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情報処理試験まとめ/応用情報技術者試験の勉強法まとめ - (2016/11/16 (水) 21:37:33) の編集履歴(バックアップ)


応用情報技術者試験の勉強法まとめ

目次

関連ページ

はじめに

 モバイル版サイトが表示される場合は、見やすいPC版へどうぞ。画面下部の「PC版はこちら」をクリックで表示。
 応用情報技術者試験に一発合格するためのまとめ。
 お勧め参考書や問題集や勉強のコツ、試験対策などを紹介。短時間で効率よく合格する方法から、じっくりと勉強する方法なども。

応用情報技術者試験とは

 応用情報技術者試験の詳細については、wikipediaや試験を実施する情報処理推進機構のサイトの情報を参考に。

テスト形式

午前

  • 試験時間 150分
  • 試験問題 全分野から80問
  • 解答方法 4択式のマークシート方式
  • 合格点数 正答率60%以上

午後

  • 試験時間 150分
  • 試験問題 必須問題1問+選択問題10問から4問の計5問
    • 必須問題 情報セキュリティ問題1問の選択必須
    • 選択問題 10分野の問題のうち4問選択
  • 解答方法 記述式
  • 合格点数 正答率60%以上

必要な知識や能力

合格するための知識や能力

 結論から言うと、「知識」+「知識の応用力」を身につけることだ。
 応用情報技術者試験(AP試験)の下位資格である基本情報技術者試験(FE試験)は、午前・午後とも選択問題なのに対し、AP試験は午後は記述式となっている。
 FE試験では選択肢から選択するだけなので、言葉を忘れていても思い出せるし、消去法も使えるし、解答を導出する方法も思い出せたりする。しかしAP試験では選択肢問題もあるが、空白を穴埋めするような問題や考え方を問われる問題もあり、自分で解答を導き出す能力がより重要になる。

基本情報技術者試験との違い

 IPAによれば基本情報技術者試験(FE試験)は以下のような技術水準が求められている。
  • システムの設計・開発・運用に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
    • 情報技術全般に関する基本的な事項を理解し、担当業務に活用できる。
    • 上位者の指導の下に、システムの設計・開発・運用ができる。
    • 上位者の指導の下に、ソフトウェアを設計できる。
    • 上位者の方針を理解し、自らソフトウェアを開発できる。
 これを読めばわかる通り、上位管理者からの指示に従えるよう基本的な知識を身につけられることが主眼となっている。
では、応用情報技術者試験(AP試験)はどうか。
  • システムの設計・開発・運用に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
    • アーキテクチャの設計において、システムに対する要求を整理し適用できる技術の調査が行える。
    • 運用管理チーム、オペレーションチーム、サービスデスクチームなどのメンバとして、担当分野におけるサービス提供と安定稼働の確保が行える。
    • プロジェクトメンバとして、プロジェクトマネージャ(リーダ)の下でスコープ、予算、工程、品質などの管理ができる。
    • 情報システム、ネットワーク、データベース、組込みシステムなどの設計・開発・運用・保守において、上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる。
 FE試験と異なるのは、AP試験では設計、開発などの方針を理解し、自分で技術的問題を解決する能力や、適用する技術の調査を行える能力が求められている点である。
 さらに、運用、保守、プロジェクトマネジメントについての知識の理解も求められている。
 その傾向はIPAが公開するシラバス内にも現れていて、FE試験ではだいたい習得レベルとして以下のような記述になっていることが多い。
  • 主にマネジメントやストラテジ系 → ○○のあらましを理解する
  • 主にテクノロジ系 → ○○を理解し、担当する事項に適用する
 かわって、AP試験のシラバスでは以下のように記述されている。
  • 主にマネジメントやストラテジ系 → ○○を理解し、担当する事項に適用する
  • 主にテクノロジ系 → ○○を習得し、応用する
 このようにみると、FE試験では基本的な知識を求められているのに対し、AP試験では知識を応用する能力が求められていることがわかる。
 したがって合格するためには、ただ知識を習得するだけでなく、得た知識を応用して問題を解決する能力も必要になることを覚えておこう。

参考書

参考書購入のタイミング

 応用情報技術者試験(AP試験)は毎年、必ず2回実施されており過去問も豊富なため、それほど最新の参考書や問題集等を購入しなくてもいいと思う。ただし、試験には毎年新しい技術に関する知識が出題されるので、それらに対応できるよう数年以内の書籍等を手に入れるようにしよう。
 AP試験の参考書は、例年各出版社が毎年11~12月に新年度版書籍を対応することが多い。だからどうしても最新の書籍をそろえたい場合は12月までまって最新の書籍を手に入れるようにしよう。
 中には8月頃に翌年度版として発売している出版社もある。なるべく早く翌年度版として対応したほうが売り上げが伸びるからだと思うが、1年程度ならそれほどのメリットはないと思うので、そんなに最新の書籍というものにこだわる必要はないと思う。

お勧め参考書

参考書の種類と選択の仕方
 AP試験の場合、参考書はだいたい以下のような種類にわかれる
  • 学習用参考書 主に知識を習得するための学習本。過去問の解説などはほとんど無い
  • 午前問題の解説本(問題集) 主に午前問題の問題集や解説本
  • 午後問題の解説本(問題集) 主に午後問題の問題集や解説本
  • ハイブリッド 学習用参考書と、午後・午前問題の問題集や解説本のハイブリッド
 学習用参考書は過去問の掲載がほとんどない参考書で、ページ数が多い本であれば、それだけ詳しく解説をしてくれている参考書と考えることができる。そのためゼロから体系付けて、しっかり学習したい人は、ぜひ購入したい参考書である。
 午前問題の解説本は、午前問題に特化した解説書だ。今はネットがあるのでネットで質問したり、解説してくれるサイトを見れば事足りることも多いが、非常に詳しく解答方法を教えてくれる解説本もあるので、そのような解説本はおすすめできる。またIPAからダウンロードする過去問と異なり、分野別に問題を整理している解説本があり、そのような本は分野ごとに問題演習をしたい人におすすめだ。
 午後問題の解説本は、午後問題だけを解説した本である。
 ハイブリッドとは、参考書と問題集が一緒になっている参考書だ。これはページ数の兼ね合いから参考書としてはページ数が少なく、問題集としては掲載数が少ないという中途半端なものが多いので、ゼロから勉強したい人には不向きだが、できるだけ金銭的に安く済ませたい場合にお勧めできる。
 それでは具体的にどの参考書がお勧めなのか。以下に記述してみよう。
お勧め参考書 絶対に購入すべき本の最新2017年版
お勧め参考書 絶対に購入すべき本の2016年版(2017年版未発売)
お勧め学習用参考書 応用情報技術者 合格教本
 テクノロジ系メインの選択であれば基本的にはどんな参考書でもいいと思う。ネット等でも評判が高いのと、自分も使用したのでこれを。
 テクノロジ系は充実しているが、ストラテジ、技術監査あたりはかなり情報量が少なめ。
 主にストラテジ系やマネジメント系を中心として勉強したい人には不向きだが、この傾向はどの学習用参考書でも大差ない。従って将来的にITストラテジスト、プロジェクトマネージャ、システム監査技術者等の高度試験を目指すのであれば、高度試験の入門向け参考書を購入してもいいぐらいかもしれない。
 午前対策としてだけならば、テクノロジ系で8~9割程度正解できていれば、ストラテジ系にも過去門からの流用問題や頻出問題があることから、その問題の暗記ができていればそれほど気にしなくてもいいと思うので、この参考書でも十分だろう。
お勧め午前問題集 ITEC 応用情報・高度共通 午前試験対策
 お勧め。FE試験に合格していない人、AP試験に何度も不合格になっている人、効率よく午前問題をクリアしたい人は絶対に買うべし。
 分野ごとに知識のまとめと頻出問題が整然と羅列されており、非常にわかりやすく記述されている。IPAが公開している過去問とネットの解説でもいいが、分野ごとに問題が分かれているので苦手分野を克服するのに便利。また当ブログで勧める分野別の学習方法にもマッチするのでおすすめ。
 問題集は、IPAが公開する過去問やネットで公開されているサイトの解説でも十分だが、頻出問題を短時間で解答する方法や、解答に至るまでの考え方も紹介されているので、解答テクニックの学習書としても購入して損をしない一冊。午前問題を効率よく解答するテクニックを身につけることは、午後問題の効率的な解答にも結びつく。自分も読んでいて目から鱗なことが結構あったし大変役立った。
 独学だと基本に基づいたベーシックな解き方が多くなるけど、より簡単な解き方や考え方が掲載されているのがよい。
 FE試験に合格している人もテクニックが身につくのでお勧め。
 お勧め。絶対に買うべし。
 午後対策はこれ一冊で十分。解答するためのテクニックや考え方が網羅されており、この本を熟読し学習するだけで合格率はかなりUPすると思うぐらいの内容。記述式というと難しいイメージがあるけど、この本の前書きには記述式問題に対する説明などが詳しく記述されており、これを読むだけでも安心できる。
 巻頭の勉強の仕方の部分から熟読して、解答テクニックを身につけよう。

現在発売されている2017年度版の参考書、問題集一覧

勉強方法の考え方

勉強方法を考える理由

 ネットで勉強法を調べると「過去問だけでいい」「参考書を買うべき」「いちど掲示板とか作ってみたら?」とかいろいろな話を聞く。これはどれも正解であり、どれも間違っている。なぜなら、その人の取得資格、学習状況、職種などで状況がかわってくるからだ。つまり、その人にとって最適な勉強方法を選択することが、最も効率よく確実に合格でき方法だ。
 したがって勉強方法を考えることは非常に重要になる。
 例えばFE試験に合格している人は、受験経験があり、一通りの勉強をしているので、AP試験の午前勉強に関しては過去問だけでも問題ない。しかし、まったく初めて受験するような人は、例え実務でプログラム作成を経験していても、今は高級言語が多くビット演算や補数、メモリ管理手法まで意識せずともプログラムを作成できてしまうため、それらの知識に疎い可能性もあり、ある程度の学習はどうしても必要になる。
 仮にFE試験に合格していたとしても、AP試験には残念ながら何回も不合格になっている人もいるだろう。
 そのため、これまでの勉強課程、知識、実務経験の有無などを考慮して、勉強方法を決定したほうが効率、合格率はあがる。
 では、どのように勉強方法を変えていけばいいか、それを次項で解説していこう。

現在の知識レベルによって学習方法を選択する

知識レベルの違い
 応用情報技術者試験(AP試験)を受験する人は、大まかに以下の2種類のパターンがある。
  • まったく初めて受験する人
  • 業務経験者、基本情報技術者試験(FE試験)の合格者など一定レベルの知識のある人
 前者は知識がほとんど無いと思われるのでゼロからじっくりした学習が必要になるが、後者は一定レベルの知識があるので効率重視で勉強する方法も視野に入る。
まったく初めて受験する場合
 各分野全般を均等に勉強しなくてはならないので、時間的にも知識量的にもかなり辛い部分もでてくると思う。
 まったく初めての受験の場合、過去問だけの勉強では類似問題がよくでる午前は通過できても、知識+応用力が問われる午後の通過が難しいと考えられるので、体系的に学べる参考書は必須で、それを読破することも重要になる。
 よく「過去問だけでいいのでは?」という人もいるけど、過去問の勉強だけでは関連する機能や仕組み、類似する機能や仕組みなどを体系的に学習することができず散発的な学習になってしまう。
 学習の結果を一枚の絵を描くことに例えれば、過去問方式は、いわばモザイクの一つ一つに色を塗っていき最終的に描かれる絵の全体像がわかるというような感じといえば分かりやすい。それに対して体型付けての学習は、下書きし、実際にラインを引き、そして色をつけるというように全体的に順番に仕上げる方法だと思う。
 過去問方式では、いきなり色塗りができるので達成感をえやすい半面、絵が完成しないと全体の絵がなんなのかわかりにくい。逆に体系づけての学習は完成前から各知識のつながりや関連性といった全体像がぼんやりではあるが理解できるが、完成までに手順を踏んでいかなければならないので達成感が得にくいと思う。
 恐らく過去問方式が推される点は、いきなり色塗りができるので「達成感」を得やすいという点があるのだと思う。そして、モザイクの色塗りが、パズルのピースをはめていくようにおおよそ70%ほど完成すれば、出題の運がよければ合格率の60%に達成する見込みを得られるという「運」に期待するという気持ちもあり、心理的に推されているものだと思う。
 当wikiでは、やはり一度は体系づけての学習をお勧めしたい。一度は全体像を把握したうえで、現在学習しようとしている問題内容や選択肢がどの分野のどの部分の知識を問われているか理解することが重要だと感じるからだ。その分野を想像することで必然的に選択肢が限られることなど想像できるが、過去問方式では全体像がわからないので選択肢の中で「ハズレ」を見いだすことも暗記力に頼ってしまうと考えるからである。
 ただし学習時間がないなど、とにかく取得することを目指すということであれば、過去問方式で学習していくことも問題ない。
 さらにまったく初めて受験する人は、参考書で得た知識をチェックする目的で午前問題の参考書(解説本)も必須だ。こちらも購入して午前問題を解答するための知識を学習することが望ましい。
 従っておすすめする参考書は以下の3つ。学習用参考書、午前問題の解説本、午後問題の解説本だ。
業務経験者、基本情報技術者試験(FE試験)の合格者
 FE試験合格レベルの知識がある場合は、すでに午前を通過するレベルの知識があり、全体像をある程度把握しているということなので過去問をこなす程度でも合格は可能だろう。
 従って、もし勉強時間がなく効率重視で勉強し、知識を仕入れるのにネットで解説してくれているサイトを利用するのであれば、新たな学習用参考書の購入は不要だ。
 だが午前問題はFE試験より難易度の高い問題が出題されたり、FE試験では出題されない技術が出題されたりするため、それらの技術の学習が多少は必要になるし、効率よい解答方法を学んでおくことも重要になる。従って午前問題の解説本は利用したほうがいいだろう。
 そして午後問題の解説本は必ず購入するようにしよう。FE試験が選択肢しかないのに対し、AP試験では記述式になり出題方式が異なる。そのためどのように解答を導くかというテクニックを習得することが重要になるが、それを学習できるのが午後問題の解説本になるからだ。
 以上のように、業務経験者やFE試験合格者は、午前問題解説本、午後問題解説本の2冊があればいいことになる。だが、AP試験では、FE試験には出題されない範囲も出題されるため、AP試験の試験範囲についてもゼロから勉強したい人、過去問演習によって理解していなかったことがわかった技術を辞書的に調べることに利用したい人、FE試験に合格していてもAP試験に何度か失敗している人は、参考書を購入して学習していくようにしたほうがいいだろう。
 おすすめする参考書は以下の二つ。午前問題の解説本、午後問題の解説本だ。ただしネットの解説で構わないのであれば午前問題の解説本は購入しなくても構わない。

午後の選択問題による勉強方法の考え方

選択する午後問題を固定し効率よく学習する
応用情報技術者試験の問題範囲
 応用情報技術者試験では、以下のように主にテクノロジ系、マネジメント系、ストラテジスト系の問題にわかれる。
  • テクノロジ系 情報セキュリティ、プログラミング、システムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース、組み込みシステム、情報システム開発
  • マネジメント系 プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査
  • ストラテジスト系 経営戦略
 このうち午後問題は情報セキュリティは必須問題となり、残りの10問中4問を選択することになる。
学習する範囲の決定
 このように情報セキュリティは必須問題なので学習は必須だ。
 ところが、他の分野についてはどうだろうか?午後問題では10問中4問午後を選択すれば済んでしまう。逆に言えば10問中6問の分野は選択しなくてもいいことになる。そして午前問題は基本的には過去問の暗記でも数をこなせば十分にクリアできてしまうが、午後問題はそれなりに深く学習することが必要だ。
 そこでこのように考えることができる。まずは午後の選択問題を固定してしまう。そして参考書を利用して深く学習するのはその選択した問題の分野だけにしてしまう。そうすれば残りの分野については深く学習しなくて済むので効率的に学習できるはずだ。時間が無い人はぜひ検討してみて欲しい。
 では、どのように問題を選択すればいいだろうか?たぶん分野により得手不得手があると思うので、得意な分野、高得点を狙える分野を選択するのがいいだろう。
 ただ問題の傾向としては、テクノロジ系は理解していれば満点も狙えるがまったく知らないと0点になってしまう可能性が高い。それに引き替えストラテジ、マネジメント系は0点にならないかわりに満点を取るのも難しいという可能性が高いと言える。そのあたりの傾向の違いも考慮して選択する問題を決めるようにしよう。

お勧め勉強コース

午前

参考書重視コース
 実務経験がなく基本情報技術者試験(FE試験)にも合格していない人、AP試験に何度も不合格になっている人におすすめ。
 最初からちゃんと勉強したい人向き。
  • STEP1 基本知識の学習と演習
    • 参考書の1章を熟読する。1日1章でも数日かけて1章でも(読んでなんとなく理解すればok)
    • 1章を読み終えたら、その章に対応する午前の過去問を解いて学習内容のチェックをする。年度別に掲載されている問題集では、自分で問題を分類しなければならないので、分野ごとに問題がまとめられている「応用情報・高度共通 午前試験対策」などの問題集をうまく利用しよう
    • 採点する。同時に「正答」以外の選択肢の記述内容も答えられるかどうかをチェックする
    • 間違った問題、まぐれで正解した問題、理解できない選択肢があった問題には必ずチェックする。間違えるたびに正の字などでチェックして間違えた回数がわかるようにすること
    • 間違った問題や理解できない選択肢について、参考書を再読して覚える
    • STEP1を繰り返して最後の章まで学習する
    • 何周かする場合、2周目以降は参考書を読まず問題集か過去問をまわす
  • STEP2 苦手分野の克服
    • 問題集や過去問を何周か解いていくと、苦手な章や同じ問題に「間違えチェック」が何個もついている問題があることがわかってくるので、苦手な章や技術について参考書を読み直して理解する
  • STEP3 午前問題学習の総仕上げ
    • 試しに過去のある年度の過去問を何年分か解いてみる
    • 平均して8割以上解けるようになったら午後問題の演習へ進む
    • 解けない場合はSTEP2へ戻り学習を続ける
過去問重視コース
 業務経験者や基本情報技術者試験(FE試験)合格者にお勧め。
 とにかく効率重視で勉強したい人向き。
 ただしAP試験に何度も失敗している人は、基礎的な知識が習得できていないと思われるので参考書重視コースを選択することも視野に入れていこう。
  • STEP1 午前1演習
    • IPAのサイトに公開されている過去問や応用情報・高度共通 午前試験対策の問題を解く(分野部に問題が分類されている共通午前試験対策がお勧め)
    • 採点する。同時に「正答」以外の選択肢の記述内容も答えられるかどうかをチェックする
    • 間違った問題、まぐれで正解した問題、理解できない選択肢があった問題には必ずチェックする。間違えるたびに正の字でチェックし間違えた回数がわかるようにしておくこと
    • 間違った問題や理解できない選択肢について、参考書を再読して覚える
    • 何周かする場合はSTEP1を繰り返す
  • STEP2 苦手分野の克服
    • 問題集や過去問を何周か解いていくと、苦手な章や同じ問題に「間違えチェック」が何個もついている問題があることがわかってくるので、苦手な章や技術について参考書を読み直して理解する
  • STEP3 午前問題学習の総仕上げ
    • ある年の過去問を解いて平均して8割以上解けるようになったら午後問題の演習へ進む
    • 解けない場合はSTEP3へ戻り学習を続ける

午後

午後必修コース
  • STEP1 午後問題の学習と演習
    • 応用情報技術者 午後問題の重点対策をよく読み、重点対策に記載されている問題から解いて答え合わせをし、間違えた部分などは解説を読んでおく
    • 最後に重点対策に掲載されていない午後問題について演習と採点を行う
  • STEP2 最後の総仕上げ
    • 残しておいた直前の過去問題を解く
テクノロジ系を選択する場合の午後のオプションコース
 午後の選択問題でテクノロジ系を選択する場合は、それぞれのテクノロジについて自分のPCでプログラムを作成したり、データベースを動かして実際にクエリを書いてみるのがお勧め。
  • htmlやcssを利用したホームページの作成
  • データベースでのクエリの作成
    • VisualStudioExpressなどに無料のSQLサーバが付いているのでこれを利用して、スーパーのレシートをイメージしてテーブルなどを作ってみるといいかも。合計金額テーブル(合計金額ID、日付、金額、税金)、商品詳細テーブル(商品詳細ID、商品名、金額、個数、合計金額ID)の感じで。
    • 応用情報技術者試験向けデータベース入門のページを新たに作成してみました
    • http://www47.atwiki.jp/matowiki/pages/101.html
  • ネットワークの構築
    • 今時どの家庭にもwifiルータ程度はあると思うので、デフォルトゲート、サブネットマスク、ipアドレスなどルータで様々設定して試してみよう
  • 実際のプログラムの作成
    • VisualC#Expressなどの無料の開発環境を利用しよう
    • アルゴリズムは配列にランダムに入れたユニークな数字を小さい順に並び替えるみたいな簡単なソートプログラムなどを作成してみるといいと思う
    • オブジェクト指向の勉強として、クラス、メソッド、プロパティの作り方と、多態性、カプセル化、継承について一通り実際に仕組みを理解しておくといいと思う
    • http://matome.naver.jp/odai/2133454861369781601

学習前の準備

学習前に準備すること
 学習する前には様々な準備が必要だ。中には時間がかかるものもあるので、少しずつ準備していこう。
 まず過去問、解答例、解答用紙はネットからダウンロードしておく。過去問と解答例はIPAのサイトからダウンロードできる。解答用紙は「応用情報技術者試験 解答用紙」などで検索すると無料で公開してくれているサイトがあるので、これを利用させてもらおう。
 午後問題で選択する予定の問題は事前に印刷しておこう。
学習前準備のチェックリスト
  1. 過去問題冊子、解答例、解答用紙のダウンロード
  2. 過去午後問題冊子、解答用紙の印刷
  3. 参考書、午前問題集、午後問題集の購入
  4. 解答や計算するための用紙の購入

勉強方法、勉強テクニック

午前午後共通

参考書を読破するモチベーションの維持
 参考書を熟読して最初からすべて完璧に学習しようとすると、途方もなくたくさん覚えることがあって苦労する。そこで途中で明日でいいや、次ににしようなどとして勉強もしなくなってしまう。なので「1章ずつ参考書を読む→該当する分野の問題集を解く→復習→次の章に進む」程度で軽く流してみたほうがいいと思う。
 この方法だと1章ずつ成果も失敗も確認できるので、やりがいや焦りが生じ結果的に長続きするようだ。
 また、参考書の内容を最初からすべて暗記できるわけではないので、過去問演習で間違った問題を復習する過程を繰り返して知識を習得する形になる。なので最初から気合いを入れて読む必要はなく、そのような技術があるんだなというあらましがわかる程度で読んでいこう。
問題冊子、解答例、解答用紙のダウンロードと印刷
 勉強を開始する前に事前準備として午前問題と午後問題の問題と解答例については、IPAのサイトから事前にダウンロードしてPCに保存しておこう。
 次に解答用紙を公開してくれているサイトから解答用紙をダウンロードしてPCに保存しておこう。
 このうち午後問題と解答用紙については、可能であれば実際に印字して、それから実際に解いていこう。
 問題は実際に紙をめくりながらと、PCなどの画面上で見ながらでは解答時間がかなり異なるので、解答時間を体感するため可能であればすべて印刷して取りかかるのが望ましい。午前問題も印字するのが望ましいが印刷に時間もお金もかかるので、午前問題までは無理しなくてもいいと思う。
 また解答用紙も本来なら印刷したほうが望ましいが、PCなどで表示させ、解答はノートなどに行うのでも構わない。解答用紙が必要なのは、問題によっては、問題文を読んだだけではどのように解答していいかわからない問題があるからだ。この場合、解答用紙をみればわかるようになっているので解答用紙を手に入れておくことが望ましい。
 なお午後問題で選択する問題を固定している場合、印刷する問題は、その分野の問題のみで構わない。これだけでページ数は約半減するので印刷もしやすくなるだろう。
直前の問題は模擬試験用に残す
 はじめて挑戦する人は、ぜひ直前の試験問題を模擬試験用に残してみて欲しい。過去問を一通り解いて自分の実力を伸ばすために利用するのは当然だけど、結局、最後には何の証明にもならないので不安だけが残る。で、漠然と勉強をしたり、不安なまま試験に至るわけだけど、そのときに効果を発揮するのが直前の模擬試験。
 直近の試験問題には手を着けず残しておき、試験の4週間前ぐらいにいちど本番形式で解いてみる。で、採点をする。それぞれ6割以上点数が取れていれば問題無し。すでに実力は十分なので、苦手分野の克服や、知識があやふやだと思った感じの部分を再勉強するなど、最後の知識固めをして安心して試験を受けよう。点数が足りてない場合は、ここで少し焦って対策を練ろう。午前をクリアできれば知識はほぼ問題無いので、午後の対策に重点を。午前をクリアしていなかったら、とにかく最低でも午前はクリアする知識を身につけるよう重点的に。午後は基本的に問題をよく読めばそこに解答へのヒントが必ずあるものなので、午前が十分なら合格できる可能性は十分にあると思う。まずは午後の問題が理解できるぐらいまで午前の知識の習得に努めたほうがいいと思う。

午前

午前問題の効率的な勉強方法
 午前問題については、過去問を解き間違った問題の分野に関して学習するだけでもクリアできてしまうと思う。従って時間がない場合は、過去問重視コースで学習するのも一つの手だ。
 もう一つの効率的な方法として、午後問題で選択する予定の分野だけ参考書で念入りに学習するという方法もある。すでに記述したが、この試験では、午後問題は情報セキュリティ+その他ジャンル4問を選択すればいい。そして午前問題は過去問演習で十分にクリアできてしまう。従って、午後に選択する問題を決めてしまえば、それ以外の分野は深く学習しなくてもいいことになる。
 ただしジャンルを完全に固定してしまうと、苦手な問題が出題されたときにまったく解答できなくなってしまうため、可能であれば4分野+予備1分野で計5分野に決め打ちして学習するのがいいだろう。
 こうして午後に選択する5分野を固定し、参考書で学習するのは選択予定の分野+情報セキュリティ分野だけと決めてしまう。こうすると参考書で学習する時間を節約できる。その他の分野の学習には若干不安が残るが、過去問を繰り返し解いていき、間違った問題については参考書で調べるなど知識を深めていけば、概ね対応できると考えられる。時間がなくてなかなか勉強できないという人は検討してみて欲しい。
学習テクニック
 午前の勉強をするときは、間違った問題を復習するのは当然のことながら、正解以外の選択肢についても何を表しているのかを勉強することにしよう。
 例えば、こんな問題。
  • PMBOKのリスクマネジメントでは、定性的リスク分析でリスク対応計画の優先順位を設定し、定量的リスク分析で数値によるリスクの等級付けを行う。定性的リスク分析で使用されるものはどれか。
    • 発生確立・影響度マトリクス
    • デシジョンツリー
    • 期待金額価値分析
    • 感度分析
 正解は発生確率・影響度マトリクス。他は定量的リスク分析手法だけど、これを覚えるだけでなく、かならず他の選択肢、この場合は感度分析などの手法についても頭に思い浮かべることができるようにすること。もしわからなければ参考書(無ければネット)で調べること。
 ちなみに、この問題は頻出問題だが、定量的リスク分析にはもう一つの有名な手法があるのをご存じだろうか。参考書から全体的な知識を学んだ人は(掲載されている参考書なら)、もう一つの手法を学習しているはずだ。その4つめの技法は「モンテカルロシミュレーション」である。
 過去問から学習しだけでは「モンテカルロシミュレーション」は色を塗れないモザイクの一つになってしまい学習外の知識になってしまう。もしそれが午後問題に出題されたり、選択肢の一部がこれに置き換わっていた場合には回答できなくなってしまう。なので、なんとなくでもいいから全体像をつかんでおくことは割と重要だと思う。
採点後の復習方法
 不正解だった問題、選択肢に記述された内容が理解できなかった問題については、間違えた回数だけ「正」の字を記述してチェックしておこう。こうすると苦手な問題や分野がわかるので、その分野については後から重点的に学習し直したり、試験直前に見直して再度確認するなどとして利用しよう。
 必要だと感じたら、苦手な分野について参考書を再度熟読したり、ノートにまとめたりして知識を深めるように努力をしよう。

午後

午後問題の勉強方法
 まずは問題文を読んで、何を聞かれているかわかる程度までは午前問題の勉強に費やしたほうがいいと思う。
 特にテクノロジ系は一つでも専門用語がわからないと致命的になることが多いので、最低限、問題文に書いてある用語や仕組み、設問が問おうとしている内容を理解できるようになるまでは知識習得に努めたほうがいいと思われる。
 午後問題は基本的に 応用情報技術者 午後問題の重点対策を購入して、そこに記述されている方法の通り勉強していくのが望ましい。回答を導くための解説が詳しいので、読んでなんでそうなるのかを理解していこう。
 重点対策にはすべての過去問の解説があるわけではないので、重点対策の学習を終えたら、残りの過去問をIPAのホームページからダウンロードして解答していこう。または午後問題の解説が詳しい参考書があったら、その解説本を購入して午後問題の解説を手に入れるというのも一つの手だろう。
 午後問題を解答していて答えられない内容があったら、その部分の参考書を読み直してしっかりと知識を修正すること。
解答テクニックの習得
 知識がついたら、あとは解法のテクニックを身につけるだけなので、ITEC 応用情報技術者 午後問題の重点対策で午後問題のテクニックを身につけよう。午後のテクニックについては、ITECの午後問題の重点対策が最も優れていると思う。解答のための考え方やテクニックが網羅されているので、なぜそのような解答に行き着いたのか、理解しながら解説を読んでいくことが重要。
 解答については必ず本番形式で、問題を眺めて選択問題の中から問題を選択するところから始めるか、予定の時間配分を設定してその時間内で解く練習をしていくことが重要。時間配分としては1問約25分の合計120分で解くことが望ましいと思う。残りの20分を見直しに、さらに10分を最初に選択する問題を考えるのに使う感じで。時間に限りがある場合は最初から通してやるのは難しいと思うので1問約25分を心がけるようにする。
 重点対策に記載されている問題の演習が終わったら、記載されていない問題をIPAからダウンロードしてそちらの問題の演習をしていこう。
採点後の復習方法
 午後問題の場合、多くは本文にヒントが記載されていることが多い。解答のために問題文中の「単語」をそのまま利用することも多いはずだ。
 そこで解答時に自分は問題文中のどの部分をヒントだと思って解答したのか、その部分にアンダーラインを引いておこう。そして採点後に間違った問題に関して、その間違った設問の解答は、問題文中のどの部分をヒントにしているかを問題文中に別の色でアンダーラインを引いて確認しよう。
 このようにすると自分はどの文章をヒントだと勘違いし、実際のヒントはどこにあったのかを確認することができる。なんで自分はヒントとなる文章を間違ってしまったのか、そしてなぜ本来のヒントを見逃してしまったのかを分析し、次に同じような問題がでたときその「ヒント」に気づけるようにしておこう。
 まったく意味や仕組みがわからなかったりして答えられなかった場合は、まだその分野の知識が足りないということなので、これをきっかけにその技術や関連する知識を再学習するようにしよう。
 ただ正解したか不正解したかだけの確認ではもったいないので、間違った問題については、なぜ間違えたのか、知識がなかったのか、ヒントを間違えたのか、間違えた理由を分析し、それに対応した復習をしていこう。

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  • テストの投稿 -- 名前 (2011-08-15 18:20:55)
  • 今年の春に応用を受けます。 -- IT10年目 (2013-01-18 16:28:39)
  • (エンターしたら投稿しちゃったのでつづき・・)参考になりました。ありがとうございます。 -- IT10年目 (2013-01-18 16:30:03)
  • コメントが励みになりました。古くなっていたりわかりにくいと感じた部分を更新しました。参考書についても最新のものを紹介してみました -- 管理人 (2013-01-19 19:18:14)
  • 非常に参考になりました!残り少しですが、合格目指してがんばります! -- しいたけ (2013-04-09 12:30:06)
  • コメントありがとうございます。コメントが励みになります。オススメ勉強コースにプログラム等の経験がない人へのアドバイスを追加しました。 -- 管理人 (2013-04-11 21:43:06)
  • 試験後で、秋試験にむけての学習方法を検討していて、こちらにたどり着きました。参考にさせていただきますね。 -- トレッキー (2013-04-23 18:24:19)
  • 3回目の受験です。迷子になっていた思考をこのページで整理していただけました。ありがとうございます。 -- はんなり (2015-08-03 12:53:41)
  • 今年初めて受験します。参考にしながら勉強してます! -- らいねこ (2016-06-28 15:44:02)
  • コメントありがとうございます。皆さんからのコメントが更新のモチベーションになり感謝しております。勉強頑張ってくださいね。 -- 管理人 (2016-07-01 18:33:37)
  • 2017年春に応用を受けようと思ってます。参考にさせていただきます。 -- IT6年目 (2016-10-16 13:32:26)
  • 基本情報は取っていたものの、秋期の応用の午前問題がまったく解けていなかったので、再度ここの勉強法を参考に頑張ります -- IT (2016-10-24 22:40:19)
  • 基本情報合格後、二回落ちてモチベーションが落ちていました。基本情報からはや三年たちましたが、次回こそ必ず取ります。 -- 名無しさん (2016-11-09 21:55:57)
  • 基本情報に無事合格し、2017年春に挑戦しようと思います。非常に参考になりました、ありがとうございます!!!! -- うきうき (2016-11-14 21:13:16)
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2017年12月24日 (日) 13時30分03秒
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