時々———否(いや)、割と頻繁に、幽々子様が何を考えているのか解らなくなる時が在る。
その時その時の言動に、理解が至らなくなり、ただ言われるままに従い、或いは翻弄される。
なんて事の無い日常の一時や、異変が起きた時や、宴会に興じている時や……思い返せばきりが無い。
けれど、何も考えずに私を振り回していた事は、ただの一度も無かった。
事が終わればその時は不可思議に思った言動も理解できる。そういった結果を、幽々子様は常に見せてくれていた。
ただ最初の時点では私の思考が及ばないだけで、幽々子様は常に様々な考えや動機から、一見奇妙奇天烈とも言える言動を見せるのだ。
……尤も、それが常に私の納得のいく動機であるとは限らない訳だが。
その時その時の言動に、理解が至らなくなり、ただ言われるままに従い、或いは翻弄される。
なんて事の無い日常の一時や、異変が起きた時や、宴会に興じている時や……思い返せばきりが無い。
けれど、何も考えずに私を振り回していた事は、ただの一度も無かった。
事が終わればその時は不可思議に思った言動も理解できる。そういった結果を、幽々子様は常に見せてくれていた。
ただ最初の時点では私の思考が及ばないだけで、幽々子様は常に様々な考えや動機から、一見奇妙奇天烈とも言える言動を見せるのだ。
……尤も、それが常に私の納得のいく動機であるとは限らない訳だが。
実際、今の幽々子様は特に何を考えているのか解らなかった。
◇◇◇
「確か方角はこっちで合ってたわよね、妖夢」
「ええと…はい。この深い森に沿ってこのまま真っ直ぐ進めばすぐに到着します」
「ええと…はい。この深い森に沿ってこのまま真っ直ぐ進めばすぐに到着します」
数歩だけ先を行く幽々子様の問いかけに、私は地図を確認してそう答えた。
先刻の蟲使いだか死霊魔術師だかの少女との戦闘後、まず私達は、支給された背負い袋に入っていた地図と名簿を確認した。
本来ならここに飛ばされてから真っ先に済ませておくべき事だったのだろうけれど、最初に支給品を確認した直後にはもう、
幽々子様は先刻の少女の臭いに引かれて目の届く所から離れてしまっていたので、慌てて確認作業を中断してその捜索に乗り出さざるを得なかった。
ちなみに、いつの間にか手元に無かった私の白桜剣や桜観剣、幽々子様の扇子といった私達の持ち物はおろか、武器になりそうな物も一切無かった。
あればすぐに手にしている。いざと言う時に幽々子様をお守りできないなんて事があってはならないし。
本来ならここに飛ばされてから真っ先に済ませておくべき事だったのだろうけれど、最初に支給品を確認した直後にはもう、
幽々子様は先刻の少女の臭いに引かれて目の届く所から離れてしまっていたので、慌てて確認作業を中断してその捜索に乗り出さざるを得なかった。
ちなみに、いつの間にか手元に無かった私の白桜剣や桜観剣、幽々子様の扇子といった私達の持ち物はおろか、武器になりそうな物も一切無かった。
あればすぐに手にしている。いざと言う時に幽々子様をお守りできないなんて事があってはならないし。
まあ兎も角、微妙に不自然な山林の広がり方と、小さく聞こえた川のせせらぎから、私達は現在地を地図でいうところのE−3と判断し、
そこから最も近く、かつ森の形状がそのまま道標になっていて場所が判り易い鍾乳洞を、取り敢えずの目的地と定めた。
南に行けば町もあったけど、そっちは先刻の少女達が逃げて行った方向で、そして何故か幽々子様は、彼女達を追う事を由としなかった。
「出会ったのを全部のしていけばいい」と言ったのは幽々子様ご本人だったのに、逃げた相手は追わないらしい。
それが今だけの事なのか、それともこの《異変》の間中は常に取り続ける方針なのかもまた、今の私には理解できなかった。
そこから最も近く、かつ森の形状がそのまま道標になっていて場所が判り易い鍾乳洞を、取り敢えずの目的地と定めた。
南に行けば町もあったけど、そっちは先刻の少女達が逃げて行った方向で、そして何故か幽々子様は、彼女達を追う事を由としなかった。
「出会ったのを全部のしていけばいい」と言ったのは幽々子様ご本人だったのに、逃げた相手は追わないらしい。
それが今だけの事なのか、それともこの《異変》の間中は常に取り続ける方針なのかもまた、今の私には理解できなかった。
そもそも、今回のこの《異変》は解らない事だらけだ。
紫様がこの異変を起こした理由も、そこに私達や名簿に名を連ねられた紅魔館と永遠亭の面々を巻き込んだ理由も全く解らない。
幽々子様はどうかは知らないが、少なくとも私は紫様から、私達をこんな《異変》に巻き込むという話を聞いた覚えが無い。気が付いたらあの庭にいた。
それ以前の最後の記憶は、なんて事の無い日常。確か庭の木々の剪定をしていて、幽々子様に夕餉を要求された時だったと思う。
最近で特に変わった事と言えば、つい先週まで、幽々子様と一緒に1ヶ月間も月の都の宮殿に潜んでいた事だ。
…まあそれはさて置き、紫様が幽々子様や紅魔館の当主の吸血姫、そして永遠亭の姫君までもこの物騒な《異変》に巻き込んだというのは、本当に不可解極まる。
紫様がどれほど幻想郷を愛されているかは幽々子様から聞かされて知っているし、私も何度かお会いしているので、それは実感している。
たぶんだけれど、もし幻想郷が何者かの意志で存在の危機に脅かされでもしたら、きっと紫様は烈火の如く憤怒し、その者を殺そうとするだろう。
だからこそ解らない。紫様がこの《異変》に、幻想郷のパワーバランスの一旦を担う勢力の当主を巻き込んだ事が。
まず在り得ない事だとは思うけれど、万が一あの人達がこの島で命を落とすような事になれば、幻想郷の理にどれだけの影響を与えるかは計り知れない。
頭を失った大勢力は、悲嘆にくれるだけならまだいいが、犯人が判ろうが判るまいが復讐に逸り、幻想郷中を闘争の渦へと変貌させかねない。
或いは、頭を失い混乱した勢力を併呑しようと目論む輩も現れるかも知れない。あの新参の山の神なんかは、まだまだ判らない事が多過ぎるし。
だからそんな事になりかねない事を紫様が望むとは、やっぱり到底思えなかった。
だとすればいったい、紫様は何を考えて———
紫様がこの異変を起こした理由も、そこに私達や名簿に名を連ねられた紅魔館と永遠亭の面々を巻き込んだ理由も全く解らない。
幽々子様はどうかは知らないが、少なくとも私は紫様から、私達をこんな《異変》に巻き込むという話を聞いた覚えが無い。気が付いたらあの庭にいた。
それ以前の最後の記憶は、なんて事の無い日常。確か庭の木々の剪定をしていて、幽々子様に夕餉を要求された時だったと思う。
最近で特に変わった事と言えば、つい先週まで、幽々子様と一緒に1ヶ月間も月の都の宮殿に潜んでいた事だ。
…まあそれはさて置き、紫様が幽々子様や紅魔館の当主の吸血姫、そして永遠亭の姫君までもこの物騒な《異変》に巻き込んだというのは、本当に不可解極まる。
紫様がどれほど幻想郷を愛されているかは幽々子様から聞かされて知っているし、私も何度かお会いしているので、それは実感している。
たぶんだけれど、もし幻想郷が何者かの意志で存在の危機に脅かされでもしたら、きっと紫様は烈火の如く憤怒し、その者を殺そうとするだろう。
だからこそ解らない。紫様がこの《異変》に、幻想郷のパワーバランスの一旦を担う勢力の当主を巻き込んだ事が。
まず在り得ない事だとは思うけれど、万が一あの人達がこの島で命を落とすような事になれば、幻想郷の理にどれだけの影響を与えるかは計り知れない。
頭を失った大勢力は、悲嘆にくれるだけならまだいいが、犯人が判ろうが判るまいが復讐に逸り、幻想郷中を闘争の渦へと変貌させかねない。
或いは、頭を失い混乱した勢力を併呑しようと目論む輩も現れるかも知れない。あの新参の山の神なんかは、まだまだ判らない事が多過ぎるし。
だからそんな事になりかねない事を紫様が望むとは、やっぱり到底思えなかった。
だとすればいったい、紫様は何を考えて———
———ゴヅッ
「〜〜〜〜〜〜…ッ!!」
「あらあら妖夢。考え事ばかりしてて。ちゃんと前を見て歩かないと危ないわよ?」
…いつの間にか着いていた目的地の低い入り口に、私はしこたま額を打ちつけた。
◇◇◇
身を屈めて鍾乳洞の中へと入り、時々飛び出してくる蝙蝠におっかなびっくりしながら四半里(500m)程進んだところで、
私達はそれまでの道程と比して比較的平たく広げた場所に出た。ちょっとした土蔵か、古びた広間のような雰囲気だ。
壁際には澄んだ水を湛えた小さな泉があり、中央にはおあつらえ向きに卓袱台(ちゃぶだい)のような形の岩があった。
泉の水は卓袱台岩を挟んで広間の反対側の隙間からちょろちょろと流れてきていたが、その隙間は狭くてとても人が通り抜けられるようは幅は無く、
また、それ以外にも、そして入り口ここに到着するまでに通った道以外に通れそうな道も無く、実質この鍾乳洞はここで行き止まりだった。
私達はそれまでの道程と比して比較的平たく広げた場所に出た。ちょっとした土蔵か、古びた広間のような雰囲気だ。
壁際には澄んだ水を湛えた小さな泉があり、中央にはおあつらえ向きに卓袱台(ちゃぶだい)のような形の岩があった。
泉の水は卓袱台岩を挟んで広間の反対側の隙間からちょろちょろと流れてきていたが、その隙間は狭くてとても人が通り抜けられるようは幅は無く、
また、それ以外にも、そして入り口ここに到着するまでに通った道以外に通れそうな道も無く、実質この鍾乳洞はここで行き止まりだった。
取り敢えず私は背負い袋を地に下ろして中から支給品を全て取り出し、卓袱台岩の上にそれらを広げ、幽々子様と手分けしてそれらの確認作業に入った。
「あら……ねえ妖夢。あなたの桜観剣、他の人への支給品になっちゃってるみたいよ」
「えぇっ!?」
「えぇっ!?」
一番最初に確認したとおり武器の類は無く、あった物はと言えば、妙な素材の衣服、不気味な兜、透明な徳利に入った液体、薄い冊子の四品で、
私が衣服と兜を検分していた時、冊子を読んでいた幽々子様からかけられたその言葉に、私は大慌てで飛びついて冊子の開かれた頁を覗き込み、心底からの焦燥を覚えた。
『支給品目録・上巻』と銘打たれたその冊子を先に読まれていた幽々子様によると、
この冊子には一頁につき一品ずつ、この《異変》の参加者に支給された道具の写真や詳細な情報が記されているとの事で、
ごく普通の日用品や琉球のお菓子、わけのわからないものや外の世界の武器に混じって、私の桜観剣の詳細もしっかりと載っていたという訳だった。
私が衣服と兜を検分していた時、冊子を読んでいた幽々子様からかけられたその言葉に、私は大慌てで飛びついて冊子の開かれた頁を覗き込み、心底からの焦燥を覚えた。
『支給品目録・上巻』と銘打たれたその冊子を先に読まれていた幽々子様によると、
この冊子には一頁につき一品ずつ、この《異変》の参加者に支給された道具の写真や詳細な情報が記されているとの事で、
ごく普通の日用品や琉球のお菓子、わけのわからないものや外の世界の武器に混じって、私の桜観剣の詳細もしっかりと載っていたという訳だった。
「ひどいですよ紫様…どうしてこんな…」
私がずっと手にし続けてきた一振り。それに愛着が無い訳が無く、それが手元に無いばかりか誰とも知らない他人の手に渡ってるかも知れないという事実は、
私の心をそれなりに強く打ち付けた。
私の心をそれなりに強く打ち付けた。
「まあまあ妖夢、他の幻想郷の面々の手に渡ってる可能性もある訳だし、これでも飲んで少し落ち着きなさいな。美味しいらしいわよ?」
透明な徳利に入っていた液体をその蓋をしていたお猪口に注ぎ、幽々子様が私に勧めてくれた。
———後で考えればそれが途方も無く低い確率である事も、そもそもほぼ須(すべか)らく意地の悪い幻想郷の強者の手に渡ってる方が、
かえって簡単には返してくれないんじゃないかという事もその時の私には気付けず、
幽々子様に勧められるまま二杯、三杯と確かに美味しいにその液体を飲み続けた。
その軽率で無思慮な行動が、後でどんな事態に発展してしまうかも知らずに……。
かえって簡単には返してくれないんじゃないかという事もその時の私には気付けず、
幽々子様に勧められるまま二杯、三杯と確かに美味しいにその液体を飲み続けた。
その軽率で無思慮な行動が、後でどんな事態に発展してしまうかも知らずに……。
125 :ゴーストリード ◆YwLV7iJ2fw:2012/04/09(月) 20:06:14 ID:0cUICgg.0
◇◇◇
「——かえしてー……私の桜観剣、かえしてくださいー……ムニャムニャ……」
静謐極まる鍾乳洞の最奥部の広間に、夢の世界へと旅立った妖夢の寝言だけが響き渡る。
突然彼女がこの様に眠りに落ちた原因は、当然の事ながら、先程幽々子に勧められた液体にあった。
その液体が酒だったという訳ではない。それなら妖夢も気付いただろうし、気付いた時点でそれを飲むのをやめていただろう。
何せ前代未聞の《異変》に巻き込まれたという非常事態下なのだ。僅かでも酩酊してしまう可能性などは避けようとしただろう。
だが、その液体——と言うかただのペットボトルのジュースだったのだが——が彼女にとって未知の物であった事と、彼女の精神が若干なれど消耗していた事、
そして何より信頼する主に勧められた物だったという事が、そのジュースに混入された睡眠薬の存在に、最後まで気付かなかった最大の要因だった。
突然彼女がこの様に眠りに落ちた原因は、当然の事ながら、先程幽々子に勧められた液体にあった。
その液体が酒だったという訳ではない。それなら妖夢も気付いただろうし、気付いた時点でそれを飲むのをやめていただろう。
何せ前代未聞の《異変》に巻き込まれたという非常事態下なのだ。僅かでも酩酊してしまう可能性などは避けようとしただろう。
だが、その液体——と言うかただのペットボトルのジュースだったのだが——が彼女にとって未知の物であった事と、彼女の精神が若干なれど消耗していた事、
そして何より信頼する主に勧められた物だったという事が、そのジュースに混入された睡眠薬の存在に、最後まで気付かなかった最大の要因だった。
「やっぱり半人半霊だと効き目も半分くらいみたいね。あの本にはかなり強力だって書いてあったのに。結局一本全部飲ませちゃったし」
寝言が漏れるという事は夢を見ていると言う事。夢を見ていると言う事は眠りが浅いという事である。
幽々子が読んでいた支給品目録には、桜観剣のページよりだいぶ前に、この睡眠薬入りジュースのページがあったのだ。
そしてそれを読んだ幽々子はそのジュースで妖夢を眠らせる事を目論み、それは見事に成功した。
“何も事情を知らない”妖夢にあれこれ疑問に思われ、しかもそれを口に出されるのは、時と状況によってはかなり拙いと幽々子は考えたからだ。
例えばもし、誰かが隠れて聞き耳を立てているかも知れない状況で、妖夢の口から幽々子と紫が親友である事を喋られでもしたら、
早くてすぐに、遅くとも後々とても面倒な事になっていた可能性がおおいにある。
———とは言え、幽々子自身はそれ程困る事は無い。
如何に制限下であれ、そこいらの人間や妖怪なら束になっても一蹴、或いは口八丁で翻弄できるという自信と実力はあった。
実質一対一だったが、先の姫園れい子との戦闘とその顛末から見てもそれは明らかだ。
だが、まだ半人前で、しかも普段使っている愛刀が無い妖夢も同じ様に振舞えるのかと訊ねれば、答えは「否」の一言で済んでしまうだろう。
実力に関して言えば申し分は無いのだが、それでも幽々子と比較すれば数段劣るし、何より妖夢は精神面がまだまだ未熟だった。
となれば、下手に自分と行動を共にさせて余計な火の粉を被らせたくないと考えるのは、主である幽々子には当然の判断だった。
大切に想っているからこそ、最低限の事だけを話しておいて自分から離すというのが、幽々子のこの行動——否、この島に来てからの一連の行動の真意だった。
れい子との戦いに妖夢を介入させなかったのもその一介だ。妖夢までも危険と認識してしまう人物の数は、極力減らしたかったのだ。
妖夢が幽々子を慕い忠誠を誓っているのと同じぐらい、幽々子もまた、妖夢の事を大切に想い、気遣っているのだ。
尤も、それを面と向かって妖夢本人に告げた事があるのかと訊ねられれば、それもまた「否」の一言で済んでしまうのだが。
幽々子が読んでいた支給品目録には、桜観剣のページよりだいぶ前に、この睡眠薬入りジュースのページがあったのだ。
そしてそれを読んだ幽々子はそのジュースで妖夢を眠らせる事を目論み、それは見事に成功した。
“何も事情を知らない”妖夢にあれこれ疑問に思われ、しかもそれを口に出されるのは、時と状況によってはかなり拙いと幽々子は考えたからだ。
例えばもし、誰かが隠れて聞き耳を立てているかも知れない状況で、妖夢の口から幽々子と紫が親友である事を喋られでもしたら、
早くてすぐに、遅くとも後々とても面倒な事になっていた可能性がおおいにある。
———とは言え、幽々子自身はそれ程困る事は無い。
如何に制限下であれ、そこいらの人間や妖怪なら束になっても一蹴、或いは口八丁で翻弄できるという自信と実力はあった。
実質一対一だったが、先の姫園れい子との戦闘とその顛末から見てもそれは明らかだ。
だが、まだ半人前で、しかも普段使っている愛刀が無い妖夢も同じ様に振舞えるのかと訊ねれば、答えは「否」の一言で済んでしまうだろう。
実力に関して言えば申し分は無いのだが、それでも幽々子と比較すれば数段劣るし、何より妖夢は精神面がまだまだ未熟だった。
となれば、下手に自分と行動を共にさせて余計な火の粉を被らせたくないと考えるのは、主である幽々子には当然の判断だった。
大切に想っているからこそ、最低限の事だけを話しておいて自分から離すというのが、幽々子のこの行動——否、この島に来てからの一連の行動の真意だった。
れい子との戦いに妖夢を介入させなかったのもその一介だ。妖夢までも危険と認識してしまう人物の数は、極力減らしたかったのだ。
妖夢が幽々子を慕い忠誠を誓っているのと同じぐらい、幽々子もまた、妖夢の事を大切に想い、気遣っているのだ。
尤も、それを面と向かって妖夢本人に告げた事があるのかと訊ねられれば、それもまた「否」の一言で済んでしまうのだが。
「取り敢えずこの子が起きるギリギリまでは一緒にいてあげないとね〜。放送も覚え書きしておかないといけないし」
そう言って己の従者の寝顔を覗き込む幽々子の表情は、幻想郷の住人の殆どが目にした事も無いような、慈愛のそれに満ち溢れていた。
126 :ゴーストリード ◆YwLV7iJ2fw:2012/04/09(月) 20:07:57 ID:0cUICgg.0
【E-2/鍾乳洞最奥部/1日目-早朝】
【E-2/鍾乳洞最奥部/1日目-早朝】
【主:西行寺幽々子@東方儚月抄】
[主従]:魂魄妖夢@東方儚月抄
[状態]:健康
[装備]:ジャギのヘルメット@北斗の拳、黒の騎士団の制服(幹部用)@コードギアス、支給品目録・上巻@主従ロワオリジナル、空のペットボトル
[方針/行動]
基本方針:不明。妖夢はなるべく危険から遠ざけたい。
1:???
2:近く流れるだろう放送の内容をメモした後、妖夢が目を覚ます前に鍾乳洞を後にする。
[主従]:魂魄妖夢@東方儚月抄
[状態]:健康
[装備]:ジャギのヘルメット@北斗の拳、黒の騎士団の制服(幹部用)@コードギアス、支給品目録・上巻@主従ロワオリジナル、空のペットボトル
[方針/行動]
基本方針:不明。妖夢はなるべく危険から遠ざけたい。
1:???
2:近く流れるだろう放送の内容をメモした後、妖夢が目を覚ます前に鍾乳洞を後にする。
[備考]
※参戦時期は本編終了後の一週間後です。
※『支給品目録・上巻』の記述を確認しました。
※参戦時期は本編終了後の一週間後です。
※『支給品目録・上巻』の記述を確認しました。
【従:魂魄妖夢@東方儚月抄】
[主従]:西行寺幽々子@東方儚月抄
[状態]:浅い睡眠中
[装備]:背負い袋(基本支給品)
[方針/行動]
基本方針:幽々子様に従う。
0:ZZZ...
1:紫様はどうしてこんな《異変》を…?
2:幽々子様は何を考えてるんだろう…?
[主従]:西行寺幽々子@東方儚月抄
[状態]:浅い睡眠中
[装備]:背負い袋(基本支給品)
[方針/行動]
基本方針:幽々子様に従う。
0:ZZZ...
1:紫様はどうしてこんな《異変》を…?
2:幽々子様は何を考えてるんだろう…?
[備考]
※参戦時期は本編終了後の一週間後です。
※桜観剣が他の参加者に支給されている事を知りました。
※ペットボトルの中身と、幽々子に眠らされた事には気付いていません。
※参戦時期は本編終了後の一週間後です。
※桜観剣が他の参加者に支給されている事を知りました。
※ペットボトルの中身と、幽々子に眠らされた事には気付いていません。
[共通備考]
※E−2の鍾乳洞の内部は一本道で、500m先の広間で行き止まりになっています。
※他の参加者の未判明の支給品のどれかに、【支給品目録・下巻@主従ロワオリジナル】が含まれています。
※E−2の鍾乳洞の内部は一本道で、500m先の広間で行き止まりになっています。
※他の参加者の未判明の支給品のどれかに、【支給品目録・下巻@主従ロワオリジナル】が含まれています。
※鍾乳洞が伸びている方角は後続の書き手様にお任せ致します。
【ジャギのヘルメット@北斗の拳】
北斗神拳伝承者(自称)ジャギが、自分の顔を隠す為に普段から被っているフルフェイスヘルメット。
北斗神拳伝承者(自称)ジャギが、自分の顔を隠す為に普段から被っているフルフェイスヘルメット。
【黒の騎士団の制服(幹部用)@コードギアス 反逆のルルーシュ】
ゼロ(ルルーシュ)が黒の騎士団に配った黒い制服で、一般団員の物より若干豪華な幹部用の一着。
幽々子に配られたのは紅月カレンの物。胸の部分が極めて大きい。
ゼロ(ルルーシュ)が黒の騎士団に配った黒い制服で、一般団員の物より若干豪華な幹部用の一着。
幽々子に配られたのは紅月カレンの物。胸の部分が極めて大きい。
【睡眠薬入りジュース@まよチキ!】
原作4巻で、奏の命を受けたスバルがジローを拉致する際、彼に飲ませたペットボトルのジュース。
速攻性も持続性も高い睡眠薬が混入されている。
原作4巻で、奏の命を受けたスバルがジローを拉致する際、彼に飲ませたペットボトルのジュース。
速攻性も持続性も高い睡眠薬が混入されている。
【支給品目録・上巻@主従ロワオリジナル】
このバトルロワイアルでの支給品の内、半分にあたる50品分の詳細な情報が記された手綴りの冊子。
1頁につき1品分の各支給品の名前、写真、簡単な用途及び使用方法が記載されている。
上巻に情報が記載されている支給品は以下の50品。
このバトルロワイアルでの支給品の内、半分にあたる50品分の詳細な情報が記された手綴りの冊子。
1頁につき1品分の各支給品の名前、写真、簡単な用途及び使用方法が記載されている。
上巻に情報が記載されている支給品は以下の50品。
- レミントンM700(弾数x4)+(7.62mm弾x36)、タバコ、クラールヴィント、鉄扇、碇槍
- 無毀なる湖光、複製仮面、伊達政宗の馬、双眼鏡、ワルサーPPK(弾数x6)+(.380ACP弾x6発入り)x6
- ブリタニア軍制式拳銃、神刀・心渡、グラーフアイゼン、拡声器、クラブの鉤爪
- コルトM1851、破魔の紅薔薇、伊達政宗の具足、十六夜咲夜のナイフ、大量のパンツ
- 楼観剣、やかん、サーターアンダギー×138、睡眠薬入りジュース、支給品目録・上巻