第二段です。 同じく。
作:ヤマサン
フサ編 2005/03/30(水) 21:15:29
――――― 一つの電車の上で二人は戦い始めた ―――――
フサ「モナー!今日こそお前を倒す!」
モナー「・・・またかい?・・・しつこいなぁ・・・」
正直、モナーはあきれ果て、自分がぶち切れるのを必死で押さえていた。
それもそのはず、もう50回以上フサギコはモナーに敵わないのに
無謀な勝負を仕掛け、逃がしてもらってるのだ。
しかも前回は負けたらもう来ないと言う約束付きで。
それなのに・・・また来た。
フサ「今回はいつもと違う!相当特訓したんだ!」
モナー「良いから早く終わらせようよ・・・」
フサ「・・・!?なめてるのか・・・!?」
モナー「分からないのかい?」
フサ「・・・もう一度だけ言う。今回はいつもと違う。・・・さぁ、始めるぞ!!」
確かにモナーは感じていた。いつものフサギコとは違う何かを。
フサ「うるぁぁっ!!」
フサギコがモナーに切りかかった。
モナー「うわっ!!」
モナーがギリギリの所で避けた。
モナー「えっ!?速い!い・・・いつの間に!?」
フサ「チッ・・・外しちまったか・・・。言っただろ?今日は違うぞって。」
モナー「・・・そのようだね。じゃあ、僕も武器を出して戦おう」
モナーの手から光が出た。
その光が自分から形を変え、緑色に光り輝くスワロー(オールの大きいもの)になった。
フサ「ようやく出したか・・・。じゃあ、正々堂々、勝負!」
フサギコが素早い一撃を繰り出した。
しかしモナーも素早くガードし、すぐに返した。フサギコは間一髪で避けた。
モナー「少しばかり強くなったからって、僕をなめてもらっちゃ困るな・・・」
フサ「それはどうかな?」
そう言った途端、モナーの頬から血が流れた。
モナー「何ぃ!フサギコ・・・!」
フサ「チッ・・・俺もか・・・」
フサギコも頬から血を流していた。
フサ「流石だな。モナー。だが、今日は俺が勝つ!」
フサギコが切りかかり、モナーの肩を切り裂いた。
モナー「うぐぁっ!」
モナーが倒れた。
フサ「よしっ行ける!!」
その時、モナーがゆっくりと振り返った。
フサ「・・・・・・!!!」
その目はいつものモナーではなかった。
モナー「フサギコ・・・調子に乗り過ぎだ。・・・殺すぞ?」
モナーが一瞬でフサギコの後ろに回りこみ、深く切りつけた。
フサ「ぐ・・・ぐああっ!」
モナー「・・・これであいこだ・・・今あきらめるなら許してやる・・・」
フサ「ク・・・あきらめるかよ!!」
フサギコの目つきも変わった。その目はもう何かを覚悟していた。
フサ「はぁぁぁっ!!!」
フサギコがモナーに切りかかった。速かった攻撃。しかしそれもモナーが受け止めた。
モナー「チッ・・・返せないか・・・!?」
フサ「らぁぁっ!」
モナーは切り負け、数カ所を切られた。
フサ「まだまだぁっ!」
フサギコが突進した。
モナーがはじき返した。
フサ「うおおっ!」
フサギコは電車の橋まで弾き飛ばされ、落ちそうなところをギリギリ捕まっていた。
モナーがフサギコの手を踏みにじる。
モナー「本当にお前は調子に乗りすぎた・・・お前しつこいし、もう飽きたし・・・お前を殺して終わらそうか な・・・?」
モナーがじりじりとフサギコを狙う。
モナー「終わりだな・・・」
モナーがスワローを振り上げる。
フサ「殺されてたまるかぁ!!」
電車に捕まっていたフサギコが一瞬で消えた。
モナー「何ッ!?どこに行った!フサギコ!!」
フサ「俺はここだよ!!」
それまで下にいたフサギコはモナーの後ろに移動していた。
フサ「うるぁぁっ!!」
モナー「クッ―――塞ぎきれない・・・!!―――」
フサギコがモナーを殴り倒した。
モナー「ぐああっ!!」
モナー「クッ・・・まだだ・・・!まだ戦える・・・!!」
モナーは必死で体を起こそうとした。 しかし・・・立てなかった。
モナー「!?立てない!?何故だ・・・!?クッ・・・。」
モナーはそのまま気を失った。
フサ「・・・勝った・・・のか? 俺は・・・やっと・・・勝てたのか・・・!」
モナーはかなりのダメージを受けていた。その状態でフサギコの渾身の力で殴られた―――その結果だった。
・・・逆に、その状態で戦えた事自体が凄い事だったのだ・・・。
―――数分後―――
フサ「目、覚ましたか?」
モナー「・・・負けちゃったな。」
モナーから、さっきまでの覇気が消えていた。
モナー「強くなったね。・・・本当に。でも、もう勝たせないよ。・・・次こそは僕が勝つ。」
フサ「あれ?俺に飽きたんじゃないの?」
モナー「・・・! そ・・・それは・・・油断していただけだよ!それに、僕は勝つのに飽きたんであって、負けたから・・・別問題だよ!!」
フサ「へえ?なら・・・逆に、もう勝たせねえ。」
モナー「いーや、絶対に勝ってやる!」
フサ「ま、とりあえず・・・次な?今日はもう勘弁してくれ・・・。」
モナー「うん。 次は僕から仕掛けに行くよ。 覚悟しといてね。」
フサ「・・・ああ!いつでも来い!じゃあな!」
そしてこの後、何度も勝負は続いた。
約束どおり次はモナーが勝ったが、その次はフサギコが勝ち、またその次はモナーが勝ち・・・の繰り返しで・・・。
いつまでも勝負は続いた。 いつまでも、いつまでも。 二人が生きている限り―――――――。
作:ヤマサン
フサ編 2005/03/30(水) 21:15:29
――――― 一つの電車の上で二人は戦い始めた ―――――
フサ「モナー!今日こそお前を倒す!」
モナー「・・・またかい?・・・しつこいなぁ・・・」
正直、モナーはあきれ果て、自分がぶち切れるのを必死で押さえていた。
それもそのはず、もう50回以上フサギコはモナーに敵わないのに
無謀な勝負を仕掛け、逃がしてもらってるのだ。
しかも前回は負けたらもう来ないと言う約束付きで。
それなのに・・・また来た。
フサ「今回はいつもと違う!相当特訓したんだ!」
モナー「良いから早く終わらせようよ・・・」
フサ「・・・!?なめてるのか・・・!?」
モナー「分からないのかい?」
フサ「・・・もう一度だけ言う。今回はいつもと違う。・・・さぁ、始めるぞ!!」
確かにモナーは感じていた。いつものフサギコとは違う何かを。
フサ「うるぁぁっ!!」
フサギコがモナーに切りかかった。
モナー「うわっ!!」
モナーがギリギリの所で避けた。
モナー「えっ!?速い!い・・・いつの間に!?」
フサ「チッ・・・外しちまったか・・・。言っただろ?今日は違うぞって。」
モナー「・・・そのようだね。じゃあ、僕も武器を出して戦おう」
モナーの手から光が出た。
その光が自分から形を変え、緑色に光り輝くスワロー(オールの大きいもの)になった。
フサ「ようやく出したか・・・。じゃあ、正々堂々、勝負!」
フサギコが素早い一撃を繰り出した。
しかしモナーも素早くガードし、すぐに返した。フサギコは間一髪で避けた。
モナー「少しばかり強くなったからって、僕をなめてもらっちゃ困るな・・・」
フサ「それはどうかな?」
そう言った途端、モナーの頬から血が流れた。
モナー「何ぃ!フサギコ・・・!」
フサ「チッ・・・俺もか・・・」
フサギコも頬から血を流していた。
フサ「流石だな。モナー。だが、今日は俺が勝つ!」
フサギコが切りかかり、モナーの肩を切り裂いた。
モナー「うぐぁっ!」
モナーが倒れた。
フサ「よしっ行ける!!」
その時、モナーがゆっくりと振り返った。
フサ「・・・・・・!!!」
その目はいつものモナーではなかった。
モナー「フサギコ・・・調子に乗り過ぎだ。・・・殺すぞ?」
モナーが一瞬でフサギコの後ろに回りこみ、深く切りつけた。
フサ「ぐ・・・ぐああっ!」
モナー「・・・これであいこだ・・・今あきらめるなら許してやる・・・」
フサ「ク・・・あきらめるかよ!!」
フサギコの目つきも変わった。その目はもう何かを覚悟していた。
フサ「はぁぁぁっ!!!」
フサギコがモナーに切りかかった。速かった攻撃。しかしそれもモナーが受け止めた。
モナー「チッ・・・返せないか・・・!?」
フサ「らぁぁっ!」
モナーは切り負け、数カ所を切られた。
フサ「まだまだぁっ!」
フサギコが突進した。
モナーがはじき返した。
フサ「うおおっ!」
フサギコは電車の橋まで弾き飛ばされ、落ちそうなところをギリギリ捕まっていた。
モナーがフサギコの手を踏みにじる。
モナー「本当にお前は調子に乗りすぎた・・・お前しつこいし、もう飽きたし・・・お前を殺して終わらそうか な・・・?」
モナーがじりじりとフサギコを狙う。
モナー「終わりだな・・・」
モナーがスワローを振り上げる。
フサ「殺されてたまるかぁ!!」
電車に捕まっていたフサギコが一瞬で消えた。
モナー「何ッ!?どこに行った!フサギコ!!」
フサ「俺はここだよ!!」
それまで下にいたフサギコはモナーの後ろに移動していた。
フサ「うるぁぁっ!!」
モナー「クッ―――塞ぎきれない・・・!!―――」
フサギコがモナーを殴り倒した。
モナー「ぐああっ!!」
モナー「クッ・・・まだだ・・・!まだ戦える・・・!!」
モナーは必死で体を起こそうとした。 しかし・・・立てなかった。
モナー「!?立てない!?何故だ・・・!?クッ・・・。」
モナーはそのまま気を失った。
フサ「・・・勝った・・・のか? 俺は・・・やっと・・・勝てたのか・・・!」
モナーはかなりのダメージを受けていた。その状態でフサギコの渾身の力で殴られた―――その結果だった。
・・・逆に、その状態で戦えた事自体が凄い事だったのだ・・・。
―――数分後―――
フサ「目、覚ましたか?」
モナー「・・・負けちゃったな。」
モナーから、さっきまでの覇気が消えていた。
モナー「強くなったね。・・・本当に。でも、もう勝たせないよ。・・・次こそは僕が勝つ。」
フサ「あれ?俺に飽きたんじゃないの?」
モナー「・・・! そ・・・それは・・・油断していただけだよ!それに、僕は勝つのに飽きたんであって、負けたから・・・別問題だよ!!」
フサ「へえ?なら・・・逆に、もう勝たせねえ。」
モナー「いーや、絶対に勝ってやる!」
フサ「ま、とりあえず・・・次な?今日はもう勘弁してくれ・・・。」
モナー「うん。 次は僕から仕掛けに行くよ。 覚悟しといてね。」
フサ「・・・ああ!いつでも来い!じゃあな!」
そしてこの後、何度も勝負は続いた。
約束どおり次はモナーが勝ったが、その次はフサギコが勝ち、またその次はモナーが勝ち・・・の繰り返しで・・・。
いつまでも勝負は続いた。 いつまでも、いつまでも。 二人が生きている限り―――――――。