「ここは…どこ?」
スペルカードから出現した黒い気を追っていたヴィリームたちは、自分たちが見知らぬ場所に居ることに気付いた。
そこはヴィリームたちのよく知る、喫茶店
ヴワル。
しかし、そこには明らかに異質な重苦しい空気が立ちこめていた…
人影が姿を現す。翠に瓜二つのその人影が静かに問いかけた
『…私たちは
バッドヴィリーム。あなたたちと同じ…もう一人の…ヴィリーム…です』
「…バッドヴィリーム?」
がしゃん。
『おお、やっと来たかミッドヴィリーム。待ちかねたぞ』
血に飢えた目を光らせ、椛に瓜二つの影が奥から現れる。
『テンペスト、お前は手を出すなよ、久しぶりに斬りがいのある相手だからな、さあ…』
『闘おうか!』
『…見つけた』
戦いが繰り広げられる店内。
その片隅、わだかまる薄暗がりの中で、長い赤い髪の女がつぶやいた…。
最終更新:2016年02月09日 20:54