ボズヴァル・ビャルキ

【元ネタ】『フロールヴ・クラキのサガ』
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ボズヴァル・ビャルキ
【性別】男性
【身長・体重】192cm・90kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。

【固有スキル】
鮮血改造:A
 血液に含まれる因子を対象の肉体に取り入れ強化するスキル。
 セイバーの場合、彼自身の兄弟の血を取り入れる事で強大な力を手にした。
 また、魔獣を討伐した際にその血肉を仲間に喰わせる事で臆病な者を強靭なる戦士に変えたという。
 戦場で返り血を浴び続ける事でセイバーは更なる力を手に入れより強靭な戦士へと生まれ変わってゆく。

白熊魂獣:B
 フュルギア・ビャルキ。獣化の亜種スキル。
 『フロールヴ・クラキのサガ』に曰く、ボズヴァルには父譲りの猛獣へと変身する能力があり、白い毛皮はあらゆる武器が通じなかったという。
 ランクB以下の攻撃をダメージカットし、ランク以上でも武器による攻撃なら大幅に削減する。
 セイバークラスでの召喚の為宝具からスキルに低下している。

戦闘続行:A
 戦闘を続行する能力。決定的な致命傷を受けても戦闘行動が可能となる。
 セイバーは魔女の軍勢を前に命が燃え尽きるまで戦い続けたという。

【宝具】
『誉望齎す犂星(スニルティル)』
ランク:A- 種別:対人宝具 レンジ:1〜2 最大捕捉:1人
 岩盤に突き刺された選定の剣。持ち主に三度までの勝利を齎すという魔剣。
 鞘から抜く事で刀身からは唸り声が鳴り響き人類種であれば、恐慌、混乱などの状態異常を付与させる。
 また一度でも鞘から出れば剣に刻まれた因果律を操作するという権能じみた因果剪定の呪いが発動。
 セイバーが敗北するという可能性を全て排除しセイバーが勝利するという未来のみを残す。
 但しこの勝利を齎す範囲というのはセイバー個人のみを指す為、軍勢規模に勝利を齎す程の力はない。
 更にこの能力を三回使用した場合、三回目発動時に『誉望齎す犂星』を破壊するべく、大神の鉄槌が魔剣に向けて降り注ぐ。
 更に竜種を葬った事から対竜種に対して特効効果を持ち併せている。
 伝承ではクラキ王の支配地域を荒らす竜種を屠る為に一回、最後の戦いでは二回使用している。

『犂星覆う氷河(ソーリル・ビャルキ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 兄ソーリルから譲り受けた魔法の鞘。
 周囲のマナを収集し、蓄積する端末のようなもので、鞘に収められた剣に魔力を付与、または補充する事が可能。
 前述の『誉望齎す犂星』が消費した魔力は、この宝具に収める事で回復でき、万全の状態を保つ。
 この宝具の蓄積した魔力はマスターが不在でも現界リソースとして流用出来る。

『吠え猛る大熊(ヴォルル・ビョルン)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:300人
 セイバーの意識が無い時のみという特殊な発動条件を持った常時発動型の宝具。
 セイバーが眠ると共に熊の精霊に近しい存在が出現し敵陣を蹂躙する。
 この熊の能力はセイバーの筋力、耐久、敏捷を1ランクアップさせたステータスに相当するものになる。
 かつてセイバーが眠りについた時、戦場に熊が出現し敵軍を襲った。
 そして従者によってセイバーが起こされた途端に熊は姿を消した。
 召喚される熊の意識はセイバーの父ビョルンのものであり、セイバーとは異なる行動基準で動く場合がある。

【解説】
 北欧神話と伝説の中で最も名高い英雄の一人。
 彼はデンマークの伝説の王、フロールヴ・クラキが率いる十二人のベルセルクの「第一の者」としてその名を轟かせた。

 ボズヴァルの父ビョルンは巫女の呪いによって灰色の熊に変えられてしまった。
 ビョルンとその幼馴染であるベラとの間に生まれた三兄弟の末子がボズヴァルである。
 他の兄弟には長兄フロージがおり容姿は腰から下がヘラジカであり、次兄ソーリルは足首が犬に変異していた。
 だがボズヴァルだけは人間の姿を保ちながらも、生まれながらに熊の如き膂力を備えていた。
 幼い頃ボズヴァルは父の仇討ちを果たし、兄たちが抜けなかった岩盤に突き立てられた選定の魔剣「スニュルティル」を引き抜いた。
 この魔剣は「生涯に三度のみ使用可能」とされ、ボズヴァルに無敵の力を与える武器となった。
 その後、他の兄弟達からさらなる力と魔法の鞘を授かり彼は主君を求めてデンマークへ旅立つ。

 デンマークに到着したボズヴァルは、フロールヴ・クラキ王に仕える事になった。
 彼の武力と忠誠心はすぐに王に認められ、宮廷の戦士の中で「第一の者」としての地位を確立した。
 宮廷につかえたボズヴァルは巨人や竜種の退治を初め数々の武勇を周囲に示した。
 特に宮廷を脅かした竜種の討伐の際には従者となったホートに竜種の血を飲ませ、彼を一人前の戦士へと成長させた。

 ある時、フロールヴ王の妹スクルドの謀略によって、彼らの栄光は終わりを迎える事となる。
 スクルドはスウェーデン兵を引き連れてデンマークの宮廷を襲撃し、多くの戦士たちが泥酔して無防備な状態で討伐された。
 最後の戦いの中でボズヴァルは魔剣スニュルティルを抜いて奮戦したが大神オーディンが現れ彼の魔剣をグングニルで粉砕した。
 それでもボズヴァルは最後まで戦い抜いたがその最中、彼は神々の理不尽さを痛烈に憎み、自身がかつて信仰した存在を激しく呪いながらも、
 主君フロールヴ王や仲間達への恩義を胸に戦い続け、壮絶な最期を遂げた。

 逸話によって結末は違うがある逸話では彼の兄弟がスクルドに対して復讐を果たしたという。

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最終更新:2024年12月27日 10:53