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情報処理試験まとめ/ITストラテジスト試験の勉強法まとめ/午後1対策 - (2016/01/10 (日) 13:25:56) の編集履歴(バックアップ)


ITストラテジスト試験の勉強法まとめ 午後1対策

目次

関連ページ

初めに

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午後1の勉強テクニックなどについて

勉強方針

 実はITストラテジストの試験勉強は、これといって特効薬的な勉強方法はないと言っていい。文章を読んでみると、わりと常識的なことが書いてあるので、ある程度の知識があればわりと簡単に答えられてしまうのではないだろうか?
 ITストラテジストの試験は、企業が一般的に抱える「問題」をIT技術を利用して解決することに対して実施される試験なので、専門知識がなくともある程度、常識的な内容にならざるを得ない。なので、よく考えれば当たり前のことが書いてあるので、特効薬的な勉強方法はなく、普段からITに関する全般の知識と、経営に関する基本的な知識を得ることが重要となる。
 普段からアンテナをより高くして情報収集をするのは大事であるが、試験対策としては、とにかく過去問を利用して勉強していくことが合格への近道である。

時間を計測する

 午後1問題は90分で4問の中から2問を解答する。解答を選択したり、チェックする時間を考えると、35分で1問ぐらい解くぐらいがちょうどいいと思う。午後1の問題を解くときは、かならずこの時間で行うこと。過去問題はもっと時間が短い計算になると思うけど、過去問も現試験にあわせて35分で練習するのがいいと思う。それは時間の使い方や感覚を覚え込ませるためだ。

問題は印刷する

 問題や解答は必ず印刷して、それで解答するようにしよう。両面印刷せず片面印刷だけだと、数百枚になるけど、印刷はしたほうがいい。PDF上だと読みにくいし、問題文にメモ書きができない。論文は1枚の紙ペラだし、エディタで骨子を書くときには、そのほうがやりやすかったりするのでPDFでもいいと思うけど、午後1は紙をめくったりするのも結構時間的に異なるものなので、ちゃんと印刷するのがお勧め。
 解答用紙も印刷しておくと、実際の解答文字数をマス目に当てはめて検討できたりするし、まれにわかりにくい設問があって、解答用紙をみて初めて2種類の解答を求められていることがわかったりする場合もあるので、問題と解答は必ず印刷して解答しよう。解答用紙はネットで公開してくれているものがあるのをそれを利用するといい。

不正解だった理由の分析

不正解の3つのパターン
 採点後に重要なのは、不正解だった問題について理由を分析することだ。解答して一喜一憂するのではなく不正解の問題に対して、なんで間違ったのかを分析して修正していこう。
 数多く問題を解いてみるとわかると思うが、解答をミスしてしまう理由は以下の3つにわかれると思う。
  • 問題文中のヒントそのものに気がつかなかった
  • 問題文中のヒントの選択を間違えた
  • 問題点や改善点を思いつくことができなかった
ヒントそのものに気がつかなかった
 ITストラテジストの午後1問題は、試験の内容上当たり前だが問題文中にヒントが記述されている。一般的には業務に関する問題点や顧客の要望として記述されていることが多く、例えば「料理の提供が遅れている理由を説明しない」とか「料理の材料が余ることが多い」とか「手作業による作業では注文を受けきれない」などとして記述されている。
 そして設問としては、概ね「このシステムを導入することで改善できる点を述べよ」などという問題がでるので、問題文中の業務に関するヒントは非常に重要となるわけである。
 このときヒントに気がつかないのは致命的だ。恐らく読み飛ばしてしまったか、ちょっとした内容だと思って頭にとどまることがなかったからだと思うが、まずはそのヒントが問題文中のどこに記述されているのか探し、アンダーラインを引いて確認しよう。そしてもう一度問題文を読んでみて、なんで自分がヒントに気がつかなかったのかを確認しよう。
 そのミスはしっかりと問題を読めば気がつくことが多いので、次回からは問題文をしっかり読んでヒントを見落とさないようにしよう。
問題文中のヒントの選択を間違えた
 これはヒントには気がついていたが、解答となるヒントが複数あり、その選択を間違えてしまうパターンだ。
 この間違いに関しては、まず自分が選択してしまったヒントとなる部分にアンダーラインを引き、さらに正解となったヒントにもアンダーラインを引いて、なぜ正解となるヒントを選択できなかったのかを分析しよう。
 このタイプを間違ってしまう場合、基本的なこととして以下の3つの間違いを犯していることがよくあるので解答時には気をつける必要がある。これらについては後述する解答テクニックの項目で詳しく記述しているので参考にしてみてほしい。
  • 設問の前提条件を見落としている
  • 経営戦略や経営状況を理解できていない
  • 業務プロセスの改善で対応できる内容か、システムの変更が必要な内容か見落としている
問題点や改善点を思いつくことができなかった
 これは例えば「複数ある倉庫を一つの倉庫に集約することで実現できることは何か」というように回答者の知識を求められる問題である。実現できることとしては例えば具体的に「在庫管理を一括で行えるから管理コストが下がる」「発注量の少ない在庫を重複在庫する必要がないので在庫を削減できる」「品切れ防止のための余剰在庫の倉庫ごとに保有する必要がなくなるので在庫を削減できる」「一括して発送できるのでコスト削減になる」「一括仕入れができるので仕入れ先に価格交渉を行う」などということが考えられる。
 これらは問題文中にはヒントはないので、あらかじめ知識としして持っていなければ答えられない。従って過去問を解いたり、様々な文献を読んだり、業務に接するさいに、常にアンテナを高くしておき、どのような業務改善をするとどのような効果が得られるのかといったことを発見し覚えておくことが望ましい。

解答テクニックなどについて

問題選択の方法

 まずは問題を選択する方法から考えよう。
 ITストラテジストの午後1の問題は、主に通常のソフトウェアを利用したシステム開発が3問と、組み込み機器の問題が1問で、その計4問から2問を選択することになる。組み込み機器の問題でも比較的に常識的な問題なので、組み込み機器のことを知らない人でも答えられる内容だ。
 問題の選択の方法は、まず全体的にざっと問題を読み、読み慣れていない内容や、いまいちすぐに理解できないような内容だったらパスすることを検討しよう。
 途中で、ちょっとこの問題は難しいかな?と感じたらどうするか。もし問題を読み始めて時間が15分経過していたら、もうアウトと割り切ったほうがいい。その時点でかなり焦ることになるので、全体的に問題に集中できなくなってしまう。なので、問題を選択して読み始めてから15分が、他の問題に変更可能なぎりぎり時間と考えて、その時間内で決断をするようにしよう。

問題文を読む上でのポイント

 問題を読む時のポイントをいくつか書いていく。
経営戦略の方針は最初に絶対に確認しておく
 経営戦略については必ず絶対に最初に確認をしておくこと。芸英戦略が現状維持なのか、拡大なのか、それとも売上高を増やすのか、利益率を向上させるのかでは考え方がまったく異なってくる可能性があるからだ。例えば利益率の向上だと原価の削減、在庫の削減、管理費などの削減ということが真っ先に考えつく。売上高の向上だと単価を上げる施策か販売数量を上げる戦略を思いつく。
 解答時に二つの可能性から悩んだとき、経営戦略の方針を覚えておけば、そのどちらが可能性が高いかが理解できる可能性もあるので、最初に経営戦略の方針を探すことは非常に重要となる。
問題点や改善すべきポイントは、旧システムでも可能か、新システムで初めて改善できるものか確認する
 問題文に典型的に記述されている内容として「業務の何々を改善したい」とか「こうしたいができていない」と記述されていることがよくある。ここはもちろん重要なポイントなのだが、もう一つ深く考えて、それがなんで「できない」のかを考えるとより解答しやすくなる。
 具体的には、その「できない」「改善したい」のが、現在のシステムでもできることなのか、それとも新システムを作成しなければ改善できないことなのかということだ。もし、新システムでなければ改善できないような内容は「新システムで改善できることは何か」という問いの最有力候補となる。逆に、新システム導入前にも業務プロセスの変更で対応できる事柄であれば、「新システム導入にあたり改善しておくべきことは何か」という問いに対しての最有力候補になる。
 問題文を読んでいると、改善すべきポイントや、「できていないこと」が多数でてくるため、設問によってどれを選択していいか悩むことも多いが、このように新システムを導入して初めて改善できることと、現在のシステムであっても改善できる事柄かで区別しておけば、解答の手助けにもなる。
設問の前提条件を確認しておく
 設問には前提条件が記載されていることも多い。例えばこのような感じだ。
  • 設問1 一般顧客向けサービスとして行うべきこととして次の(1)、(2)に答えよ
    • (1)他社と比較して競争優位を保てめるようにするために新システムに実装する機能を述べよ
    • (2)・・・・・
 この問題では「一般顧客サービス」に対して行うべきこととして答えよという設問になっているが、この「一般顧客向けサービス」という部分を見落としてしまうと、まったく見当違いの解答になってしまうこともある。このように設問に、どのような観点からの解答を求められているのかというのは見落としやすい点でもあるので注意が必要だ。

問題文へのマーキングの方法

 問題文を読んでいると「おかしいな?」「重要かもしれない」と思う部分がいくつかでてくると思う。いろいろなところで、そういう文章がでてくるからマーキングは大変だが、それぞれアンダーラインを引いておこう。こうすることで、後から読み直したときに、どこに重要なことが書いてあるか、ぱっと目でわかるからだ。焦っていると見逃してしまうことがあるので、マーキングしておくとすべてを簡単に見直すことができるのでお勧めだ。
 以下、マーキングするべき場所を記述する。
会社が実行しようとしている経営戦略の説明部分
 前述の通り経営戦略方針を記述している場所は最重要ポイントだ。かならず見つけ出してメモしておくこと。
客の要望部分
 次に客の要望部分や客が不満と感じているところも重要事項だ。これは客が述べていることなので早急に解決すべき部分になる。
現在の問題点
 企業として対応できていない部分やできていない部分についてだ。ここを改善することで会社が実施する経営戦略が実現できるような場合には最重要ポイントとなる。
システムを変更することで実現できる事
 システムを新しくすることで実現できることを記述されている場合もある。ここも重要なポイントとなる可能性があるのでメモをしておこう。
他社の成功事例
 他社の成功事例や、他社はこうして利益を上げているみたいなところはかなり重要なポイントだ。自社でも同じシステムを導入することで解決ができ、それによるデメリットが記述されていないのならば、これはかなり重要なポイントとなる。

解答パターンの暗記

 午後1の問題では、ある程度の解答パターンみたいなものが存在する。それらを記憶の片隅においておくと試験で答えやすくなるので、これらについては覚えておこう。
まとめて発注すると価格を安く交渉できる
 仕入れ先へまとめて発注することで、そのぶんの輸送コスト、仕分けコストなどの圧縮が実現でぎる。なので仕入れ先に商品納入価格の値下げを交渉するというパターン。
新システムへのデータ移行の方法の検討
 新システムへ移行する場合、現在のシステムのデータをどのように流用するかが問題になる。新システムへの移行で気をつけなければならないことみたいに問われた場合、データ移行の方法について問われている可能性があるので注意しておく必要がある。
旧システムと新システムのフィットギャップ分析
 新システムを旧システムと異なる会社へ発注するような場合、旧システムにある機能で、新システムにはない機能を、旧システムの製作会社に聞いたりする必要がでてくる。
新システム導入による現在の業務プロセスの変更
 新システム導入において、現在の効率の悪い業務プロセスをあらかじめ変更しておこうというような場合もある。そのときに「新システム導入時にしておくべきこと」というような意味合いで、現在の業務プロセスの問題点を解答させる問題があるので注意をする必要がある。
生産管理システムと販売管理システムを結合することで、納期が速く伝えられる
 販売管理システムと生産管理システムが結合していないと、いつになったら自分の注文した製品ができあがるのかわからない。しかし現在の生産状況がわかれば、あと何日でできるかな?みたいな感じで理解できる。販売と生産管理システムが結合することで、製品の納期を顧客におおよそでもすぐに伝えられることができるわけだが、それを問う問題は典型的な問題だ。
生産管理システムと販売管理システムを結合することで、受注状況から生産計画を立てやすくなる
 これも同様で、受注状況がわかれば、生産部門は生産の計画を立てやすくなる。生産管理と販売管理が結合することのメリットとして聞かれる可能性がある問題である。
倉庫の集約で在庫数量を削減できる
 倉庫が複数あると、それぞれ一定の最低限の数量の在庫を保有する必要があるが、複数の倉庫を統合するとそれを削減できる。倉庫や物流センターを統合することで聞かれる可能性のあるメリットである。
倉庫の集約で生産計画を立てやすくなる
 こちらも同様に倉庫や物流センターを統合すると、それだけ商品の動きを把握しやすくなるので生産計画も立てやすくなる。
他社の成功事例を参考にして自社の業務プロセスを改善する
 競合他社が実施し成功している施策は非常に重要なポイントだ。もし自社がその施策に対応していないのであれば、自社に導入すれば成功する可能性がある。
リアルタイムな情報収集によってきめ細やかなサービスを提供する
 新システムを導入することで、これまでリアルタイムに理解できなかった「設備の稼働状況」などを把握できるようになる。そうするとその設備の稼働時間から点検が必要となるタイミングを把握できるようになり、事前に点検を行うことで故障することを防止することなどが可能になる。
モバイル端末を利用することで、リアルタイムな状況を把握できる
 営業活動などで、客先でモバイル端末を利用することで、生産状況、納期などの情報をリアルタイムに提供することでサービスの向上が可能になる。

関連ページ

お勧め参考書

参考書の種類について

 参考書をいろいろみてみると、参考書には学習することをメインに作られた学習用参考書と、合格するためのテクニックを追求したようなテクニック習得用参考書、論文に特化した論文事例集の三種類にわかれると思う。学習用の参考書は経営戦略の基礎から記述されており、企業の経営戦略やシステム戦略の策定に関する詳細を知らない人にもわかり安い作りになっている。テクニック習得用の参考書はどちらかとうと基礎を習得している人向けで合格するための情報や解答テクニックが重点となっている。論文事例集は論文の記述に関するテクニックと過去の問題の論文事例が数多く記述されている。
 従って、まずはITストラテジストの基本知識を勉強するための学習用参考書と、テクニック系参考書の両方を購入すると望ましいと思う。それに加え必要なら論文事例集を購入して論文対策を行うということが望ましい。

学習用参考書

 経営戦略、コンサルティング業務の経験が無い人は、まずは参考書を利用して経営に関する基礎知識から学習するのがお勧め。
 ITストラテジスト試験の勉強には、応用情報技術者に合格するレベルにあれば、特に学習しなくてもいいという人もいるが、個人的には学習用参考書を購入して学習してみることをお勧めする。なぜなら、ここで学ぶ様々なことが、後々の論文試験での「知識」について活きてくるからだ。
 例えば、論文では、企業がどのような経営戦略を策定したのか、なぜそのような意思決定をしたのか、IT化するためにどのような分析をするのか等を記述する必要がある。それぞれの意思決定方法や分析手法を学習して知識として持っておくと、それを簡単に論文に「知識」として導入できるからである。これらを行動指針の理由として利用することで論文の説得力が増す。
 また午後1などにおいても、なんでそのような施策を策定したのか、経営における様々な知識のバックグラウンドがあると背景を理解できることも多い。なぜそのような施策を策定したのか理由がわかれば、設問に対する解答も想像できる範囲が広くなるので、より解答しやすくなることも多い。従って、一度は学習用参考書で経営に関する知識を学習しておくことが望ましい。

2015年学習用参考書一覧

テクニック習得用参考書

 実務経験がある人も無い人も絶対に購入すべき参考書。
 ITストラテジスト試験の鉄板のテクニック習得用の「鉄板」となる参考書は実はあまりない。合格のためには論文への対応が必須となるが、見本とする論文の掲載数がどの参考書も少ないからである。合格するためには合格レベルの論文を多く読んで、様々なテクニックやストーリーを学習することが重要となるが、現在の参考書では掲載されている論文数が少ないので、そこまで参考にできないからである。
 そのため、午後1と午後2のテクニック学習用の参考書を一冊と、論文が掲載されている論文事例集の二冊を購入することが望ましい。そうすればテクニックの詳細と、参考論文数を多く得られるため、受験においてとても重宝する。
 テクニック学習用としては情報処理教科書が最もテクニックに詳しい。特に午後2の論文問題においては事前準備の論文モジュールの準備方法なども記述されており、過去問の解説も他のテクニック習得用参考書よりも掲載数が多いのでお勧めだ。

テクニック習得用参考書一覧

論文事例集

 前述の通り、論文事例がたくさん掲載されている参考書というのがITストラテジストの参考書では存在しないので、できれば論文事例集を購入することが望ましい。そうすると、より多くの事例集に接することができるので、どのような論文を記述すればいいか、骨子の作成に困ったときに参考にしたりできるのでお勧めだ。
 お勧めなのはITECのITストラテジスト 合格論文事例集だ。これは論文事例の記載数も多くテクニックについても多く記述されている。理想的にはテクニック習得用参考書と論文事例集の両方を記述するとより合格率が高まる。

論文事例集

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  • テストの投稿 -- 名前 (2011-08-15 18:20:55)
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2017年11月12日 (日) 00時17分22秒
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