chapter6 エピローグ

(投稿者:マーク)

「なんとか逃げ切れたな」
先ほどの町から遠く離れた廃墟に降り立った時ダリウスはつぶやいた

「ああ・・だがこれからどうする、シュベルテをエントリヒにつれてゆくわけにはいかないぜ」
ディートリヒが未だに目を覚まさない彼女を横目に言う
確かにこのままシュヴェルテを連れて帰れば面倒なことが山ほどあるだろう、グスタフが一連のメード失踪の黒幕とわかった以上彼女を連れて帰れば再び命を狙われかねない

「シュヴェルテをかくまってくれるナイスガイが集ってる所知ってるぜ」
リューマがいう
「どこだ?」
ダリウスが問うとリューマは隣のルビィを見ながら言う
白竜工業だ」

「なるほど確かにあそこならグスタフもうかつに手は出せないが・・・・受け入れてくれるだろうか?」

「大丈夫!!白竜の皆は私も含めきっとシュヴェルテを守るよ!!」

「”私”も・・?そういえば君は何者なんだ?SCS・・・・ではないようだが」

「紹介が遅れたね」
そう言うとルビィは兜をはずす特徴的な色の髪があらわになる
「私は白竜工業所属メード、ディナギア!!よろしく!!」






「これで安心だな」
ダリウスは彼方に見えるバイク(ジープに積んであったもの)を見送りながらようやくほっと一息ついた
「まだ安心じゃねえだろう、次は参謀本部をなんとかしねえと」
ディートリヒが言う、確かにあの老害をつぶさなければ今後第二、第三のシュヴェルテは出続けるだろう

「参謀本部をつぶすのは並大抵のことじゃあないぞ」

「大丈夫ですよ」
マヤが二人の間にわって入る

「今回だってなんとかなったもの、きっと次も何とかなりますよ!!」

「そうだな・・・俺らが力あわせりゃできないことなんてねえ!!」
そんな風に盛り上がっているマヤとディートリヒに苦笑しつついつの間にか横にいたコアクに目を向け、ギョッとする

彼女は今にも襲い掛からんばかりの視線をディートリヒにむけていたのだから無理もない

過保護なのは知っていたがここまでとは、しかし行動に移さないあたり彼女はさすがに大人である
ラフィであったら問答無用で割って入るだろう、無意識だから余計にたちが悪い

彼はマヤの判断で今回お留守番ということになったためおとなしく従ったものの今頃は兵舎で一人ふくれっつらでいるのだろう
それを想像して苦笑しジープのエンジンをかけ言った

「さて、帰るか!!俺たちの”家”に」

FIN・・・・

最終更新:2009年01月25日 15:03
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。