藤原保輔

【元ネタ】史実、説話等
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】藤原保輔
【性別】男性
【身長・体重】182cm・92kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力B 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
気配遮断:B
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
 完全に気配を断てば、発見は極めて困難。
 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。

【固有スキル】
掠奪の姦計:B
 他者を欺き、殺め傷つけ物品を奪っていくまでの思考能力。あるいは悪知恵。
 アサシンは『宇治拾遺物語』に曰く、屋敷の蔵の床下に穴を掘り、商人を蔵に呼びつけ物を買ったそばから穴に突き落とし殺していたという。

妖術:B
 優れた妖術の使い手であり、大蛇などの妖獣を使役する事が可能。

戦闘続行:B
 戦闘を続行する能力。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
 アサシンの場合、自害を図り腹を切っても翌日まで死ななかったという。

心眼(真):C
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”
 逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。

【宝具】
『妖鬼変生・鬼童丸(ようきへんじょう・きどうまる)』
ランク:B 種別:対人宝具(自身) レンジ:0 最大捕捉:1人
 物語においてある時はアサシンと術比べをし、ある時は同一視さえされた鬼、鬼童丸への変質。
 この宝具を発動すると、幸運を除く全ステータスがワンランク向上し、更にBランクの鬼種の魔スキルを取得する。
 体力は毎ターン回復し、更に時間が経過すればより鬼種へと近づき更なるステータスの向上が見込めるが、
 長時間発動し続けると、アサシンと鬼童丸の人格が混ざり合い、最悪の場合人格が崩壊し、理性のないバーサーカーの如き状態になる。

【解説】
 平安時代中期の人物。ふじわらのやすすけ。
 藤原南家巨勢麻呂流、右京大夫・藤原致忠の子であり、兄に道長四天王の一人、藤原保昌がいる。

 貴族ではあるが盗賊として有名で、大饗において傷害事件を起こす、検非違使を射る、屋敷への強盗を行うなどの罪を重ねた。
 『尊卑分脈』においても「強盗の張本、本朝第一の武略、追討の宣旨を蒙ること十五度」と語られている。
 これにより朝廷より保輔を追捕した者には恩賞を与えると発表され、父・致忠が検非違使に連行・監禁される事態となった。
 この状況に危機感を持ち剃髪・出家したが、まもなく以前の手下であった足羽忠信によって捕らえられた。

 この時自らの腹部を刀で傷つけ腸を引きずり出して自害を図り、翌日その傷がもとで獄中で没した。
 これは記録に残る日本最古の切腹だという。

 後世においては『今昔物語集』などに登場し、兄保昌と縁のある盗賊袴垂と同一視され、伝説的盗賊たる袴垂保輔となった。
 曲亭馬琴による読本においては妖術使いの盗賊として描かれ、この袴垂保輔と鬼童丸による妖術比べが描かれている。
 鬼童丸と保輔の妖術合戦を題材とした絵は多く創作され、歌舞伎の中で鬼童丸と保輔が習合されもした。
 袴垂説話と鬼童丸説話が綯交ぜられて同一視されすらしたのだ。
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最終更新:2023年10月31日 21:08