(投稿者:オルサ)
キャラ紹介
Gという人類との共通の敵がいなくなってから、忽然と行方を眩ませた彼女だったが、
この度の乱において再び表舞台にその姿を現した。
「ふっ……最も可憐で愛らしいメードを決める、か。その審議に乗らずしてレッド・バロンは名乗れまいな!」
そうして
シーアは再び翼を舞わせる。
未だ見ぬ愛らしい乙女たちと出逢うために―――――。
キャラ仕様紹介
家庭版では、5人の
空戦メードキャラクターでアーケードモードをクリアすると出現する。
驚異的な機動力を発揮するキャラクターでありながら、汎用性に富んだ技を持つ。
また基本攻撃のリーチこそ短いものの、技の射程距離と移動速度で補って余る。
ただし防御力は最低値であり、また技にスーパーアーマーや無敵時間がないものが殆ど。
きちんと回避や防御ができるプレイヤーでなければその早さに翻弄されるだけとなってしまう、玄人向けのキャラクター。
またキャラクターの特性上、プレイヤーには常に紳士的な態度が求められるのが暗黙のルールらしい。
空気の読めない人やマナーのない人が使うとリアルファイトになりかねないので、ゲーセンでは要注意である。
必殺技
ルガー拳銃による射撃攻撃。いわゆる波動○だが、弾速は早め。一ゲージ消費+強ボタンで連続撃ちに。
画面端から撃つと反対端の二歩手前で消失するのは仕様。10発撃つとリロード動作となり隙が生じるので、ハメは程々に。
地面すれすれを滑走して切り払う、スライディング技。発生はやや遅めで、ジャンプで避けられると格好の餌食にされるので注意。
弱と強で滑走距離が変わる。
また一ゲージ消費のEX技では炎上エフェクトが追加され、ヒットさせると相手の防御力を10秒間ダウンさせるオマケが付くが、ガードされると無効。
その場で一回転しながら上昇する技。剣と翼で複数のヒット判定があり、それぞれヒットエフェクトが異なる。
発生が早い主力技で、対空技としてももちろん利用できる。
一ゲージ消費でド派手になり、ヒット回数と威力も増える。
スカーレットダンスからの派生技。スカーレットダンスがヒット中に入力することで、相手を蹴って画面端までノックバックする。
一度のコンボでかなりの威力を稼げるのでヒットさせたなら、必ず成功させたい。
ただしガードした相手にはくれぐれも発動しないように。蹴った直後は密接状態になるので、カウンターで投げ技でもされたら目も当てられない。
カウンター技。相手の攻撃がヒットする瞬間に発動すると、炎の蜃気楼で空振りさせ、背後から強烈な蹴りを見舞って相手をダウンさせる。
極めると手が付けられないが、入力タイミングはかなりシビア。格ゲー初心者にはまず不可能だったりする。
特殊技
入力することで、一定時間空を飛ぶ技。
十字キーの入力方向に向かってダッシュの速度で飛翔するが、発動時間中は完全にガード不能状態となるため使い勝手は悪い。
発動中はDボタンで、ゲージを消費してスウェーするようになるので、一応の回避は可能。
この技の真価は、鈍重で飛び道具のない相手を空中から痛めつけることにある……が、正直紳士じゃないし、嫌われるのでオススメしない―――。
挑発ボタンでシーアの変態紳士っぷりが火を噴く。その台詞とエフェクトパターンを見ているだけで数時間は過ぎる恐ろしさ。
相手がニュートラル状態だと会話パターンが発生するので、ゲーム制作者は力の入れどころを間違っているとよく言われる。
台詞と相手によって、自分の攻撃力を高めたり、相手のゲージを下げたり、逆に自分が下がったり、多種多用な作用を与えるギャンブル性の高い技(?)。
なお、当然ながら隙がでかいので、相手がガチプレイヤーや空気を読んでくれない人だったら、使わないのが一番なのだが――――――それでは変態紳士を使う資格はない。
一戦一口説き。それが紳士の嗜み。
超必殺技
一ゲージ消費技。
クリムビンロータスからスカーレットダンスへ繋ぐような見た目だが、威力も派手さも段違い。
最後に蹴りで締めて相手をダウンされるので、きちんとヒットさせれば隙はない。ここぞというコンボの締めに用いたい、主力技。
二ゲージ消費技。
爆炎を纏ったシーアが、前方へ超スピードで突進する秘技。通った直後に炎の渦が後を追うので、クリーンヒットすると凄まじいヒット数になる。
他のEX技や超必殺技とは異なるカットインが入るので、一見の価値あり。
一撃必殺技
ゲージ三本使用。
理性のぶっ飛んだシーアが、変態紳士の掟〝相手に強要せず、けして嫌がる少女に手を出さない〟という鉄の掟を度外視して、相手を掴み掛かり押し倒す技。
成功すると、何処からか緞帳が下がってライトダウン。そして流れる美麗アニメのカットインと音声。気がつけば勝利してる不思議。
鬼のような入力コマンドだが、カットインの種類やら台詞の種類やら、何故ここまでという気合いの入りようなので必見である。
しかし正直、お子様立ち入り禁止の楽園であり、この技のせいでこのゲームがR禁指定されてしまったのではと言われている。ゲーセンで発動したときの空気の気まずさは何とも言えない。
また、相手によっては逆にシーアが敗北しているという、レアパターンも存在する。家庭版でお友達と是非探してみよう。
エンディング
「………しまった。審議するつもりが、いつの間にか私が優勝してしまうとは……不覚だ」
間もなく表彰式という中、シーアは一人唸った。あまりに本末転倒すぎる結果である。
今の自分は、表舞台で評されるべき立場にはないというのに。
何故なら、けして目立たず影ながら可憐な少女達を見守るのが、瀟洒たる紳士の嗜みなのだから。
ともなれば、為すべき事はひとつである。
――――そうしてシーアは、表彰式に出ることなく、再び行方を眩ませるのだった。
………どこかの路地裏で、幼き少女の悲鳴が木霊したとき。
………どこかで、メードを悪用しようとする利己に溺れた輩が現れたとき。平和の世に戦火を企てる者が現れたとき。
野蛮な人間、悪しき者。平和な世であっても消え失せることのない邪悪が少女を、残されたメードを脅かすとき。
赤い翼をはためかせて、彼女は現れるのだ。
「覚えておけ人類。私は愛されるべき少女たちの平穏を脅かす俗物に容赦しない。何故なら私は〝レッド・バロン〟……永遠に少女を愛する、赤き翼の紳士なのだからな」
最終更新:2008年11月12日 09:48