劉邦

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】劉邦
【性別】男性
【身長・体重】172cm・72kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運A 宝具B+
【クラス別スキル】
気配遮断:D+
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 劉邦はどちらかと言えば暗殺される側の立場にあり、サーヴァントならば立ちどころに気配を察知するレベル。
 但し、皇帝特権の行使によってはBランク相当まで引き上げることが可能。

【固有スキル】
無頼漢:A~E
 騎乗・単独行動の複合スキル。オマケとして宴会に強くなるなどの効果を持つ。

皇帝特権:E~A
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 ランクがA以上の場合、肉体面での負荷(神性など)すら獲得する。
 当人に資質のない技術は会得しづらいが「将に将たる」と称えられる劉邦は臣下の持つスキルを己の一部として使用する。

乾坤一擲:A
 項羽と戦うことを決意した様子を謳った漢詩が語源となったスキル。
 発動中、敵味方に幸運判定を行いクリティカル・ファンブルの発生率と効果を大幅に強化する。

将の将:A
 カリスマから派生した特殊スキル。
 部下の意見を素直に聞き入れ、周囲の利害を一致させ、団体を一つの目標に向かわせる天賦の才。
 思想を一本化させると言うよりは、一人一人の能力を理解し、適切な役職に割り振る人間観察との複合スキルと言える。
 その効果上、劉邦の観察が及ぶ近しい者程、その魅力の影響を受けやすい。
 万能の器ではないものの、彼の奇妙なカリスマに対して力を貸す者達の後押しの結果、劉邦の皇帝特権はやや特殊な形で発現している。

左遷:C
 自身が有するアドバンテージを代償に致命的な結果を回避、あるいは状況をリセットする能力。
 皇帝特権及び無頼漢のランクを一段階戻すことでファンブルを無効化し、戦闘から離脱する。

【宝具】
『高祖斬蛇劍(こうそざんじゃけん)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 一介の無頼であった劉邦が白帝の御子を斬り殺した「鞘から抜かれた光彩が人を射る」と称えられた剣。赤霄劍とも。
 この所業をもって劉邦は龍の因子を目覚めさせるに至り、同時にただの剣は宝剣へ祀り上げられた。
 そのものは華美な装飾が施された刃に過ぎないが、漢の権威を基盤にした宝具の発動は「劉邦がいつか得る栄光」を保証することを意味する。
 すなわち未来に獲得する王の威光を宝具として前借りする運命の補正能力。
 真名解放と共に抜かれる度に皇帝特権を上昇させ、無頼漢スキルをランクダウンさせる。
 Bランクまで引き上げられた暁には宝剣は真作へ達し、雲の如く湧き立つ霊気によって広範囲を凪ぎ払う。

『大風起兮雲飛揚(たいふうのうた)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具(自陣) レンジ:1~30 最大捕捉:レンジ内全て
 朝廷を興すまでに昇り詰めた天命の具現。
 自らの赤龍の因子を増幅回路に組み換えると共に『高祖斬蛇劍』を通して周囲の魔力と共振を開始。
 膨れ上がった余剰魔力が瑞雲となって四方を循環・封鎖する。
 個人で使用しても魔力の浪費にしかならないが、領域上に存在する味方ユニットから提供される魔力に応じて拡大し、吹き上がる魔力嵐が壁となって敵の進軍を阻む。
 また自軍に対しては魔力リソースの追い風となって自己回復率を高め、個人としての能力を最大限発揮させる土壌を作り出す。
 優秀な人材が周囲にいて初めて真価を発揮する相互協力型の支援宝具。
 理論上ではあるが龍の因子が完全覚醒すれば世を覆う気迫、大地を濡らす呪詛さえ呑み干す天下の大風となる。

【解説】
 「皇帝とはかくあるべし」と評される、前漢の初代皇帝。
 庶民生まれの無頼漢であったが、反秦連合に参加したのち咸陽を陥落し関中を掌中に収めた。
 その後一度項羽に左遷され漢王となるも垓下にてこれを下し、朝廷を興すに至る。

 始皇帝の没後、陳勝・呉広の乱を発端とした反乱の折に沛公として反乱軍のトップに立つ。
 反乱は苦戦と敗戦の連続であったが、反秦連合の先鋒として進軍する楚の項梁・項羽の活躍や、
 戦を介して出会った張良をはじめとした優秀な臣下の働きの下、遂に関中に入った。
 しかしある臣下の進言がきっかけで項羽との共闘関係が瓦解。討伐は免れたものの関中の果てへと流される。

 後に楚に対する反乱が生じ、劉邦軍はこれを機に項羽を攻めるも大敗。
 体制を立て直し、今度は防戦に徹するも両軍の疲弊と劉邦の負傷により講話。
 しかしこれを好機とした張良らの進言により劉邦軍は撤退する楚軍を強襲、垓下の戦いにて撃破した。

 こうして天下を収め論功行賞にも尽力した劉邦であったが、その晩年は反乱と親征に明け暮れた。
 燕王の反乱から始まり、臣下の進言から優秀な将であり広大な領土を持つ韓信・彭越・英布を冷遇。
 終いにはその三人を皆謀略や親征にて粛清するもその際の負傷が原因で持病が悪化し、翌年妻に人事策を伝え死去。
 妻である呂雉は平和な治世の傍らで、中国三大悪女の名に恥じぬ専横と庶子の粛清の末に病没したという。

【キーワード】
王の器
 赤龍の子であり、臣下と信頼関係を築き上げる理想の皇帝(英雄)として知られる劉邦であるが最初の頃は街で燻る侠客の一人に過ぎなかった。
 しかし多くの人々に好かれ皆を笑顔にするその人望に項羽は次代の王の器を見出した。
 まだ未熟であったその器を成熟させるために項羽は西楚の覇王を名乗り、劉邦以外の全ての勢力を呑み込んだ上で自身の勢力と一対一で対決させるように御膳立てした。
 ……だが彭城の戦いにて項羽軍3万に対し劉邦軍56万で挑んだものの劉邦軍は大敗、その後も劉邦軍は負け続け次第に両軍共疲弊していった。
 最終的には撤退する項羽軍を臣下の進言により背後から急襲する形で倒したものの、その後皇帝に即位した劉邦はかねてから問題を起こしていた臣下達の反乱に遭いこれらを粛清していく。
 その中で自身も重傷を負い死期を悟った劉邦は后妃の呂雉に後のことを託したが、呂雉は他の王族や功臣を暗殺し自分の一族を要職に就ける悪逆非道を行った。
 良くも悪くも人の良かった劉邦は人を信頼しすぎた結果、人に流されやすかったのかもしれない。
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最終更新:2023年11月03日 22:54