I Made It ◆HHH/WB.Ks2
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
燃えている。
街が燃えている。
愛するおまえの街が、燃えている。
草も木も人間でさえも、愛するおまえのものだった。
それが全て燃えている。
街が燃えている。
愛するおまえの街が、燃えている。
草も木も人間でさえも、愛するおまえのものだった。
それが全て燃えている。
終焉か。 違う。
無に帰ったならば、また新しく作り直せばいい。
もっと大きく、もっと煌びやかで、おまえが女王としてふさわしい王国を。
無に帰ったならば、また新しく作り直せばいい。
もっと大きく、もっと煌びやかで、おまえが女王としてふさわしい王国を。
できる。
おまえがいれば、できる。
おまえがいれば、できる。
しかし、おまえは拒んだ。
罪のない人々をさらに苦しめ殺めることを、同じ過ちを繰り返すことを、おまえは拒んだ。
お前はもう耐え切れなかった、だからおまえ死んでしまったのだ。
俺の心から、俺の魂から、俺の記憶から、俺の全てから消えてしまった。
罪のない人々をさらに苦しめ殺めることを、同じ過ちを繰り返すことを、おまえは拒んだ。
お前はもう耐え切れなかった、だからおまえ死んでしまったのだ。
俺の心から、俺の魂から、俺の記憶から、俺の全てから消えてしまった。
俺は泣いた。
生まれて初めて泣いた。
俺はおまえの心を最後まで掴むことが出来なかった。
生まれて初めて泣いた。
俺はおまえの心を最後まで掴むことが出来なかった。
街が、お前のために築いたこの街が、灰になってしまった街が。
墓標となってしまった。
墓標となってしまった。
だがこんな街も、富も、権力も、今ではもう全てが虚しいだけだ。
俺が欲しかったものはただ一つ……
ただ一つ……
俺が欲しかったものはただ一つ……
ただ一つ……
★
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「おお! ハート!! 蛇口をひねると水が出るぞ!!!」
「おやまあこれは驚きですねえ。 まるで大破壊が起きる以前の地球を思い出しますな」
「おやまあこれは驚きですねえ。 まるで大破壊が起きる以前の地球を思い出しますな」
電波塔。
名前だけでは殺風景な建造物の一つだと抱かれても仕方はないであろう
しかし実際は建造物内はもちろんのこと、建造物外もきちんと観光施設として映えている。
日本で一番有名な電波塔、東京タワーも内側ではファストフード店などの飲食店や、
お土産を取り扱っている雑貨屋、ちょっとした水族園や蝋人形館などの展示コーナーなどが行き渡っている。
(もっとも後者の二つはとてもタワー内でなければ許されないであろう粗末なものだが)
名前だけでは殺風景な建造物の一つだと抱かれても仕方はないであろう
しかし実際は建造物内はもちろんのこと、建造物外もきちんと観光施設として映えている。
日本で一番有名な電波塔、東京タワーも内側ではファストフード店などの飲食店や、
お土産を取り扱っている雑貨屋、ちょっとした水族園や蝋人形館などの展示コーナーなどが行き渡っている。
(もっとも後者の二つはとてもタワー内でなければ許されないであろう粗末なものだが)
もちろん外も例外ではない。
たこ焼き、たい焼き、今川焼き、クレープ焼き、ホットドックなど軽食屋が多数存在し、
それらのご馳走を楽しく食べるための洒落たベンチやパラソル付きテーブルなども完備されている。
このように一言に電波塔といっても、全くもって観光名所なのである。
さてそんな電波塔、D-1電波塔の外部にて金髪で雲のように白い服とマントを羽織った男と
サスペンダーを着たピンクのズボンを履いている山のような大男が、なにやら蛇口から水が出ることに興奮している。
傍から見れば『ばかめぇ!』などと煽られても致し方ないであろう。
だが彼ら二人にとって意図も簡単に水が手に入ることは、少なくとも彼らが存命中の時点では奇跡には近かったのである。
たこ焼き、たい焼き、今川焼き、クレープ焼き、ホットドックなど軽食屋が多数存在し、
それらのご馳走を楽しく食べるための洒落たベンチやパラソル付きテーブルなども完備されている。
このように一言に電波塔といっても、全くもって観光名所なのである。
さてそんな電波塔、D-1電波塔の外部にて金髪で雲のように白い服とマントを羽織った男と
サスペンダーを着たピンクのズボンを履いている山のような大男が、なにやら蛇口から水が出ることに興奮している。
傍から見れば『ばかめぇ!』などと煽られても致し方ないであろう。
だが彼ら二人にとって意図も簡単に水が手に入ることは、少なくとも彼らが存命中の時点では奇跡には近かったのである。
「ともあれキング、これで菓子にあうお茶が沸かせますな。 ささ、どうぞ席にてお待ちください。 このハートめが、殿下の為に最高のお茶を入れて差し上げます」
「うむ、期待しているぞ」
「うむ、期待しているぞ」
山のような大男であるハートが、やかんに水を入れながら、キングと呼ばれる男を席に待つように促す。
それに対してキングは奨励の言葉を放ち、水口から離れ先にティーセットと菓子を置いたの四人がけのテーブルの席にもたれかかる。
席に座る姿を確認したと同時に水が満杯に収まったことを確認すると、どこからか持ってきた電磁調理器具の上にそのやかんをセットして
調理器具のスイッチを押す。
沸くまでは結構時間がかかりそうですな、それじゃあその間少し休んでおきますかとハートはその場を離れキングの下へと向かう。
それに対してキングは奨励の言葉を放ち、水口から離れ先にティーセットと菓子を置いたの四人がけのテーブルの席にもたれかかる。
席に座る姿を確認したと同時に水が満杯に収まったことを確認すると、どこからか持ってきた電磁調理器具の上にそのやかんをセットして
調理器具のスイッチを押す。
沸くまでは結構時間がかかりそうですな、それじゃあその間少し休んでおきますかとハートはその場を離れキングの下へと向かう。
キングの隣へ向かうと、そこには鉄製のベンチがキングの席の左隣に鎮座されている。
座っても構わんぞとキングは言いつけると、ありがたき幸せと感謝の意を述べ鉄製のベンチへと着座する。
(これは十中八九備え付きの椅子にハートが座ると壊れることを懸念した、キングからの心配りである)
座っても構わんぞとキングは言いつけると、ありがたき幸せと感謝の意を述べ鉄製のベンチへと着座する。
(これは十中八九備え付きの椅子にハートが座ると壊れることを懸念した、キングからの心配りである)
「水も出て電気もあり食事にもありつける…… ふっ、どうやら死後の世界というやつは随分快適な世界だな」
「左様でございます。 それに血生臭くない空気、生い茂っている木々。 正直天国と言っても大げさではありませんなあ」
「ユダがこの世界に呼ばれていたらさぞかし『う、美しい…… この世界こそ俺の理想郷!』などとほざいておっただろうな」
「左様でございます。 それに血生臭くない空気、生い茂っている木々。 正直天国と言っても大げさではありませんなあ」
「ユダがこの世界に呼ばれていたらさぞかし『う、美しい…… この世界こそ俺の理想郷!』などとほざいておっただろうな」
キングとハートがこの世界についての率直な感想を言い合う。
何一つ不備のない世界、これが二人の出した共通の感想である。
実に不可思議だと思われかねない。
なぜならば二人は『殺し合い』と呼ばれる悪辣非道極まりない行事に参加させれらてしまっているのだからだ。
たとえ快適な世界であっても、このような断りがある限る決して幸せとは思えない。
何一つ不備のない世界、これが二人の出した共通の感想である。
実に不可思議だと思われかねない。
なぜならば二人は『殺し合い』と呼ばれる悪辣非道極まりない行事に参加させれらてしまっているのだからだ。
たとえ快適な世界であっても、このような断りがある限る決して幸せとは思えない。
だがこの二人のとっては大したことではない。
理由は簡単である、二人のいた世界は『殺し合い』は日常茶飯事であった。
無論二人とも両手の指の数だけでは数えきれない程の殺傷を犯している。
そして彼らはそんな死が当たり前の世界で、既に死んでしまっている。
なぜ蘇っているのかはここに集めたやつかなんかしたんだろうとしか考えてはいない。
ただ、現世で死んだことは確かなので、最早世に未練などなかった。
理由は簡単である、二人のいた世界は『殺し合い』は日常茶飯事であった。
無論二人とも両手の指の数だけでは数えきれない程の殺傷を犯している。
そして彼らはそんな死が当たり前の世界で、既に死んでしまっている。
なぜ蘇っているのかはここに集めたやつかなんかしたんだろうとしか考えてはいない。
ただ、現世で死んだことは確かなので、最早世に未練などなかった。
そういうこともあり、二人は軽く電波塔を見学したあと、袋に入っていた菓子とお茶っ葉を確かめると先に食べておくかと言う結論に至り
現在にいたるのである。
本来ハートもキングも、共に一ヶ月程度なら食わずとも生きられる。
キングに至っては水さえあれば一年近くは生きていける超人的な躰の持ち主だ。
だからこそ今日より明日のことを考えなくて良い現今においては、とれる時に食事をとっておく。
何も異論はあるまい。
現在にいたるのである。
本来ハートもキングも、共に一ヶ月程度なら食わずとも生きられる。
キングに至っては水さえあれば一年近くは生きていける超人的な躰の持ち主だ。
だからこそ今日より明日のことを考えなくて良い現今においては、とれる時に食事をとっておく。
何も異論はあるまい。
「しかしいいのかハート? サザンクロスを壊滅させられ、ユリアの心を掴めず、ケンシロウに敗れたこの俺に、まだ付いていきたと思うのか?」
キングと呼ばれるこの男は、死ぬ時には全てのものを失った。
築いた街も、愛する者も、そして自分自身の身体も。
そんな落ち武者に等しい自分にまだ付いていくのかと、キングはハートに問いかける。
築いた街も、愛する者も、そして自分自身の身体も。
そんな落ち武者に等しい自分にまだ付いていくのかと、キングはハートに問いかける。
「何をおっしゃいますか。 私ハート、南斗孤鷲拳伝承者であるキングの人柄、そして技量に惚れているのでございます。
例え何があろうと、このハートは一生キングの部下でございます」
例え何があろうと、このハートは一生キングの部下でございます」
席から立ち上がり、真剣な眼差しで膝をつきハートはキングにそう告げる。
そんな姿にもう良い座れとキングはハートに伝える。
そんな姿にもう良い座れとキングはハートに伝える。
「ふっ…… 満更でもない。 すまんな、今後も頼む」
「畏まりました…… っと、そろそろお湯が沸きましたかな?」
「畏まりました…… っと、そろそろお湯が沸きましたかな?」
そろそろお湯が沸いていても可笑しくはないでろうとハートがやかんを取りに行こうと席を立つ。
瞬間、ハートとシンの目と鼻の先でガシャンッ! と爆音を立てて何かが地面に落下。
ハートもキングも思わずその何かに目を奪われる。
ハートもキングも思わずその何かに目を奪われる。
「「車椅子ですね(だな)」」
二人の目先に降ってきた、それは歩行困難者の必需品といっても過言でもない福祉用具の一つ、車椅子であった。
なぜこんな所に車椅子が? と疑問を浮かべるまでもなく、既に両者の答えは出揃っている。
なぜこんな所に車椅子が? と疑問を浮かべるまでもなく、既に両者の答えは出揃っている。
「ハート、まさか車椅子だけが落ちてくるわけではあるまい。 おおかた俺たちをここに呼んだ輩の仕業だろう。
まあいい、とにかく俺は後から落ちてきた方をどうにかする、お前は先に落ちてきた方を」
「そうでございましょうなあ。 承知いたしましたキング、わたくしは先の方を行かせてもらいます」
まあいい、とにかく俺は後から落ちてきた方をどうにかする、お前は先に落ちてきた方を」
「そうでございましょうなあ。 承知いたしましたキング、わたくしは先の方を行かせてもらいます」
そんな会話をした後、シンは電波塔の脚から猛スピードで駆け上がる。
ハートはそれを見ながら、自身は空を見上げ呟く。
ハートはそれを見ながら、自身は空を見上げ呟く。
「今夜は星が綺麗ですねえ。 北斗七星もくっきり見えますなあ~」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
世の中にはどうにもならんことがあるんやな~。
ホンマにそう思うわ。
だってな、殺し合いっちゅーわけのわからんもんに巻き込まれてしまっておることにすらまだ理解できへんのに、
私が飛ばされた所ってどこやと思う?
ホンマにそう思うわ。
だってな、殺し合いっちゅーわけのわからんもんに巻き込まれてしまっておることにすらまだ理解できへんのに、
私が飛ばされた所ってどこやと思う?
頂上や。 もう一回言ったる、頂上や。
それも山とかビルの頂上やない、タワーの頂上や。
それも山とかビルの頂上やない、タワーの頂上や。
………………
え、あの偉ぶっていた人馬鹿なん?
よく考えてみ? 地上から数十メートル超もあるタワーの頂上に二人、そのうち車椅子に乗っている人が一人おるのに、アホなん?
もう一度言うわ、アホなん? なんどでも言わせてもらうわ、アホなん?
よく考えてみ? 地上から数十メートル超もあるタワーの頂上に二人、そのうち車椅子に乗っている人が一人おるのに、アホなん?
もう一度言うわ、アホなん? なんどでも言わせてもらうわ、アホなん?
とりあえず頑張ったほうだと思うんや、だって数十分はあの狭い所で耐えられたんやから。
でもなー流石に無理やった、バランス崩して車椅子が落っこちて、そこから先はもう坂道を転げ回るようにスイスイと最悪の方向へ向かって行きおったわ。
それでも数分はシグナムが必死で支えてくれたけど、私のほうが限界が来て…… あーもう語りたくないわ。
私が落下してからすぐシグナムも追って同様に落下したんや。
でも、シグナム、一つ言わせてくれへん?
もしかしたらシグナムは飛べるのかもしれんけど、今のシグナムは完全に落下しているだけやで?
でもなー流石に無理やった、バランス崩して車椅子が落っこちて、そこから先はもう坂道を転げ回るようにスイスイと最悪の方向へ向かって行きおったわ。
それでも数分はシグナムが必死で支えてくれたけど、私のほうが限界が来て…… あーもう語りたくないわ。
私が落下してからすぐシグナムも追って同様に落下したんや。
でも、シグナム、一つ言わせてくれへん?
もしかしたらシグナムは飛べるのかもしれんけど、今のシグナムは完全に落下しているだけやで?
……………………
なんか物凄く落下スピードが遅いような気がする。
そう言えば死ぬ間際は物事がスローに感じるってどっかで言ってたっけ。
あーそうかー私死ぬんかー、死んじゃうんかー。
死ぬ間際ってこんなにもあっさりしているんやな。
北斗七星もくっきりと見えるで~、目を瞑っても、なんかこう、光りの感覚が降り注いでくる。
そう言えば死ぬ間際は物事がスローに感じるってどっかで言ってたっけ。
あーそうかー私死ぬんかー、死んじゃうんかー。
死ぬ間際ってこんなにもあっさりしているんやな。
北斗七星もくっきりと見えるで~、目を瞑っても、なんかこう、光りの感覚が降り注いでくる。
…………………………
あかん。 現実逃避しとる場合やない。
死にたくない。
こんなギャグみたいな死に方いやや。
誰でも何でもええ。
神様仏様キリスト様ブッタ様アッラー様お犬様お猫様悪魔様……
誰でもいいです……
私は…… 私は…… 死にたくない!
死にたくない。
こんなギャグみたいな死に方いやや。
誰でも何でもええ。
神様仏様キリスト様ブッタ様アッラー様お犬様お猫様悪魔様……
誰でもいいです……
私は…… 私は…… 死にたくない!
ばい~ん。
口で表したらこんな感じやろうか?
全てを諦めて色んな者に願っていた私の体は、こんな音を立てて再度宙を舞った。
全てを諦めて色んな者に願っていた私の体は、こんな音を立てて再度宙を舞った。
「え? ひゃあ!?」
思わず情けない声を上げてもうた。
そして再び地面へと私の体は向かっいく。
そして再び地面へと私の体は向かっいく。
「よっと」
野太く、優しい声と一緒に私の体はその声の出す者へ包まれていく。
落ちた衝撃は一切感じなかった。
私はその包まれたまま、瞑っていた目をゆっくりと開いた。
落ちた衝撃は一切感じなかった。
私はその包まれたまま、瞑っていた目をゆっくりと開いた。
「豚や」
「お嬢さん、人を豚扱いするのどうかと思われますよ? ブヒ! ブヒヒ……!」
「あ、ごめんなさい」
「お嬢さん、人を豚扱いするのどうかと思われますよ? ブヒ! ブヒヒ……!」
「あ、ごめんなさい」
確実に私の命を救ってくれた人に第一声で豚やはないやろ私。
と言うかこの人も結構慣れているんやな、おもいっきり鳴き声やりおったで。
と言うかこの人も結構慣れているんやな、おもいっきり鳴き声やりおったで。
こんなやり取りをしているうちに、私の大切な家族のシグナムも無事に私の下へ現れたんや。
金色の髪で真っ白な服をきた男の人にお姫様抱っこされながら。
金色の髪で真っ白な服をきた男の人にお姫様抱っこされながら。
…………………………
ノーコメントや。
私が向こうのほうが正しいんちゃうかな? と思ったりしたけど、それは気のせいや。
ノーコメントや。
私が向こうのほうが正しいんちゃうかな? と思ったりしたけど、それは気のせいや。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「ハートさん、キングさん、本当に私とシグナムを助けてくれてありがとうございます」
「なあに、気にすることはありません。 困ったときはお互い様ですよ」
「なあに、気にすることはありません。 困ったときはお互い様ですよ」
空から降ってきた少女達の騒動から早数十分がだった。
四人はハートが準備したお茶と菓子を嗜みながら、軽い情報交換と自己紹介をしている最中である。
そうして一通り相互のことが解りはじめた後に、八神はやては改めてハートとキングに感謝の意を述べていた。
対してはハートは笑顔で感謝を受け取る。 その笑顔に企みなどは一切感じられない。
続けて、今度ははやての従者であるシグナムが口を開く。
四人はハートが準備したお茶と菓子を嗜みながら、軽い情報交換と自己紹介をしている最中である。
そうして一通り相互のことが解りはじめた後に、八神はやては改めてハートとキングに感謝の意を述べていた。
対してはハートは笑顔で感謝を受け取る。 その笑顔に企みなどは一切感じられない。
続けて、今度ははやての従者であるシグナムが口を開く。
「しかし信じられぬな…… そなた達が既に死人であるなどと……」
「信じられるも信じられぬも、事実なのですからなあ。 まあ私もあなたについてはにわかに信じがたいので、そこはお互い様でしょうな」
「信じられるも信じられぬも、事実なのですからなあ。 まあ私もあなたについてはにわかに信じがたいので、そこはお互い様でしょうな」
シグナムは自らを命を救ってくれたこの二名が、既に死んだ人間であることは到底信じられなかった。
もちろんハートもキングも完全に理解しているわけではない、だが常に蘇ってしまっているのだから、
それ以上に深く考えてもしょうがないというのが見解である。
対するキング側もシグナム(とはやて)が『魔法』と呼ばれる非現実的な技を会得しているとことには若干疑いを持っている。
けれども彼女らの出す雰囲気から、信認しても良いとは思っている。
もっとも、本来なら空を飛べるはずなのに、現在は飛べないという点が気がかりではあるが。
もちろんハートもキングも完全に理解しているわけではない、だが常に蘇ってしまっているのだから、
それ以上に深く考えてもしょうがないというのが見解である。
対するキング側もシグナム(とはやて)が『魔法』と呼ばれる非現実的な技を会得しているとことには若干疑いを持っている。
けれども彼女らの出す雰囲気から、信認しても良いとは思っている。
もっとも、本来なら空を飛べるはずなのに、現在は飛べないという点が気がかりではあるが。
「で、ハートさん、キングさん。 これからどうします?」
しばらく他愛もない時間が流れ、それなりにお茶と菓子を満喫した頃であろうか。
はやては率直にこれからのことを口にする。
自分たちをこの場に追いやった輩から支給された名簿とやらには、二組とも他に知り合いなどは書かれていなかった。
だからこの二組にとって、現在の交友は自らの相方と目の先にいる二人だけどなる。
はやては率直にこれからのことを口にする。
自分たちをこの場に追いやった輩から支給された名簿とやらには、二組とも他に知り合いなどは書かれていなかった。
だからこの二組にとって、現在の交友は自らの相方と目の先にいる二人だけどなる。
「私は…… こんな体やけど、殺し合いなんて絶対にやっちゃいけないと思うんや。
そりゃあハートさんやキングさん、シグナムは甘い考えって言われちゃうかも知れんけど、
それでも、私は絶対にあんな人の言う通りにしちゃいけないんと思うんや」
そりゃあハートさんやキングさん、シグナムは甘い考えって言われちゃうかも知れんけど、
それでも、私は絶対にあんな人の言う通りにしちゃいけないんと思うんや」
はやては思い切って自分から考えを唱えてみた。
殺しあいなんて絶対にやってはいけないし、そんな目先の欲にかられて大事なもんを失う訳にはいかない。
たしかに私は脚も動かない足手まといだけど、それでも誰かの命を奪ってまで助かりたくはない、と。
その言葉を言い放つはやての姿は、とても真摯で綺麗なものであった。
殺しあいなんて絶対にやってはいけないし、そんな目先の欲にかられて大事なもんを失う訳にはいかない。
たしかに私は脚も動かない足手まといだけど、それでも誰かの命を奪ってまで助かりたくはない、と。
その言葉を言い放つはやての姿は、とても真摯で綺麗なものであった。
「主はやて、私も同様です。 主はやてを葬り去ろうとした輩の戯言には付き合う義理はありませぬ」
それに追随するのは無論シグナム。
当然シグナムもはやての発言に同意する。
当然シグナムもはやての発言に同意する。
「そうですなあ、私はあまり深く考えてはおりませんでしたなあ。
ただ、はやてちゃんのような純粋無垢な少女まで巻き込むとは感心いたしませんな」
ただ、はやてちゃんのような純粋無垢な少女まで巻き込むとは感心いたしませんな」
対するハートは、本音を言ってしまえば何も考えてはいなかった。
自分とキングは既に死んだ身、ここでさらに何が起ころうと知ったことではない。
ただ、はやてのような純粋無垢な少女までこのようなことに巻き込む奴はとても許しがたい。
だからハートははやてと同じように、人を遊び道具にする奴には従いたくない。
自分とキングは既に死んだ身、ここでさらに何が起ころうと知ったことではない。
ただ、はやてのような純粋無垢な少女までこのようなことに巻き込む奴はとても許しがたい。
だからハートははやてと同じように、人を遊び道具にする奴には従いたくない。
三者が思い思いに言葉を放ち、最後の一人であるキングの方へと目を向けられる。
急かされているようであっても、キングは優雅にカップに入ったお茶を口に含み、空を見上げる。
それに釣られてか、ハート、シグナム、はやても同様に星空を仰ぐ。
急かされているようであっても、キングは優雅にカップに入ったお茶を口に含み、空を見上げる。
それに釣られてか、ハート、シグナム、はやても同様に星空を仰ぐ。
そしてキングは、静かに口を動かす。
「今夜は星がよく見えるな…… 北斗七星も、そしてその脇に輝く蒼星もくっきりとな……」
「あ、ほんまやなあ。あ、私、こんなに満天な星空見上げたの初めてかも」
「確かに……」
「……そうですなあ」
「あ、ほんまやなあ。あ、私、こんなに満天な星空見上げたの初めてかも」
「確かに……」
「……そうですなあ」
キングの発言に他の三名も同調する。
そのまま星空を見ながら、更にキングは口を走らす。
そのまま星空を見ながら、更にキングは口を走らす。
「そうだな…… 俺もあいつが気にくわないのは同意だ。
だがな…… そう意図も簡単に殺し合いを破綻などはできるまい、奴も相当に手を打っているであろう」
だがな…… そう意図も簡単に殺し合いを破綻などはできるまい、奴も相当に手を打っているであろう」
キングはそのまま、今度は空ではなく電波塔の方向へ目を移す。
「だから俺は築こうと思う……」
「築く……?」
「築く……?」
キングの言葉をシグナムが反芻する。
それを耳にしながらキングは三人の目を見て、一瞬目を瞑り何かを悟る。
そして目を見開くき、口角を広げる
それを耳にしながらキングは三人の目を見て、一瞬目を瞑り何かを悟る。
そして目を見開くき、口角を広げる
「サザンクロスをだ!」
キングの思わぬ発言に、ハートは思わずおおっと声を上げる。
「奴に打ち勝つには俺たち四人では絶対足らん。
だから集めるのだ。
だから集めるのだ。
奴を打ち破る人材を。
奴を凌駕する知識を。
奴を排除する団結を。
奴を戦慄させる拠点を。
奴を喪失させる勇気を。
奴を絶望させる奇跡を。
奴を超える技を。
奴を認めさせる愛を。
奴を覚悟させる執念を。
奴を凌駕する知識を。
奴を排除する団結を。
奴を戦慄させる拠点を。
奴を喪失させる勇気を。
奴を絶望させる奇跡を。
奴を超える技を。
奴を認めさせる愛を。
奴を覚悟させる執念を。
このふざけた殺し合いを壊す全てを集めるのだ。
一つや二つではない、全部だ!」
一つや二つではない、全部だ!」
キングの演説にはやてとハートは思わず心が熱くなる。
食事中は口数が一番少なく、何も考えているようにはなかったキングが、こんなにも大望を掲げているとは、側近であるハートさえも見誤っていた。
だからこの言葉に、大きく感銘を受けるている。
食事中は口数が一番少なく、何も考えているようにはなかったキングが、こんなにも大望を掲げているとは、側近であるハートさえも見誤っていた。
だからこの言葉に、大きく感銘を受けるている。
「ひとまず、この電波塔をサザンクロスの第一拠点して行動を取る。
この電波塔が、俺たちの第一歩となるのだ!」
この電波塔が、俺たちの第一歩となるのだ!」
高陽している場にキングは高らかに宣言をする。
それは決して生半可な気持ちではない、凄まじい気迫であった。
それは決して生半可な気持ちではない、凄まじい気迫であった。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ユリア……
お前は例え何でも願いが叶うとしても、殺戮を認めはしないだろう。
おそらく同じ状況なろうとも、お前は慈母の愛で救いの光となるだろう。
お前は例え何でも願いが叶うとしても、殺戮を認めはしないだろう。
おそらく同じ状況なろうとも、お前は慈母の愛で救いの光となるだろう。
だから、今度こそはお前が望むであろう新たなるサザンクロスを築く。
そして打ち破る。
それでもお前は俺を許しはしないだろう。
だが、これが死んだ俺ができる唯一の贖罪だ。
それがこの世に再び生まれた理由なのだからな。
そして打ち破る。
それでもお前は俺を許しはしないだろう。
だが、これが死んだ俺ができる唯一の贖罪だ。
それがこの世に再び生まれた理由なのだからな。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
南斗孤鷲拳伝承者シン。
彼は己が拳の星、殉星に従い肉体が滅びようとも奔走し続ける。
新たなるサザンクロスが必要とされなくなる、その時まで。
彼は己が拳の星、殉星に従い肉体が滅びようとも奔走し続ける。
新たなるサザンクロスが必要とされなくなる、その時まで。
【D-1/電波塔外部/1日目-深夜】
【従:ハート様@北斗の拳】
[主従]:シン@北斗の拳
[状態]:健康
[装備]:
背負い袋(基本支給品) やかん@現実 ティーセット@現実 紅茶葉(1㎏)@現実
サーターアンダギー×138@現実
[方針/行動]
基本方針:キングの野望に付き従う。
1:全てはキングの仰せのままに。
[主従]:シン@北斗の拳
[状態]:健康
[装備]:
背負い袋(基本支給品) やかん@現実 ティーセット@現実 紅茶葉(1㎏)@現実
サーターアンダギー×138@現実
[方針/行動]
基本方針:キングの野望に付き従う。
1:全てはキングの仰せのままに。
【共通備考】
※参戦時期は両者ともアニメ版の死後です。
※参戦時期は両者ともアニメ版の死後です。
【主:八神はやて@魔法少女リリカルなのはシリーズ】
[主従]:シグナム@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[状態]:脚が不自由
[装備]:なし
[方針/行動]
基本方針:キングさんを手伝う。
1:キングさんを手伝いたい。
2:いきなりあんな位置に飛ばすなんてやっぱりアホやと思う。
[主従]:シグナム@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[状態]:脚が不自由
[装備]:なし
[方針/行動]
基本方針:キングさんを手伝う。
1:キングさんを手伝いたい。
2:いきなりあんな位置に飛ばすなんてやっぱりアホやと思う。
【従:シグナム@魔法少女リリカルなのはシリーズ】
[主従]:八神はやて@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[状態]:健康
[装備]:背負い袋(基本支給品) 不明支給品x4
[方針/行動]
基本方針:主はやてに従う。
1:全ては主はやてのままに。
[主従]:八神はやて@魔法少女リリカルなのはシリーズ
[状態]:健康
[装備]:背負い袋(基本支給品) 不明支給品x4
[方針/行動]
基本方針:主はやてに従う。
1:全ては主はやてのままに。
【共通備考】
※参加時期は八神はやてはやての足の障害が治っていない時期からの登場です。
※ハート様がシンの説明をしたため、シンの名を『キング』と勘違いしています。
※参加時期は八神はやてはやての足の障害が治っていない時期からの登場です。
※ハート様がシンの説明をしたため、シンの名を『キング』と勘違いしています。
【やかん@現実】
やかんである。
最近はケトルとか電気ポットに圧されて見かけない。
やかんである。
最近はケトルとか電気ポットに圧されて見かけない。
【ティーセット@現実】
内容は
カップ&ソーサーが各六つ、
ポットが一つ。
綺麗だけどもブランド物ではない。
内容は
カップ&ソーサーが各六つ、
ポットが一つ。
綺麗だけどもブランド物ではない。
【紅茶葉(1㎏)@現実】
紅茶に使われる紅茶葉である。
特に高級なものではない、大型デパートに行けばで売っていそうなものである。
紅茶に使われる紅茶葉である。
特に高級なものではない、大型デパートに行けばで売っていそうなものである。
【サーターアンダギー×150@現実】
沖縄名物の一つである、揚げ菓子。
表面はサクサク、中はシットリもしくはモッソリとした食感があるおいしいお菓子。
沖縄行ったら是非食べるべきものの一つであろう。
沖縄名物の一つである、揚げ菓子。
表面はサクサク、中はシットリもしくはモッソリとした食感があるおいしいお菓子。
沖縄行ったら是非食べるべきものの一つであろう。
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