メアーネ

マナに似て非なるエネルギー源で、魔王の眷属であるルキウス(現皇帝)が【魔王の心臓】より作り出した力。
人々の負の感情を基に創り出されており、五大精霊達は「メアツィ・ピシュオーネ」と呼んでいる。
マナは五大精霊達のコントロール出来る範囲で創られた力であるが、メアーネはこの対極にある。
その為、マナ及び五大精霊達の干渉が効かない。

 元々、魔族…特に高位の存在であるモノしか扱えない闇属性のマナがあったが、
勇者と魔王の戦いにより弱体化し、その力も微弱なものとなってしまっていた。
その僅かばかりの力を使いルキウスを復活させた後、彼が【心臓】と自身の中にある闇属性のマナを混ぜ合わせ、
新たな力として生み出したのがメアーネである。

メアーネの力について

《マナを打ち消す力》
 文字通り、マナ、及びマナの力を使った魔法を打ち消す。
マナは発現された後再び空気中に戻り取り込まれるまで巡回するが、メアーネが干渉をすると空気中に戻る事が出来ず消滅してしまう。
その為メアーネの干渉によって、微弱ではあるが、少しずつマナが消滅している。
 シュテルンの扱う力がこのタイプで、向かい来る魔法を打ち消す他、弾き飛ばしたりする事が出来る。
《マナの性質を変える力》
 上記にあった五大精霊達のコントロール出来る範囲を超える力へと変貌する。

例えば、「水属性のマナにメアーネが干渉をした」として、「雨を降らせる」魔法を発現したとする。
確かに雨を降らせる事が出来るが、その量を自身でコントロールする事は出来ない為、想定外の大雨を降らせる可能性がある。
また、本来発生する筈の雨雲にメアーネの力によって干渉してしまった為、今後その地域では雨雲が発生しにくくなってしまう。

 このように、魔法とはそもそも自然現象内で発現する力である為、自然法則を捻じ曲げてしまう恐れがある。
また、人を生き返らせたり、身体機能を異常に改変させる事も出来る。

メアーネを取り込んだ際の効果について

●適正者で生産型
 取り込んだ際、マナの含有量がメアーネを上回る為、メアーネによる影響を受ける事は少ない。
ただし、メアーネがそれを上回った場合、摂取型のようにマナ全てがメアーネに変貌する可能性もなくはない。
※ここでいう生産型は通常のマナ適正者の生産型を指す(要するに後天性)為、シュテルンとは別。

●適正者で摂取型
 取り込んだ際、マナがメアーネに対し免疫反応を起こし、アレルギーのような現象が起こる。
最悪の場合死に至るが、メアーネに打ち勝つ事もある。ただしその反応によって大幅にマナが減少してしまう。
王国の王は自ら取り込みメアーネに打ち勝ったが、その代償として身体機能の殆どが弱体化し、その後死亡した。

 また、適正者の負の感情に呼応し、そのまま身に付いてしまうケースもある。(所謂闇堕ち)
メアーネに適応した適正者は負の感情を引きずり出されている為、本来の人格とかけ離れる事が多い。…素直になっているとも受け取れる。
一度適正者に適応したメアーネはなかなか除去し難いが、火属性のマナを摂取する事が出来れば打ち消す事も出来るかもしれない。
ジュゼッペは火属性マナの摂取型であったが、感情が勝ってしまいメアーネに取り込まれてしまった。
必ずしも火属性マナが打ち消すとも限らないようだ。

●適正無し
 マナ適正の無い人物でもメアーネを取り扱う事が出来る。どんな魔法が扱えるかについては法則性がなく不明。
魔法といえど摂取型よりは劣る力の為、なんちゃって魔法と呼称しても間違いではない。
しかし摂取型と違い、元々備わっているマナ(つまり供給源)が無い為、メアーネがなくなれば当然魔法も使えなくなる。
負の感情があれど、心が折れたり心が変われば、メアーネを生むことも出来ない。
また免疫反応を起こす事がない為、取り込んでも副作用に苛まれる事はない。強いて言えば人格が変わる程度。

 三者共通として、メアーネを取り込んでいる証として外見の特徴が一部変化する。
※リーザであれば眼の中に星が見えたり、ジュゼッペは目隠れの下が黒い靄のようなものに覆われている。

その他補足
◎メアーネもマナ同様に、識別出来る。マナの流れを見る事が出来れば、メアーネは黒い靄のように映る。
 また、流れを見る事が出来なくとも、メアーネの漂う空間にいると、なんだかどんよりしたような…といった気配で感知出来る。
◎調和戦争のような大きな戦争の跡地や凄絶な悲劇の起こった場所等はメアーネが生成されやすい。
 見分け方として、木や花等自然物が一切無いという特徴がある。
◎シュテルンは先天性でメアーネの生産型タイプ。通常のマナ適正者の生産型とは違い、周囲に漂う負の感情が自然に取り込まれ、
 メアーネとして生成される。
◎ルキウスはこの力を使って魔王の復活とマナの撲滅を目論んでいる。

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最終更新:2015年07月31日 22:21