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ITストラテジスト試験の勉強法まとめ

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ITストラテジスト試験の勉強法まとめ

目次

はじめに

はじめに

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 ITストラテジスト試験に合格するための勉強方法、お勧め参考書、お勧め論文事例集、勉強テクニック、解答のコツなどを紹介。

関連ページ

ITストラテジスト試験とは

概要

 主にIT技術を利用したコンサルティング業務に関連する能力が問われる試験。主にIT技術を利用して、企業の営業活動を改革、最適化するための基本戦略を策定したり、提案したりする人に対する試験である。。具体的には下記のような能力が問われる。
  • 企業の特徴から、IT技術を利用した最適な事業戦略を策定する能力
  • 事業戦略を実現する情報システム戦略や、情報システム戦略の作成方針を策定する能力
  • 情報システム戦略を実現する、個別のシステムを策定し、実行結果を評価する能力

難易度

 ITストラテジスト試験はあらゆる理系の試験のなかでも難易度が高い試験と言われている。いきなりこの試験を目指すのは難しいと思うので、少なくともこの試験と同じIPAが実施する応用情報処理技術者試験程度は合格してから挑戦するのが望ましい。

試験傾向

 試験問題は、IT技術に関する全般や、企業が情報システムを導入し評価するまでの流れに関して理解していないとかなり難しいものになると思う。試験に合格するために必要な暗記量はそれほどでもないと思うが、それらのIT技術に関する知識や、経営に関する知識をどのように活用して、企業の問題点や新たに導入するシステムを構築するのかといった応用力や、発想力が問われるようなことが多い。
 特に論文は、かなり特殊な事例の回答を求められることが多く、実際に業務で経験していなければ答えられないだろうと思われる出題も結構ある。そのため、これといって確実な勉強法があるわけではなく、普段からシステム開発、システム戦略の策定に関してアンテナを広げておいて、あらゆる情報を収集する必要がある。これが理系の試験で最も難しいと言われる理由であると思われる。

勉強方針

求められる技術力

 IPAによると求められる技術力というのは以下の通り。
  • 事業環境分析、情報技術動向分析、ビジネスモデル策定への助言を行い、事業戦略を策定又は支援できる。また、事業戦略の達成度を評価し、経営者にフィードバックできる。
  • 対象となる事業・業務環境の調査・分析を行い、情報システム戦略や全体システム化計画を策定できる。また、情報システム戦略や全体システム化計画を評価できる。
  • 対象となる事業・業務環境の調査・分析を行い、全体システム化計画に基づいて個別システム化構想・計画を策定し、適切な個別システムを調達できる。また、システム化構想・計画の実施結果を評価できる。
  • 情報システム戦略や改革プログラム実施の前提条件を理解し、情報システム戦略実現のモニタリングとコントロールができる。また、情報システム戦略実現上のリスクについて、原因分析、対策策定、対策の実施などができる。
  • 新たな組込みシステムの開発に関し、関連技術動向、社会的制約・要請、知的財産などの分析結果に基づき、競争力のある組込みシステムを企画するとともに、付加価値、拡張性、柔軟性などを踏まえ、その展開戦略や開発戦略を策定・推進できる。
 これをみればわかりように企業のビジネスモデルや特徴を理解した上で、その企業の将来的に経営戦略を把握しつつ、どんな選定方針でシステムを導入し、どのようなシステムを作るのかということを述べられるようにしておく必要がある。
 そのためには事業の特性に合わせた経営戦略を答えられるように、様々な経営手法を知ることも必要であるし、その企業にどういうシステムを導入すればその企業にとってどういうメリットがあるかという視点や、経営に苦労している企業に最新のIT技術を導入することで経営効率を高める手法をアドバイスするなどIT技術にも明るくないといけない。
 特にIT技術に関する知識は幅広い知識が必要になる。例えば最近流行のクラウド、スマホなどのモバイル、SOA、Webサービス、ERPソフト、VPN、RFIDなど最近利用されているIT技術を理解し、そしてどのように利用することで企業に利益をもたらすのかという知識や経験が必要になる。

方針決定

 ITストラテジスト試験の試験問題は、主に通常のコンピュータを利用したシステムと、テレビ、自販機、カメラなどというような「組み込み機器」に関するものと二つにわかれる。
 午後1の試験は4問中1問が組み込み機器に関するもので、午後2の論述試験は3問中1問が組み込み機器に関するものになる。午後1の組み込み機器問題は組み込み機器の経験がなくても解答できる内容だが、午後2は経験がないとやや難易度が高いと思われる。
 従って勉強方針としては、組み込み機器を切り捨てるか、それとも組み込み機器のみでいくかを固定したほうが効率がいい。組み込み機器を選択しない場合は、その問題は演習しなくてもいいので、忙しいサラリーマンには負担が減るのでお勧めだ。

お勧め参考書

参考書の種類について

 参考書をいろいろみてみると、参考書には学習することをメインに作られた学習用参考書と、合格するためのテクニックを追求したようなテクニック習得用参考書、論文に特化した論文事例集の三種類にわかれる。学習用参考書は経営戦略の基礎が記述されており、企業の経営戦略やシステム戦略に詳しくない人にもわかりやすい作りになっている。テクニック習得用の参考書は基礎を習得している人向けで、合格するための情報や解答テクニックが中心となっている。論文事例集は論文に関するテクニックと過去問の論文事例が数多く記述されている。

学習用参考書

 経営戦略、コンサルティング業務の経験が無い人は、参考書を利用して経営に関する基礎知識を学習するのがお勧めだ。
 ITストラテジスト試験の勉強は、応用情報技術者に合格するレベルがあれば特に学習しなくてもいいという人もいるが、個人的には学習用参考書を購入して学習してみることをお勧めしたい。なぜなら、ここで学ぶ様々な知識が、後々の論文試験で活きてくるからだ。
 例えば、論文では、企業がどのようなシステム情報戦略を策定し、なぜそのような意思決定をしたのかを記述する必要がある。従って意思決定手法や分析手法を知識として得ていれば、それを論文に「知識」として導入できるからである。これらを行動指針の理由とすれば論文の説得力が増す。
 また午後1などにおいても、なぜその施策を策定したのか、経営における様々な知識のバックグラウンドがあると背景を理解できることも多い。従って、一度は学習用参考書で経営に関する知識を学習しておくことが望ましい。
 しかし学習する時間がない場合もあるだろう。そのような場合や深い基礎知識は必要ないと考える場合、効率を重視する場合には学習用参考書は不要なので自分のスタイルに合わせて選択して欲しい。
学習用参考書一覧

テクニック学習用参考書

 実務経験がある人も無い人も絶対に購入すべき参考書。基礎的な解説もあるし、午後1対策、論文対策テクニックなども記載されているので、まずは何があっても購入したい参考書である。
 テクニック学習用としては情報処理教科書が最もテクニックに詳しい。特に午後2の論文問題においては事前準備の論文モジュールの準備方法なども記述されており、過去問の解説も他のテクニック習得用参考書よりも掲載数が多いのでお勧めだ。しかし、それでも論文対策で最も重要な見本となる論文掲載数が足りないと考えられるため、必要に応じて論文事例集を購入するなどして補おう。
テクニック習得用参考書一覧

論文事例集

 前述の通り、論文事例が多く掲載されている参考書は存在しないので、可能であれば論文事例集を購入することが望ましい。より多くの事例集に接することができるので、どのような論文を記述すればいいか、骨子の作成に困ったときに参考できるのでお勧めだ。
 論文事例集にも論文記述テクニックが掲載されているがテクニック用参考書にも掲載されているので、論文記述テクニックを得る目的として購入する必要はなく、論文事例集が欲しい場合にのみ購入を検討しよう。選び方としては、論文掲載数が多いもの、論文事例の解説が詳しいもの、テクニック用参考書に掲載されている論文と重ならない事例集を選ぶのがいいだろう。
 お勧めはITECのITストラテジスト合格論文事例集だ。これは論文事例の記載数も多くテクニックについても多く記述されている。
論文事例集

特にお勧めな参考書

ITストラテジの応用知識
  ITストラテジの応用知識がお勧め。過去問の解説などは一切無く、ストラテジストの知識にのみ特化しており、解説がかなり詳しい。営業利益や営業利益率など簿記に近い内容も網羅されており、これ一冊でITストラテジストに合格するために必要な知識が網羅されている。基本的な知識から学習したい人は絶対に購入しておきたい。
情報処理教科書ITストラテジスト
 こちらは午後1と午後2の解答テクニックに特化しているので情報処理教科書ITストラテジストがお勧め。特に午後1の点数がとれないという人は購入することをお勧め。ただし、午後2の論文に関しては、後に述べる合格論文事例集と内容がかぶるので、論文対策目的で購入するのなら論文事例集を購入することをお勧めしたい。
ITストラテジスト 合格論文事例集
  ITストラテジスト 合格論文事例集がお勧め。論文の事例集も豊富にあり、さらに論文の書き方の説明も詳しい。論文によほど自信がないのであれば、この論文事例集は絶対に購入しておきたい。数多くの論文事例が記載されているので、どのような論文を記述すればいいのか知りたい人には特にお勧めでぎる。論文に悩んでいるのなら絶対に購入しよう。
参考書の選び方パターン
  • 学習重視(基礎からの学習)
    • 学習用参考書+テクニック用参考書
  • 過去問重視(いきなり問題を解いての学習)
    • テクニック用参考書のみ
  • 論文重視(論文に不安を抱えている場合)
    • 上記の参考書に加え合格論文事例集

勉強方法

はじめに

 ITストラテジスト試験は、他のIPAの資格試験と比較して多少毛色が異なる。他の試験が知識を問われているような内容が多いが、ITストラテジストは知識もそうだが発想力や適応力みたいなものが求められている。
 なので、ITストラテジストの勉強には参考書は必要なく、過去問だけやったほうがいいという人もいるぐらいだ。午後1の問題をみればわかるが、極めて普通の問題であり、よく読めば誰でもある程度の解答をすることができる内容と感じるはずだ。それゆえ勉強が難しいのだが、それは過去問を多くこなすことで、慣れていくしかないと思う。
 また論文の問題の中には「業務で実際に仕事をしてないと答えられないだろ」というような問題もかなりある。そのため、過去問を中心に勉強しつつIT動向や様々な企業の業務について、常にアンテナを高くして情報を仕入れるようにすることが重要となる。

基本的な流れ

 基本的にはSTEP1から順番にこなしていこう。基本情報技術者、応用情報技術者試験に合格していない人は、いきなりの合格はかなり難しいと思われる。なので、まずは基本、応用のどちらかを取得してから挑戦したほうがいいだろう。

step1 基礎学習-午前2対策-

 まずはITストラテジストとして必要となる経営に関する知識を学ぶのがSTEP1。経営分析手法、経営戦略、各種経営分析ツール、経営手法などを勉強していく。
 ITストラテジストの問題を読んでいると「ああ、これはこういう経営分析手法のことを言っているんだな」と思える文章に出会うことがある。すると、その手法に関する知識があれば解答しやすくなる。経営指標に関する言葉もサラッとでてくるので、そのあたりのワードを理解していないと解答が難しくなる。
 例えば間接費とか、非定型業務とか、売上高原価率とか、そういうワードを臭わせる言葉がでてくるので、そこを想像できるようにならないと解答をはずしてしまう。従って、まずは分析ツール、経営手法、経営理論などに関する基本は押さえておくようにしなければならない。
 これらは具体的には学習用の参考書を利用して、経営や経営戦略に関する基本を勉強していこう。いきなりすべてを暗記するようなことは無理なので、一通り読んだらさっそく午前2の過去問を解きつつ、わからない部分については参考書などを再度確認して知識を増やしていくこと。
 学習のポイントは、正答ではない「選択肢」についても、それが何に対して記述されているのか理解できるかを確認すること。もし間違ったり、意味のわからない選択肢が一つでもあったら「正の字」で間違えるたびにチェックをすること。あとから見直すと正の字で間違った回数がわかるので、数が多ければ多い問題の分野が苦手分野と考えられるので、参考書で学習をしよう。
 平均で午後2の過去問を80%程度正答できるようになったらstep2に進もう。

step2 午後1対策

 午後1の過去問を解いていくのがstep2。過去問を解いて慣れていくことを重点において勉強していこう。
 午後1の解答テクニックについては、テクニック用の参考書を利用して勉強することが望ましい。そのあとに実際に過去問を解いて慣れていこう。過去問をすべて解いたらstep3に進むが、時間があれば2週ぐらいしておくことが望ましい。
 午後1の解答テクニック等は当サイトで説明しているので、それをまず読んで、それから過去問を解いて学習してみてほしい。

step3 午後2対策

 午後2も過去問を解くことが学習になる。これも実際に論文を書いてみることで勉強するわけだが、まずは「章立て→骨子の作成→エディタ演習→手書きで演習」というように手順を踏んでいったほうがいいだろう。
 章立てや骨子の作成は最初は難しい。なのでテクニック用の参考書や、論文事例集の論文を読んで、ああこういう感じでいいのかというのを確認しておくと安心できるだろう。
 論文の書き方は当サイトで説明しているので、それをまず読んで、それから実際に論文を記述してなれていってほしい。

勉強のポイント

基本方針

 前述の通り、基本的には過去問重視の対応になる。
 まずは経営に関する知識、分析ツールの知識、経営手法や経営指標に関する知識を勉強することから始めよう。これがそのまま午前2対策になる。
 次に午後1と午後2の学習になる。これは過去問を実際に解いていこう。

午前2対策

 午前2の解答時には、間違った問題には間違ったら間違うごとにチェックをすること。間違えた回数がわかるので、どこが苦手なのかがよくわかる。さらに、記載された選択肢についても内容がわかることを確かめること。最近は、問題の丸写しではなく、若干の内容を変更して再利用しているケースも増えている。解答だけ丸暗記する意味は低くなっているので、必ず正答以外の選択肢についても理解できているかどうか確かめよう。理解できなければ、同様にチェックしておくと、後から見直しがし易い。

午後1と午後2は基本的に過去問演習で対応する

 午後1、午後2は過去問の演習で対応しよう。
 午後1の演習時には、ちゃんと問題文を印刷して行うこと。PCで表示させて演習している人も多いと思うが、PC上でみるのと印刷をしたものを見るのとではかなり時間が異なる。そのため印刷して行うことが望ましい。

論文の勉強のポイント

 いきなり論文を書くのは難しい。そこで、以下の手順を踏んで勉強すると効率よく学習ができると思われる。
  • 章立て
 まずは設問から章立てを作る練習のみを行う。これで論文の流れの半分が決まることになる。
 ITストラテジスト試験の講評をみると「設問の趣旨を踏まえて論述することが重要」と毎年のように記述されている。逆に言えば、これは設問の趣旨を踏まえていない論述が多いことを意味している。ということは、設問をしっかり把握し、その上で論文の章立てをすれば合格率も上がるということになる。合格するためには設問からしっかりと章立てをすることで、設問の趣旨を踏まえて論述するきっかけになるわけなので、ここはかなり重要となることを理解して学習していこう。
  • 骨子の作成
 解答すべき内容をまとめた章立てを書けるようになったら、次はその章立てに沿ってストーリーの概要をまとめた骨子を作っていく。具体的には問題文から解答に必要と思われる内容を読み取り、そしてそこに自分の考えたストーリーを当てはめて骨子を作っていく。その目的は、おおまかなストーリーを作ることである。
  • エディタで解答
 骨子を作れるようになったら、実際にエディタで論文を書いていく。
 いきなり論文を手書きでやると手が疲れて練習が面倒臭くなってしまうし、時間もかかるので効率が悪い。手書き能力と論文を作る能力は別なので、論文を作る能力を伸ばすために、まずはエディタで論文を書いて、論文を作る能力を高めていこう。
  • 手書きで解答
 最後に実際に手書きで論文を記述する演習をする。実際に手書きをすると、時間に間に合わない、筆圧が強くてとても辛いというようなことがあるので、それを理解するために実際に記述が必要。このときの状態に合わせてシャープペンを新しくしたり、芯の柔らかさを変えたりなどして2時間で書き切れるように努力をしよう。必要なら握力を付ける筋トレをしてもいいのかもしれない。

 このあたりのもっと詳しい方法は、ITストラテジスト試験の論文問題の解答テクニックにさらに詳しくまとめてあるので参考にしてみてほしい。

解答のコツ、解答テクニック

ITストラテジストの午後1の解答テクニック

容量が大きくなったため別ページにしました。解答時に考えるべきこと。解答の定石パターンなどのテクニックを記述しています
ITストラテジストの午後1解答テクニック

ITストラテジストの論文の解答テクニック

容量が大きくなったため別ページにしました。論文の勉強方法。効率よい論文の記述方法などについてまとめています。
ITストラテジスト試験の論文問題の解答テクニック

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2017年11月12日 (日) 00時16分51秒
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