【元ネタ】史実
【CLASS】
バーサーカー
【マスター】
【真名】メアリー・テューダー
【性別】女性
【身長・体重】170cm・49kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
狂化:C+
魔力と幸運を除いたパラメーターをランクアップするが、 言語能力を失い、複雑な思考が出来なくなる。
バーサーカーの場合は、極めて高ランクの
信仰の加護により狂化の呪いを克服しているため、本スキルの影響を受けながら理性を保つ事が出来る。
……しかしその狂信的な精神構造は余人には理解が困難であり、一度彼女が異端と見做せば仮令自身のマスターであっても処刑しにかかるだろう。
【固有スキル】
慟哭外装:B
多くのプロテスタントを焚刑に処した事から血に彩られた暴君としての外殻・外装を纏わされる。
これはローマ・カトリックの立て直しを図る為、対立していたプロテスタント勢力を次々と葬り去り"血塗れ"と綽名された逸話と混ざり、習合したが故の能力。
戦闘時、自身が処刑した者達、そして現界後の犠牲者の血によって形作られた外装が展開される。
Cランク相当の"吸血"としても機能する他、流れ出た血液を支配することで攻防に転用可能。
信仰のための殺戮装置として疾駆するバーサーカーの姿は皮肉にも、最も忌むべき異端である吸血種に酷似している。
信仰の加護:A+++
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
熱心なカトリックであるバーサーカーはどんな状況だろうと信仰を捨てる事はないだろう。
狂信のカリスマ:C
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
またバーサーカーと信仰を同じくする者たちに対しては絶大な効果を発揮する。
但しデメリットとしてその者たちのファンブルの確率も高まる。
バーサーカーは国内のカトリック勢力を纏め上げ、父王以来の宗教改革を覆した。
...だが時にはその信仰心は暴走し悲劇を産む事となる。
【宝具】
『永久に虚う鮮血の王(ブラッディ・メアリー)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:300人
300人ものプロテスタントを処刑したことで付けられた異名。
宝具として成立するに当たり、この異名が名前の由来となった後世のアメリカの都市伝説"ブラッディ・マリー"を取り込んだことで、
鏡や水面などの姿を映すものの中にバーサーカーの分身を送り込み、近づく者に襲いかかる異能となった。
分身は宝具を使用出来ず、潜伏先から遠く離れることも出来ないがバーサーカー本体と同等の戦闘能力を持つ。
分身は姿を現すまでは高度に気配を遮断されているが、異端は発見次第即処刑するバーサーカーの性質上、偵察などには全くの不向きである。
『聖裁すべき朱殷の剣(クルト・ユスティティア)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
『戴冠宝器・正義王剣』の力を解放した宝具。
使い手の特質を鏡の様に映す銀剣はバーサーカーの苛烈なまでの信仰を火刑の炎という形で具現化する。
刀身に炎を帯びることで攻撃力を強化し、またAランク以下の他教・他宗派に由来する加護・防御を一時的に打ち消す。
王権の下にバーサーカーは自身の信仰に基づく正義を強要し、従わぬ者やその正義に沿わない者を断罪する。
【Weapon】
『戴冠宝器・正義王剣(カーテナ)』
イングランドの王権を示す、俗界を糾す正義の剣。
元はオジェルダノワの剣、
トリスタンの剣とも言われる名剣。
【解説】
メアリ1世、ブラッディメアリーの名で知られるイングランド女王。
父親のヘンリー8世の再婚により、一時は庶民にまで身分が落ち、義妹エリザベスの侍女になった事もある。
身分を回復したのは、父ヘンリー8世が晩年になってからの事である。
彼女の最も有名な逸話が、即位後に行った宗教政策である。
実母キャサリンによって敬虔なカトリック教徒に育てられていた彼女は、宗教政策でプロテスタントを迫害し、多くの信者を処刑した。
これが後に都市伝説となる異名「ブラッディメアリー」の発端である。
スペインの血を引く彼女は、後にスペイン王太子フェリペ(後のフェリペ2世)と結婚するが、これが原因でフランスとの戦争に巻き込まれ、大陸に残っていた最後のイングランド領カレーを失った。
実母キャサリンを王妃の座から追いやったアン王女の娘である義妹エリザベスを生涯恨み続けており、唯一の後継者であったにも関わらず、死の前日になってようやく後継者に指名した逸話もある。
不幸な人生を歩んだ彼女だったが、その原因の殆どが父親の再婚や夫フェリペとの結婚など、つくづく男運がなかった女性である。
最終更新:2023年10月31日 20:59