【元ネタ】史実
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】モテクソマ1世
【性別】男性
【身長・体重】178cm・71kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷C 魔力A 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
“工房”を上回る“水上祭壇都市”を形成することが可能。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。
『
皇帝特権』スキルにより、アステカ帝国に由来する魔術礼装などを作成する事が出来る。
【固有スキル】
闘争のカリスマ:B
他部族を征服し、戦争捕虜を生贄とする宗教の軍国主義化するなど、
アステカ帝国が強力な軍事国家として繁栄するための基礎を築いたキャスターは生命体を扇動するカリスマを持っている。
『悪性』『闘争』を沸騰させる攻撃的なカリスマ。
血を求める神のため、致命傷を受けてもなお戦おうとする戦士を、キャスターは優遇する。
皇帝特権:B
本来有していないスキルを短期間獲得できる。
騎乗、剣術、弓術、軍略と多岐にわたるスキルを習得できる。
本スキルにより、キャスタークラスでありながら高い近接戦闘能力を発揮することも可能。
花の戦争:A+
ショチヤオヨトル。都市国家を存続させるためには他部族との戦争、そして奴隷の獲得は必須であった。
テノチティトランの神殿には心臓を抜かれた生贄たちの跡が続き、その活力によって彼らの世界(太陽)は守られたという。
生贄は宝具『水上祭壇都市』の維持の他、神々からの啓示や加護などを得る供儀にも使われる。
【宝具】
『水上祭壇都市(メストリアパン・テノチティトラン)』
ランク:D 種別:対軍宝具 レンジ:1~70 最大捕捉:1000人
キャスターの治世で発展させた水上都市テノチティトランを展開する宝具。
都市中に張り巡らされた水路に生贄の血を循環させることで都市規模の巨大な祭壇とし、地上でありながら星の内海と同等の霊脈として成立させる。
更に都市に宿る精霊の祝福により、パーティ全体に強力な物理カットを付加し、神官でもあるキャスターは大魔術・儀礼呪法レベルの術行使を一行程で可能とする。
ただし生贄の血を定期的に供給する必要があり、また水上都市という性質上、水辺でしか展開出来ない。
……隠された効果として都市精霊を模した超巨大人型決戦兵器への変形機構を有するが、自らの手で敵を殺すことを好むキャスターは使用しない。
『戦神捧げし鮮血聖戦(クァクァウティン)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500人
アステカ帝国のエリート戦士団"鷲の戦士"を召喚する軍勢宝具。
鷲に類似した装飾を纏い黒曜石の武具を身に付けた戦士団。
また鷲の名を冠する事で後天的に飛行能力を獲得している。
更に呼び寄せられる彼等は魔力によって生成された影法師でありキャスターの魔力を尽きぬ限り無限に召喚され続ける。
キャスターは主に生贄を集めるために彼等を率いており『水上祭壇都市』と組み合わせて発動することで真価を発揮する。
【Weapon】
『矢、憤懣を以て天を射る(モテクソマ・イルウィカミナ)』
キャスターの父・ウィツィリウィトルが放った矢を母・ミアワシウィトルが口にしたことで
身籠ったという生誕の逸話に基づく概念武装。
自身の生誕に関わり、また「空に矢を射る者」という名の由来ともなった矢は
キャスターと存在が同期されており、自由に喚び出して使用出来る他、キャスターの意思一つで軌道を自在に変化させる。
平時はキャスターの武器、魔術礼装として使用される。
【解説】
モテクソマ一世こと、モテクソマ・イルウィカミナ「怒れる首長・空に矢を射る者」。
強い戦士であり指導者でもあったモテクソマ1世は、
アステカの国家を大きく輝かしいものへと駆り立てるのに貢献した人物である。
兄・トラカエレル夜明け前に生まれ、モテクソマ1世が同じ日の夜明けに生まれて、
トラカエレルが明けの明星に、モテクソマ1世が太陽に例えられている。
王家出身であり、彼の父であるウィツィリウィトル、イツコアトルが皇帝に選出された際、
モテクソマはアステカ軍の指揮官を任されていた。
1440年にイツコアトルの死を受けて、モテクソマは皇帝に選ばれる。
そして兄・トラカエレルは誰から見ても献身的に弟に仕えた。
モテクソマの戴冠式は多くの捕虜を生贄にするほどの盛大な儀式であった。
政治的な地位の華やかさにもかかわらず、モテクソマ自身は質素な生活を好んだ。
地味な宮殿に住み、僅か数名の妻しか持たなかった。
宗教上の務めや国務のない時間には、友人や助言者への相談に多くの時間を費やした。
モテクソマとトラカエレルは、アステカの都市テノチティトランの発展に力を注いだ。
多くの発展の中でも水道設備の建設は、街に新鮮な水を豊富にもたらすものであった。
当然テノチティトランは成長を遂げ、市民の空腹を満たすため、新鮮な水と大量の食料が必要となった。
役畜が不足しており、ほんの少量の食べ物でも誰かが背負って街まで運ばなければならなかった。
モテクソマの政府は検査官を雇用し、徒歩距離にある耕作地には
全て作物が植えられているようにした。彼はまた堤防設備の建設を指示し、
洪水被害を緩和してより広い農地を供給できるようにした。
また彼は戦神ウィツィロポチトリを含む街の周辺に数多くの神殿を建設した。
ウィツィロポチトリの神殿には、1455年にワステカの戦争捕虜を数多く生贄として奉献した。
また在位中にアステカの宗教は軍国主義的となり、捕虜となった敵の兵士をより多く
生贄に捧げることを要求するものであった。 生贄となる捕虜の需要は、時とともにアステカの外交政策の裏にある原動力の1つとなっていった。
統治者としてのモテクソマは、メキシコ中央部にあるテノチティトラン、テスココ、トラコパンという
3つの都市国家間で「三都市同盟」を強化することを模索していた。
彼はまた、パヌコ、トトナク族、コアツァコアルコス、チャルカ族を征服し、アステカ帝国を拡大した。
学説によっては、モテクソマはテノチティトランに安定した食料調達を確保したかったが故に、
そのための捧げ物を目的として他部族を征服したと理論づける者もいる。
もう1つの説は、部族を征服したのはアステカの宗教で、事あるごとに必要とされる
生贄用の戦争捕虜を得るためだというものである。
また別の理論では、部族を征服するのは単純にアステカ皇帝が代々行ってきたことだからとしている。
概してモテクソマは優秀な統治者だった。
彼は帝国を拡大し、個人的に軍を率いて勝利し、国民の暮らしを良くするために尽力した。 血を求める神のため、個人的に何千もの捕虜を犠牲にした残忍な人物であることも確かだ。
しかし、彼の信じる宗教には、その残酷さが
必要だったのだと言われている。
──太陽が昇り、作物が育ち、そしてアステカの国が恒久に繁栄するためには血が必要だったのである。
最終更新:2024年10月18日 16:50