ウェルギリウス

【元ネタ】史実、ウェルギリウス伝説
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ウェルギリウス
【性別】女性
【身長・体重】156cm・40kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力A 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “工房”を上回る“卵城”を形成することが可能。

道具作成:B
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 自律して戦闘を行う青銅像や治癒の霊薬等を作成可能。

【固有スキル】
礼讃の詩吟:A
 概念補強。
 かつて帝政の開始を叙事詩『アエネーイス』にて祝福したキャスターの持つエンチャントの亜種スキル。
 王や皇帝系サーヴァントに対する強化効果の成功率と持続時間を大幅に上昇させる。

高速詠唱:B-
 魔術詠唱を早める技術。
 詩の執筆スピードはむしろ遅いが、呪文の詠唱スピードは速い。
 思わず聞き入ってしまう語り口の巧みさもあり、相手が気付いた頃には詠唱は完了している事だろう。

病弱:C
 虚弱体質。
 あらゆる行動時にステータス低下のリスクを伴う。
 確率としてはそれほど高いものではないが戦闘時に発動した場合のリスクは計り知れない。

【宝具】
『始原の卵よ、厄災退く礎となれ(カステル・デッローヴォ)』
ランク:A 種別:結界宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1城
 城に呪いをかけた卵を埋め込み、その卵が割れた時その地に災いが起こるという伝説が宝具となったもの。
 元の伝承では呪いの卵を埋めたのは名も無きノルマン人であるが、キャスターが城に卵を奉納したという逸話と混同され長きに渡り信仰された結果獲得するに至った。
 陣地の基底部に卵を埋め込むことで霊脈から魔力を吸い上げ“卵城”とする。
 卵が割れた時その地に災いが起こるという伝説は裏を返せば卵が割れない限りその地は護られるということであり、
 “卵城”はおろか都市規模で覆われた結界は対城以上の宝具で無ければ破壊出来ず、たとえ破壊されても自動的に修復される。
 “卵城”の基底部まで辿り着き卵を破壊すればこの宝具は停止するが、その代償として霊脈が暴走し大地震がその地を襲うだろう。

【解説】
 帝政ローマ初期の詩人。フルネームはプーブリウス・ウェルギリウス・マーロー。

 生まれはガリア・キサルピナのアンデスという村だと考えられ、クレモナとミラノで教育を受けた。
 そしてローマで修辞学・弁論術・医学・天文学などを修め、その後エピクロス学派の哲学を学んだ。
 オクタウィアヌスは、マルクス・ユニウス・ブルトゥスらの勢力を破った後退役軍人に農地を与えるため、イタリア各地で農地の没収を始めた。
 その際ウェルギリウスの農地も一時没収の憂き目に会うが、オクタウィアヌスに直訴することで、没収をまぬがれた。
 ウェルギリウスの完成させた『牧歌』がオクタウィアヌスの寵臣であったガイウス・マエケナスの目にとまり、以後その経済的援助を受け、詩作活動を行った。
 紀元前19年、50歳で没した。

 オクタウィアヌスによる帝政の開始を称える物とも言われる叙事詩『アエネーイス』を著し、これはラテン文学の最高傑作の一つと言われる。
 しかしウェルギリウスが日射病で亡くなる際、『アエネーイス』は未完に終わる事になり、
 不完全な『アエネーイス』を焼き払うように遺言を残したが、オクタウィアヌスがそれに反対し出版させた。

 後のダンテなどにも影響を与え、ダンテは、その『神曲』で地獄・煉獄・天上界の案内役としてウェルギリウスを登場させている。

 中世にはウェルギリウスが魔術師だったという『ウェルギリウス伝説』が広まり、
 ナポリにはウェルギリウスが城作りに関わり、魔術をかけた卵を隠したという『卵城(Castel dell'Ovo)』が残っている。
 その卵が割れない限り、城は破壊から免れるという。

 学友にはなかなか人と打ち解けない男と思われていて、内気な性格から『生娘』を意味する『パルテニアス』とあだ名された。
 また、生涯を通じて身体が弱く、不具者のように暮らしていたという。
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最終更新:2023年11月03日 22:45