【元ネタ】王書、アヴェスター
【CLASS】
ランサー
【マスター】
【真名】サーム
【性別】男性
【身長・体重】193cm・104kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運B 宝具B++
【クラス別スキル】
対魔力:C
詠唱が二節以下の魔術を無効化する。
大魔術・儀礼呪法のような大掛かりなものは防げない。
【固有スキル】
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
栄光のパフラヴァーン:A
数々の試練を踏破し勝ち得たランサーを示す称号。
その戦によって培われた武勲は多くの勇士の心を惹きつけた。
ランサーは戦士に対してのみに働く士気向上能力を有している。
戦棍術:A+
ペルシャ神話において最高のメイス使いと謳われたランサーの技術の一つ。
メイスを用いた戦闘の際にランサーのステータスとクリティカル発生率を上昇させる。
竜殺し:B-
竜種を仕留めた者に備わる特殊スキルの一つ。
竜種に対する攻撃力、防御力の大幅向上。
これは天から授かった才能ではなく、竜を殺した逸話そのものがスキル化したと言えよう。
ただし、カシャフ川の竜の毒に身体を長く蝕まれたという逸話から状態異常に対する耐性が低下してしまう。
勇猛:A
威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。
数々の戦士を輩出したナリーマン家の血筋であり、勇敢さは息子
ザールや孫の
ロスタムにも匹敵するほど。
【宝具】
『天墜衝突(メテオ)』
ランク:B++ 種別:絶技宝具 レンジ:1~4 最大捕捉:1人
牛頭の鎚矛による一撃で邪竜を屠り、最高の戦棍使い、パフラヴァーン(大勇士)と称されたランサーの武威が昇華された宝具。
ランサーが振るうメイスによる打撃は、獲物の肉体を打った瞬間に対象が有する神秘をメイスの破壊力へと変換して敵へのダメージとして顕現させる。
結果として対象がより色濃い神秘を有している程に、この宝具は致命的な威力を発揮する。
対象の神秘を利用する性質上ランサー本人の魔力消費は極めて微量であり、
即ち強大な英雄が敵である程にランサーの攻撃全てが必殺の性質を帯びる事となる。
【Weapon】
『牛頭の鎚矛』
生前にランサーがカシャフ川に棲む竜種を討伐する際に使用した鎚矛。
『無銘・巨馬』
ランサーが愛用する象に匹敵するほどの体格を持つ巨大な馬。
神代ペルシャに生息する馬で現代の馬とは比較にならないほどの力を有している。
【解説】
サームは、古代ペルシアの伝承や叙事詩『シャー・ナーメ(王書)』に登場する英雄であり、
白髪のザールの父、王書最大の英雄ロスタムの祖父として知られる。
『シャー・ナーメ』において、サームはナリーマンの子であり、「パフラヴァーン(大勇士)」の称号を持つ戦士であった。
サームは一撃のサームという渾名を持つがこれはカシャフ川に住む竜を退治した話に由来する。
カシャフ川に住む竜は巨大な肉体を持ち、口からは火を噴き、毒で周囲を汚染する特徴を持っていた。
サームは象ほどの体格を持つ馬に跨り、矛、盾、弓、牛頭の鎚矛を携えてカシャフ川に向かった
竜と対峙したサームは矢で竜の口を射抜いたが致命傷にならず、竜はサーム目掛けて突進してきた。
サームは機転を利かせて牛頭の鎚矛で竜を打つとその一撃で竜は地に倒れ伏し絶命した。
サームは国を支える勇士としても名高く
フェリドゥーン、マヌーチェフル、ナウザルといった王たちに仕えて功績を立てた。
特にマヌーチェフルの成長と即位を支えた後見人として重要な役割を果たし、
戦士たちから王位を推されるほどの信望を得ていたが、王権の正統性を重んじてナウザルを支持した。
私生活では、白髪で生まれた息子ザールを一度は捨てたものの、霊鳥スィーモルグの庇護を受けて育った彼と再会。
サームはこのことを深く悔い改めてザールにザーブリスターンを継がせた。
またザールの結婚を巡って王に働きかけるなど、父としての役割も果たした。
やがて孫ロスタムの誕生を喜び、成長を祝う宴を最後にその生涯を閉じた。
余談だがサームは最高の射手
アーラシュと肩を並べる勇士として最高のメイス使いと呼ばれている。
最終更新:2025年11月16日 14:29