サムス、Drクライゴア、レオン達は森の中、おそらくは材木を保管するために建てられたであろう。小さな小屋の中で放送を聞いていた。
学校のような人数が比較的集まりやすい場所で万が一放送を聞き逃すことがあっては笑い話にもならない。
だからこそ、学校に近いこの場所で放送を待っていたのだった。
たくさんの人間に様々な感情を与える放送であったが、この三人に動揺を与えることはできなかった。ただ冷静にメモをしていく。
Dr.クライゴアがワリオの名前に線をひく時であってもそれは変わらなかった。もちろん、残念な思いはあったが今その思いにとらわれるのは懸命とはいえない。
だからこそ、自ら二人に話を振る。
「お前達、知り合いの名は?」
少し不自然な言い方になったのは仕方が無いだろう。
しかしもとより短い付き合いの二人にそのような変化が分かる筈もない。
「ん……あぁ、馬鹿な狐と鳥が死んだだけだ。関係ない」
「私には元々知り合いもいないしな」
「そうか、それなら良いんじゃ。禁止区域も関係ないしな。ここで、少し情報交換をしておくべきじゃな」
「情報交換?わるいが、殆ど有益な情報などないぞ」
「何を言っとんじゃ、あるじゃろ。支給品じゃよ」
そう言ってまずDr.クライゴアは自らの支給品を取り出す。一つ目は小さなナイフだった。特に何の変哲もないただのナイフ。
二つ目はキノコ、まるで顔が描かれているようなそのキノコ。特別な物であることは分かるが、使い方が分からなければ意味がない。
三つ目、それは今までとは全く趣の違ったものであった。一冊の本、その表紙には何も書かれていない。
二つ目はキノコ、まるで顔が描かれているようなそのキノコ。特別な物であることは分かるが、使い方が分からなければ意味がない。
三つ目、それは今までとは全く趣の違ったものであった。一冊の本、その表紙には何も書かれていない。
それはDr.クライゴアの好奇心をくすぐったのだろう、ページを捲る。
1ページ目にあったのはこのゲームのルールを表記した物。
更に、このゲームに参加している物達の名簿が続く。
更に、このゲームに参加している物達の名簿が続く。
どういった仕組みになっているのかは知らないが先程放送で呼ばれた名前にバツ印がうたれていた。
それに加えて、何人かの名前にもバツ印がうたれていた。
放送を聞き逃したということは有り得ない。
「どういうことだ」
「分からん、じゃが推測は出来る。」
「何だ?」
「簡単なことじゃよ。こいつらは放送が終わり、今までの時間の中で死んだ者なのではないか……そういうことじゃよ」
「なるほどな……確かにその可能性は有るだろうが、放送が始まってまだそれ程時間もたっていない。可能性としては低いと言わざるを得ないな」
「まぁの。まぁこれに関しては後でいくらでも調べる事が出来る。先に進むぞ」
更にページをめくる、次にあったのはマップの絵。禁止区域もしっかりと明記されたそれは便利ではあるが、特に重要な物ではない。
次のページに進む。いつの間にかそれは最後のページであった。そこにはこう書かれていた。
『三つの道具集めし時、新たな道開かれる。それを防ぐは5の兵士、その道を辿りし時戒め解き放たれる』
「なんなんだ、これは」
首を傾げて覗きこむレオン、急にこのような文章を読んだところで理解できる筈もない。
「ふむ……まぁ、確証はないが。この戒め、これが首輪の事だとするのが自然じゃろ」
その質問にやや戸惑いながらも答えるDr.クライゴア。
「まさか……有り得ないだろ、普通に考えればこれは罠だろ」
しかし、それを否定するレオン。当たり前だろう、そもそもこれは支給品として主催者から与えられた物。そのような物にゲームが破綻するような情報が書かれている筈がない。
「確かにそうじゃな。じゃが一つの条件を付け加えることでこれが成り立つのじゃよ。もし主催者達の目的が一部の参加者達の脱出。それであったならばどうじゃ?」
「何故、主催者がそんな事を望むんだ?」
「そんなに気を張らんでもえぇ、今現在でそれを裏付ける証拠などないのじゃからな。まず考えるべきことは何故主催者達がこのゲームを始めたか、ということじゃ」
「確かにそうだな。ただの戯れの為にやるにしては手が懲りすぎている」
レオンはこれに素直に頷く。
「そうじゃろ、そこには何らかの目的が有るはずじゃ。しかもその目的はわし等全員をいとも簡単に圧倒することの出来る者達が雁首揃えたところで達成出来ない事という程のな」
「つまり……こう言いたいのか?その目的の為に俺達の中で協力者を探していると」
「有り得ない、それならこのような殺し合いをする必要などない」
今まで黙っていたサムスが口を開く。
「……選抜じゃよ。自分たちの役にたたないものを減らす為、更にはこの支給品達。こんな物をわざわざ配っておるんじゃ、当然この支給品のテストも入っておるじゃろ」
そういって軽く支給品として手に入れたナイフを持ち上げる。
「となると……かなり高い割合であいつらのはある化け物を倒すことだな……」
支給品、参加者それら二つの戦闘に関する能力を確かめるのだ。目的は戦闘以外に有り得ない。
「有り得ない……だけど……そうとしか考えられない。筋があってる」
「じゃろ……だからまずは三つの道具を探さんとな。恐らくは支給品のテストも入っておるじゃろ」
そういって軽く支給品として手に入れたナイフを持ち上げる。
「となると……かなり高い割合であいつらの目的はある化け物を倒すことだな……」
支給品、参加者それら二つの戦闘に関する能力を確かめるのだ。目的は戦闘以外に有り得ない。
「その本は違うのか?」
「ん……あぁ、違うじゃろ。これはただの説明書じゃ、このゲームをクリアするのに必要なものではない。ただの便利な道具じゃ、この三つの道具というのはこの全てが揃って意味がある物なんじゃろ」
「何故だ?」
「考えてもみぃ、主催者たちにとってはただ一人の優勝者が出た所で戦力としては殆ど意味が無いじゃろ」
主催者たちにとってはたった一人の参加者の戦力など殆ど手助けにならないのだから。
「できれば協力してゲームに対抗するようなお人好し、それが最も望ましいということか」
「それをするには……協力しなければいけない一人では解決できない状態に追い込めば良いのか」
「そうじゃな、そしてそれは脱出の鍵となる一つのアイテムを三つに分けておけば簡単に達成される」
「なるほどな……三つのアイテムを集めるには他人と協力するのが一番の近道だからな。それに、もし殺してそれを奪おうとしても一体何回戦闘を繰り返せば良いのかも解らなくなるしな」
「なぁ……二人とも……もしかしてその三つのアイテムって、これのことじゃないのか」
サムスの手の中にはコンピューターのディスプレイがあった。それ一つだけではなんの効果ももたず、しかし複数個集まれば他の支給品では得ることの出来ないほどの効果を得られることの出来る。
それは確かにその条件を満たしていた。
「ちょっと見せてくれ」
奪い取る様にそれをサムスの手から取るDr.クライゴア、結構な大きさがあるそれをゆっくりと地面に置いて調べる。
「間違いないの、これは外部と通信出来る様になっておる。あとキーボードがあれば本来の機能を果たすことが出来るじゃろ」
「他には?何か無いのか」
「あぁ、他にめぼしい物はこのバッジくらいだな」
幽霊バッジ、戦闘中防御力が二倍になるという優れた道具である。サムスはそれを胸に付ける。しかし、特に今は何か特別な事が起こるといった物ではない。
「それで、そっちは?」
「俺の支給品はこれだけみたいだな」
そう言って取り出す。
奇妙な形の石、雷の石と名付けられたそれを地面におく。更に、鞄から取り出したのはバナナ。しかも身を食べ終わった皮だけいう明らかなハズレアイテム。
説明書がついていたがそこに書いてあったのは一言。
『滑ります』
何が滑るというか完全にだだ滑りの白けた空気が流れた。
完全に主催者のつまらないギャグの被害者になってしまったレオンは今までに無い程に主催者を怨みながらも、コホンと咳払いをして話を進める。
完全に主催者のつまらないギャグの被害者になってしまったレオンは今までに無い程に主催者を怨みながらも、コホンと咳払いをして話を進める。
「まぁ……これだけだ」
「あぁ、そうか……」
「なるほどの……」
とりあえず三人の話し合いはここで終わった。
しかし、レオンはまだ二人に話して無いことがあった。
二人を信用していないレオンが自らが持っている全ての情報を明かす筈もない。
それがどれほど下らない情報であったとしてもこの場では自分の命すら左右するのだから。
それは鞄に押し込まれたグチャグチャになった一枚のメモ用紙。
そこにはこう書かれていた。
『時間がないから簡潔に書く。
僕は前のゲームの優勝者だ、言い訳をすることも今は出来ない。
どうやら僕はこれから記憶を消されてまたゲームに参加させられるらしい。
この手紙を読んだ人がどんな人が分からないけど。頼む、兄さんに、マリオ・マリオに伝えてくれ。
僕は前のゲームの優勝者だ、言い訳をすることも今は出来ない。
どうやら僕はこれから記憶を消されてまたゲームに参加させられるらしい。
この手紙を読んだ人がどんな人が分からないけど。頼む、兄さんに、マリオ・マリオに伝えてくれ。
この首輪には決められた解除の仕方がある。それは簡単なことだった。
支給品を揃えろ、首輪に刻まれた星を落とせ。
これだけだ、頼む。絶対に伝えてくれ。
僕は今度こそこのゲームを潰したい。もう二度とあんな事したくないんだ。
ルイージ・マリオ』
【1日目 昼 場所:F7】
【名前: サムス(メトロイドシリーズ)
健康状態: 良好。不安。スーツ着用していますがメトロイドフュージョン初期のXに侵食されている状態です。
武装: 幽霊バッヂ@マリオRPG、パソコンのディスプレイ(外部と通信可能)@現実
所持品: 支給品一式
現在位置: F-7(森の中)
第一行動方針: 首輪を外す。戦況確認。情報収集。首輪を外す為学校に向かって歩いています。
第二行動方針: 殺戮を行うものは容赦なく倒す。父さん……母さん……。
第三行動方針: 首輪を外し次第単独行動にて情報収集等を行い主催者全てを倒す
最終行動方針: 首輪を外す方法もしくは脱出方法を探し、このゲームの主催者全員を倒す。
備考:メトロイドフュージョンの初期状態からの出展の為、スーツはボロボロです。
もちろんスーツに付いてる武器類は取り上げられています。
備考2:首輪についてはGPSや生死確認システム等の機能がついてると推測しています。
備考3:主催者は首輪の機能から言って一人ではないかもしれないと推測しています】
【名前: サムス(メトロイドシリーズ)
健康状態: 良好。不安。スーツ着用していますがメトロイドフュージョン初期のXに侵食されている状態です。
武装: 幽霊バッヂ@マリオRPG、パソコンのディスプレイ(外部と通信可能)@現実
所持品: 支給品一式
現在位置: F-7(森の中)
第一行動方針: 首輪を外す。戦況確認。情報収集。首輪を外す為学校に向かって歩いています。
第二行動方針: 殺戮を行うものは容赦なく倒す。父さん……母さん……。
第三行動方針: 首輪を外し次第単独行動にて情報収集等を行い主催者全てを倒す
最終行動方針: 首輪を外す方法もしくは脱出方法を探し、このゲームの主催者全員を倒す。
備考:メトロイドフュージョンの初期状態からの出展の為、スーツはボロボロです。
もちろんスーツに付いてる武器類は取り上げられています。
備考2:首輪についてはGPSや生死確認システム等の機能がついてると推測しています。
備考3:主催者は首輪の機能から言って一人ではないかもしれないと推測しています】
【名前: Dr.クライゴア(メイドインワリオシリーズ)
健康状態: 良好。初めて見るものに興味深々。
武装: 小さなナイフ@現実
所持品: 支給品一式、薄汚れた本、スーパーキノコ@スーパーマリオ
現在位置: F-7(森の中)
第一行動方針:この本の解読を進める、とりあえずは三つの支給品を探す。
第二行動方針:レオンからは生態調査。サムスからはスーツの調査をして研究に役立てるのじゃ!
科学者たる者どんな時にも研究心を忘れてはいかん。首輪を外す為学校に向かう。
第三行動方針: 工具になりそうな物が見つかり次第、首輪を外す方法を研究する。首輪自体も研究したいのう
第四行動方針: 他にも面白そうな研究対象はたくさんおったのう。楽しみじゃ!!
最終行動方針: 首輪を早く外して安心して研究に勤しみたいものじゃ。
備考:モナ等のメイドインワリオシリーズの仲間の事は心配だが
人間死ねば生き返らないのが定めなのでその時はその時だと(自分の事も)思っています。
備考2:できれば長生きして研究したい。首輪を外し、脱出方法が確保できればゲームにはあまり興味がない。
備考3:色々な人々から調査し研究に役立てたいので
首輪の外し方が分かった後もそれを盾に情報を引き出し研究に活用するのもありかなと考えています】
健康状態: 良好。初めて見るものに興味深々。
武装: 小さなナイフ@現実
所持品: 支給品一式、薄汚れた本、スーパーキノコ@スーパーマリオ
現在位置: F-7(森の中)
第一行動方針:この本の解読を進める、とりあえずは三つの支給品を探す。
第二行動方針:レオンからは生態調査。サムスからはスーツの調査をして研究に役立てるのじゃ!
科学者たる者どんな時にも研究心を忘れてはいかん。首輪を外す為学校に向かう。
第三行動方針: 工具になりそうな物が見つかり次第、首輪を外す方法を研究する。首輪自体も研究したいのう
第四行動方針: 他にも面白そうな研究対象はたくさんおったのう。楽しみじゃ!!
最終行動方針: 首輪を早く外して安心して研究に勤しみたいものじゃ。
備考:モナ等のメイドインワリオシリーズの仲間の事は心配だが
人間死ねば生き返らないのが定めなのでその時はその時だと(自分の事も)思っています。
備考2:できれば長生きして研究したい。首輪を外し、脱出方法が確保できればゲームにはあまり興味がない。
備考3:色々な人々から調査し研究に役立てたいので
首輪の外し方が分かった後もそれを盾に情報を引き出し研究に活用するのもありかなと考えています】
【名前: レオン(スターフォックスシリーズ)
健康状態: 良好。苛々。
武装:なし
所持品: 支給品一式 バナナの皮@マリオカート、雷の石@ポケットモンスター、
ルイ-ジからの手紙(本物かどうかは不明)
現在位置: F-7(森の中)
第一行動方針: この忌まわしい首輪を外す。
第二行動方針: 首輪を外した暁にはこの私をこんな目に合わせた小賢しいガキにお仕置きしてやらなければ。
ついでにこのジジイとも少し遊んであげよう。
第三行動方針: ウルフ達が少し心配なので会えれば良い。が、基本彼らはなんとかなると信用している
最終行動方針: ウルフ達を探しつつ首輪を外しあの小賢しいガキを跪かせる。
備考:研究に協力する事を承諾した事を少々後悔しています。
:ルイージからの手紙はゲームの核心を握るものだと思っています
健康状態: 良好。苛々。
武装:なし
所持品: 支給品一式 バナナの皮@マリオカート、雷の石@ポケットモンスター、
ルイ-ジからの手紙(本物かどうかは不明)
現在位置: F-7(森の中)
第一行動方針: この忌まわしい首輪を外す。
第二行動方針: 首輪を外した暁にはこの私をこんな目に合わせた小賢しいガキにお仕置きしてやらなければ。
ついでにこのジジイとも少し遊んであげよう。
第三行動方針: ウルフ達が少し心配なので会えれば良い。が、基本彼らはなんとかなると信用している
最終行動方針: ウルフ達を探しつつ首輪を外しあの小賢しいガキを跪かせる。
備考:研究に協力する事を承諾した事を少々後悔しています。
:ルイージからの手紙はゲームの核心を握るものだと思っています