ジャック・ド・モレー(ムレイ、バフォメット)

【元ネタ】史実、ヨーロッパ伝説
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】 ジャック・ド・モレー(ムレイ、バフォメット)
【性別】男性
【身長・体重】185cm・76kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:A+
 騎乗の才能。獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。
 ライダークラスである事はもとより、騎馬民族たるモンゴルの将軍ムレイの霊基が混じった事により、このランクとなった。

【固有スキル】
黄金律:B-
 人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 金銭には困らぬ人生を約束されている。周囲の人間の嫉妬を買い思わぬ事態に発展する可能性をも秘めている。

魔術:B-
 魔女の教導者であるバフォメットの霊基が混ざった為、会得したスキル。
 西洋式の黒魔術などを自在に使用する事が出来るが、本来のライダーは所持していないスキルなのでランクが低下している。

千里疾走:A+
 愛馬と共に在ることでもたらされるスキル。長時間・長距離移動を可能とする無尽蔵の体力を有する。
 また、敏捷パラメーターの一時的な急上昇、全力疾走時の耐久及び筋力パラメーターの上昇、といった効果を発揮できる。
 モンゴルの将軍ムレイの霊基が混じった事により得たスキル。

血塗れの悪魔:C+
 モンゴル将軍ムレイ、悪魔バフォメットなどの霊基を取り込まれた結果変異したスキル。
 生前では優れた騎士であったライダーだが今では見る影もなく目の前の敵を屠る非道の騎士となり果てた。
 本スキルの効果として勇猛、軍略、カリスマなどが含まれている他、近接・魔術戦闘に大きなボーナスがかかる。

【宝具】
『祈り焚死す偽神の法廷(アンフェール・イル・ド・シテ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:666人
 異端者として火刑に処される前に己に冤罪を擦り付けたフランス王フィリップ4世、教皇クレメンス5世を呪い、死に至らしめたライダーの逸話が昇華した宝具。
 真名解放することで一時的に霊基に混在する悪魔バフォメットを具現化。
 バフォメットは魔女たちの王殺しの呪詛を帯びた焔で形成されており、その焔で敵対者を焼却する。
 発動中はバフォメットが分離されるためライダーは本来の人格が覚醒するが、絶望と怨嗟に身を焦がされる彼が真の意味で正気を取り戻すことは困難と言う他はない。

『堕罪せし十字征(ヘレティック・クルセイド)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 モンゴルの将軍ムレイと混同され、エルサレムを奪還したという逸話が生まれたこと、テンプル騎士団のバフォメット崇拝の伝承、
 そして聖地奪還に懸けるライダーの執念の結実により獲得した宝具。
 異形を纏い悪魔の風貌をした馬に騎乗した十字軍が聖地を奪還せんとばかりに駆け付ける。
 悪魔十字軍によって制圧した土地は奪還したエルサレムと定義され、
 ライダーとその信徒に対してステータスを一段階引き上げるなどといったメリットが備わっている。 
 拡張された土地は第二の聖地となり、ライダーが本来は生前に成し遂げなかった偉業を達成する事と同義である。
 しかし、その様相はライダーの本来の理想とはかけ離れた血塗れの暴虐と蛮性に満ちた、グロテスクなまでに凄惨な侵攻である。

【解説1】
 ジャック・ド・モレー。十字軍時代に最大の騎士団であったテンプル騎士団最後の総長。
 彼の総長になるまでの記録は乏しく主に総長時代以降の物が多い。
 最後の十字軍前線拠点となったキプロス島で秩序改革を訴え、他に候補がいなかったためそのまま選出される。
 そして聖地再征服の為に各国に支援を求める、モンゴル人との同盟を試みるなどし攻撃に移るがモンゴルは来ず失敗に終わる。
 以後、十字軍そのものの機運を高めるために行動するようになる。
 だがテンプル騎士団に大きく借金をしていたフランス王フィリップ4世は教皇庁とテンプル騎士団に対し対立しており、モレーはフランスを告発すべく動いていた。
 そして逆に悪魔バフォメットを偶像崇拝しているというものを代表として五件の告発があったのだ。
 これを利用したフィリップはテンプル騎士団の大量逮捕、富を国庫に入れる事による借金の踏み倒しを狙ったのだ。
 フランス側として新たに就任した教皇クレメンス5世はフランスの圧力に屈し、モレーは火刑に処される事になった。

 その悲劇の死とテンプル騎士団突然の崩壊からモレーの伝説化は著しい。
 19世紀フランスでは名前が似ているモンゴル将軍のムレイとモレーを混同し、モレーがモンゴルを率いてエルサレムを奪還したという「史実」が人気を集める。
 そしてムレイの手柄をモレーのものにするというのはテンプル騎士団系のネットサイトでも人気を集めている。
 モレーはフィリップとその子孫を執行の際「神が彼らの代わりに復讐するであろう」と述べ、
 フィリップとクレメンスは一年以内に死去。これをモレーの呪いだと考える人々がいた。
 フリーメイソンは「テンプル騎士団」と「ドモレー」と言う下部組織を立ち上げており、
 フリーメイソンの入団式は新メンバーに対しモレーの悲劇の死の劇を見せテンプル騎士団とモレーの後継たれとするとされている。

【解説2】
 ムレイ。モンゴル帝国のパレスチナ攻勢に参加した総督。
 彼はイルハン朝のハンであるガザンの側近として育っており攻撃や反乱の阻止で名を上げケシクの一員となる。
 国内の陰謀を真っ先に伝えるなどしてさらに名を挙げたムレイはディヤルバクルの総督に就任。ガザンのパレスチナ攻勢に参加する事になる。
 一度目の攻撃は一、二万人の騎手を率い攻撃に成功したが飼料が無いため順次撤退。マムルーク達は無血占領出来たという。
 二度目の攻撃でムレイは失敗する。マージ・アル・サファーの戦いの重要な場面で敗北したのである。ガザンはムレイの無能さに罰としてむち打ち刑に処したという。

 彼の名が残ってる最大の要因はジャック・ド・モレーとの混同であろう。
 名前が似ている事によりジャックはモンゴルの一員として攻勢に参加したという誤解が生まれたのだ。
 この誤解によるとモンゴル人は親キリスト的な行動をしている。

【解説3】
 バフォメット。別名「サバトの山羊」。両性具有で、黒山羊の頭部とカラスの翼を持つ。
 魔女達に篤い崇拝を受ける悪魔とされ、黒ミサ(サバト)に出張するのはたいてい彼の仕事である。
 1300年頃に十字軍で活躍した騎士修道会・テンプル騎士団が時の為政者フィリップ4世の糾弾を受けた際、
 彼等がこの悪魔の偶像を崇拝していた、と言う風評が元で広く世に知られるようになった。
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最終更新:2023年11月03日 22:44