【元ネタ】史実
【CLASS】
セイバー
【マスター】
【真名】フルドリッヒ・ツヴィングリ
【性別】男性
【身長・体重】180cm・82kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
信仰の加護:A+++
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。
高すぎると、人格に異変をきたす。
狂信のカリスマ:C
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
またセイバーと信仰を同じくする者たちに対しては絶大な効果を発揮する。
但しデメリットとしてその者たちのファンブルの確率も高まる。
時に先鋭化したセイバーの支持者が孕む熱狂は彼自身にすら御しきれない。
新教改革:A
古き信仰を否定し、新しき概念を広めた英雄に与えられる特殊スキル。
相手がカトリック信仰に由来する加護などを持つほど相手に不利な補正が与えられる。
逆に相手がカトリックに属さない英霊の場合、自身の各パラメータが低下する。
洗礼詠唱:C
教会流に形式を変化させた魔術。霊体に対し絶大な効果を及ぼす。
セイバーの場合、子供たちに使用することで教徒にすることが可能。
子供たち以外には教義上使用できないが、不浄を払うという用途であればその限りではない。
【宝具】
『至上なる聖典神剣(ソーラ・スクリプトゥーラ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜2 最大捕捉:1人
キリスト教徒でありながら既存のキリスト教社会を全否定し、
マルティン・ルターのプロテスタントとも袂を分かったセイバーの厳格な思想が生前帯びた大小の双剣と合わさった宝具。
聖書のみを信仰し、そこから派生した教会の権威も大衆の文化も斬り捨てるセイバーの狂信的とも言える思想が籠ったこの剣は、
斬りつけた対象の信仰と神秘を切り離す力を持つ。
これにより信仰に由来する神秘は機能不全を起こし、十全な効果を発揮できなくなる。
性質上信仰に由来しない神秘には効果が無く、またキリスト教以外の神話由来の神秘にも効果が薄い。
但し宣教師による教化の影響を受けた土着の神話由来のサーヴァント等には効果を発揮する。
【解説】
スイス史上初の宗教改革者であり、同時代のルターやカルヴァンと比較しても
極めて過激にして厳格な思想を掲げたことで知られるプロテスタント。
若き日より宗教学や人文主義、聖書研究に没頭したツヴィングリは、
当時の堕落が蔓延していたカトリック教会に失望と義憤を抱き、
聖書の記述のみを絶対的な規範としたキリスト教社会の構築を希求するようになる。
聖書に根拠が存在しない教皇、聖像や修道院といった既存権威を全否定し、
キリストの聖体を象徴するパンや葡萄酒、聖歌や典礼音楽などの
信徒たちの日常に根ざした文化も同様に撤廃を求めた。
ツヴィングリの目指した宗教改革はチューリッヒ市にて一応の達成を成し遂げたが、
ルターに代表されるプロテスタントの他派閥やカトリック信仰を守ろうとする地域との対立も発生した。
他陣営との妥協を拒絶したツヴィングリはカトリック諸州への経済封鎖を行った。
最終的には経済封鎖が招いた第2次カッペル戦争にて、カトリックの軍勢から襲撃を受けて戦死。
彼が最期に装備していた兜と大小2本の剣が、チューリッヒ国立博物館に現在も安置されているという。
最終更新:2024年12月19日 07:04