【元ネタ】史実
【CLASS】
キャスター
【マスター】
【真名】ウィリアム・シーブルック
【性別】男性
【身長・体重】175cm・78kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力D 耐久C++ 敏捷E 魔力B 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:E
魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。
彼が作るのは工房ではなく書斎であり、物語ではなく記録を紡ぎ続ける。
記者・冒険家として各地に取材に赴いた経歴から一つの陣地に長く留まらないため、
陣地作成スキルはキャスタークラスとして最低限のランクとなっている。
道具作成(怪):B
キャスターのクラススキルである『道具作成』が『
無辜の怪物』の影響により変質したスキル。
本来は書物の編纂を得意とするが、キャスター自身の著作や後年の創作の影響を受け、
「人を仮死状態にし、生ける屍・ゾンビを作り出す粉末ゾンビ・パウダー」などの
怪しげな物品を作り出すスキルとなっている。
【固有スキル】
無辜の怪物:C
後年のゾンビ文化の基盤となったキャスター自身の著作や食人族への取材、
ヒトラー呪殺計画といった各種逸話による影響。
彼の場合はゾンビ文化が有名になりすぎ、自身も人肉を食したと主張したことから
サーヴァントとして現れた彼の身体は、人喰いゾンビのイメージに侵食されている。
肉体の耐久値が生前よりも大幅に上昇し、魂食いによる魔力補給にボーナス値が付く。
ブードゥー魔術:D+
ブードゥー教に伝わる魔術。
キャスターはハイチに取材に赴き、ブードゥー教についての書籍を執筆したという。
彼は正しく「魔術の登場する作品を書くために実際に魔術を勉強する」系の作家であった。
呪詛や
死霊魔術に適正を持つ他、「無辜の怪物」により、
生前以上に強大な魔術の行使が可能となっている。
束縛願望:B
戦闘において、拘束系の物理攻撃(麻痺・封じ・石化)の成功率が増すスキル。
キャスターは他者、もしくは自分自身に手錠をかけ、鎖で繋ぎ、自由を制限する事を好んでいる。
【宝具】
『喰い改めし神秘体験(マリアン・ドクリル)』
ランク:B 種別:対神秘宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
生前に行った様々な神秘やオカルトに対する取材や体験を元に書籍を書き上げた実績、
ブードゥー教の文化を脚色を加えて大衆に広めた影響力、
そして『食人族の儀式に参加し後に自身も人肉を喰らった』という記述を基盤とする宝具。
他の神秘の断片を食し、自らの糧とすることで内包される神秘を改竄・複製することができる。
キャスターは神秘の薄い時代の英霊のため、彼に合わせて改竄・複製された神秘は
大抵の場合、本来よりも衰える形になるが、近代および現代の人間に最適化されているため、
魔力消費や肉体的な負担が軽減され、また同じく神秘の薄い時代の英霊や人間に付与することが出来る。
キャスターが如何なる神秘の断片を喰らったかによって出力される内容は大きく変化し、
仮にサーヴァントの血肉を取り込むことがあれば、その宝具すら改竄・複製することが出来る。
【Weapon】
『トムトム』
ヒトラー呪殺計画の際にアメリカ内務省から貸し出された呪術用の太鼓。
主にブードゥー魔術を行使する際に利用される。
【解説】
ウィリアム・シーブルックはアメリカ出身の作家・記者・冒険家・オカルティスト。
1884年2月22日、メリーランド州はウエストミンスターに生を受け、学生になってからはアメリカ・スイスの大学に学び、哲学の学士を獲得。
卒業後は新聞記者となったが、第一次大戦が勃発すると1915年に交換留学生としてフランス軍に参加して西部戦線へと向かい、救護車両の運転手としての活躍から仏軍より十字勲章を授けられたという。
また、この時の従軍経験をもとに書いた書籍が評価されたことによってニューヨークタイムズに所属することとなり、会社からの支援を受ける形で世界各地を回る生活を開始、それと同時期にマリアン・ドクリルのペンネームでオカルトや性魔術に関する記事を様々なタブロイド紙に掲載するようになった。
1920年代には西アフリカの食人族への取材に向かい、そこでの体験を「ジャングルへの道」のタイトルで書籍化したことで大きな反響を受けた他、食人族の儀式には参加できなかったが後々に自身も事故死した者の人肉を食させてもらい、中々に美味だったと記している。
その他にも
アレイスター・クロウリーの魔術や、ヨルダンの盟主を務めていたミスカル・アル・ファイエズのイスラム思想など様々な分野に触れ、その都度著作を残している。
中でも1927年頃に取材を行ったハイチのブードゥー教についての書籍「魔法の島」は、脚色や間違いこそあるが欧米社会におけるブードゥー教への関心を大きく引き上げ、特に生ける屍ゾンビに関しての記述は後年のゾンビ文化の基盤となったとされている。
また、ブードゥー教関連としては、1941年におけるヒトラー呪殺計画の実行が挙げられる。
呪殺の儀式事態は参加者の大半がアメリカ在住の若者であったり、ライフ誌の記者を呼び込むなど単なるパフォーマンスとしか思えない物であったが、アメリカ内務省から直接呪術用の太鼓・トムトムが貸し出されるなどアメリカ政府からも成功が期待されていたように見られている。
シーブルックはその後も戦闘機パイロットとの小型機への同乗や精神病院への潜入記録などに関しての書籍を執筆し続けたが、1945年9月20日に薬物の過剰摂取によってその生涯を終えたとされる。
最終更新:2025年11月12日 20:39