至高の一品◆yvUxRPre9c
川のほとりにある小さな酒場、看板にはYellowFlagと書かれた木造の建物。普段はロアナプラの無法者たちの集まる酒場なのだが
今はこの会場の一角にひっそりと建っている。もっとも、いつものマスターはここには居らず、店の中にいる人間も
先ほど自転車でやってきた一人の女性のみであるが。 店に来たときは動揺をしているようにも見られたが次第に少し落ち着きを取り戻していた。
「ふぅ、どうやら誰もいないようね」
店の様子を確認してとりあえず人が隠れていないつまりは室内からの奇襲の可能性がないことを確認して近くの椅子にどっと腰をおろした。
この殺しあいが始まってから、いや古寺であのメイドに襲われてからの張り巡らされた緊張の糸が切れるように、
悟史君に逢いたい、そのためには何が何でも生き残らなくてはいけない、たとえ卑怯者と罵られようとも、
お姉やみんなを殺しても必ず生き残る。でも、今は体を休めるべき、自分よりも強い人間がたくさんいるのは
間違いないのだから、いや、この疲労を考えたのなら、この会場で最も弱い人間かも知れない。
外見だけ見ると自分より弱いと思えたナナリーやブレンヒルトさえあんな力を隠し持っていたのだから。
それにこの“ハナハナの実”と“月霊髄液”の力ここで手に入れた力ではあるがレナたちも似たような力を手に入れていても 不思議ではないのだから。
だからこそほしい、誰にも負けないような力を悟史君と再び会うために必要な力を
そのためにも今は英気を養い体力を取り戻すべきなのだと。落ち着け、COOLになれ
圭一の口癖であるが今の自分にも同じ事がいえる。そう思いながらディパックから水を取り出した
「あら?」
水を飲み干して気持ちを落ち着かせてからふと周囲を見ていると店の中にある不自然な鉄の箱に気づいた。
最初はジュークボックスの類かと思っていたのだが、どちらかといえば自動販売機に近いもので
箱の後ろには見たことのない中身の入った酒瓶がいくつも置いてあるので、飲み物が置いてあるとしても不自然だ。
近づいてみると答えは単純明快、食べ物の自動販売機だった。お金の代わりに支給品を入れることで
食べ物と交換してくれるということだ。確かに店の中には酒場のマスターやコックの姿などは見当たらなかった
そのための配慮であろう。ならばと早速ディパックから懐中電灯を取り出して箱の中に入れた。
さっき店の中に置いてある非常用の懐中電灯を見つけていたからである。多少の違いはあれど問題はないはずだから
実際はこの店の非常時は銃撃戦であり懐中電灯など役にたたないが用意している以上は使えるであろうが
園崎詩音はそんなこと知る由も無い。
どうせならあんな乾パンよりも美味しいものを食べたい、そう考えたからであった。
「えっと、置いてある料理はっと」
みんなでの楽しいお昼ごはんを“ちよちゃん弁当”
冒険での栄養をとるにはこれ“海賊弁当”
本場中国の味“麻婆豆腐”
オレ様の作った衝撃の味“シチュー”
枢木少佐直伝高級食材を使った“おにぎり”
店長への愛情いっぱい“パフェ”
花の飾りがとってもきれいな“ハンバーグ”
店長への愛情など説明書きによくわからない解説もあったが料理を選んでボタンを押す。5分後に出来上がるので
それまでに店内の飲料水と目に留まったウォッカをディパックにいれる。どこかで聞いたことがある、タバコの火とかが引火するお酒だと
それならば何かしらの使い道があるかもしれないとかんがえたからだ。
その後は店何のあちこちに張られているポスターや張り紙に目を向ける。誰かいるかもと探していた時はポスターの内容にまでは
目がいかなかったからだ。でもひょっとしたらすごい力を手に入れるためのヒントがあるかもしれない、そんな気がしたからだ。
見たことのない金髪女優のポスターやら店内での銃撃戦を禁止するお願いの張り紙、ゴミ処理場が近くにあることの広告
遠くにある遊園地の地図なんてものもあった。が気になるのはもうひとつの張り紙に書かれたものであった。
“3つの湖に隠された力を解き放て”
「これって……ひょっとして」
隠された力、湖に向かえば新しい力を手に入れることができるかも知れない
そうすればあのメイドを倒すことができるかもしれない
新しい力を手に入れて悟史君のところへ帰るんだ。
それに湖ならば意外と今の私にとっては都合のいい場所かもしれない、
見晴らしがいいから誰かがいるかどうかはわかりやすい、つまり利用できる人間と接触できるかも知れないし、逆に対岸に危険なやつがいても逃げることは難しくない。
湖の一つはここから近いこともある。とりあえず休憩をしたら湖へと向かうのもいいかもしれない。
ただ、気になることもある、支給された地図を見る限り湖と呼べる場所は二ヶ所しかないこと
でもここに書かれた湖は3つ、1つ…多い?
ならばほかの場所を見てからにすればいいちょうどここの近くにゴミ処理場があるのなら
寄ってみてもいいだろう。わざわざ地図に書かれていたんだ、何かあるかもしれない。
問題はあのメイドがまだ近くにいるかもしれないという不安点があるのだが
さっきのあれほどの乱戦にも姿を見せないということは近くにはいないのかもしれない、
私の気づかないところに隠れてたかもしれないがそれなら一人になったところをとっくに襲っているはずだから
でも油断は出来ない、もっと強い奴だっているかもしれないし、利用できる人間も近くにいない
それならば慎重に行動するまでのことなのだ。あんな化物たちを一人で倒せるわけなんか無いのだから
「まあいずれ分かるでしょ、だったら湖へと向かうだけ、急ぐ必要なんてない
たとえ卑怯者と罵られようとも足掻いて足掻いて足掻きまくってやる」
窓から僅かに見える湖を見ながら決意を新たにしていた絶対に北条悟史の元へと帰ろうと、その時
チン!
「あら、出来たみたいね」
さっき注文をした料理ができたらしいので早速彼女は料理の元へ向かっていった。
果たして彼女が注文した料理はなんだったのか
【C-5/川沿の酒場/1日目 昼】
【園崎詩音@ひぐらしのなく頃に】
【装備】:
レッドのMTB@ポケットモンスターSPECIAL
【所持品】:基本支給品一式 月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)@Fate/Zero ウォッカの酒瓶×1
【状態】:、疲労(大)、右肩に裂傷、出血(軽)、右腕に打ち身(軽)、能力者<ハナハナの実>
【思考・行動】
1:優勝して、悟史のところへ戻る。
2:ここで休憩した後ゴミ処理場を経由して湖に向かう(あくまでも何もなければ)。
3:3つの湖の力に興味
4:魅音の名を騙る。
5:沙都子に対して……?
6:ブレンヒルト、ラッド、
ミュウツーが向かった街の方へは出来れば行きたくない
【備考】
本編終了後からの参加
※ハナハナの実の能力を得ました。任意の場所(自身の体含む)に、自分の部位を生やす事ができる。
生やせる部位は、制限により『腕』のみ。
今は『腕』を2本、それも互いにそれほど離れた位置には生やせません。 ただし成長の余地あり?
また、生やした全ての部位に意識を向けるので、慣れていない状態では単純な動作しかできていません。
生やせる場所は、使用者を中心に15メートルの範囲内に制限。 生やした部位がダメージを受ければ、本人にもダメージ。
※ブレンヒルトとナナリーには本名を名乗りました。
※ナナリー達と情報交換をしました。(ハナハナの実の能力については話していません。月霊髄液についても自身の防御しかできないと嘘をつきました)
※何を注文したのかは次の書き手にお任せします。
※自転車は現在店の側に隠していますがよく見れば簡単に見つかります。
※なぜ湖が2つしかないのに3つあると書かれていたのか、また湖に何が隠されているのかは不明です。
※実際に持って行ったウォッカが引火するかは不明です。他にも店内から何かを持ち出すかもしれません。
※YellowFlag@BLACK LAGOON
ロアナプラにある酒場で
レヴィ達の行きつけの場所、何度も銃撃戦などで破壊されている。
C-5の川沿に建っています。
【調理品解説】
ロアナプラ内に設置された自動販売機のなかにある料理で各1つずつ用意しています。
代金は基本支給品を含めた支給品の1つと交換です。
美浜ちよのお弁当@あずまんが大王
10歳の女子高生のちよちゃんが毎朝作るお弁当
量は一般の10歳の女の子のお昼分くらい
サンジの海賊弁当@ワンピース
巨人の島でルフィとビビがジャングルを探検するのに持っていった弁当
中身は全て肉料理なので栄養は偏ります
言峰綺礼の麻婆豆腐@Fate/Zero
アサシンのマスターである言峰綺礼の好む味で
本場四川の味でとにかく辛い
ジャイアンのシチュー@
ドラえもん
ジャイアンシチューと呼ばれている料理で
材料には大福やたくあんが入っており絶望的に不味い
セシル・クルーミーのおにぎり@コードギアスナイトメアナナリー
ロイドの補佐をする彼女がスザクに教えてもらって作ったおにぎり
具材は滅多に手に入らない高級なブルーベリー
轟八千代のパフェ@WORKING!!
北海道のファミレス、ワグナリアに置かれてるデザートの1つ
よく店長が食い漁っている
桜田のりのハンバーグ@ローゼンメイデン
桜田のりの料理レパートリーの1つで
ハンバーグの上に花丸の形をした目玉焼きが乗っている
他に隠しメニューがある可能性があります。
○ ○ ○
さて、ここで気になる点を1つ
本来エリアC-5から湖に向かうのであればC-6→D-6と進めばそれでつくはずである。
しかし今回、園崎詩音はC-7にあるゴミ処理場に寄りD-7へ向かうという方針を示している。
それは本当に彼女のちょっとした考え、気まぐれだったのだろうか、
この殺し合いが始まって誰一人としてD-6のエリアに足を踏み入れていないのは果たして唯の偶然だったのであろうか、
それとも誰かが意図して何らかの方法を使いこのエリアに近づこうとするのを拒んでいるのか、もしそうならばそれは一体何のためなのか
今はまだ分からないが。そう、今はまだ……
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最終更新:2012年12月04日 01:06