名前:ガウェイン
性別:男
属性:マナ適性なし
出身:帝国
装飾:ブローチ型の魔道具。
ソレイユの魔力が込められている
《外見》
武器:腕輪型の魔法道具。両腕に三つずつつけており、右腕に火属性、左腕に金属性の魔力が込められている。
髪:光沢のないくすんだ金色。毛先が緩く巻いている。
眼:紫色。右目は抉り取られて空洞になっているため、薄汚れた包帯で隠している。
身長:普通
《性格》
おちゃらけてはいるが、根は案外繊細。
愛想がいいように見えるが警戒心が強く、常に人と壁を作っている。
例え仲がいい人でも一線は踏み越えさせない。
一方で、損得勘定抜きで友人のために体を張る一面もある。
《経歴》
帝国貧民層の貧乏な家に生まれる。
両親が兄ばかりを溺愛し、兄に割り当てられた仕事も押し付けられ、与えられた報酬はガウェインのものまで取り上げられていた。
事故で右目を失ってより両親と揉めて以来家に帰らず、仕事もしないようになってふらふらと遊び歩くようになった。
その後、
バスラたちと出会い一緒に過ごすようになり、知り合った
エリュシオンや交流のあったソレイユらを彼らの仲間に引き込んだ。
それ以外にも貧民層の多方面に顔が広い。
王国軍との戦闘の際、腕を斬られた
セルヒオを手当てする時間稼ぎをするために自ら囮になり、王国軍の攻撃を受け死亡。
リスティスより2歳年上。
《台詞》
一人称:俺
二人称:あんた、お前
幼い頃に交流のあった旅の商人の口調を真似ているため、独特な喋り方をする。
切羽詰ったり本気で怒ったりすると素に戻る。
「俺、ガウェインいいます。どぞよろしゅう」
「んー、俺そんなに信用あらへんやろか。困ったなぁ」
「包帯はとらんといて。これないと落ち着かんのや、堪忍してな」
「……おい。やめろっつってんだろ、聞こえねぇのかこの耳は。飾りか?あ?」
+
|
死に様 |
「大層な役目を仰せつかってしまったなあ」
周りの怒号にかき消されるほどの小さな声で、そう呟く。
負傷した仲間を治療するための時間を稼ぐ。それがガウェインの担った役目だ。
早い話が、囮だ。
「せやけど、エリーもやるんや。俺もやらな男が廃る、ってな」
胸元につけていた魔道具から、マナを解放する。
使用するのは、金属性の魔法。魅了魔法と幻覚魔法だ。
―悍ましい化け物が、姫様の命を奪いに来るぞ―
自らを化け物と誤認させ、その命を奪わねばと敵の意識を誘導させる。
あとは、命の続く限り王国の方角へ向かって突っ走るだけだ。
魔法にかかった王国兵たちが、勝手に己を追ってくれる。
剣が、矢が、魔法が、少しずつガウェインの命と体力を奪っていく。
攻撃を避けきれなくなり、傷が増え、足が上がらなくなっていく。
「あかん……あかんよ…動いたってや………もっと、もっと向こうに行かなあかんねん……死んだら、魔法が解けてまう……その前に、もっと、もっと……だから……」
どすり。
鈍い音を立てて、譫言のように呟くガウェインの喉を矢が貫く。
最後の意志か、それとも惰性か。一歩、二歩、ふらつくように歩き、どうと倒れ、動かなくなった。
そこは、王国の国境間近だった。
|
最終更新:2017年10月08日 22:21