Studio D.IO! ◆YwLV7iJ2fw
草木も眠る丑三つ時。満点の月と立ち並ぶ街灯によって照らされた夜の車道を、奇抜なファッションの二人の偉丈夫が歩いていた。
太陽に拒まれ、人の世の理(ことわり)に逆らいし夜の住人、吸血鬼。
自ら望んでソレになった男の名は、ディオ・ブランドー。通称DIO。
そのDIOの手によってソレになった事に歓喜し、二つの意味で同じ道を歩むのは、彼の忠実な従者、ヴァニラ・アイス。
太陽に拒まれ、人の世の理(ことわり)に逆らいし夜の住人、吸血鬼。
自ら望んでソレになった男の名は、ディオ・ブランドー。通称DIO。
そのDIOの手によってソレになった事に歓喜し、二つの意味で同じ道を歩むのは、彼の忠実な従者、ヴァニラ・アイス。
二人が宿敵を待ち受けていたはずの館から、突然この殺し合いに参加者として放り込まれてより、約三時間。
宵の内に日の光の射さぬ拠点を求めて孤島の砦跡を後にし、支給されたカヌーで海を渡り、本島に上陸してからは市街地へと歩き続け、
しかし彼等は――他の大多数の参加者にとってもだが――幸運な事にその間誰にも遭遇する事無く、最初の目的地候補の一つと定めていた放送局まで辿り着いていた。
これは彼等が、もう一つの候補であった警察署までの道程は完全に拓けており、他の参加者との接触する可能性が高く、
それによって少しでも拠点到達が遅れる可能性を危惧し回避した事にも起因していた。
彼等の名誉の為に言わせてもらえれば、DIOにしてもヴァニラにしても、そこいらの人間に遅れを取るような事など無いのだが、
その自分達がこうして拉致されて“殺し合い”などという催しに参加させられている以上、支給された名簿の中に彼等の宿敵たる者達の名前が無くとも、
他の参加者に油断できない実力者ないしはスタンド使いがいないとは限らないと考えるのは当然の事だと言えよう。
まあ実際には、他の参加者にはスタンド使いなど一人もおらず、しかしそれ以外の実力者は何人もいるので、この判断はそこそこに的を射たものだったと言えた。
宵の内に日の光の射さぬ拠点を求めて孤島の砦跡を後にし、支給されたカヌーで海を渡り、本島に上陸してからは市街地へと歩き続け、
しかし彼等は――他の大多数の参加者にとってもだが――幸運な事にその間誰にも遭遇する事無く、最初の目的地候補の一つと定めていた放送局まで辿り着いていた。
これは彼等が、もう一つの候補であった警察署までの道程は完全に拓けており、他の参加者との接触する可能性が高く、
それによって少しでも拠点到達が遅れる可能性を危惧し回避した事にも起因していた。
彼等の名誉の為に言わせてもらえれば、DIOにしてもヴァニラにしても、そこいらの人間に遅れを取るような事など無いのだが、
その自分達がこうして拉致されて“殺し合い”などという催しに参加させられている以上、支給された名簿の中に彼等の宿敵たる者達の名前が無くとも、
他の参加者に油断できない実力者ないしはスタンド使いがいないとは限らないと考えるのは当然の事だと言えよう。
まあ実際には、他の参加者にはスタンド使いなど一人もおらず、しかしそれ以外の実力者は何人もいるので、この判断はそこそこに的を射たものだったと言えた。
ともあれ、二人の吸血鬼は無事に当面の拠点となる予定の放送局への進入を果たした。
◇◇◇
「フム。エジプトの屋敷や先の砦跡に比べると、なかなか頑強にできているな」
エントランスの白塗りされただけのセメントの柱をコンコンと叩きながら、DIOが僅かに感心したような声で言う。
100年の時を経て(彼にとっての)現代に復活した彼だが、復活から現在でに至るまでは更に四年もの歳月が流れている。
その間にそれなりに現代の文明に触れ学んではいたものの、こと自分の生活空間に於いては、それに触れるのはこれがほぼ初めての事だった。
エジプトでの拠点たる洋館もかなり前時代の代物だったので、リノリウムの床やセメントの柱は彼にとって些か珍しい物なのだろう。
100年の時を経て(彼にとっての)現代に復活した彼だが、復活から現在でに至るまでは更に四年もの歳月が流れている。
その間にそれなりに現代の文明に触れ学んではいたものの、こと自分の生活空間に於いては、それに触れるのはこれがほぼ初めての事だった。
エジプトでの拠点たる洋館もかなり前時代の代物だったので、リノリウムの床やセメントの柱は彼にとって些か珍しい物なのだろう。
その傍らではヴァニラが、壁面に貼りだされた放送局の案内図を頭に叩き込んでいた。
「DIO様。二階に仮眠室があるようです。夜明けも近い事ですし、まずはそちらでお休みになられては如何かと」
「うむ」
「うむ」
忠実なる従者の主を慮っての申し出に、DIOもそれを良しとして頷き、二人で二階へと向かった。
ちなみに案内図によると、この放送局はそれほど大きな建物ではなく、総階層は地上四階までしかない。
内訳だが、まず一階は全体の三分の一がエントランスで、残るスペースは大倉庫、食堂、配電室。
二階は会議室、仮眠室、局長室及びそれに併設された局長の私室。
三、四階は完全に同じ構造で、それぞれラジオ用のスタジオ及びスタッフルーム、そして小さな控え室が八部屋ずつとなっていた。
ちなみに、トイレはちゃんと全ての階に男性用女性用があり、エレベーターや階段、非常階段も二つずつ設置されている。
本来この手の施設案内板は関係者しか立ち入れないスペースをここまで詳しく記載はしないものだが、この放送局は殺し合いの舞台にあるという特性上、
施設を余すところ無く利用させようといった意図があるのか、そういったスペースまで一切の抜かりなく記載されていた。
内訳だが、まず一階は全体の三分の一がエントランスで、残るスペースは大倉庫、食堂、配電室。
二階は会議室、仮眠室、局長室及びそれに併設された局長の私室。
三、四階は完全に同じ構造で、それぞれラジオ用のスタジオ及びスタッフルーム、そして小さな控え室が八部屋ずつとなっていた。
ちなみに、トイレはちゃんと全ての階に男性用女性用があり、エレベーターや階段、非常階段も二つずつ設置されている。
本来この手の施設案内板は関係者しか立ち入れないスペースをここまで詳しく記載はしないものだが、この放送局は殺し合いの舞台にあるという特性上、
施設を余すところ無く利用させようといった意図があるのか、そういったスペースまで一切の抜かりなく記載されていた。
◇◇◇
「このDIOが……こんな寝所で眠れるかッ!!」
「おのれ八雲紫!! またしてもDIO様を侮辱しおって!!!」
「おのれ八雲紫!! またしてもDIO様を侮辱しおって!!!」
二階の仮眠室に到着した二人は室内を一目見るなり、いきなり怒りを爆発させた。
別に、部屋が汚かったりとか、設備が不十分だったとかではない(綺麗でもなかったが)。
彼等の――より正確に言えばDIOの感性とプライドに、部屋の造りそのものと、用意された寝具が相応しくなかったのだ。
その部屋の床には一面ジャパニーズTATAMIが敷き詰められており、その上には何組かの煎餅布団と小さな枕が鎮座ましましていた。
どうせ実際に寝るのは棺の中だからまあいいか、なんて考え方は、残念ながらこの二人にはできなかった。
別に、部屋が汚かったりとか、設備が不十分だったとかではない(綺麗でもなかったが)。
彼等の――より正確に言えばDIOの感性とプライドに、部屋の造りそのものと、用意された寝具が相応しくなかったのだ。
その部屋の床には一面ジャパニーズTATAMIが敷き詰められており、その上には何組かの煎餅布団と小さな枕が鎮座ましましていた。
どうせ実際に寝るのは棺の中だからまあいいか、なんて考え方は、残念ながらこの二人にはできなかった。
「DIO様に貴様等薄汚い東洋人のように床に這い蹲って眠れと言うのかあのクサレビッチがァーーーーーーーーッ!!!!」
特に、DIO本人よりも彼を怒らせた事に対するヴァニラの怒りは半端ではなかった。
即座にクリームを喚び出すとその中に入り、仮眠室中を片っ端から暗黒空間に飲み込んでいった。
煎餅布団はもとより、部屋の壁から床、天井に至るまでが次から次へと円形状に削り取られて消滅していく。
勿論、DIOを巻き込まないように予め軌道を考えて動きながらだ。
即座にクリームを喚び出すとその中に入り、仮眠室中を片っ端から暗黒空間に飲み込んでいった。
煎餅布団はもとより、部屋の壁から床、天井に至るまでが次から次へと円形状に削り取られて消滅していく。
勿論、DIOを巻き込まないように予め軌道を考えて動きながらだ。
かくして、ものの一分も過ぎる頃には、仮眠室の八割方が消滅してしまっていた。
部屋の全てが齧りかけのレンコンのようになっており、眼下には一階の倉庫が見え、天井を見上げれば三階のスタジオが、
右を向けば水色のタイルの男性用トイレが、左を向けば――それはそれは豪華なベッドが存在する、一際立派な装飾がなされた部屋が覗いていた。
部屋の全てが齧りかけのレンコンのようになっており、眼下には一階の倉庫が見え、天井を見上げれば三階のスタジオが、
右を向けば水色のタイルの男性用トイレが、左を向けば――それはそれは豪華なベッドが存在する、一際立派な装飾がなされた部屋が覗いていた。
「フン。ちゃあんとこのDIO様に相応しい部屋があるではないか」
少しだけ口の端を吊り上げ、DIOは満足そうに呟いた。
言うまでも無いがこのベッドのある場所は、案内図にもあった、局長の私室である。
風通しが現在進行形でよくなりつつあるものの、DIOはこの私室を自分の寝室とする事にした。
言うまでも無いがこのベッドのある場所は、案内図にもあった、局長の私室である。
風通しが現在進行形でよくなりつつあるものの、DIOはこの私室を自分の寝室とする事にした。
◇◇◇
ややあって、仮眠室を完全に「仮眠室があった所」にし終えたヴァニラがクリームの中から出てきた後、
結果的にDIOの寝室の壁をも破壊した事になってしまったと知り、どこぞのうっかり侍よろしく、再び首を刎ねて詫びんとしたがDIOに諌められ、
寝室への棺の運び入れと外敵の接近が無いかを見張る役を命じられた為、棺を私室に運んび込んだ後、周囲を見渡せる屋上へと昇って行った。
一方DIOはと言うと、すぐに休みをとる事はせずに、無事だった方の四階のスタジオへと足を運んでいた。
壁に掛けられた時計の示す時間は午前四時前。日が昇るまでにはまだもう少し余裕があるので、休む前にやっておきたい事があったからだ。
結果的にDIOの寝室の壁をも破壊した事になってしまったと知り、どこぞのうっかり侍よろしく、再び首を刎ねて詫びんとしたがDIOに諌められ、
寝室への棺の運び入れと外敵の接近が無いかを見張る役を命じられた為、棺を私室に運んび込んだ後、周囲を見渡せる屋上へと昇って行った。
一方DIOはと言うと、すぐに休みをとる事はせずに、無事だった方の四階のスタジオへと足を運んでいた。
壁に掛けられた時計の示す時間は午前四時前。日が昇るまでにはまだもう少し余裕があるので、休む前にやっておきたい事があったからだ。
「防音設備は問題なく整っているようだな。では、一つ試してみるとするか」
そう言ったDIOの両手には、最初に背負い袋から取り出してヴァニラに献上された、支給品の武器と防具がそれぞれ握られていた。
ヴァニラはスタンドがあるのだから全く必要無いと断じていたが、DIOの方はそう思ってはおらず、
寧ろ、スタンドと組み合わせる事でより自分の力とならないかを模索しようとしていた。
実際――といっても既にほぼ在り得なくなってしまった未来の話ではあるが、DIOは宿敵たるジョースター家の一族、空条承太郎との一戦で、
戦場となった市街の商店で調達したナイフと自分のスタンド能力を組み合わせて、承太郎を窮地に追い詰めた経験が“在り得た”のだ。
もとよりDIOは慎重かつ頭も切れ、利用できる物は利用し尽くすという考え方を持っていた。
故に、これらの武具の使いどころを把握しておこうと考えるのは、彼にとっては至極当然の事なのである。
ヴァニラはスタンドがあるのだから全く必要無いと断じていたが、DIOの方はそう思ってはおらず、
寧ろ、スタンドと組み合わせる事でより自分の力とならないかを模索しようとしていた。
実際――といっても既にほぼ在り得なくなってしまった未来の話ではあるが、DIOは宿敵たるジョースター家の一族、空条承太郎との一戦で、
戦場となった市街の商店で調達したナイフと自分のスタンド能力を組み合わせて、承太郎を窮地に追い詰めた経験が“在り得た”のだ。
もとよりDIOは慎重かつ頭も切れ、利用できる物は利用し尽くすという考え方を持っていた。
故に、これらの武具の使いどころを把握しておこうと考えるのは、彼にとっては至極当然の事なのである。
そういった経緯はさて置き、兎に角DIOはまずスタジオの片隅に、防具である青いドーム状の携行盾を立て掛けると、
少し離れた所からスタジオのマイク等の機材や備品やらを、少しずつ重い物にしながら、少しずつ勢いを増しながら投擲していった。
何をやっているのかと訊かれれば見ての通り、盾の強度テストをしているとしか答えようが無い。
それなりに強度があれば、そのまま普通に盾として使うなり胸元に仕込むなりして、いずれ訪れるであろう戦闘時に役立つやもと考えての事だった。
少し離れた所からスタジオのマイク等の機材や備品やらを、少しずつ重い物にしながら、少しずつ勢いを増しながら投擲していった。
何をやっているのかと訊かれれば見ての通り、盾の強度テストをしているとしか答えようが無い。
それなりに強度があれば、そのまま普通に盾として使うなり胸元に仕込むなりして、いずれ訪れるであろう戦闘時に役立つやもと考えての事だった。
だが、そんなDIOの考えは、彼にとっていい意味で裏切られた。
「む?」
ある程度まで投擲の勢いを増した時、奇妙な現象が起きた。
それまで投げた物を単純に強度と形状で以って弾いていたその盾が、投擲されたマイクスタンドを「止めた」のだ。
まるで慣性を消されたかのようにマイクスタンドはぴたりと盾の表面で止まり、ごとりとその場に落下した。
奇怪な現象には色々と慣れているDIOだったが、無機物が超常の力を発揮するというのは、彼の知る限り『石仮面』と『弓と矢』、
後は些か変り種ではあるが、「本体の無いスタンド」であるアヌビス神ぐらいしか無く、僅かながら彼をも不思議に思わせた。
それまで投げた物を単純に強度と形状で以って弾いていたその盾が、投擲されたマイクスタンドを「止めた」のだ。
まるで慣性を消されたかのようにマイクスタンドはぴたりと盾の表面で止まり、ごとりとその場に落下した。
奇怪な現象には色々と慣れているDIOだったが、無機物が超常の力を発揮するというのは、彼の知る限り『石仮面』と『弓と矢』、
後は些か変り種ではあるが、「本体の無いスタンド」であるアヌビス神ぐらいしか無く、僅かながら彼をも不思議に思わせた。
「フム…それではこれも試してみるか」
謎の盾の性能を更にテストせんと次にDIOが構えた物は、先程から携えていた武器。
アブトマット・カラシニコフ。別名AK-47。制式名称を7.62mmアブトマット・カラシニコバと言う、
世界で最も流通しているとさえ言われる歩兵用アサルトライフルである。
どのみちこの銃も試し撃ちをするつもりだったので丁度良いとばかりに、単射モードに切り替えたその銃口を盾に向け、DIOはトリガーを引いた。
一発、二発、ついでにもう一発と計三発の銃弾が、立て続けに盾へと撃ち込まれた。
勿論スタジオ内には銃声が響いたが、この音を外部に洩らさぬ為に、DIOはここをテストの場に選んだのだ。
アブトマット・カラシニコフ。別名AK-47。制式名称を7.62mmアブトマット・カラシニコバと言う、
世界で最も流通しているとさえ言われる歩兵用アサルトライフルである。
どのみちこの銃も試し撃ちをするつもりだったので丁度良いとばかりに、単射モードに切り替えたその銃口を盾に向け、DIOはトリガーを引いた。
一発、二発、ついでにもう一発と計三発の銃弾が、立て続けに盾へと撃ち込まれた。
勿論スタジオ内には銃声が響いたが、この音を外部に洩らさぬ為に、DIOはここをテストの場に選んだのだ。
果たして結果はと言うと、盾は一切傷付く事無く、着弾の衝撃で倒れる事すら無く、さながら己の力強さと描かれた翼の意匠を誇示せんと、その場に悠然と在り続けた。
撃ち込まれた弾丸は先程のマイクスタンドと同様に、盾の真下の床で転がっていた。
撃ち込まれた弾丸は先程のマイクスタンドと同様に、盾の真下の床で転がっていた。
「ほう……見事だ。ではこれならどうかな!? “世界(ザ・ワールド)”! 時よ止まれ!!」
最後のテストとして、DIOは己のスタンド“世界”を喚び出し、その真価たる時間停止の能力を発動させた。
そして、“世界”の両の拳を矢鱈滅多に盾に叩きつける。
そして、“世界”の両の拳を矢鱈滅多に盾に叩きつける。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!!」
近距離パワー型であるDIOの“世界”の破壊力は凄まじく、その一撃一撃が人体程度なら容易に貫いてしまえる。
その“世界”の能力である時間停止によって、止まった時の中で突きのラッシュを受け続け、衝撃を蓄積され続けた盾は―――
その“世界”の能力である時間停止によって、止まった時の中で突きのラッシュを受け続け、衝撃を蓄積され続けた盾は―――
「そして時は動き出す」
―――それでも尚、ただの一つの傷も生じさせずにその姿を保っていた。
この堅牢無比たる盾の名は『aegis=L(イージス=エル)』。ギリシャ神話に於いて、主神ゼウスが娘アテナに授けたとされる伝説の盾の名を冠されており、
とある世界の局地戦闘用戦略兵器に搭載されている、その名に恥じぬ逸品であった。
この堅牢無比たる盾の名は『aegis=L(イージス=エル)』。ギリシャ神話に於いて、主神ゼウスが娘アテナに授けたとされる伝説の盾の名を冠されており、
とある世界の局地戦闘用戦略兵器に搭載されている、その名に恥じぬ逸品であった。
「ふ、フフ、フハハハハ!! 素晴らしいぞ! この盾は帝王たるこのDIOに“相応しい”ッ!!
八雲紫よ、なかなか面白い物を献上してくれたじゃあないか。少しだけお前の事を評価してやろう。……だが」
八雲紫よ、なかなか面白い物を献上してくれたじゃあないか。少しだけお前の事を評価してやろう。……だが」
数時間前にヴァニラが思った事とほぼ同様の内容を口にしながら、上機嫌で盾を回収するDIOだったが、すぐにその表情には険しさが走った。
その原因は、先程のラッシュの際に彼が覚えた違和感にあった。
その原因は、先程のラッシュの際に彼が覚えた違和感にあった。
「時を止めれる時間が短くなっていた…。この私のスタンドに干渉したというのか…ッ!!」
この場に喚ばれるまでは確かに5秒ほど止めれた時間が、先のテストの時には2秒半ほどしか止めれなくなっていた。常時の凡そ半分である。
加えて、時を止めた事による体力・精神力の消耗も激しく、連続で時を止める事も難しそうだった。
加えて、時を止めた事による体力・精神力の消耗も激しく、連続で時を止める事も難しそうだった。
「あの女……まさかこのDIOより強力なスタンドを持つというのか!?
或いはスタンドへの干渉を得手とするスタンド使いの仲間がいるのか……。ええい、どちらにしても忌々しいッ!」
或いはスタンドへの干渉を得手とするスタンド使いの仲間がいるのか……。ええい、どちらにしても忌々しいッ!」
怒りのままに手近にあった鍵付き棚を思い切り“世界”で殴りつける。
申し訳程度の止め具がひしゃげて外れ、衝撃で中からガチャガチャと音を立てながらカセットテープが雪崩れ落ちた。
申し訳程度の止め具がひしゃげて外れ、衝撃で中からガチャガチャと音を立てながらカセットテープが雪崩れ落ちた。
「…フン、まあいい。今は判らん事を考えていても始まらんか。どれ、少しリラックスするとしよう」
部屋の隅にあったカセットデッキに目を留めると、DIOは適当にカセットテープをいくつか拾い上げ、デッキと一緒に寝室へと運び込んだ。
どうやら優雅に音楽鑑賞と洒落込むつもりらしい。或いは、現代の音楽に興味を示しただけかも知れないが。
基本的に好奇心旺盛なところのある男なのである。DIOという人物は。
どうやら優雅に音楽鑑賞と洒落込むつもりらしい。或いは、現代の音楽に興味を示しただけかも知れないが。
基本的に好奇心旺盛なところのある男なのである。DIOという人物は。
◇◇◇
『BEAM my BEAM! わたしのヒカリと♪ BEAM my BEAM! あなたのヒカリ 愛ゆえにとぎすまされる♪―――』
「ほほう…なかなか乗れるリズムの曲ではないか」
『Faiien down♪ BLUE 青い空 どこまでも飛んでゆきたい♪ だけど飛べるのはあなた 私は飛べない――なぜなら―――』
「フフフフハハハハ最高に「ハイ!」やつだアアアアアアハハハハハハハハハハーッ!!!」」
『きもちのいいとことび出てる♪ ボクたちキミたちとび出てる♪ 神様が決めたコトなの…? ピクピクふるえて怖いよ…―――』
「ウリイイイイヤアアアッー! ぶっつぶれよォォッ!!!」
ドグシャア――――――z___ッ
…全くの余談だがこの直後、DIOの傍らに置いてあったaegis=Lが、課せられた制限によりヴァニラの持っていた背負い袋の中へと戻り、
何があったのかと危惧して屋上から降りてきたヴァニラがDIOから事情を聞き、またしてもDIO様を侮辱したかとまたまたプッツンし、
その現況たるカセットデッキは、破片の一欠片も残さず暗黒空間にバラ撒かれてしまったとか。
何があったのかと危惧して屋上から降りてきたヴァニラがDIOから事情を聞き、またしてもDIO様を侮辱したかとまたまたプッツンし、
その現況たるカセットデッキは、破片の一欠片も残さず暗黒空間にバラ撒かれてしまったとか。
【カセットデッキ@現実 再起不能(リタイア)】
【D-2/放送局/1日目-早朝】
【主:DIO@ジョジョの奇妙な冒険】
[主従]:ヴァニラ・アイス
[状態]:健康
[装備]:セラスの棺、AK-47(残弾27発)@現実、AK-47のマガジン(7.62×39弾30発入)×3
[方針/行動]
基本方針:八雲紫を始末する。他の参加者に自分が支配者だと知らしめる。
1:そろそろ休みをとる。
2:他の参加者は倒すか支配する。
[主従]:ヴァニラ・アイス
[状態]:健康
[装備]:セラスの棺、AK-47(残弾27発)@現実、AK-47のマガジン(7.62×39弾30発入)×3
[方針/行動]
基本方針:八雲紫を始末する。他の参加者に自分が支配者だと知らしめる。
1:そろそろ休みをとる。
2:他の参加者は倒すか支配する。
[備考]
※参加時期は26巻冒頭直後。その為、まだジョナサンの肉体は完全にはなじんでいません。
※八雲紫をスタンド使いと誤認しています。
※“世界”の時間停止に関する制限に気付きました。
※aegis=Lの制限には気付いていません。
※参加時期は26巻冒頭直後。その為、まだジョナサンの肉体は完全にはなじんでいません。
※八雲紫をスタンド使いと誤認しています。
※“世界”の時間停止に関する制限に気付きました。
※aegis=Lの制限には気付いていません。
【従:ヴァニラ・アイス@ジョジョの奇妙な冒険】
[主従]:DIO
[状態]:健康・吸血鬼、八雲紫への更なる怒り
[装備]:背負い袋(基本支給品、折り畳みカヌー、aegis=L@そらのおとしもの(防御フィールド再発動可能まで残り二時間))
[方針/行動]
基本方針:八雲紫を始末する。他の参加者にDIOが支配者だと知らしめる。
1:外敵の接近が無いかを見張る。
[主従]:DIO
[状態]:健康・吸血鬼、八雲紫への更なる怒り
[装備]:背負い袋(基本支給品、折り畳みカヌー、aegis=L@そらのおとしもの(防御フィールド再発動可能まで残り二時間))
[方針/行動]
基本方針:八雲紫を始末する。他の参加者にDIOが支配者だと知らしめる。
1:外敵の接近が無いかを見張る。
[備考]
※参加時期は26巻冒頭直後です。
※自分が吸血鬼になった事に気が付きました。
※八雲紫をスタンド使いと誤認しています。
※aegis=Lの制限には気付いていません。
※参加時期は26巻冒頭直後です。
※自分が吸血鬼になった事に気が付きました。
※八雲紫をスタンド使いと誤認しています。
※aegis=Lの制限には気付いていません。
[共通備考]
※D-2放送局二階の仮眠室が消滅しました。一階大倉庫、二階男性用トイレ、二階局長私室、三階スタジオの四室が素通しになっています。
※D-2放送局二階の仮眠室が消滅しました。一階大倉庫、二階男性用トイレ、二階局長私室、三階スタジオの四室が素通しになっています。
【AK-47@現実】
1947年にソ連のミハイル・カラシニコフによって設計された歩兵用アサルトライフル。全長870mm。
セミとフルオートの切替射撃が可能で、約600発/分もの連射性を持つ。
1947年にソ連のミハイル・カラシニコフによって設計された歩兵用アサルトライフル。全長870mm。
セミとフルオートの切替射撃が可能で、約600発/分もの連射性を持つ。
【aegis=L(イージス=エル)@そらのおとしもの】
局地戦闘用エンジェロイド、タイプ⊿(デルタ)アストレアに搭載されている携行盾。
長時間の展開や前方以外のカバーが不可能といった欠点も持つが、発生される防御フィールドの強度はイカロスのAegisを上回る。
このロワでは従来の欠点に加え、以下の仕様・制限が課せられている。
局地戦闘用エンジェロイド、タイプ⊿(デルタ)アストレアに搭載されている携行盾。
長時間の展開や前方以外のカバーが不可能といった欠点も持つが、発生される防御フィールドの強度はイカロスのAegisを上回る。
このロワでは従来の欠点に加え、以下の仕様・制限が課せられている。
- aegis=L自体が一定以上の衝撃を受けるまで防御フィールドは発生しない。それまではただの頑丈な盾。
- 防御フィールドは発生から10分が経過すると一度解除され、一番近くの背負い袋に自動的に収納される。
ただしaegis=Lの装備者が背負い袋を所持していた場合は、その背負い袋は収納対象から除外される。
- 一度防御フィールドが発生し終えると、以後二時間が経過するまで防御フィールドを展開する事はできない。
| 前:ボーダーオブライフ | 投下順に読む | 次:探し人は誰ですか |
| 前: | 時系列順に読む | 次: |
| 前:このままではヴァニラさんも死んでしまう! | DIO | 次: |
| ヴァニラ・アイス | 次: |