クリッカー - manatsuminori @ ウィキ

クリッカーは、行動が起きた「瞬間」を知らせるために使います。例えば、オウムが「こんにちは」と言った瞬間にクリッカーを鳴らすことで、その行動が正しいことを明確に伝えます。その後に褒美（おやつやおもちゃなど）を与えるので、動物はクリッカーの音を聞いたときに、何か良いことが起きると理解します。

すぐ餌をやってもいいが餌との時間差によって何が「いいこと」だったのかわからなくなることを防ぐ。人間の感謝の気持ち（ありがとうと言うとか）もそれにちかいね。

2. クリッカーは一種の「橋渡し」
クリッカーは、行動とご褒美の間に「橋」をかける役割を果たします。良い行動をした瞬間を捉えるのは難しいこともありますが、クリッカーで「今がその瞬間！」と伝えられるので、後からご褒美をあげる場合でも正しい行動と関連付けられるのです。

3. クリッカーの歴史
クリッカートレーニングは、動物行動学者たちが1960年代に水族館のイルカやシャチの訓練に使い始めたのが発端です。海洋哺乳類に対して、直接褒めたり、ご褒美をすぐに与えることが難しかったため、合図として使われました。その後、犬や鳥、猫など多くの動物にも応用され、今ではペットトレーニングの基本的な手法の一つになっています。

4. 音の重要性
クリッカーの音は「一貫性」が重要です。人間の声で「よし！」と褒める場合、音の高さやトーンが毎回変わってしまいがちですが、クリッカーの音は常に同じです。このため、動物にとって分かりやすく、混乱を防ぐことができます。

5. 豆知識: 自作クリッカー
実は、クリッカーが手元にない場合でも、ペンのカチッという音を代用したり、金属製のふたを使って自作することができます。もちろん、市販のクリッカーはより使いやすく設計されていますが、音が一定であれば、簡単なもので代用できるのも面白い点です。