている。
 思わず拳を握り締めたくなる思いを押しとめて、注意する。
 そう、前のようにキツク言ったのでは同じ事の繰り返しです。
 私だって反省くらいはします。
 ………たまに忘れてしまいますけど……

「あぁ…後でな。それよりエルフィファーレ」
「はい?」
「武器倉庫に行くから付き合ってくれないか?」
「あ、そう言ってまた襲おうとか考えてるんですね」
「……考えてる訳無いだろ…それより早くしろよ、結構急いでんだ」
「あーもー乱暴しないでー」

 何時もなら動揺して顔を真っ赤にする所を冷静にツッコミしたと思ったら、
 シリルはエルフィファーレの手を握って足早に食堂を去っていってしまった。
 最後に物凄く棒読みのエルフィファーレの台詞に反応して何人かシリルを睨みつけた者も居たが、どうでもいい。
 私は予想以上に早い行動に唖然とするしかなかった。
 来たと思ったらいきなりエルフィファーレと出て行く我が弟子、シリル。
 思えば二人を並べてみると年頃のカップルに見えないこともない……って、何を考えてる。
 ……でもエルフィファーレとシリルは…一夜を共にした仲のようだし、強ち間違いじゃ無いのでは……。

 と、私は気付けば有らぬ想像に集中していたようで、後ろから近づいてきたマクスウェル中佐に全く気付かなかった。
 彼に肩をパンと叩かれて、意識がやっと現実に帰還する。

「どうした。朝から惚けて」

 何時も通りのマクスウェル、なのだが私は何時も通りにはいかなかった。
 まず朝の事が頭を過ぎり、顔を俯けた。
 食堂に居る全員がその事を知っていて、嘲笑っているような錯覚を覚え、今すぐにでも逃げ出したい。
 そんな考えに思考能力を半分ほど奪われると、マクスウェル中佐が私にしか聞こえない位の声で小さく呟いた。

「ん…まぁ、朝の事は…忘れた。だが、すまなかった。ノックをしなかった私の不注意だ」
「ああいえ、……まったく、エルフィファーレったら……」
「まぁ、だが、以前ではあんなことも無かったんだろう?」

 そうマクスウェル中佐に告げられて、以前の……エルフィファーレの離反前のことを思い出す。
 言われてみれば、エルフィファーレがあんなに私やシリルにちょっかいを出してきたりしたことが無かったと思う。
 以前の軍情報部第7課のメードとして敵も味方も欺いてい た頃は、必要以上の関係を結ばないようにしていたのではないだろうか?

「ええ、……いい、傾向なんでしょうね」

 けど、贅沢をいえばもう少し私を弄るのを止めて欲しい……それが私の偽りのない願い。

        ―――☆―――

 マクスウェル中佐と別れた後、私は先ほどシリルとエルフィファーレが行ったと思われる武器倉庫へと向かった。
 そうすると、その途中にあるメードらの専用の訓練場から声が聞こえてきます。
 流石にどこか緊張感のある声からして、疚しいことは無いはずですが……。

「…彼女、ですからね……」

 断言できないことが悔やまれます。戦友を疑うと言う行為を私は嫌っているのですが……仕様がない。
 ……何せ、歩いている途中で油断してたところをキスをしてくるような子ですから。
 漸く視界に訓練場内部の様子を捉えると、中ではシリルとエルフィファーレの訓練の様子が見えました。無論、普通に訓練しています。

「うぉ!?」
「ははッ、ほらほらもっと考えて動きませんとあぶないですよー?」
「だーッ! くそ、まだまだッ!」

 エルフィファーレの投擲を、シリルが避けているようです。
 訓練用の模造ナイフを無数に持って、シリルに目掛けて投げつける。
 緩急をつけて投げるタイミングをずらし、予測をさせづらくしている意図が伺えます。
 わざと狙いを外したかと思えば、じつは予測している回避を行なわせる為の罠だったり。
 本当に、厭らしい。……この場合は褒め言葉ですよ?
 あ、今も命中してしまいました……正直、あの時は手抜きしていたのでは?と思えてきてぞっとします。

「はい命中~、あ、ルルアが着たので休憩にしましょう♪」
「くっそぉ……」

 荒い息をしながら、手ごろな木にもたれ掛かってしまうシリルに苦笑する。
 そういえば離反前の訓練後もこんな感じに疲れきって……

「……何だよ、見んなよ…」

 こんな感じに強がってました。今も昔もそんなに変わってない……この場合は成長してないと言うのでしょうか…。
 まぁそれは兎も角、エルフィファーレがシリルの顔を覗きこんで玩具を見つけた子供のような顔をしているのが気になります。
 嫌な予感ばかりするのは気のせいではなく、100%に限りなく近い確立で嫌な事が起こると、断言します。

「……そういえばシリルって女装が似合いそうですね」

 ほら、思ったらこうなる。
 当の本人のシリルは荒い呼吸を整えながら……あぁ、怒ってる。
 決めました。私は傍観者になります。関わると碌な事がないと学習しました。

「お前な…今の言葉はカチンと来るどころか……ブチンと来たぜ?」
「あら、何でです?」
「俺はそういう事を言われるのが大っ嫌いなんだよ…分かる――」

 か?、と続けようとしたシリルはエルフィファーレに気絶させられドサリと倒れた。
 具体的に言うと首に手刀を喰らわされて「ぐはぁっ!」とか言いながら倒れたのですが……大丈夫でしょうか…。

「エルフィファーレ、まさかとは思いますけど……それは止めた方が…」

 ここまでの話の流れで行くと結果としてシリルは女装させられる可能性が高い…と言うよりそうなるだろう。
 そうなると目覚めた瞬間シリルは暴れ始め最悪の所誰かが負傷してしまうかもしれない。
 …………本音を言うと私が止めに入るのが嫌なんですけど…

「大丈夫ですよ、僕には考えがあるんです♪」

 満面の笑顔、普通なら私も微笑んで「そうですか」と返したい所ですが……残念ながら経験上微笑めません。
 エルフィファーレが笑顔を見せると、それこそ何かが起こる前兆のような気がするのです……こんな考え方でごめんなさい、エルフィファーレ。
 よいしょ、とエルフィファーレがシリルを持ち上げ、私がそれを助けるとエルフィファーレが不気味な事を呟きました。

「ルルアにも協力して貰いますけどね」

 ―――考えるのに疲れてきました……もうどうにでもなれ……。

 場所を変えて……エルフィファーレと私の自室にやってきました。
 相変わらず気絶したままのシリルを、エルフィファーレは適当に鏡の前に椅子の上に座らせます。
 さらにエルフィファーレは自分の私的スペースから取っ手のついた木製のケースを持ってきました。
 そのケースを開けますと、中から出てくるのは……私にも用途が意図できないのが半数ほど納められた化粧道具です。

「さって……これから僕がシリルをメイクしちゃいまーっす。ところで……ルルア」

 ほら、エルフィファーレがすっごくイイ笑顔を見せています。
 間違いなく、碌でもないことを言うつもりなのでしょう。
 もう、何も考えずに応じます……下手に何かすると拗れそうですし。

「なんですか?」
「やだなぁ、別に変なことは頼みませんよ……よいしょ」

 シリルのコートを脱がし、ワイシャツ姿にすると巻き尺を取り出しました。
 よく、衣服店とかに行く時に胸囲や丈を計るときに用いるアレです。
 ……べ、別に胸囲なんて……。

「このサイズだとー……うん、ルルアのブラジャー貸してもらえます?」
「エルフィファーレ、それは私に喧嘩を売っていると考えていいのですね?」
「あはは……いいですよぅもう」

 まったく、何を考えているのでしょうか。しかも自分のを使わずに私のものと言い出してきました。
 つまり、自分のものではサイズが合わないと……。
 苦笑しながらも、櫛を取り出してはシリルのぼさぼさで癖のある髪の毛を梳いていきます。
 なにかしらのコツがあるのか分かりませんが、テキパキと櫛が動いていきます。
 次に取り出したのはファンデーションです。流石にこれは私でもわかります。
 ただ、違うのはそっと取り出した細い筆で掬ってはそれを薄く延ばすようにシリルの頬にかけていくところでしょうか。僅かに肌の色付きがよくなったように見えます。
 次に黒く細い筒にブラシのついた……エルフィファーレのいうマスカラという道具で睫毛をかるく撫でていきます。
 最後にうっすらと紅を唇に乗せて……終わったようです。

「んー、次は服装ですねぇ」
「……」

 流石の私も予想外でした……シリルは童顔なのは知っていましたが、ここまで可愛らしい顔つきに変貌してしまうとは。
 これなら服装次第で……むしろ初対面なら確実に女性だと間違われるに違いありません。

「……どうしたんですか?ルルア」
「あ、いえ……予想以上に似合ってたもので」
「ふふ……これで服装さえ気を使えば、デートしてても女の子二人が歩いているようにしか見えませんね~」
「……」

 言われて……想像してみます。
 何故かエルフィファーレと共に歩くシリル(女装)……はい、確かに女の子二人が並んで歩いているようにしか見えませんね。
 恐ろしい……これが第7課で学んだ変装術なのでしょうか?それとも素材が良かったからでしょうか?
 ……どちらにせよ、ここまでやったのですから、最後まで付き合うしかないでしょう。

「はぁ…ちょっと待ってて下さい。私が着てたメイド服がまだ有った筈ですから……」
「さすがルルア。それならサイズもピッタリです」
「でも、直してから一度も着てないのでどうなってるかは保障できませんけど…」

 十分ですよ、と微笑むエルフィファーレを背にして私はクローゼットの奥からメイド服を取って広げてみました。
 何回か後輩のメードに貸したからでしょうか、案外綺麗なまま残っていて少し安堵してしまいます。
 いや、左腕の袖が少し短かったりスカートに縫った後があったりしてますけど。
 それとついでに不本意ですがブラジャーも持ってエルフィファーレに持たせました。
 何時シリルが起きるのか心配で心配で、少し胸が苦しいです。

「それじゃ着替えさせます。ルルアも見ます?」
「見ません!!」

 顔が真っ赤になるのを自覚しながらエルフィファーレにまた背を向けました。
 弟子とは言え……いや、弟子だからこそ…その…そういうものは見ていけない気がします。
 それに…どうせなら女装し終わった綺麗な姿を見たほうがイメージが壊れなくて良いですし。
 布の擦れ合う音や椅子がガタガタと揺れる音が後ろから聞こえますが、無視します。
 気になって後ろを見た瞬間、私の負けです。
 …………って、何時勝負になってたんでしょうか……

「はい、出来ました~♪もう見て大丈夫ですよ」

 えらく上機嫌な感じのエルフィファーレの声を半信半疑になって振り返ってみます。

「…………」

 何も言えない。そんな言葉しか浮かびません。
 大体なんですか、私よりメイド服似合ってますよ?普通に可愛いですよ?嫉妬しちゃいますよ?
 中性的とか女性的とかそういうのを通り越して犯罪レベルで似合ってますよ。

「どうです?」
「いや……本人には悪いと思いますけど………女の子ですね…」
「あ、ルルアはもしかしたら嫉妬してます?」
「…っ!……だって、だって…普通に可愛いじゃないですか!反則です!不意打ちです!」

 そうだ。単なる女装と思って服を貸してみれば、さっきとは違って女の子にしか見えないんですから。
 よく見てもパッと見てもどう見ても疲れて眠ってる年頃の女の子してるメイドさんにしか見えないじゃないかー!

 ……待て、落ち着け、落ち着くんだ私。見ろ、エルフィファーレが笑ってその後ろでシリルが指を鳴らして………


   ・  ・  ・  ア  レ  ?




「シリル……あ、いや、これは―――」
「あ、起きちゃったですね」
「打っ潰す……徹底的に冷酷で迅速且つ可及的速やかにテメェら二人を打っ潰す!!」

 そんな長くて物騒な台詞をよくも早口で言えますね……とりあえず、逃げます。
 エルフィファーレは私より先に逃げてますし、何より怒ったシリルが怖いですし。




            ―――★―――



 結局その日は女装したシリルに追いかけられて基地の人はシリルだって気付かないし、
 途中エルフィファーレは何処かに消えてしまうしで、疲れました。
 ……思い返せば最初から関わらない方が良かったのかもしれません。そうすればシリルも女装せずに済んだでしょうし。
 まぁ、でも、こういう一時が私の手にした幸福なんだなって考えると不思議な事に嫌じゃないんです。いえ、弄られるのは嫌ですけど。
 ……私は多分幸せです。それではお休みなさい、また明日みんなと会える事を祈って。



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最終更新:2009年06月07日 00:20
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