パトリキウス

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】パトリキウス
【性別】男性
【身長・体重】165cm・54kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成:C+
 魔術師にとって有利な陣地を作成する技能。
 洗礼詠唱により、簡易的な聖域を形成することが出来る。
 既に教会として洗礼聖別済みの土地に対しては、その洗礼聖別の効果を強化する。
 またドルイド由来の魔術要素を調和した状態で聖域に組み込む事も可能。

道具作成:C+
 魔力を帯びた器具を作成可能。
 キャスターはドルイド由来の礼装作成に加え、更に礼装を聖別・祝福する事ができる。

【固有スキル】
聖人:A
 聖人として認定された者であることを表す。
 聖人の能力はサーヴァントとして召喚された時に"秘蹟の効果上昇"、"HP自動回復"、
 "カリスマを1ランクアップ"、"聖骸布の作成が可能"から、ひとつ選択される。
 キャスターの場合、およそ300キロもの距離を踏破した並外れた強健さの逸話から"HP自動回復"が選択されることが多い。

啓示:A
 “直感”と同等のスキル。
 直感は戦闘における第六感だが、“啓示”は目標の達成に関する事象全て(例えば旅の途中で最適の道を選ぶ)に適応する。
 根拠がない(と本人には思える)ため、他者にうまく説明できない。

洗礼咏唱:A
 キリスト教における“神の教え”を基盤とする魔術。
 その特性上、霊的・魔的なモノに対しては絶大な威力を持つ。
 ケルトの土着信仰との橋渡し役を担ったキャスターはドルイド由来の魔術をも組み込んでいる他、讃美歌の作者としても知られることから歌唱という形態での詠唱を得意とする。

奇蹟:C+
 時に不可能を可能とする奇蹟。
 星の開拓者に似た部分があるものの、本質的に異なるものである。
 適用される物事についても異なっている。

カリスマ:C-
 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。
 団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる。
 C-ランクでは国家運営は出来ないが、志を共にする仲間とは死を厭わない強固な繋がりを持つ。

【宝具】
『終熄せよ、贄喰らう蛇(ダウナフ・クロムダブ)』
ランク:B 種別:対竜/対神宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:13人
 キャスターがアイルランドより蛇を追放した逸話と生贄を求める神の偶像を破壊し、信仰を禁止した逸話が合わさり誕生した宝具。
 キャスターが杖を掲げる事により、天空より光が降り注ぎ、対象を粉砕する。
 この光の攻撃は対象が受ける信仰の基盤をも一時的に破壊し、存在を希薄化させる。
 それにより一定時間対象のステータス及びスキルのランクをワンランク下げ、
 対象が蛇、竜、神性、いずれかの属性を有している場合更にワンランク下げる。

『信仰の三つ葉(シャムロック・トリニティ)』
ランク:EX 種別:対信仰宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 キャスターの象徴たるシャムロック、それを手に『三位一体』を説いたという逸話、そして数多くのアイルランド人を改修させた逸話から生まれた宝具。
 真名開放と共に世界を塗りつぶすように、シャムロック等の植物の生い茂る森の空間が展開されていく。
 この空間においては、魔性、そしてキリスト教における神以外の神性由来の存在のステータス及びスキルのランクを2ランクダウンさせる。
 ただしこの効果を対象に受けさせるかはキャスターの任意によって選択可能である。
 これは彼がアイルランドにキリスト教信仰を広めた際に、ケルト文化との融和姿勢を取った事に由来する。
 本質的には世界のテクスチャを上書きし、キリスト教信仰の世界へと塗り替える、世界の在り方を変える宝具であり、弱体化についてはあくまでその付随効果である。
 キャスターが仮に神代に召喚され、この宝具を使用した場合、理論上はそこに存在する神霊すら変質させる事ができる。
 ただしそれを実現するには聖杯に匹敵する規模の魔力リソースが必要になるだろう。

【解説】
 アイルランドの守護聖人、聖パトリキウス。英語圏では聖パトリックとも。
 アイルランドにキリスト教を広めた伝道者の一人であり、大規模な改宗の象徴となった。

 グレートブリテン島西部のウェールズにてケルト人の両親の元に生まれる。この両親はクリスチャンであった。

 16歳の時に海賊に攫われ奴隷としてアイルランドに売り飛ばされてしまう。
 6年間にわたってアイルランドの牧場で奴隷として働くが、ある日天からの啓示を受ける。
 そして牧場から脱走、独力で故郷ウェールズに帰る。
 その後神学を学ぶためヨーロッパ大陸へ渡り、7年間神学を学んだ後に帰国する。

 自分を奴隷として扱ったアイルランド人らに対する伝道の使命を与えられたと家族に話し、反対を受けるも再びアイルランドを訪れる。

 熱心に布教を行い、数多くのアイルランド人を改修させたと伝えられている。
 それと同時にアイルランド人が信仰していたケルトの宗教を否定することなく、その信仰、文化と融合する形で布教を進めたとされ、
 土着信仰をキリスト教的に再解釈する事で、キリスト教の要素が混入したもののケルト文化を残したとも言える。

 ただし人身御供を捧げられていた戦いと死と太陽の神、クロム・クルアハ(クロウ・クルアッハ)については、
 マグ・シュレーフト(礼拝の平原)にて建てられたクロム・クルアハと周囲の12の像を破壊し、信仰を禁じたという。

 またパトリキウスには様々な伝承がある。
 シャムロック(葉が3枚に分かれている草)を手に『三位一体』を説いたという伝説が有名であり、シャムロックは聖パトリキウスの象徴となっている。
 緑色も彼の象徴となり、彼の命日にはシャムロックや緑色の物を付けたりして祝う伝統がアイルランドには残っている。

 アイルランドに蛇がいない原因は彼であるとも言われ、曰く蛇をアイルランドから追放したのだとか。

 ケルト十字を創ったのも聖パトリキウスともアイルランドでは広く信じられている。
 キリスト教シンボルであるラテン十字と太陽のシンボルである円環を組み合わせたとされる。

 またパトリキウスは妖精郷より年老いた姿で現世に戻った、かのフィオナ騎士団団長フィン・マックールの息子オシーンと出会ったという。
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最終更新:2023年11月01日 23:40