【元ネタ】史実
【CLASS】
アサシン
【マスター】
【真名】フラウィウス・リキメル
【性別】男性
【身長・体重】175cm・71kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力E 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
気配遮断:C
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
自らが攻撃態勢に移ると
気配遮断のランクは大きく落ちる。
しかし
アサシン本人は基本的に表舞台に立たず、自身にとって都合の良い者を傀儡にして裏から糸を引くため実質的にデメリットは無いと言える。
【固有スキル】
英雄作成(偽):A
傀儡としての王を見繕い、立てる技術。
当然、王者としての格は正規の
英雄作成による産物からは格段に劣るが、行動の操縦性はその上を行く。
アサシンは四人もの皇帝を傀儡とした悪辣なキングメーカーとして知られる。
嵐の航海者:C+
船と認識されるものを駆る才能。
集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、
カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。
ヴァンダル海軍を破り、アンテミウスとの内乱では確かな軍歴を持つ彼の陣営を兵糧攻めで瓦解させるなど軍事的才能は高い。
忘恩の徒:A+
自己の利のために枷となるあらゆる情を即座に切り捨てられる、異常とも言える利己心。
その性質上、自身の利に依らない精神・行動への干渉をシャットアウトする。
アサシンはアンテミウスを「つまらぬギリシャ人」と一蹴し、一方のアンテミウスも「忘恩の男」と侮蔑した。
蜘蛛糸の果て:A
邪悪を画策する能力。
秩序を破壊し、善を穢し、しかして自分に対して因果や罰を向かわせない。
蜘蛛が作った網のように相手を取り込み、貶める。
偶発的な病などの不測の事態が無い限り、その陰謀が明るみに出ることは無いだろう。
【宝具】
『暗澹たる落陽、嗤う蛮夷(アプロプリエイト・インペリウム)』
ランク:B 種別:対王宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:4人
実に四人もの皇帝を擁立した挙句、使い潰した
アサシンのキングメーカーとしての本領。
仕立て上げた四人の傀儡皇帝の内、任意の一人を幻影として作り出す。
幻影はサーヴァントとしてのステータスを持つ他、共通して低ランクの
皇帝特権と宝具に似せた親衛隊を召喚する能力を持ち、個体によって若干の能力差が存在する。
そしてこれらの幻影は
アサシンの都合の良い記憶を植え付けられ、生殺与奪も
アサシンの裁量に委ねられている。
再使用も可能だが、原則として運用できる傀儡皇帝は一体のみであり、使い潰した個体の再召喚は不可能である。
宝具でありながら
アサシンにとってこれらの傀儡は多少貴重な道具程度の認識であり、聖杯戦争においてはより有用な"道具"の獲得に奔るだろう。
【解説】
西ローマ帝国末期において軍務長官を務めた人物。
四人の皇帝を傀儡として擁立し、その内二名を謀殺するなど西ローマ帝国の衰退を加速させた梟雄として悪名高い。
元はスエビ族の王族を父に持つローマ化したゲルマン人であり皇宮護衛官を務めた後に督軍に任命され、
ヴァンダル海軍の討伐など数々の武功を挙げ順調に栄達。有能な将軍として名を馳せる。
しかし、皇帝アウィトゥスが浪費や酒色に溺れた振る舞い、引き入れた西ゴート族をはじめとする異邦人兵の横暴などから民衆の不満が高まるとこれを焚き付け、
皇宮護衛官時代からの親友である将軍マヨリアヌスと共に叛旗を翻し、アウィトゥス帝を捕えた後に殺害。
軍務長官となったリキメルはマヨリアヌスを皇帝に推挙し自らの傀儡に仕立て上げることを目論んだが、マヨリアヌスが軍事・内政の両面で優秀さを発揮したために彼を始末することを決意。
ヴァンダル王
ガイセリックとの戦で惨敗した隙にマヨリアヌスの廃位に元老院を協力させ、敗走する彼を捕縛し拷問の末に殺害する。
その後も元老院議員リウィウス・セウェルスを傀儡に足る凡庸さを見込んで擁立し、セウェルス死後は東ローマ皇帝レオ1世が推薦した軍事に長けるアンテミウス帝を権力闘争の末に武力を以って排除。
物乞いに身を窶して逃れようとするアンテミウスを捕殺するなど専横の限りを尽くし、斜陽の西ローマ帝国の実質的支配者として君臨した。
しかし、アンテミウスに変わる傀儡として有力貴族出身のオリブリオスを即位させた6週間後に出血を伴う謎の病に倒れ、死去。
リキメルの死から僅か4年後、ゲルマン人の傭兵隊長オドアケルの手によって西ローマ帝国は滅亡を遂げる。
最終更新:2023年11月03日 22:40