概要
クロッセル連合海軍(グリーデル王室海軍)が1940年に制式採用した複座艦上戦闘機。開発は
コーンウォリス・エアクラフトによる。
開戦当初有効な射撃能力を持たない
フライに対して同航戦を挑んだ複座戦闘機
ステイブルフォード・リベリアスが、
他の機種よりも比較的高いキルレートを示した事から同機の発展形として開発された。
最大の特徴は後部座席に備えられた四連装12.7mm動力式旋回銃座にあり、これにより十全の捕捉能力を得た。
運動性能ではフライに到底追いつくべくもないため、速度性能の向上を図ってフライとの近接戦闘を回避している。
高い要求性能をクリアするために戦闘機用としては異例のX型24気筒エンジンを搭載、
大容量を求められる冷却器は表面蒸気冷却方式を採用、莫大なカウンタートルクを相殺するため二重反転プロペラが採られた。
さらに主翼は標準翼端、低空用の切り落とし翼端、高空用の延長翼端を容易に交換する事ができるように設計されており、
これにより本機はあらゆる高度での戦闘を行う事ができる。
これらの機構のため、本機を前線運用する人員は単発戦闘機とは思えないほど煩雑な整備を強いられる事となった。
しかしながら本機は通常の戦闘機に対しては有効とは言いがたいものの対G戦闘においては絶大な能力を示し、
この怪物的戦闘機は連合海軍の主力として改修を繰り返しながら現在も大量に生産され続けている。
主要諸元:
制式名称 |
Cornwallis BullBeggar |
機体種別 |
複座艦上戦闘機 |
機体形式 |
単発低翼単葉・引込脚 |
機体構造 |
全金属製応力外皮構造 |
乗員 |
2名 |
全長 |
11.85m |
全幅 |
15.10m |
全高 |
3.68m |
主翼面積 |
29.97㎡ |
発動機 |
バクスター スティレットMk.IV 液冷X型24気筒2540馬力 |
プロペラ |
二重反転式可変ピッチ定速3翅 |
全備重量 |
3950kg |
最高速度 |
705km/h |
航続距離 |
1920km |
実用上昇限度 |
11500m |
武装 |
後上方12.7mm四連動力機銃×1 |
爆装 |
- |
生産機数 |
約17000機 |
製作会社 |
Cornwallis Aircraft Limited |
派生型
C.29 |
原型機の社内モデル名 |
BullBeggar Mk.I |
初期型。スティレットMk.I(2150馬力)搭載 |
BullBeggar Mk.II |
スティレットMk.II(2230馬力)搭載の前期型。冷却装置を改良 |
BullBeggar Mk.III |
スティレットMk.III(2370馬力)搭載の中期型 |
BullBeggar Mk.IV |
現行型。機首に四箇所のパワーバルジが突き出しているのが特徴 |
BullBeggar Mk.IVA |
Mk.IVに迎撃用レーダーを搭載した夜間戦闘機型 |
BullBeggar Mk.V |
スティレットMk.V(2700馬力)を搭載した機体。異常振動を解消できずいまだ試作段階 |
関連項目
最終更新:2009年11月13日 00:14