そこは闇の中だった。
一人の男はパソコンの画面を眺め、満足そうに微笑んでいた。
一人の男はパソコンの画面を眺め、満足そうに微笑んでいた。
確実に生存者は減っている。この調子ならば目的の達成まであと一歩だ……
私の居場所がバレることは決してない。いかに残存勢力が奮戦しようとも消耗戦に持ち込み――
必ず全員、消してやる。
―――廊下
男たちは放送室へと向かっていた。
学校の外に脱出できない以上、『ゲームマスター』を捕えるしかないのだ。
走りながらも俺は考える――
学校の外に脱出できない以上、『ゲームマスター』を捕えるしかないのだ。
走りながらも俺は考える――
『ゲームマスター』の目的はなんだ?
明らかに普通の人間の仕業ではない。バルキリーさんや魔幼たちのレベルだ。
化け物で俺たちを殺す。
もしも自分が捕まったら化け物で殺した連中を生き返らせる。
明らかに普通の人間の仕業ではない。バルキリーさんや魔幼たちのレベルだ。
化け物で俺たちを殺す。
もしも自分が捕まったら化け物で殺した連中を生き返らせる。
とても意味のある行動とは…思えない。
――今は考えていても仕方ないか。
俺はループする思考を一度止めて、前方に立ち塞がる化け物に集中することにした。
俺はループする思考を一度止めて、前方に立ち塞がる化け物に集中することにした。
シュール「ここは私に任せてくれないか」
……はあ?
俺たちの頭上に浮かんだ疑問符を無視し、シュールは化け物に接近していく。
俺たちの頭上に浮かんだ疑問符を無視し、シュールは化け物に接近していく。
プロセス「駄目ですシュールさん!武器もなしに…」
シュール「いいから任せろ。大丈夫。うん」
シュール「いいから任せろ。大丈夫。うん」
根拠の見えない自信に満ちたシュールめがけて、無造作に化け物の腕が襲いかかる!
男「危な――」
シュッ!
シュッ!
シュール「貴様の攻撃はお見通しさ…」
男「いやそれ変わり身の意味ないだろ?!」
…しまった、思わず突っ込みを入れてしまった。
しかし化け物にはこの一連の流れの意味が分からないようで(俺にも分からんが)、
普通にシュールに振り返り突きを繰り出す。
紙一重でかわしたシュールは化け物に連撃を叩き込む――。
…しまった、思わず突っ込みを入れてしまった。
しかし化け物にはこの一連の流れの意味が分からないようで(俺にも分からんが)、
普通にシュールに振り返り突きを繰り出す。
紙一重でかわしたシュールは化け物に連撃を叩き込む――。
シュール「米米米米米米米米米米米米米米米米米米っ!!KOMEEEEEE!」
もはや俺たちにはついていけない世界に、シュールは達していたようだ…。
化け物「…ルルルゥ…」
どうみてもダメージは無いように見えるが、化け物の動きが止まる。
シュール「…お前はもう、死んでいる」
さらにシュールが決めゼリフを吐き、くるりと後ろを向くと…
どうみてもダメージは無いように見えるが、化け物の動きが止まる。
シュール「…お前はもう、死んでいる」
さらにシュールが決めゼリフを吐き、くるりと後ろを向くと…
ボンっ!!
化け物が破裂した。
男「す…すげえ…!」
まさかシュールがこんなに強いとは……
魔幼「シュールさん、大丈夫でしたかぁ?」
男「す…すげえ…!」
まさかシュールがこんなに強いとは……
魔幼「シュールさん、大丈夫でしたかぁ?」
…違ったみたいだ。
ふう。小さなため息が自然にもれた。
ふう。小さなため息が自然にもれた。
――少し前、食堂
パンとジュースを勝手にいただいた渡辺さん達は、やっと動き出そうとしていた。
魔幼「はいは―い、私にまかせるです!」
お腹いっぱいになってゴキゲンな魔幼が呪文を唱え始める。
魔幼「νθκ∫Υж…」
お腹いっぱいになってゴキゲンな魔幼が呪文を唱え始める。
魔幼「νθκ∫Υж…」
魔幼「…よし!わかったです、悪者のけはいをさっちしたですよぉ♪」
渡辺さん「すごぉい、魔幼ちゃん!」
渡辺さん「すごぉい、魔幼ちゃん!」
渡辺さんが目をキラキラと輝かせ、佐藤さんは(占いでも覚えようかな…)と思った。
で、その『悪者のけはい』とやらを追って来てみれば――
シュールが化け物に襲われていた、と。
シュールが化け物に襲われていた、と。
魔幼「シュールさん、危ないところだったですよぉ?」
シュール「…うん」
シュールはなんともいえない顔で頷いた。
シュール「…うん」
シュールはなんともいえない顔で頷いた。
渡辺さん「ふ、ふええ~?!」
渡辺さんの悲鳴によって魔幼が我にかえった時には、周りを化け物の大群が囲んでいた。
渡辺さんの悲鳴によって魔幼が我にかえった時には、周りを化け物の大群が囲んでいた。
――さらに場面はかわり、放送室
荒鷹「………」
ブン!シュッ!
荒鷹のナイフもかすりはするが致命傷は与えられていなかった。
ブン!シュッ!
荒鷹のナイフもかすりはするが致命傷は与えられていなかった。
ついに荒鷹のナイフが左脇腹を裂いた。
ボクシングでは決して有り得ない出血にも、ランダエタは怯まない。もう…負けないと誓ったから。
ランダエタ「……こい!」
ボクシングでは決して有り得ない出血にも、ランダエタは怯まない。もう…負けないと誓ったから。
ランダエタ「……こい!」
死闘は、まだ終わらない。
―――叩けや叩きやれ叩かずとても、無間地獄はひとつみち♪―――