どきどきビーチ! 胸騒ぎの予感
【1日目・20:00】
月に群雲、星に笠。
海風に前髪を揺らし、新都の入り口で腕組みをして立ち尽くす影が一つ。
№60:鎧衣尊人。
のほほんとした雰囲気と手弱女腰な外見を併せ持つ少年。
新都か町へ行くと小鳥遊・高根ペアに告げてのち、
一路新都を目指し北上してきた尊人ではあったが……
「な~んか、ヤな予感がするんだよなぁ」
新都に入る一歩を踏み出せずにいた。
彼は、傍若無人な冒険家の父親に無理やり連れ回されるを日常とし、
幾多の修羅場を潜り抜け、生還するを繰り返して来た。
ある時はパジャマのままジャングルに放置され。
ある時は密航船の中で木箱に詰め込まれ。
またある時は血みどろの民族紛争の只中に迷い込み。
それでもどうにかこうにか、五体満足で今まで生きてきた。
要は、尊人は。
危険に近寄らないことで、生き延びる才に長けているのだ。
最悪の中から最善の手を引き当てる才に長けているのだ。
「よし! 西の町に行こう」
暫く立ち尽くしたのち、尊人は一人ごちると進路を西へと変更した。
―――新都に複数の銃声が轟いたのは、尊人がそこを去って数分後のことだった。
【時間:1日目・20:00】
【場所:新都南端】
【名前:鎧衣尊人(№60)】
【装備:防弾チョッキ】
【所持品:支給品一式】
【状態:手足数箇所にかすり傷。数箇所に軽い打撲(行動に問題はない)】
【思考・行動】
1)武たちを探す
2)自身の身の安全を守る
3)瑞穂たちに会えたら伝言を伝える
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最終更新:2010年06月27日 14:02