テオゲネス

【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】テオゲネス
【性別】男性
【身長・体重】200cm・120kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力D 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

単独行動:C
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。

【固有スキル】
神性:C+
 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
 アーチャーは死後神となった逸話を持ち、英雄神として崇拝された。
 『汝、星へ到る拳雄(トライアンフ・オリンピア)』使用時は神性がより引き上げられた状態になる。

男神の加護:B
 死後、神の座に至ったヘラクレスからの加護を受けている。
 ステータスの向上や勇猛、戦闘続行などのスキルの修得という形で、一時的に英雄神の力を借り受ける事ができる。

天性の肉体:C+
 生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。このスキルの所有者は、一時的に筋力のパラメーターをランクアップさせることが出来る。
 さらに、鍛えなくても筋骨隆々の体躯を保つ上、どれだけカロリーを摂取しても体型が変わらない。
 ヘラクレスの力を受け継ぎ、死後神々に列された最強のチャンピオンの肉体は力強さと彫刻の如き美しさを兼ね備える。
 また、タソス島で神になった後、アーチャーは病気を治療し、マラリアから守護してくれる英雄神として崇拝されるようになったという逸話から病毒の類にも高い耐性を持つ。
 『汝、星へ到る拳雄(トライアンフ・オリンピア)』使用時に本スキルは神格転成へと変容を遂げる。

無窮の武練:A+
 ひとつの時代で無双を誇るまでに到達した武芸の手練。
 心技体の完全な合一により、いかなる精神的制約の影響下にあっても十全の戦闘能力を発揮できる。

【宝具】
『拳技・射殺す百頭(ナインライブス・ペリオドニコス)』
ランク:A 種別:絶技宝具 レンジ:- 最大捕捉:自身
 流派射殺す百頭、拳闘奥義継承者。
 激しい闘いと研磨、そしてヘラクレスへの信仰によりその真髄を垣間見、そして我が物とした戦闘術理。
 拳闘限定で『射殺す百頭』を再現可能。
 怒濤の連撃は雑兵を蹴散らし、渾身の打撃は幻想種すら打倒し得る破壊力を秘めている。

『汝、星へ到る拳雄(トライアンフ・オリンピア)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 死後神々に列された逸話とアーチャーの像の逸話が習合した宝具。
 オリュンポスの神々によってもたらされた像型真体、すなわち死後に神格化された自分を召喚し、召喚された神像はアーチャーが指定した敵対象を自動で攻撃する。
 神像にはオリュンポスの神々の技術が用いられており、蓄積された損害に応じたカウンター機能が搭載されている。
 更にはアーチャーが生前に培った戦闘技術を記憶しており、アーチャーとの連携攻撃が可能である。
 人の身から超人的偉業により神へと至ったアーチャー。この宝具はアーチャーの英雄神たる証である。
 攻撃範囲こそ対人宝具の範疇に収まる程度ではあるものの、その拳からはまさしく神威の籠った一撃が放たれる。

【解説】
 古代ギリシアにおけるタソス島のヘラクレスの神官で、古代オリンピックなど数々の競技会を制覇した最強の拳闘チャンピオン。
 夫がヘラクレスに変装して妻と性交するという聖婚崇拝により、ヘラクレスの子供であるとも考えられていた。
 ボクシングやパンクラチオンなどの競技で、ギリシア四大競技会であるオリンピア大祭、ピュティア大祭、イストミア大祭、ネメア大祭に出場し、その全てにおいて優勝した。
 ローマの有名な彫刻『拳闘士の休息』のモデルとされる。
 様々な競技会でテオゲネスはボクシングやパンクラチオンによる試合をし続けてきたが、連戦連勝で決して敗北することがなく、22年間も無敗であった。
 四大祭全てにおいて優勝した者はペリオドニコス(周期の勝者)と呼ばれ、神々に近い存在とされて並外れた栄誉を授けられたが、テオゲネスは最強のペリオドニコスであった。
 テオゲネスはその超人的な事績により、死後神々に列せられた。
 『ギリシア案内記』において、テオゲネスが神になるまでのエピソードを次のように語っている。
 テオゲネスが亡くなると、彼のライバルであったひとりの男が毎夜やってきて、テオゲネス像を毎晩鞭で打つようになった。
 テオゲネスによって敗北していた日々の鬱憤を晴らそうとしたのである。
 しかし、鞭を打っている最中に像が突然倒れてしまい、像の下敷きになって彼は死んでしまった。
 テオゲネスの子供たちは像を法廷に持ち込み、例え無機物であっても人殺しは人殺しであるとして、テオゲネス像に追放刑を処し、これを海に沈めた。
 その後、タソス島では凶作が続き、穀物が取れなくなってしまった。
 デルフィへと使者を送って神意を伺うと、「追放されている者全てを帰還させるべし」との神託がくだった。
 神託の言う通りに追放者全てを故国タソス島へと戻したが、それでも凶作は収まらなかった。
 そこで、タソス島の人々は再びデルフィへと伺いを立てた。
 それに対する託宣は「お前たちは偉大なテオゲネスを忘れている」であった。
 しかし、海中のどこにテオゲネス像があるのか見当が付かず、途方に暮れてしまった。
 そんな折に海へ漁に出ていた漁師が網に引っかかったテオゲネス像を持ち帰ってきた。
 タソスの人々はこの像を元通りに安置し、神として崇め、生け贄を捧げるようになった。そして、凶作は遂に収まった。
 タソス島で神になった後、テオゲネスは病気を治療し、マラリアから守護してくれる英雄神として崇拝されるようになる。
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最終更新:2023年11月01日 23:37