ボッカ・デラ・ヴェリタ

【元ネタ】史実・『ローマの休日』など
【CLASS】ルーラー
【マスター】
【真名】ボッカ・デラ・ヴェリタ
【性別】男性型
【身長・体重】175cm・1200kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 耐久A+ 敏捷E 魔力C 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B+
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 幻惑や幻影のような他者を欺く魔術に対してはより強い効果を発揮する。

真名看破:B+
 ルーラーとして召喚されると、直接遭遇した全てのサーヴァントの真名及びステータス情報が自動的に明かされる。
 『真実顔口・真偽裁定』により偽装・隠蔽能力を持つサーヴァントに対しても、看破可能。

神明裁決:B+
 ルーラーとしての最高特権。
 聖杯戦争に参加した全サーヴァントに一回令呪を行使することができる。
 他のサーヴァント用の令呪を転用することは不可。
 『真実顔口・真偽裁定』により虚偽を看破された対象にはより重いペナルティが課される。

【固有スキル】
海神の神核(彫刻):B
 ルーラーが大理石を彫って作られた彫刻から生じた神霊であることを示すスキル。
 海神オケアノスを模した彫刻に過ぎないルーラーは神核を本来持たないが、
 後世において独立した伝説と知名度を獲得したことから、
 稀有な特例として霊基に疑似的な神核を有している。
 基本的に「彫刻であるが神霊でもある」という概念的に重なった状態である。
 海神として海の上を走ることが出来る他、海の中でも活動することができ、
 彫刻として戦闘時など、気を張れば並のサーヴァント以上に硬くなることもできる。

最果ての加護(海/偽):E
 本来は聖槍に付随するスキル。
 ギリシャ神話では世界は球体ではなく円盤であり、外縁部を最果ての海オケアノスが巡回しているとされる。
 かつて征服王イスカンダルはオケアノスを夢見て東方遠征を続けたという。
 そのオケアノスの模造品として保有するスキルだが、現代では地球平面説が否定されて久しいためランクは低い。

陣地作成:E
 本来はキャスターのクラススキル。
 古代ローマにおいては寺院内にあったとされ、現在も教会の聖堂内に飾られた彫刻としてのルーラーの特性。
 サーヴァントとして召喚されている間は、一時的に周囲数メートルが「聖域」として機能する。

ローマの休日:C
 ローマン・ホリデイ。
 ルーラーの存在を大衆に知らしめた名作による影響。無辜の怪物と似たスキルでもある。
 衆目を惹きつけ、注目を浴びる程に各種パラメータが向上する。

【宝具】
『真実顔口・真偽裁定(ボッカ・デラ・ヴェリタ)』
ランク:B 種別:対偽宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 像の口に手を入れた嘘つきへ罰を与えるという、ルーラーに付加された伝承が宝具となったもの。
 何らかの嘘を抱えた相手が眼前に立てば、ルーラーは即座に欺騙を看破することができる。
 更に任意で対象への幸運判定を行い、成功すれば肉体の切断や拘束といったペナルティが執行される。
 応用として敵の気配遮断スキルや、戦闘時のフェイントといった行動に対してもこの宝具は適用可能。
 他者を欺く企て全般に対する、非常に広汎な対処性能を誇る。

『神殼彫鏤・神体遺物(イドロ・クリロノミア)』
ランク:E 種別:対人/対海宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
 ルーラーのモデルとなった神格、海神オケアノスの権能を再現する宝具。
 「クリロノミア」と呼ばれるギリシャの神性に由来する流体金属を放出し、他者に取り込ませることで能力を向上させる。
 また、クリロノミアはその神性が持つ権能に近い能力を付与することができ、
 海神オケアノスの権能として海流(水流)操作や水辺における戦闘能力の向上を獲得する。
 権能を生む権能を持つオケアノスの神核はこの権能の極小集合体たる流体金属を生産し、
 集水器の一部の役割を持っていたとされるルーラーはこの流体金属を貯蔵することを可能とする。

 あくまで再現であるため、オケアノス本来のクリロノミアよりも性能・精度は格段に劣るが、
 その分、神から縁遠い人間であっても権能による強化に耐えられるという点で好都合である。

【解説】
 真実の口(ボッカ・デラ・ヴェリタ)。
 イタリア・ローマの「サンタ・マリア・イン・コスメディン教会」の外壁に飾られた大理石製の彫刻。
 直径1.75mほどの円形で、面には口を開いた顔が彫刻されており、
 刻まれている顔は海神オケアノスあるいはトリトンのものとされる。
 この骨董の正体は寺院内にあった集水器の覆い(マンホール)であったと考えられている。
 嘘つきが真実の口の中に手を入れると、その手首を切り落とされる、
 手を噛み切られる、あるいは手が抜けなくなるという伝説が存在する。
 映画『ローマの休日』に登場し、作中でグレゴリー・ペック演じる新聞記者のジョー・ブラッドレイが
 真実の口に手を突っ込み、噛まれるふりをしてオードリー・ヘップバーン演じるアン王女を
 パニックに陥れてから、嘘だとばらすシーンはあまりにも有名。
 『ローマの休日』の名場面に登場することもあってその知名度は高く、
 観光名所のひとつにもなっている。

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最終更新:2025年06月11日 13:53