屋上ミサイル
宝島社文庫
山下 貴光
★×2
よくこれをこのミス対象にしたなと思う本。
このミスを信じてて失望した時期に読みました。
別にね、つまらなくはないんだけどね、大賞あげるような本か?というのが正直なところです。
いきなりだけど、このミス関連本がたまってきたのでまとめてみる。
「屋上ミサイル」は上記のBに属す感じです。
オサキとの順位はつけづらいな…
どちらにも共通して言えることは激しくパクリ臭がすることかな…
XXもそうなんだけど、好きだったら影響受けてしまうのも分かるんだけど、それを昇華させられないなら単なる同人誌でしょ?と思うのです。
言われてみて初めて「ああそういえばこのあたりが似てるかもね」っていうレベルでいてほしい。
伊坂という先人が存在してなかったら、★4くらいの面白さかな。
もちろん、あえてパクることで新境地を開くとかそういうことならアリなんでしょうけど、この本からはそういう気概は感じなかったなあ。
先天的に似ていたならこの作者には不幸なんだろうけど、このタイミングで出したらパクリとしか思われないって気付いた方がいいよ…。
読んでる最中も思ったし、同じ本を読んだ友人も「これは伊坂だ」と断じていたけど、伊坂本人の作を読んでいてもだんだん鼻についてきた「シニカルなキャラクター」や「ちょっとこじゃれたセリフまわし」がパクられてて、ほんともうお腹いっぱいです、すみませんという感じです。
さすがに似すぎているので触れずにはおけないと思ったのか、あとがきにまで「伊坂に似てる」と書かれていてびっくり。
しかも「似てたっていいじゃないか人間だもの」的擁護をしていて更にびっくりした…。
伊坂だって昔はポスト春樹って言われてただろ!やーいやーい!とか
子供の喧嘩ですかっていう論法。ネタとしては面白いですけど。
このミス大賞とってこれだけ叩かれる人は初なんじゃないでしょうか(よく知らないけどね)。amazonのレビューも散々だよ…。
この人が今後化ければいいけど、潰されたらこのミス史上の汚点になりますね。
がんばれこのミス。
最終更新:2011年02月16日 13:29