グラゼニ

意味


  • モーニングで連載中のプロ野球漫画。(原作・森高夕次、漫画・アダチケイジ)

あらすじ


  • プロ野球・神宮スパイダースで左の中継ぎ投手としてプレーする凡田夏之介は高卒8年目、年俸1800万を貰っている。プロ野球選手として絶頂期といわれる26歳で未だ高給取りになっていない現状を危惧し、「グラウンドには銭が埋まっている」(グラゼニ)を信条として厳しい世界で日々生き残る事を目指す。

概要


  • 地味な中継ぎ投手を主人公とし、プロ野球の舞台裏を題材とした異色の野球漫画として注目され、その内容は実際のプロ野球関係者からもリアリティがあると評されている。
  • 従来の野球漫画とは違い、チームの優勝争いや他チームのライバル関係等といった要素は無く、プロ野球関係者のシビアな内情を毎回テーマとして取り上げ、主人公の凡田夏之介を通してコミカルに描くスタイルを取っている。

ヤクルトとの関連


  • 凡田夏之介の所属する神宮スパイダースは神宮球場を本拠地とする等ヤクルトをモデルとしており、ユニフォームデザインも似させている。
  • 神宮球場・神宮室内練習場・併設の軟式グラウンド、神宮周辺の景色やイチョウ並木といった神宮に通うファンならおなじみの実際の風景も描写されている。
  • 原作者の森高夕次氏は熱烈なヤクルトファンであり、かつて原作を担当した「ストライプブルー」でも主人公の兄が由規の友人という設定を出していた。
  • ヤクルトオフィシャルマガジンで森高夕次氏・アダチケイジ氏と押本渡辺と対談しており、2012年神宮開幕戦ではコラボTシャツを抽選でプレゼントする等、実際にヤクルトとの関係を持ち始めている。

主な登場人物


  • 凡田夏之介(左投左打・26歳・年俸1800万)
    スパイダースの1軍中継ぎ投手。この作品の主人公・語り手。左のワンポイント・ロングリリーフ・奇襲先発等、何でもこなす便利屋。左のサイドスローで140キロ前半のストレートとスライダー・カーブを持ち、コーナーに投げ分けられるコントロールの良い左投手と評価されている。
    プロ野球選手の価値は年俸で決まるというシビアな価値観を気にしており、ブルペン横のベンチで選手名鑑を読み込み、1軍の選手の年俸はほぼ記憶しているという変わった特技を持つ。この特技が災いしてか、自分の年俸より低い打者は安心して抑えるが、自分の年俸より高い打者には意識してあまり良い結果が出ないという特徴がある。
    年俸について常に意識しているが、決して守銭奴という訳ではなく、チームメイトや裏方スタッフにも人当たりの良い性格である。容姿はやや小太りでメガネを着用し、もみあげまで繋がったヒゲを軽く生やしていてどうみてもモデルは佐藤賢としか思えないキャラデザインである。
  • 渋谷章(右打・26歳・年俸3600万)
    スパイダースの1軍先発ローテ投手。先発投手と中継ぎ投手の思想の違いのテーマの回で登場。ローテを勝ち取ってはいるが、プロ7年で21勝とまだこれからの選手。夏之介とはドラフト同期で同い年であり、スマートでない事を堂々と言う価値観が合う為、親友の関係。野球に関してはストイックな考えを持ち、夏之介に対しても煙草・食事面に関する体調管理を勧めて辟易される一面もある。8年目のシーズンを最高の状態で迎え、最初の3試合を3完投・全て1失点に抑えるが、相手先発がエースだった為に3敗するといった不運に見舞われた。背番号25の右投手・驚異的な負け運から一時期の館山を想像させる。
  • 大野雪雄(右投左打・25歳・年俸2000万)
    スパイダースの1軍レフトレギュラー。首脳陣の求める成績のテーマの回で登場。大卒でスパイダースに入団後、2年目前半までは鳴かず飛ばずの成績であったが、2年目後半にレギュラーに抜擢されると48試合で3割6分・14HRとプチブレイクを果たし、オフには期待を込めて年俸倍増・背番号を41から3に変更された。ところがそれがプレッシャーとなったのか、3年目の序盤時点では期待外れの成績しか残せず悩んでいる。夏之介とは1年後輩で山梨県の同郷という事もあり、球団OBの解説者の徳永と共に県人会で飲みに行く間柄。徳永からレギュラーに期待される成績のノルマを指摘され、打撃改善を目指す。大卒外野手でプチブレイクして背番号46から9に変更となった飯原を想像させる。
  • 東光淳次(右投右打・32歳・年俸500万)
    スパイダースの第4捕手。ベテラン控え捕手と引退後のテーマの回で登場。ワセダ大学の主将という大スターでドラフト2位でスパイダースに入団したが、プロでは打撃・インサイドワークはそこそこで肩はあまり良くないという中途半端さで1軍から声がかかるのは年に数回となっている。ワセダ大学の同期で控え捕手であったスポーツ記者の北村と友人であるが、年収の面でいえばスポーツ紙のエース記者と第4捕手とでは大学時代の立場は完全に逆転しており、北村からもプロとしての実力を指摘され苦悩している。作中では「全方向にバランスの良い」メガネのレギュラー捕手・寺杉、「代打としてパンチ力がある」尾上、「若手枠」の原田が夏之介の説明として登場するが、2011年のヤクルトの立ち位置でいえばそれぞれ相川川本中村。ベテラン第4捕手の東光は福川といった辺りだろうか。










これまでのアクセス数  -

本日のアクセス数 -
昨日のアクセス数 -

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年12月09日 15:13