【元ネタ】史実、仏教及びジャイナ教文献
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】チャーナキヤ
【性別】男性
【身長・体重】171cm・51kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷E 魔力B 幸運C 宝具?
【クラス別スキル】
陣地作成:B
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
敵地に攻め入る拠点となる"橋頭堡"の形成が可能。
【固有スキル】
英雄作成:A++
王を人為的に誕生させ、育てる技術。
マウリヤ朝を建国し、インド史上最初の大帝国としたチャンドラグプタ王を育てあげたキャスターのキングメイカーとしての能力は非常に高い。
…キャスター自身の思想故か育てられた王は強権的な方向へと向かいやすい。
黄金錬成:C
錬金術による金銭の作成。
擬似的な
黄金律スキルとして機能し、挙兵するには充分な程度の財力を獲得出来るが、あくまで魔力によって形作られたにすぎないため時間経過で消滅する。
しかし、戦場で使い捨てる前提の傭兵相手ならばデメリットにはならないだろう。
宰相の指揮:A
軍師系サーヴァントに与えられるスキル「
軍師の指揮」が変化したもの。
キャスターは軍師であり宰相であるため、軍師としてのスキルと宰相としてのスキルが融合している。
宮廷においては権謀術数を張り巡らせ、戦場においては軍としての力を最大限に引き出す。
軍師の忠言:B+
軍師系サーヴァントに与えられるスキル。状況を把握、分析することにより味方側に正しい助言を与えることが出来る。
敗北を味わってもそこから分析の精度を更に向上させる。
王佐の才:B++
王器を持つ者を補佐する才能。
己に相応しい王者に仕えることで、互いの欠落を補完するスキル。
主君の目的や命令に従い行動する場合、あらゆる判定に有利な補正を得る。
マウリヤ朝の名宰相であるキャスターの王佐の才は卓越した物である。
【宝具】
『王杖はふさわしき者の手に(アルタシャーストラ)』
ランク:E-~A+ 種別:対王宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
キャスターの奉ずる理想の王が持つべき王権の具現たる王杖。
その能力は手にした者の性質によって変質し、持ち主が王として相応しい程にこの宝具のランクは上昇する。
ここでの王としての相応しさはキャスターの主観による所が大きい。
例としては民を守らんとする者ならば防御的、粛清せんとする者ならば攻撃的性質の能力が発現しやすい。
但し王に相応しくない者ならば逆に自陣営への弱体効果が現れる。
尚キャスター自身が手にした場合は自陣営への強化効果、敵陣営への弱体効果が発現するが、
キャスターは自身をあくまでも王を支える立場と定めている為、ランクはD程度に収まる。
『蠱惑の毒娘(ヴィシュ・カンニヤ)』
ランク:E-~B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:30人
生前仕えたチャンドラグプタ王に刺客として差し向けられた『毒の娘』を逆に利用し、用済みになった同盟者を毒殺した逸話が昇華された宝具。
生前に利用したのは1人だけだが、宝具として成立するにあたり『毒の娘』伝説そのものが取り込まれたのか、複数の『毒の娘』を召喚、使役することも可能となっている。
中東の暗殺教団の教主『
山の翁』の一人が使用したという秘術のオリジナルでもあり、
体臭にまで滲み出た毒は甘美な
フェロモンとなって敵の思考を麻痺させ、直に体液に触れれば屈強な英霊や幻想種であっても一度の接触で死に至る。
更にオリジナルの『毒の娘』である彼女達は毒の制御も可能であり、濃度を調整し味方に分け与えることで毒耐性を付与することも可能。
ただし、宝具としての出力は彼女達全員で共有しており、一度に複数を使役すればするほど1人あたりの毒の最大威力は弱まってしまう。
【解説】
古代インドの宰相であり軍師にして、マガダ国マウリヤ朝の初代王チャンドラグプタを支えナンダ朝を倒した人物。
名はヴィシュヌグプタ、あるいはカウティリヤとも言われる。
古代インドの帝王学『実利論』(アルタシャーストラ)を著したとも。
チャーナキヤは元は「王になるとされる歯」を持っていたが、王になり傲慢になる事を恐れた親のために折られたとも言われる。
また足は曲がっていたという。
ある時チャーナキヤはナンダ王の式典に出席するも醜い外見から追い出されてしまう。
復讐を誓ったチャーナキヤは新たな王となる人物を探し、幼きチャンドラグプタを見出し養育する。
ヴェーダ、武術、法律、経典等を教え、また金を採掘あるいは錬金術で作り出し資金を得て行った。
そしてチャンドラグプタと共に挙兵しナンダ国に挑むも一度目は敗退。
二度目は周辺の村々を征服し力を付け再度挑みナンダ国に勝利、ナンダ王を処刑したという。
その後は宰相としてチャンドラグプタを支え、スパイ網を駆使し、反抗的な者たちを謀略で始末していったという。
毒にまつわる逸話、伝説を多く持ち、毒への耐性を付けさせる為に王の食事に少しずつ毒を盛る、
王に差し向けられた全身に毒をみなぎらせる『毒の娘(ヴィシュ・カンニヤ)』を利用し同盟者を始末するなどの話が残っている。
最終更新:2023年09月13日 08:22