(投稿者:瑞騎)
今回から何回かに分けて執筆予定の「フォーメーションに学ぶ」シリーズでは
メードの基本戦術であるツーマンセルを応用・発展させ考察していこうと思う。
このシリーズではメードの攻撃方法に運動戦を前提とした有機的・連鎖的なモビリティーと連動性、更にユニット論などを絡めていこうと思う。
難しい事を並べているようだが、要はツーマンセル+サッカー(もしくはバスケ)と考えてもらえれば良い。
(A)4人陣形の各ポジションの名称と解説
まずは4人陣形でのポジションの名称をシリーズ中は下記と固定するのを了承したい。(注・下の図1~3を参照)
ポジション名はサッカー用語(イタリア語)の為、馴染みが薄いかもしれないが余り深く考えないで欲しい。
尚、適任者のタイプはPART1「
メード戦闘スタイル別タイポロジー」で使われた6タイプを使用している。
A=アタッカンテ
D=メディアーノ
主に最前線の攻撃者を指す。基本はインテルディトーレ、ウニベルサーレが適任者である。
- (A-2)エステルノ・アルト(エステルノ・バッソ)
両翼に配置されている中衛者を指す。基本はクルソーレ、インクルソーレ、ウニベルサーレが適任者である。
比較的高い位置に配置されている者をエステルノ・アルトと称し、
低い位置に配置されている者をエステルノ・バッソと称する。
両者の違いはメードの人物資質や攻撃志向、守備志向等により異なってくる為、区別は曖昧である。
このシリーズでは基本として前者を攻撃的、後者を守備的として捉えていこうと思う。
最後尾に配置される者を指す。基本はレジスタ、インクルソーレ、ウニベルサーレが適任者である。
ダイヤモンド型の陣形の場合、指揮官としての役目から攻撃の第一歩、守勢時だと建て直しの第一歩や
更にエリアを動き回り、各メードのサポートなど非常にマルチな才能を要求されるポジションである等、まさにチーム戦術の要となる。
又、フラットやスクウェアの様に中央にメディアーノを2人配置する形も見られる。
この場合はD-1に攻撃のタスクを、D-2に守備のタスクを担わせ役割を分担させる事で負担を軽減させている。
尚、D-1・D-2は逆でも問題ない。
(B)基本フォーメーションの解説
ダイアモンドは攻撃に重きを置いたバランス型のフォーメーションである。
センターアタック、ワイドアタックを軸としつつ、4人のポジションチェンジを織り交ぜた連続的な攻撃が特徴。
洗練させれば見る者を魅了するほどのスペクタルなムービングアタックを繰り出す事も。
フラットラインは攻守共に非常にバランスの取り易いフォーメーションである。
横一線に配置する事により各個人のゾーンが明確になり1対1を非常に作りやすく、個々の能力がダイレクトに反映される。
突出した能力を持たなくとも、互いのカバーリングや攻撃時のサポート連携など戦術理解度が高ければ十二分に戦果を上げる事も出来るだろう。
両翼のエステルノ・アルトの突破力を生かすワイドアタックが基本戦術。
ただ、中央が比較的手薄になりやすく破綻をきたさないよう攻守に渡る積極性と高い総合能力を有する者を配置するのがベスト。
ここまでマルチな才能を持つ者など余り居ないので、先程も記述したように中央の2人に攻守の役割分担させるのが最もベターな方法でもある。
スクウェアはセンターアタックを基本とした最もツーマンセル色が強いフォーメーションである。
守備に重きを置いており、また攻守共に役割がハッキリしているのが特徴。
ツーマンセル色が強い事や戦術理解度が低い者でもある程度機能させる事も可能な事から
フォーメーションアタックの入門レベルとして活用されている。
以上の3種が4人陣形の基本フォーメーションとなっている。
基本となっているだけあって3種ともバランスを重視したものとなっているが、あくまで一例である。
そんな訳で次回からはその凡例、応用モデルや派生モデルを実際にメードを配置して考える実践編に移っていこうと思う。
<この項・了>
<著:フロン・トオブメー・ド>
最終更新:2008年11月10日 02:34