アガメムノン

【元ネタ】ギリシャ神話
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】アガメムノン
【性別】男性
【身長・体重】188cm・84kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力B+ 耐久B 敏捷C 魔力B 幸運C- 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【固有スキル】
皇帝特権:A
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは剣術、弓術、カリスマ、軍略、等。
 ランクがA以上の場合、肉体面での負荷(神性など)すら獲得する。
 ライダーはローマの時代には「王の中の王」と呼ばれ、皇帝の比喩とみなされていた。

神々の呪詛:A
 我が子を神々の宴に供した罪により永劫の飢餓に苛まれるリューディア王タンタロスより続く血塗られた宿命。
 ライダーが我欲のため非道を侵す度に破滅の因子を生む、自業自得の権化。
 尤も、ライダーはこの呪いの存在を一蹴し己の所業そのものを顧る事は無いようだ。

覇道踏破:B
 覇王たらんとする態度を貫くことにより効果を発揮する自戒系スキル。
 一部ステータスの向上に寄与するが、覇道を破るような真似をすると弱体化してしまう。
 ライダーの場合は「己の利益に対し妥協すると弱体化する」「欲望を満たすために行動することでスキル"コレクター"に近しい補正を得る」というもの。

王威の煌金:A
 ミケーネ埋葬穴にて発見された本来所縁の無い副葬品である黄金の仮面。
 それがライダーの名で定着した事と偶然にも彼が好んだ古代ギリシャ文明の粋を集めた黄金の甲冑が集合した事で発現したスキル。
 Aランクの黄金律に加え、皇帝特権のランクを一時的にだが最大EXランクまで引き上げる極めて強力な王権の強化パーツ。

【宝具】
『綺羅星たる王覇の権(バシレウス・バシレイオン)』
ランク:A+ 種別:対国宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 鍛治神ヘファイストスが鋳造し、ミュケナイの王権を代々保証した不朽の王笏。
 神王ゼウスより王権を認められた事を示す王権神授の具現であり、ライダーが生前所有した軍団、兵器、財宝を王笏に蓄積された情報を元に再現する。
 ライダーが「所有化した」と認識すれば、現界した後に新たな「財」を王笏に登録する事も可能。
 神代のロストテクノロジーを用いた兵器群に加え、ライダーが統べるアカイアの英傑達の圧倒的武威は健在だが、あくまで彼らはデータ上の身体能力や武技といったスペックを再現されたに過ぎず、英雄の根幹を成すと言える精神・信念等においては欠落が生じているとも捉えられる。

『禍殃厭わぬ貪恣の極(アカイアス・トラゴーイディア)』
ランク:A~A++ 種別:対人・対軍・対城宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:50人
 ライダーの投槍の技術、そしてライダーの他者を犠牲とし、自らの欲を満たそうとしてきた人生そのものを基として生まれた特殊使用宝具。
 真名開放と共に第一宝具たる不朽の王笏を核とし槍が形成され、そしてライダーにより渾身の力を以って投擲が行われる。
 更に槍の核となっている王笏に蓄積された情報の一部を焼却し、魔力に変換し破壊力を増す事が可能であり、上昇した破壊力は着弾と共に大爆発を巻き起こす。
 焼却する情報量が多ければ多いほど破壊力は上がっていき、例としてはアキレウス、オデュッセウス大アイアス級の英傑の情報一人分でA++ランクの対城攻撃にまで至る。
 無論その分焼却された情報は失われ、その英傑、兵器、財は再現不可能となるのでライダーは無駄にこの宝具を使おうとしない。
 …必要だと判断したならば躊躇いなく使用するだろうが。
 またこの宝具で敵対象に止めを刺したならば、その対象の情報はライダーの財として王笏に蓄積される。
 ライダーに敗れたならばその者は尊厳すら奪われる。

【解説】
 父の死後にミュケーナイ王となり、全ギリシアをまとめあげた男。
 アガメムノンはギリシア方の王たちを率いて戦ったためローマの時代には「王の中の王」と呼ばれ、皇帝の比喩とみなされていた。
 しかしその偉業以上に傲慢で非情、所有欲の強い男であったといわれる。
 絶世の美女とされるヘレネーの双子の異父姉であるクリュタイムネーストラーを、夫でありいとこのタンタロスを殺して奪い、彼女との間に3人の子供をもうけた。

 弟メネラーオス(スパルタ王)の妻ヘレネーが、小アジアに位置するトロイアの王子パリスに連れ去られたことへの怒り、
 及び掟を破り他者の妻を奪ったパリスへの報復のため、全ギリシアから志願者を募ってトロイアに戦争を仕掛けることになる。
 出征時に逆風が吹いたため船出ができなくなると、娘イーピゲネイアを女神アルテミスに生贄として捧げれば解決するとの予言をうけ、苦悩の果てに娘を殺害してトロイアへ向かった。
 この非情の決断はクリュタイムネーストラーの憎悪を買ったのみならず、イーピゲネイアを呼び寄せる口実にアキレウスとの見合いを使ったことから彼との関係も悪化してしまった。

 またある戦いで捕虜にした美しい娘クリュセイスが気に入ったアガメムノンは愛人として寵愛を注ぎ、神官である彼女の父が金品で娘を買い戻そうと働きかけたが、
 彼女に溺れていたアガメムノンは父親を罵倒し追い返した。
 父親は神であるアポロンに祈りの捧げ疫病によってアカイア軍を苦しめたのでアガメムノンは彼女の父親に返還するが、
 総大将として面目が潰れたのかと思ったのかアキレウスの愛人を連れて行った。
 アキレウスはその行為に怒りこれ以降戦いには参加はしなかったが、その後アキレウスの親友であるパトロクロスが死亡し、彼の葬儀の際に二人は和解した。

 トロイア戦争に勝利した後、トロイア王女カッサンドラーを己の愛妾として帰還するが、
 イーピゲネイアの死を遺恨に思う妻クリュタイムネーストラーとその情夫アイギストスに暗殺される。
 この神話は悲劇作家アイスキュロスのオレステイア三部作の一つ『アガメムノーン』の題材になっている。
+ タグ編集
  • タグ:
  • 実験産
  • ライダー
  • ギリシャ神話
  • トロイア戦争
  • 皇帝
  • ギリシャ
  • 戦士
  • アカイア
  • ミュケーナイ
最終更新:2023年11月03日 22:34