【元ネタ】史実
【CLASS】
ライダー
【マスター】
【真名】シュルギ
【性別】男性
【身長・体重】183cm・71kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷C 魔力B++ 幸運A 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:C~A+
魔術に対する抵抗力。
一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
召喚直後は低めの対魔力だが、宝具『王の讃歌』による神性の高まりと共に向上。
騎乗:A+
乗り物を乗りこなす能力。
ライダーは神の御座船、宝具『深淵揺蕩う聖域の座』を操船する事が可能。
【固有スキル】
為政:A+
状況の統治、運営に際しての手腕。戦場に於ける“
カリスマ”ではなく、国内に於ける“支持率”。
48年に及ぶ治世の中、あらゆる才覚を発揮し内政に力を入れたライダーは最高ランクでこのスキルを保有する。
煽動、話術、交渉術と言ったスキルを内包し、鼓舞や戦意高揚とは真逆の“秩序”を広げる治世スキルとなる。
魔力放出(星):C~A+
死後、星に昇った伝説から得た魔力放出スキル。
神気と星気よりなるライダーの魔力はあらゆる性質に変化可能。
『王の讃歌』によって得た神性に応じてランクが向上する。
天壌の祝福:A
数々の碑文で喧伝された神々からの祝福が具現化したスキル。
『王の讃歌』によって得た神性が高まる度に使用出来る祝福が増えていく。
以下が受け取れる神々の祝福である。
エンリル神からは勝利が約束されており、戦闘行動を行う場合プラス補正が掛かる。
ニンリル神からは傷を負った際にあらゆる致命傷を避けることができる。
イナンナ神からは神霊規模の支援攻撃が発生する。
エンキ神からは様々な智慧を授かっており汎用スキルを短期間使用できる。
ネルガル神からは敵対者に混乱状態を付与させる祝福が使用できる。
ニヌルタ神からは敵対者を毒死させる猛毒が武具に付与される。
ナンナ神からはバッドステータスを浄化する聖なる光が齎される。
【宝具】
『王の讃歌(シュトゥル・エリ・シャッリ)』
ランク:A 種別:神性宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
生前のライダーが民衆に喧伝した、王としての絶対性や力の誇示(プロパガンダ)を体現する宝具。
ライダーの威光が知れ渡る程にステータスが向上し、通常のサーヴァントの枠を超えた神王の権能を発揮していく。
霊基は高ランクの神性を帯び、稲妻を纏った鏃、空を飛翔し風を纏う槍、鮮血の洪水を発生させる戦斧、
炎を発し都市を破壊する鎚といった超常の武具の行使が可能となる。
『深淵揺蕩う聖域の座(ガル・マ・ムリルトゥ)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
『王の讃歌』によってライダーの威光が広まった際に発動できる宝具。
ライダーがある碑文で喧伝したとされる女神ニンリルに捧げた聖なる船。
真名開放する事で女神に捧げた神の住いたる船を召喚する。
船内は神々の聖域空間となっており、神が許可しない者が搭乗すれば神代レベルの呪詛が侵入者に降り注ぐ。
また神域とされた杉の森を木材として使用していることでこの聖船自体にも神代の神秘が籠っており、
神獣以下の神秘を行使する攻撃を無効にする。
更に女神イシュタルの武器であるミトゥムを始めとした様々な武具が搭載されており、
神の代弁者たるライダーはこの武具を自在に扱える。
神々が都市から都市へと移動する目的として建造された事から
海だけではなく空を駆る事が出来る飛空艇となった。
建造者であるライダーの意向からいくつもの魔力砲が搭載されており、
砲台には神石ラピスラズリを用いることで対城規模の破壊力にまで大幅に引き上げる。
【Weapon】
『戦女神の槌矛(ミトゥム・トゥクル)』
『深淵揺蕩う聖域の座』に備えられたイシュタルが持つ破壊兵器の一つ。
ランサークラスでの召喚ならば宝具に相当するものだが今回の現界ではライダーの武器として持ち込んでいる。
『深淵揺蕩う聖域の座』の発動条件を満たす場合のみ、この武器を使用出来る。
【解説】
ウル第三王朝の2代王。初代王
ウル・ナンムの息子。
幼少の頃から高度な教育を受け、書記学校に通い、シュメール語・アッカド語などの複数言語を習得した。
碑文では学問・音楽・占い・戦闘・狩猟などあらゆる才能を誇示する内容が見つかっている。
また、自賛する内容が多く、王として完璧であることを繰り返し強調していた。
シュルギ王が成した業績は多岐にわたるが、主に挙げるならば、父王が築いた基盤を拡張し、48年の治世で国を大きく発展させたことである。
行政・制度の改革、常備軍の創設、官僚制の確立と文書行政の強化、税制の整備、度量衡・楔形文字・暦の統一を推進した。
また、都市・宗教政策として神殿建築やジッグラト整備を行い、通信路・宿駅・教育機関を整備した。さらにプズリシュ・ダガンを建設し、貢納物の集散地として運用した。
ジッグラト整備の中には、父王の時代には完成できなかったものを完成させることにも成功した。
軍事についても多く語られており、北メソポタミア・シリア・アナトリア南東部などへ遠征を行い、フルリ人勢力の制圧を試み、断続的に戦争を継続した。
また、イラン高原方面の支配層と婚姻同盟を結ぶなど外交的手腕も見せた。
シュルギ王は自らを神格化することもあり、在位21年目以降、自らを神と宣言(名の前に神を示す記号𒀭を付与)。ギルガメシュを「兄弟・朋友」と称し、ルガルバンダとニンスンを両親と自称した。さらに父ウル・ナンムもギルガメシュの兄弟とする碑文があり、シュルギの時代に意図的な神話改変が行われた可能性がある。
また、この時期には文芸活動が隆盛を迎え、ギルガメシュ叙事詩の成立と関連付けられることもある。
一部の伝承では死後「星になった」とされ、バビロニア天文学に「シュルギ星」が記録されている。
晩年にはアムル人の侵入やエラムとの対立が激化し、バビロンとも交戦関係にあったと見られる。
没年や死因は不詳であり、亡くなった際には妻の一部が殉死した。
後継者には息子のアマル・シンが王位を継いだ。
後世のシュルギ王の評価は、メソポタミア最大級の有能な王とされる一方で、後世の文書では「不敬」「儀式を汚した」と批判的に描かれることもあった。
それでも彼の制度的遺産は大きく、ウル第三王朝を最盛期に導いた。
最終更新:2025年09月19日 20:20