ラーヴァナ(リメイク)

【元ネタ】『ラーマーヤナ』
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ラーヴァナ
【性別】男性
【身長・体重】530cm・630kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A+ 耐久A++ 敏捷C 魔力C 幸運D 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:A
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 幻獣・神獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
羅刹王:A+
 インド神話由来の鬼種が有する悪鬼羅刹スキルの上位版。
 天性の魔、怪力、カリスマ魔力放出等との混合スキルだが、
 セイバーは更に10の頭と20の腕を持つ異形の姿であり、10の霊核と20の剣、槍、弓、戦棍、戦輪等を持つ。
 高い筋力パラメータ及び怪力A+と魔力放出A+、そして20の腕の合わせ技による魔の連撃は世界の中心に聳え立つ神山すら震撼させる。

梵天の祝福:A
 激しい苦行の末、大神たるブラフマーを騙し獲得したという恩恵。
 『神々にすら倒せず、唯一人間にのみ倒す資格がある』というもの。
 神霊および魔性からのすべての攻撃にダメージカットを持つ。

不撓の巨悪:A
 インドラジットクンバカルナアティカーヤといった恃みとした勇者を次々と失ったセイバーはしかし、
 本来であれば到底敵わぬ聖雄ラーマ王に一歩も引かず渡り合った。
 セイバー・ラーヴァナは己が運命が破滅に近付くほどその驍勇を奮い、技倆を研ぎ澄ます。
 特に耐久値の上昇率は凄まじく、正面から打倒するには悪・魔性への特攻兵装を直撃させる必要があるほど。

幻術:C
 人を惑わす魔術。精神への介入、現実世界への虚像投影などを指す。
 これにより、普段は自身を人間の姿に見せかける事が可能。

【宝具】
『天寿を嗤う月輪(チャンドラハース)』
ランク:A 種別:対神宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
 セイバーがシヴァ神より授かった神剣チャンドラハース。
 その銘は「月の笑い」を意味し、三日月の形が笑みに似ていることからそう名付けられたと伝えられている。
 宝具としての形状は月の光を湛えし巨大な三日月刀。
 比類なき名刀であり、不老不死の霊薬を注ぐ酒盃、悠久の時を識る星、満ち欠けを繰り返してなお滅ぶ事なき「月輪」の概念が具現化された概念武装。
 つまりこの宝具は剣の形をした極小の「月」そのものである。
 月という天体の概念的な強度、及び質量が擬似的に再現された刃は決して壊れる事のない不滅性を有し、攻撃に用いれば一部の概念防御を力尽くで叩き潰す事も可能。
 更に宝具そのものが魔力炉心、擬似的な第二種永久機関としての機能を持つ為、総合的な燃費も良い。
 灼熱の太陽(スーリヤ)にも焼かれる事の無かったガルダの子ジャターユの翼を斬り落としたという伝説から、神性に対する特攻も有する。

『月輪よ、極死の宙を顕現せよ(チャンドラハース・アダルマ)』
ランク:EX 種別:対天宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:レンジ内全域
 …シヴァ神がセイバーにチャンドラハースを授けた時、もしこの剣が不当な目的のために使われたなら、
 持ち主である「三眼を持つ者(トリローチャナ)」の元に戻り、法を破りし者の日々は終わるだろう、という警告をした。
 本来であればシヴァ神にのみ許された第一宝具の秘匿機能を違法に起動させ、破滅的な天体現象を引き起こす不法(アダルマ)なる第二宝具。
 天を堕とす、魔王の所業。
 壊劫に来たる月の滅び、或いは月による滅びを限定的に顕現させる粛清攻撃。
 チャンドラハースの魔力炉心としての機能を超過駆動させ、膨大なエネルギーを無尽蔵に循環、拡大。
 その結果、チャンドラハースは己の不滅性を超えたエネルギーに耐え切れず、爆散。
 乱反射する灼熱の月光と砕け散った月の残骸がレンジ内全域に降り注ぎ、壊滅的な被害を齎す。

【解説】
 『ラーマーヤナ』に登場する、ラクシャーサ族の羅刹王。
 聖者プラスティヤの孫であり、ヴィシュラヴァスと、スマーリンの娘ニカシャーの間に生まれた。
 10の頭と20の腕、銅色の目と月のように輝く歯を持ち、雲に届きそうな程の巨体だったという。
 毘沙門天クベーラとは異父兄弟の関係にあたる。それ故、近親憎悪的な所もあったのだろう。
 故郷を奪われたことを恨み、ランカー島を巡って、クベーラと凄まじい戦いを繰り返すことになる。
 ラーヴァナは10個ある首のうち9個までを切り落として火に投じる激しい苦行の末、
 ブラフマーから、神々、ガルーダ、ナーガ、ヤクシャには殺されないという能力を得る。
 そして、彼はまずその矛先をクベーラに向けた。戦いは、ラーヴァナ軍の圧倒的な勝利に終わり、
 ラーヴァナはランカー島と共に、クベーラの乗る戦車プシュパカを手に入れた。
 その後、いよいよ三界の支配に乗り出すのだが、妹に唆された彼は、ラーマの妻シーターを
 ランカー島に連れ去ってしまう。そして、シーターを取り戻そうとするラーマとの間に、
 大戦争が勃発する。それが、かの有名な『ラーマーヤナ』である。

 ある日、ラーヴァナは空飛ぶ戦車に乗りランカー島に帰る途中、美しい山を見つけたが、戦車はその上を飛ぶ事ができなかった。
 実はその時、美しい山...カイラス山では破壊神シヴァとその妻パールバディが戯れていた為、その上を飛ぶ事は禁じられていたのだ。
 ラーヴァナはこれに激怒し、その二十の腕をカイラス山の下に入れて揺らし始めた。
 ラーヴァナの蛮行に気付いたシヴァは巨大な親指を山に押し付け、妻を怯えさせた不届き者を山の下に封じてしまった。
 ラーヴァナは苦痛のあまり大声で叫んだ。
 自分の過ちに気づいたラーヴァナはシヴァを讃える賛美歌を千年間歌い続けた。
 その結果、シヴァはラーヴァナを許し、無敵にして不滅なる剣チャンドラハースを授けたという。

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最終更新:2024年05月31日 23:39